ソードアートオンライン~Immortal Legends~ 作:ワッタン2906
二話目書けました!!けど今回一話目と比べ文字数が多いのでじっくりと読んでいただきたいです。そして皆さんに謝ることがあります。
一話目を見返してたら誤字は酷いわ、文のバランスが悪いわで大変読みづらかったと思います。どうもすみませんでしたm(_ _)m
今回は出来るだけ添削をしっかりしたので前回よりかは読みやすくなってると思います。
それでは二話目をどうぞ!!
2022年11月6日(日) PM16時
─第一層はじまりの草原──
俺たちは戦闘の後一緒にクラインと狩りをしていた場所に戻ってきていた。
「ふぅやっと戻ってきたぜ.....いやー疲れた!!」
俺はクラインを忌々しそうに見ながら、
「本当だよ.....クラインがあんなに遠くに行かなきゃこんなに歩くことにはならなかったのに.......」
「いやーすまんすまん、あん時はもっと初めての仮想世界を堪能したかったんだよ」
とクラインがバツを悪そうに言う。
それを聞いたユウキがクラインに訊ねる。
「あっクラインも仮想世界初めてなの!?」
「おうそうなんだよ!!もしかしてユウキちゃんもか?」
ユウキがとびきりの笑顔で頷きながら、
「うん、僕も初めてなんだ仮想世界。だからクラインの気持ち少し分かるな」
「おぉユウキちゃん分かってくれるのか!!」
「うん!!」
どうやらクラインとユウキはすっかり打ち解けたようだった。
かくいう俺は、また酷く驚いていた。
ユウキは今日が初めての仮想世界だと......ということは初めてのモンスターの戦闘であれだけ戦えたのか!!......やはりユウキの戦闘センスは群を抜いている。しかもβテスターの俺も軽々超える程に.......
「...リト!!.......キリト!!」
「ん.......どした?ユウキ」
「やっと気付いた!!もぉーキリトったら呼んでも全然返事がないもん!!」
どうやら俺は、考え込んでいてユウキの呼びかけを気づかないでいたらしい。
「ごめんごめん!!ちょっとボーッとしてたからさ」
「もぉーしっかりしてよね」
ユウキに怒られ、俺はしょんぼりしながら
「はい...気を付けます...」
と返した。
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2022年11月6日(日) PM17時
─第一層はじまりの草原──
「しっかしよう.......こうして何度見ても信じられねぇな。ここがゲームの中だなんてよう」
「本当だね、まるで違う世界に来たみたい.......」
現在俺達は、アインクラッド外周から差し込む夕陽を見ながら休憩をとっていた。
「そうだな。俺も最初は驚いたよ、でも実際は俺達の脳が目や耳の代わりに直接見たり聞いたりしているだけだよ」
「もぉーそりゃキリトはもう慣れてるんだろうけどボク達は仮想世界が初めてなんだからね!!」
「そうだぜキリト!!マジでこれを作った奴は天才だよなぁ、俺マジでこの時代に生きててよかったぜ!!」
「大袈裟な奴だなぁ」
クラインの言葉に笑いながら返す。
でも実際には、内心では俺も全く同感だった。
「ところでキリトってβテスターだよね?」
ユウキが訊ねてくる。
「そうだけど、よく分かったな俺がβテスターだって」
「うん、何となくキリトが戦い慣れてると思ってさ、で本題に戻るけどβテストの時はどこまで行けたの?」
俺は自信満々な笑みを浮かべながら、
「二ヶ月で十層までだな。でも正直俺は正式サービスは十層まで一ヶ月で行けると思うけどな」
それを見たユウキは苦笑しながら、
「キリト相当ハマってるみたいだね」
俺はその言葉に苦笑いを返すしかなかった。
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2022年11月6日(日) PM17時50分
─第一層はじまりの草原──
「さてと...どうする?もう少し狩りを続けるか?」
俺は、伸びをしながら二人に話しかけた。
「ったりめえよ!!……と言いたいんだが、そろそろ一度落ちて飯を食わなきゃいけねえからよ」
「ボクもそろそろ落ちないと…」
「分かった、じゃあ皆ここで一旦落ちよう」
俺は言葉を返しながら、視界の端に表示されている時刻を見た。
現在、PM17時50分 今から落ちて飯食って風呂に入ったら大体19時ぐらいかな。俺がそう考えていた時クラインが、
「なぁ二人ともフレンド登録しようぜ!!いつでもメッセージ飛ばせて便利だからよう」
と言ってきたので俺は、別に迷う必要なく
「あぁいいぜ」
と返し、ユウキも
「うん!!ボクもいいよ!!」
と言葉を返し俺たち3人はお互いをフレンド登録をした。
そうこうしてるうちに時刻は17時55分を指していた。
「やべ!!もうこんな時間早く落ちないと!!.......キリト今日はサンキューな、これから宜しく頼むぜ!!」
とクラインがいそいそとログアウトの準備をし始める、
一方ユウキもログアウトの準備をしながら、
「うん、ボクも助けてくれてありがとう!!また一緒にパーティ組もうね!!」
と、二人からお礼を言われ俺は少し照れながらも、
「こっちこそ宜しくな。また訊きたい事があったら、いつでも呼んでくれよ」
と言葉を返した。
「うん分かった!!」「おう頼りしてるぜ」
と2人同時にお礼を言い、メニューウインドウを操作しはじめた。
俺もログアウトしようと思い、メニューウインドウを呼び出そうとした瞬間、
「「あれっ?」」
クラインとユウキが同時に声を上げた。
「なんだこりゃ。...ログアウトボタンがねぇぞ」
「ボクのも無いよ...」
俺は二人の声に手を止めて、2人の方を見た。
「おいおい、そんなわけないだろう」
俺は、呆れながらメニューウインドウを操作し、
メニューの下部にあるログアウトボタンを押そうとして手が止まった。
ログインした時には確かにあったログアウトボタンが存在しなかった。
「ホントだ.......ボタンが無い」
「でしょ」「だろ」
「あぁ.......ホントに無いな」
俺はそう言葉を返した、するとクラインが笑いながら
「まぁ、仕方ないよな今日がサービス初日だし、こういった不具合も起きるだろすぐ直るさ」
「うん、そうだよねすぐ直るよね」
ユウキが笑いながらそう返した。
しかし、俺は少し引っかかった。
「けど、こんな運営に関わる重大な不具合をなにもアナウンスしないのっておかしくないか?普通はプレイヤー全員を強制ログアウトさせるはずだ」
「言われて見れば確かに.......」
クラインから笑みが消え真剣な目付きに変わった。
それはユウキも同じだった。
「ねぇキリト?ここからログアウトする手段って他に無いの?」
ユウキが訊ねる、
「ええと.......無いはずだ、ここからログアウトするにはメニューを操作するしかない」
「じゃあボク達は今、向こう側の人達がこの異変に気づかない限り.......向こう側に戻れないってこと?」
「そう.......なるな」
「んなバカな.......ぜってぇ何かログアウトする手段あるって」
クラインが俺の回答を拒否するように喚きはじめた。
「落ち着けクライン、流石に運営がこれに気づかない訳がない、何だってこのゲームは世界初の『VRMMO』だからな、サービス初日からこんな不具合を見逃してたら運営の顔が潰れるよ」
クラインが情けない顔をしつつこっちを見ながら、
「けどよぉ」
と情けない声をしながら呟いた。
俺はその様子を見て笑いながら
「大丈夫だって流石にもう1時間くらいしたら戻れ.......」
そう呟いた時だった。突然リンゴーン、リンゴーンという大ボリュームのサウンドが鳴り響き、俺たち3人は飛び上がった。
「んな.......っ」
「な.......何?」
「何だ!?」
三人同時に叫んだ瞬間、俺達の体を鮮やかなブルーの光の柱が包んだ。
青い膜の向こうで、風景がみるみると薄れていく。
──所定の時刻になりました命令を実行します──
俺はかすかにそのような言葉が聞こえた気がした。
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2022年11月6日(日) PM18時
─第一層はじまりの街──
輝きが薄れると同時に、風景が再び戻った。
そこはフィールドではなく、ゲームのスタート地点である《はじまりの街》の広場だった。
けれどプレイヤーは俺たちだけではなく、今現在SAOにログインしているプレイヤーが全員、
《はじまりの街》に強制テレポートさせられていた。
「どうなっているの?」
「早くログアウトさせろ!!」
と訳が分からないという様子の者やログアウトが出来ず苛立ちを隠せない者もいる。
と、不意に。
一人のプレイヤーが叫んだ。
「おい…上を見ろ!!」
俺は反射的に上を見た。
上空には真っ赤なフォントで文字が綴られていた。
【Warning】【System Announcement】
一瞬の驚愕に続いて俺は、ああようやく運営のアナウンスがあるのか、と考え肩の力を抜いた。しかし、その次に起こった現象は俺の予想を大きく裏切った。
突然上空に、身長二十メートルはあろうかという、真紅のフード付きローブを纏った巨大な人の姿をした(しかし、ローブの中には顔がなかった)何かが出現した。そして右袖と左袖を掲げながら顔の見えない何者かが声を発した。
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
『私は、茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできるただ一人の人間だ』
広場が大きくざわついた。
無理もない、ゲーマーにとっては知らない者などはいないと言われる人物が急に巨大な姿をして上空に出現したのだから、
茅場は驚いている彼らを気にすることなく言葉を続けた。
『プレイヤー諸君は、すでにメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いているだろう。しかしこれはゲームの不具合ではなく、《ソードアート オンライン》本来の仕様である』
「し.......仕様だと.......」
クラインが掠れた声でささやいた。
広場がざわつく。
『.......また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止または解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合.......』
わずかな沈黙。今やこの広場では誰一人言葉を発してなかった。
『.......ナーヴギアが発する高出力のマイクロウェーブが諸君らの脳を破壊し、生命活動を停止させる』
また広場が、ざわついた。しかし誰も叫んだり、暴れたりする人はいなかった。それほどまでに発せられた言葉は現実から掛け離れていたからだ。
「はは.......何言ってんだアイツ、そんなこと出来るわけねぇだろなぁ二人とも」
「う....うんそうだね......ハッタリに決まってるよ」
「ああ俺もそう思う。いきなりナーヴギアの電源コードを抜けばとても脳を焼き切る程の電磁波は発生しないはずだ、大容量のバッテリーを内蔵してない.......限り.......」
俺はそこまで口にしたところで、思い出した。
ソードアートオンラインの正式サービス開始1ヶ月前に一部ナーヴギアの不良品が発覚し、該当するナーヴギアを新品に交換したというニュースを、しかもその時の原因が内部バッテリーの異常ということを。
「いや.......内蔵してる!!この前のナーヴギアの不良品の原因は内部バッテリーが原因だ。多分そのバッテリーで脳を焼き切るんだ.......」
「でも.......そんなの無茶苦茶だよ!!そんなの停電があったらどうするのさ!!」
と、ユウキの叫び声が聞こえたかのように、再び茅場のアナウンスが再開された。
『より具体的には、十分間の電源切断、二時間のネットワーク遮断、ナーヴギアのロック解除や分解または破壊の試みなどによって脳破壊のシークエンスを実行する。この条件はすでにマスコミやニュースによって告知されている。尚、私の警告を無視してナーヴギアの強制解除を試みた例がすでにあり、その結果.......すでに二百五十八名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界から永久退場している』
どこかで、細い悲鳴が上がった。しかし周囲のプレイヤーの大多数は信じられない、あるいは信じたくないというかのように、放心したり薄い笑いを浮かべている。
「信じねえ.......オレは信じねえぞ」
クラインが嗄れた声を放った。
しかし無慈悲にも茅場のアナウンスは続いた。
『そしてもう一つ充分に留意してほしいことがある。《ソードアート オンライン》はすでに普通のゲームではない。もう一つの現実とも言うべき世界だ。.......よって今後、ゲームにおいてあらゆる蘇生手段は存在しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、』
続く言葉が、俺たちプレイヤー全員を戦慄させた。
『諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊する』
放たれた言葉が、理解するまでに時間が掛かった。
重い沈黙が周囲を駆け巡る。しかしその沈黙を切り裂くように
アナウンスはまだ続く。
『君達がゲームから解放される条件は、たった一つだ。アインクラッド最上部、第百層に辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒しゲームをクリアすることだ。そしてボスを倒した瞬間、生き残ったプレイヤー全員を解放しよう』
「第百層!?.......βテストじゃ、ろくに上がれなかったと聞いてるぞ!!」
張り詰めた静寂が、低いどよめきに変わっていく。まだ殆どのプレイヤーはこれを「現実」かそれとも「過剰演出」なのかを決めかねているのだろう。
しかしこれは現実だと言わんばかりに茅場が言葉を告げた。
『それでは最後に、諸君にとってこの世界が現実でいるという証拠を見せよう。アイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ』
プレイヤー達は一斉にメニューウインドウを操作する。
アイテムストレージに移動し、表示されているアイテムを見る。
そこには「手鏡」と表示されていた。
何故こんな物を?と思いながら、「手鏡」をオブジェクト化し、鏡を覗き込んだ。
その瞬間、俺のアバターを白い光が包んだ。周りも俺と同じようにプレイヤーが白い光に包まれていた。やがて、二、三秒で光が消えた。
「おい大丈夫かキリト?ユウキちゃんも」
「ああ.......大丈」「ボクも大丈」
クラインに声を掛けられ、振り向いたキリトとユウキの視界に入ったのは、無精ひげを生やした野武士がいた。
「お前.......誰?」
そしてまったく同じ言葉が、目の前の男の口から放たれた。
「おめぇこそ.......誰だよ?」
そう言われ俺は手の中にあった鏡を見た。
こちらを見返していたのは、大人しいスタイルの黒い髪と黒い瞳、
そして妹といるといまだに姉妹と間違われることある線の細い顔、
見間違うはずがないその顔は、
「うおっ...俺じゃん...」
隣で、同じく鏡をのぞいた男が仰け反った。
そして、俺たちは互いの顔を見合わせ同時に叫んだ。
「お前がクラインか!?」「おめぇがキリトか!?」
辺りをよくよく見まわしてみると、
プレイヤーたちはその姿を、現実世界の姿へと変えられていた。
「えっ二人がキリトとクラインなの!!」
二人が声のした方をむいた。
そこには、女性プレイヤーが一人佇んでいた。
しかし、俺たち二人はその女性を知っていた。
「もしかして、...ユウキか?」
「もしかして、ユウキちゃんか?」
何故俺たちがユウキに気付けたのかと言うと、ユウキの姿は先ほど姿とあまり変わってなかったからだ。
強いて言えば、変わったところは髪が短くなったところぐらいだった。
「うん、そうだよボク、早くこの世界にログインしたくてアバターの設定は殆どしなかったんだよ」
「しっかしマジかよ.....どうなってんだこれ!?」
「分からない......けど一つ言えることは茅場が言った通りここはもう普通のゲームじゃなく現実と同じってことだ」
がりがりと頭を掻き、クラインは叫んだ。
「でもよぉキリト......なんでだ!?なんでこんなことを...!?」
「...どうせ、すぐにそれも答えてくれるさ」
俺は指先で真上を指しつつ、クラインの質問に答えた。
答えた直後、茅場はアナウンスを再開した。
『諸君は今、何故私がこんなことをしたのか?と思っているだろう、...私の目的はこの世界を創造し、観賞するためだけに私はナーヴギアを、SAOを作ったそして今、私の目的は達成せしめられた』
短い沈黙、誰一人喋ろうとしなかった。
『...以上で《ソードアート オンライン》正式サービスのチュートリアルを終了する。...さぁ見せてもらおうか諸君プレイヤー達の物語を.......!!』
最後の言葉を放った瞬間、巨大な人影は解けるように消えていった。そして、NPCの楽団が演奏するBGMが穏やかに聴覚を揺らした。
そしてこの時点でようやく、一万人のプレイヤー達はしかるべき反応を見せた。
「嘘だろ.....何だよこれ、出せよ!!ここから出せよ!!」
「嫌ああ!!帰して!!ここから帰してよ!!」
悲鳴。怒号。絶叫。罵倒。
ようやく事態の深刻さを理解したのだろう。
プレイヤー達は、頭を抱えうずくまったり叫び声をあげたりしていた。
そんな中、俺は行動を起こした。
「ユウキ、クラインちょっとこっち来い」
そう言って俺は二人を街の路地裏に連れてった。
今後のことを話すために。
「二人ともよく聞いてくれ。俺はすぐにこの街を出て、次の村に向かう。奴が言った言葉が本当なら、生き残るには自分を強化していくしかない、この街周辺のモンスターは狩られてしまうだろう、だから俺は拠点を次の村に移す。二人はどうする?」
俺は二人からの、返事を待った。
するとクラインが、
「すまねぇ.....俺は行けねぇ。実は他のゲームでダチだった奴らと一緒にこのゲームを買ったんだ。そいつらももうログインして、さっきの広場にいるはずだ。置いては...行けねえ」
「そうか...」
俺は考えた。
二人だけならまだしも、これ以上人が増えたら自分を守れるのかも怪しい。
そんな中、もし死人が出たら俺はその責任を背負うことが出来るのだろうか.......
ほんの刹那の逡巡をクラインは理解したようだ。気丈にも笑みを浮かべ、
「いや......これ以上世話になるわけにはいかねえよ。心配すんな!!教わったテクで何とかして見せるから、だから安心しておめぇは次の村に行ってくれ!!」
俺は、生まれて初めて激烈な葛藤に見舞われた。しかし、俺は頷くことができなかった。
「.....すまない......ユウキはどうする?」
俺は、ユウキに視線を移した。
ユウキは考えているようだった。
そしてユウキは俺に質問をしてきた。
「ねえキリト、キリトはさ.....なんで強くなりたいの?」
ユウキは、真剣な表情で俺を見つめてくる。
俺は正直すぐには答えが出なかった。しかし、何故だか言葉が不思議と口から出た。
「それは...自分が自分であるためにそして、......命を弄ぶ奴には屈したくないからだ」
真剣な表情でキリトは返す。ユウキは俺の答えを聞き、ゆっくりとしかし確かに頷いた。
「分かった.......ボクも行くよ!!キリトと一緒に!!」
「分かった、なら行こうユウキ」
「うん!!」
ユウキが笑顔で頷いた。そして俺はクラインに声を掛けた。
「クライン、何かあったらメッセージ飛ばしてくれ。......じゃあまたな」
俺はユウキを連れて、行こうと振り向いたその時、クラインが短く叫んだ。
「おい、キリトよ!!おめぇ、本物は案外カワイイ顔してやがんな!!結構好みだぜ!!.....後、ユウキちゃんを絶体泣かすんじゃねぇぞ!!泣かしたらぶん殴るからな!!」
俺は苦笑し、肩越しに叫んだ。
そしてユウキも叫んだ。
「お前もその野武士ヅラの方が十倍似合ってるよ!!」
「ありがとうクライン!!必ず生き残ろうね!!」
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2022年11月6日(日) PM18時30分
─第一層はじまりの街 北西ゲート──
俺たちは、まっすぐひたすらに歩き続け街の北西ゲートから俺たちはフィールドに出た。一瞬後ろを振り向いたが、もちろん誰の姿も見えなかった。俺は今後の方針をユウキに話した。
「ユウキ、今から俺たちは【ホルンカ】という村を目指す。基本的には道中そんな危険なモンスターは出ないけど、出来るだけ戦闘は避けてくれもし戦闘になったら、俺が前衛に出て相手を怯ませるからその隙に、ソードスキルで倒してくれ」
「うん!!リョーカイだよ!!」
ユウキが力強く頷いた。俺はそれを確認し、
「じゃあ行くぞ!!」
俺達は【ホルンカ】に向けて走りだした。
(俺はいや、俺たちは絶対に生き残って見せる!!生きて現実世界に帰る!!)
俺はそう決意し、【ホルンカ】に向けて足を急がせた。
いかがでしたでしょうか。
今回の二話目は、ソードアート・オンラインにおける重大な話なので文字数が多くなってしまいました。本当に申し訳ない。さて私事なのですが一話目が100回閲覧されました!!本当にこんなダメダメな小説を読んで下さってありがとうございます。またお気に入りをして下さった人もありがとうございます。皆様の期待に添えるように頑張っていきますのでどうか暖かい目で見守って下さると嬉しいです。
次回からはいよいよオリキャラを出します!!私が考えたキャラがこの物語にどう絡んでくるのか、お楽しみにして頂けると嬉しいです。
それでは次の話でお会いしましょう。
(今回ユウキの出番が少ない気がする.......)