ソードアートオンライン~Immortal Legends~ 作:ワッタン2906
4ヶ月近くお待たせしてすみません!!ガラル地方に行ったり、勉強してたり、今年から新入社員だったりで、とにかく色んなことが重なり遅くなりました。本当に申し訳ございませんm(_ _)m
とりあえず、前置はこれくらいにして第九話をどうぞ!!
2024年2月23日 (金) PM17時25分
──第三十五層 迷いの森──
「.......あたしを独りにしないでよ.......ピナ.......」
きっかけは些細な口論だった。《ビーストテイマー》シリカは、二週間前に誘われたパーティに加わって、──かつて聖夜の夜にフラグボスが出現したダンジョン──《迷いの森》での冒険に参加していた。
シリカの参加した六人パーティは手練揃いで、尚且つアインクラッドの最前線から離れていたので、《迷いの森》にはシリカ達しか居なかった。そのため、朝から存分に戦闘をこなし、かなりの
「帰った後のアイテム分配なんだけど、あんたはそのトカゲが回復してくれるんだから、回復結晶は必要ないわよね」
その言葉にカチンときたシリカは、頭の上に小竜──ピナを乗せたまま、女性プレイヤーに言い返した。
「そういうロザリアさんこそ、ろくに前面に出ないのに回復結晶が必要なんですか!!」
と即座にシリカは反撃したが、ロザリアと呼ばれたプレイヤーは、尚も髪をいじりながら、
「もちろん必要よ、あなたみたいに男達が回復してくれるわけじゃないんだから?」
と言い放った。
残りのパーティメンバーが、二人を宥めようとするがまさに焼け石に水。
そんな状況に、頭に血が上がったシリカは、とうとう言い放ってしまったのだ。
「.......分かりました!!アイテムなんかいりません。あなたとはもう絶対に組まない、あたしを欲しいっていうパーティは他にも山ほどあるんですからね!!」
そう言うとシリカは、自分を引き止めようとするリーダーの言葉にも耳を貸さず、森の出口に向けて歩き出していた。
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2024年2月23日 (金) PM17時45分
──第三十五層迷いの森──
「グルゥァァァァ‼」
猿人型のモンスターが、シリカにめがけてひょうたんに紐をつけた壺のようなもの振り下ろしてくる。シリカはその攻撃をバックステップで回避した。
パーティメンバーから分かれて数十分、シリカはまだ《迷いの森》の中にいた。この森はまず、地図が無いと踏破は不可能。しかし、地図のアイテムはパーティリーダーしか持っていなかったので、シリカは、
(運良く入り口付近のエリアにワープしますように.....)
そう思いながら、歩いていたところ運悪くこの森最強格の猿人型モンスター...《ドランクエイプ》とエンカウントしてしまった。しかも三匹。しかし、今のアインクラッドでは、冒険に出かけるプレイヤーは充分以上のマージンを取ったうえで、出かけている。それゆえ、いくらこの森最強格の《ドランクエイプ》といえでも、シリカ──《竜使いシリカ》の敵ではない、それに《ドランクエイプ》は今日の冒険で散々狩っていて攻撃パターンもある程度分かっているのでさして苦戦しない.....筈だった。
《ドランクエイプ》の攻撃を回避し、ソードスキル《ファッドエッジ》を放ち、《ドランクエイプ》のHPを削る。全て命中し、《ドランクエイプ》にとどめを刺そうとしたその時、背後で一緒に戦っていたピナが、くるるると鳴いた。その瞬間、背後からピナが相手をしていた《ドランクエイプ》がやられそうな仲間を助ける為、シリカに向かって壺を振り下ろしてきた。シリカは、すんでのところで横に回避し、事無きを得た。攻撃をしてきた《ドランクエイプ》が、瀕死の仲間の前に立ちシリカと対峙していた。その間、瀕死の《ドランクエイプ》は下げていた壺のふたを開け、なにやら喉になにか流し込んでいた。
その直後、シリカを驚愕させる現象が起こった。瀕死だった《ドランクエイプ》のHPが、かなりの速度で回復していくのだ。シリカは知らなかったが、《ドランクエイプ》はHPを二割切ると、壺の中身を飲み干し急激にHPが回復し、さらに一定時間攻撃力UPのバフが付与される。この特殊能力があるため、この森の最強格のモンスターとして知られているのだ。
シリカはその異様な光景に目を奪われ、判断が遅れた。
ピナが相手をしていた筈の《ドランクエイプ》がシリカが動揺した隙にシリカの背中に向けて、攻撃を振り下ろした。
死角からの一撃、シリカは吹っ飛ばされ背中から着地するように地面に落ちた。
(起き上がらなきゃ.......)
しかし、体が思うように動かない。動けないシリカに無情にも《ドランクエイプ》がシリカに向けて攻撃を振り下ろしてくる.......その時だった。
何かがシリカの前に飛び込んで来た。重苦しい衝撃音。エフェクト光とともに水中の羽毛がぱっと散り、同時にささやかなHPバーが左端まで減少し、ゼロになった。
「ピ.......ピナ!!」
シリカは、飛び込んできた者の正体を瞬時に悟り、ピナに駆け寄った。
地面に叩きつけられたピナは、近寄ってきたシリカを見つめ一言、
「きゅる.......」と鳴いて、.......長い尾羽を一枚だけ残し、その体をポリゴン片に変えた。
「.......あたしを独りにしないでよ.......ピナ.......」
シリカは、泣きながらピナの残した尾羽を胸の前に持ってきた。シリカには、もう戦う意欲は残っていなかった。そんな彼女に、《ドランクエイプ》は武器を振りかざし、シリカを倒そうとした.......瞬間。
二匹並んだドランクエイプを、その背後から横一文字に純白の光が薙いだ。二匹がポリゴン片に変わるその向こうに、一人のプレイヤーが居た。
よくよく見ると、そのプレイヤーは女性だった。肩までに短くされた黒紫色の髪、全体的に紫色の服装に、模様が入った赤いヘアバンドを着けていた。そして、《ドランクエイプ》は全て女性によって倒されていた。
女性は、握っていた剣を腰の鞘に収め、シリカの方に近づいてきた。
「.......ごめんね。君の友達、助けれなかった.......」
その言葉に、止まっていた涙が再び溢れ、膝が崩れその場で嗚咽を洩らしながら泣いた。女性は、その様子を見ながらシリカにゆっくりと近づき、躊躇いつつもシリカを抱き寄せシリカの背中をさすりながら泣き止むまで抱きしめていた。
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「どう、落ち着いた?」
女性が、優しくシリカに尋ねた。シリカがこくこくとうなずくと、女性は抱擁を解いた。
「.......ありがとうございます。.......見ず知らずの人に慰めてもらって.......」
どうにか、それだけを口にするとその場に立った。すると女性が立ちながら、シリカに遠慮がちに予想外な質問をしてきた。
「.......その羽根なんだけど.......アイテムの名前って設定されてある?」
その言葉に、シリカは羽根をクリックした。半透明のウインドウが表れ、そこには.......
《ピナの心》
と表示されていた。それを見て、シリカが泣き出しかけたその時、慌てたように女性の声が割り込んだ。
「お、落ち着いて?心アイテムが残ってれば、まだ蘇生の可能性があるんだ」
「え!?」
シリカは、慌てて女性の顔を見た。
「最近分かったことなんだけどね、四十七層に《思い出の丘》っていうダンジョンがあるんだ。そこの奥に咲く花が、使い魔の蘇生用のアイテムらしい」
それを聞いたシリカは、一瞬喜んだがすぐに顔に陰りが覆った。
アイテムのある層は、四十七層。しかし自分のレベルは44。
どう考えても、無謀すぎる.......
そう思っていると、目の前にトレード画面が表示された。どうやらトレードウインドウのようだ。女性を見ると、手元で同じウインドウを操作していた。トレード欄に次々とアイテム名が表示されていくがシリカはどれ一つとして見た覚えがない.......
「あの.......」
戸惑いつつ声を開くと、女性が笑顔で言った。
「この装備で、五、六レベル分たぶん底上げ出来る。ボクも行くよ。ボクのパートナーも連れてくし、大丈夫だと思う」
そう言うと、女性はシリカに向き合った。向き合ったシリカは疑問を感じ、おずおずと言った。
「なんで.......そこまでしてくれるんですか?」
少女に問いかけると、再び笑いシリカに言った。
「それは、.......ボクも助けられたことがあるからだよ。だから君を助ける。それに.......困ってる人を見捨てておけない。もしここにボクのパートナーが居たら必ず君を助けると思うからね」
その言葉に、シリカは涙が出そうになったが、グッと堪え言葉を紡いだ。
「あ、ありがとうございます、あのこれ......足りないかもしれないですけど」
そう言うとシリカは、懐からお金を取り出そうとしたが、少女がブンブンと頭を振り、慌てて言った。
「いやいや、貰えないよ。.....それに、この装備は余ってた物だし」
女性は言いながら、お金を受け取らずにそのまま完了ボタンを押してしまった。
「さてと.....ところで君の名前は?」
女性がシリカに尋ねてくる。そういえば、まだ名乗ってなかったなと、シリカは思いながら、自分の名前を口にした。
「は.....はい、あたしシリカって言います」
シリカがそう言うと、女性が手を差し出しながら自分の名を名乗った。
「ボクはユウキ。よろしくね、シリカ」
シリカは、その手を握り締めしっかりと握手した。
「それじゃ、この森から出ようか」
ユウキはそう言うと、ポーチから迷いの森の地図を取り出し出口に繋がるエリアへと歩き出した。シリカはその後を、追いながら呟いた。
─────待っててね、ピナ。絶対、生き返らせてあげるからね
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2024年2月23日 (金) PM15時05分
──第五十五層 グランザム──
「キリト、またお前は危なそうな依頼引き受けてんのか」
「ホントだよナー、五層の時といい、キー坊は色々と頭ツッコミすぎなんだヨ」
ヒロとアルゴが、俺に向けてそれぞれ言う。
「うっ.......し、仕方ないだろ。あんなに頼まれちゃ引き下がれないよ.......それに俺はあの人をあんな目に合わした奴らを許せない」
「まあ.......それに関してはオレも同感だ。ってな訳でキリト、これがその人を襲った奴らの情報だ」
ヒロがそう言うと、紐で止められた丸められた紙を俺に渡してきた。
「サンキュー、ヒロ」
俺達は、今最前線から離れた層の酒場にいた。時間が時間なので客は俺達三人だけだった。
「ところで、ユウキは?」
ヒロが俺に尋ねてくる。
「ああ、ユウキにはちょっと、お使い頼んでる」
「なるほど.......それは分かった。.......けど、キリトなんでコイツも居るんだ?」
ヒロは、そう言うとアルゴの方を見た。
「ひどいナー、ヒロはこんなカワイイお姉さんを、コイツ呼ばわりするなんて、アーちゃんにいじめられたって言っちゃおうかなー」
「そ、それはご勘弁を.......」
ヒロとアルゴのそんなやり取りを、苦笑いしながら聞いていたが咳払いをして、話の本題に移った。
「それはなヒロ、ユウマの例のスキルの調査結果を教えてもらおうと思ったんだ。ちょうどヒロにも用事があったから一緒に聞いてもらおうと思って.......」
「なるほど、そういう事か」
ヒロが、納得したように頷きアルゴの方に目線を向けた。
「じゃあ、アルゴ調査結果を頼む」
俺はそう言うと、用意していた五百コルを指で弾いた、弾いたコインをアルゴは見事にキャッチし、それを懐に収めた。
「毎度ー、.......じゃあ結論から言うゾ、
《
「.......やっぱりか.......」
俺が呟き、
「やっぱりそうか.......」
ヒロも呟いた。そしてアルゴの説明に続けるようにヒロが話し始めた。
「.......ユウマの話によると、そのスキルはレベルが30になったと同時にスキルリストに出現したようだ。不幸中の幸いか、そのスキルはセツナと俺達の前でしか使ってないらしい」
「なるほど、.......ということは知ってるのは俺達の他に、アスナとユウキに《黒猫団》の皆だけか.......」
「そうだな、とりあえずユウマには、そのスキルは俺達の前以外では使うなって言っておくよ。」
「そっか.......ありがとなヒロ」
俺達がそんな会話をしていると、今まで黙っていたアルゴが口を開いた。
「.....おれっちも、もっと労って欲しいもんダナ、三ヶ月もアインクラッドを調査しまくって、やっと手に入れた情報なんだからナ。.......それにキー坊達は、《黒猫団》のことも、もっとおれっちに感謝して欲しいもんだヨ」
──クリスマスボス戦の後、ケイタ達は、《攻略組》になるのを諦めた.......いや、現段階で諦めざるを得なかった。
あの後、ボス戦の翌日ギルドハウスに、大勢の人達が押し寄せて来た。どこからか嗅ぎつけたのだろう、クリスマスボスを倒したギルドを一目見たい輩がいっぱいいた。中には、攻略組の連中もいてボス戦の話を根掘り葉掘り聞こうとしていたり挙句の果てに自分達の陣営に取り込もうとしていた。
普通の状況だったら、そのまま攻略組に入ろうとするのだが、そうは出来なかった。何故なら、サチの元にドロップしたアイテム、.......《
「おれっちが、アインクラッド中に噂を流して、「黒猫団」の連中が、たまたまボス戦に居たパーティを見た事にするノ、中々大変だったんだからナ」
「あ、.......ああ本当に感謝してるよアルゴ、本当に.......それに、ヒロもありがとうサチ達を匿ってくれて」
「いやいや、キリト俺はただアイツらに聞いただけだよ。俺達《血盟騎士団》の予備人員になるかって」
つまり俺が取った策はこうだった。まず、アルゴに嘘の情報を流してもらい、その次に《血盟騎士団》に《黒猫団》を匿って貰うという作戦だった。
「いやはや、でも驚いたぜ。うちの団長ダメかと思ったら、まさかOKを出すとはね、やっぱりあの人のこのはよく分からん」
「同感ダナ」
「俺もそれは同感だな、.......ところでヒロ、サチ達は元気か?」
「ああ、元気にやってるよ、たまには会いに行ってやれ」
「ああ、今度ユウキと一緒に会いに行くよ」
その後、俺達は久しぶりに会ったということもあり、夕方近くまでユウキからの連絡があるまで、近況報告やらモンスターの情報など色々なことを喋り続けた。
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2024年2月23日 (金) PM18時30分
──第三十五層ミーシェ──
三十五層主街区《ミーシェ》は、白い壁に赤い屋根の建物が並ぶ牧歌的な農村の佇まいだ。現在は、中層プレイヤーの主戦場ということもあって、行き交う人の数はかなり多い。
周囲を見回すユウキを引き連れて、転移門広場へ入ると、顔見知りのプレイヤー達が声を掛けてきた。シリカがフリーになったことを、聞きつけ自分達のパーティに勧誘しようというのだ。
「あ、あの.......お話は、ありがたいんですけど.......しばらくこの人とパーティを組むことになったので.......」
シリカがそう言うと、シリカを囲んでいたプレイヤー達が一斉に、ユウキの方を見た。最初は、訝しげな目で見ていたが.......徐々にユウキに対してデレデレし始めた。
現在のアインクラッドは、そもそも絶対的に女性プレイヤーが少なく、自分達のパーティのマスコット代わりに、女性プレイヤーを誘うことが、多くなっていた。さらにいうと、シリカの目から見てもユウキは可愛いかった。なので、必然的にプレイヤー達がユウキも勧誘し始めた。
「ねえ、君も一緒に僕達のパーティに、入らない?」
「ごめんね、気持ちはありがたいんだけど、ボクたちちょっと四十七層に行くんだけど.......レベル足りてる?」
「「四、四十七層!?」」
勧誘してきたプレイヤー達が困惑している中、ユウキは素早くシリカの手を引き、その場を離れた。
「シリカは、凄い人気なんだね」
「.......そんなことないです。マスコット代わりに誘われてるだけです......なのに、.......あたしいい気になっちゃって.......あんな事に.......」
ピナのことを考えると、自然と涙が溢れてくる。
「大丈夫だよ、絶対生き返らせれるから、心配しないで?ね?」
その言葉を聞き、シリカは涙を拭いユウキに微笑みかけた。
そして、疑問に思っていたことを少し遠慮がちに尋ねた。
「.......そういえば、ユウキさんのパートナーの人に、迷惑とかかかってないですか.......?」
「ああ、それに関しては大丈夫。《迷いの森》から脱出した時に、連絡いれたら、OKって言ってくれたから心配しなくていいよ」
そんなことを話していると、突然声をかけられた。
「あら、シリカじゃない」
突然聞こえてきた声に、シリカは思わず立ち止まってしまった。そして、声の主の方に思わず目線を向ける。
そこには、今一番見たくない顔《ロザリア》が居た。
「.......どうも」
「へぇーえ、森から脱出できたんだ」
そう言うと、シリカの方に近づいてきた。目ざとくシリカの肩が空いているのに気付き、嫌な笑いを浮かべた。
「あら?あのトカゲ、どうしちゃったの?.......もしかして、居ないってことは.......?」
《ビーストテイマー》の近くに、使い魔のモンスターが居なくなるということは、つまり理由が一つしかないのだ。ロザリアは、それを分かっていながら、問い掛けてきた。
「ピナは、死にました.......でも!!絶対に、生き返らせます!!」
シリカは睨みながら、ロザリアに向けて言い放った。
「へえ、てことは、《思い出の丘》に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略できるの?」
「できるよ」
シリカが答える前に、ユウキが進み出てきた。
「あの場所はそんなに難しいダンジョンじゃないよ」
ロザリアは値踏みするような視線でユウキを眺め回し、再び嫌な笑を浮かべた。
「あんたそんなに、強くなさそうけどホントに行けるの二人だけで?大方、シリカの援護だけで手一杯で、最後までたどり着けないわよ」
悔しさのあまり、シリカは体が震えるのを感じた。俯いて、必死に涙を堪える。そんな様子を横目で見ていたユウキが、ロザリアに言い返そうとしたその時、一人のプレイヤーの声が聞こえてきた。
「
聞こえた声に、思わず顔を上げた。そこには、黒のコートを羽織った黒髪の男性プレイヤーが、シリカとユウキを庇うようにして目の前に立っていた。
「キリト!!」
(キリト.......?この人が、ユウキさんのパートナー?)
シリカがそんなことを思っていると、ロザリアが声を荒らげた。
「あ、あんた、誰よ!?関係ないのに、人の話に勝手に割り込んできて?」
そのロザリアの言葉に、キリトと呼ばれたプレイヤーが言葉を返した。
「関係あるさ、俺はユウキとコンビを組んでるからな。もちろん俺も、《思い出の丘》に着いていくさ、三人なら安全に攻略できる」
「ふ、ふん.......ま、せいぜい頑張ってね」
キリトの言葉に、ロザリアはたじろぎつつ人混みの中へ消えていった。
──────────────────────
ロザリアの人混みの中に完全に消えてから、キリトはシリカ達の方に振り返った。
「ふう.......さてと、初めましてシリカさん。ユウキから話は聞いたよ。俺は、ユウキのパートナーのキリトだ。しばらくの間よろしくな」
キリトがシリカに向けて軽い自己紹介をした。
「あ、......はい、初めまして。シリカです、その....すみません、こんな事に巻き込んでしまって.....」
「大丈夫だよ、シリカさん。俺もユウキも迷惑なんて思ってないからさ。そうだろ、ユウキ?」
「うん、それより....ボク、お腹空いちゃった。そろそろご飯にしない?」
ユウキの言葉に俺は苦笑いを浮かべつつ、シリカに尋ねた。
「だそうだ、シリカさん。どこかいい店ないか?」
俺の言葉に、シリカは小さく微笑みつつ答えた。
「シリカでいいですよ。それなら、あたしの泊まっている宿のレストランに行きませんか?そこのチーズケーキがけっこういけるんですよ」
「そっか、じゃあそこに行こう、シリカ案内頼んだ」
「は、はい!!」
そう言うと、俺たち三人はシリカの泊まっている宿へ歩き出した。
宿に向かっている最中、ユウキが俺に話しかけてきた。
「ところでキリト、転移門広場で待ち合わせだったのに居なかったよね?何で遅れたの?」
「あ......その、すまん。時間ギリギリまでヒロ達と話してた....」
「ふーん、そうなんだ。..........ボクがお使いに行ってる間、キリトはヒロ達とゆっくりお話ししてたんだねぇ~〜。ボクらがトラブってる時も!!」
と、ユウキは皮肉たっぷりに言ってきた。だが、全くの正論なのでキリトは言い返せなかった。
「はぁ、.....分かったよ。今から行く店でチーズケーキ1つ奢るからそれで.......」
「二つ!!」
「.......分かった、二つ奢るよ」
「やったぁ!!ありがとねキリト」
「よく言うよ.......」
シリカは、そんなやり取りを聞きながら、
自然に笑っていた。
(本当に悪い人達じゃないんだ.......)
そんなことを思いながら、三人は宿屋に向けて歩き続けた。
いかがでしたでしょうか?今回も八話同様、かなりオリジナル要素強めです。今回本当は、次回執筆する場所まで書こうかなと思っていたんですが、そうしちゃうと、2万文字超えてしまいそうなので、今回はここまでということでお願いします。
それとお知らせが1つ。今回初めてアンケートをとってみようと思いますので、出来たら回答の方をお願いします。
さて、今回も読んでいただきありがとうございました
次回で節目の10話目に到達です。
他の人より遅いですが、なんとかここまでこられました。
これもそれも読んでくれる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。何とか完結まで持っていきますので気長に待って頂けると幸いです。それでは次の話でお会いしましょう!!
(要望があれば、ユウキの誕生日SS執筆するかも?)
初質問です。自分小説の文字数なんですがいつも平均一万文字を目安に執筆してるんですが、これより文字数少なくして投稿頻度上げたいと思っているんですけど、皆さんの意見を聞かせてください
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今の感じで大丈夫!!
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文字数少なくしても大丈夫!!
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いや、もっと書け!!
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ストーリーの区切りがいいとこまで!!