「オラァ!!」
俺の突きだした拳がノイズに当たり、炭化する。
確かにこれは……触れても炭化していない。つまり、俺はこいつらを倒せるのは本当のようだ。
「ウオオオオオオ!」
近づいてくるノイズを避けずに突っ込み、そのまま手の甲についた五本の爪でノイズを切り裂く。
「GUILTY chain!」
体に纏っていた鎖を無秩序に振り回し近づいてきたノイズたちを一掃する。
「まだだ!『Flame wiping』」
遠くにいたノイズには赤い炎を纏った鎖を横凪ぎにして焼き殺す。
……生物かどうかも怪しいけど。
「はぁ……はぁ……。これで全部か。」
全てのノイズを倒し、辺りを見てみると黒い粉が空気中を漂っている。
「てか、これってどうやって戻すんだ?」
こんな服を着て帰るのは嫌なんだけど。
と、思っていたらすぐに元の服装に戻っていた。どうやらあの服装は俺の自由意思で解除できるらしい。
「て、こんなところ見られたらヤバい。早く帰らないと。」
あの日、風鳴翼は俺とよく似た服装をしていた。つまり、俺と風鳴翼には何かしらの共通点があると予測できる。
そして、俺はこんなことができる技術を知らない。知っていたらノイズによる犠牲者は減っているはずだ。つまり、何かしらの組織が情報を規制いることも予測できる。
そんな組織に構っていてはどう考えても厄介事に巻き込まれるのが落ちだろう。ならさっさと逃げ
「すまないが、止まってくれないか?」
俺の周りに幾つもの車が止まり、赤いシャツに赤い髪をきた筋肉質のOTONAがその一台から出てきた。
……どうやっても勝てる見込みがしない……。けど、
「面倒な事に巻き込まれてたまるかああああああああ!!」
全速力で後ろにターンして逃げる!
「なっ!?君、待ちたまえ!」
「うるさいぞオッサン!あんたらに巻き込まれていると命が幾つあっても足りないと俺の直感が告げている!なら逃げるしかないだろ!?」
「お前ら、その子を止めろ!」
「「「はっ!」」」
なんか車の中からSPっぽい人達が出てきたけど無駄だ!
「グレイプニル!」
腕から幾つもの鎖が飛び出し、SP(仮)たちを縛り付ける。
自分の意思であの服を着たり脱いだりできるならその中にあるもの……確か『グレイプニル』『レーヴァテイン』『フェンリル』『ガングニール』だっけか。それらの力を引き出すことも可能なはずだと踏んでいたけど正解だったな。
「ふぬぁ!!」
そのままSP(仮)をOTONAにぶん投げる!
「何!?」
OTONAは難なく人間砲弾を拳でいなす。
本当に人間か!?でも、こんな体型の俺でも大人複数人を投げ飛ばすことができる奴は世界広しと言えど俺だけだろうけどな!
「よし、これで逃げ
「すみませんが、逃げないでもらいませんか?」
いつの間にか前にいた優男に蹴りを入れられてそのまま倒れる。
き……気づかなかったぞ……。
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うーん、ここは何処だ?
気がついたら見知らぬ天井が見えた。体を動かそうとしても動かない。部分麻酔か、はたまた拘束具か、よく分からないが拘束されていることは確かなようだ。
「でも、融けるだろ。レーヴァテ
「いきなりその判断はないだろ!?」
拘束具を外そうとしたらさっきのOTONAが入ってきた。
「いや、怪しさ満点の組織に拉致られた上、拘束されてたんだぞ?すぐ近くになんとかできる方法があればそれに飛び付くのはふつうだろ?」
「しかし、君は先ほど逃げようとしていたから」
「だってどう考えてもあんたらと関わると面倒ごとに巻き込まれることは目に見えてるんだぞ?」
「…取りあえず服を着て指令室まで来てくれ。」
確かに見た感じ俺が着ている服は病院服のような簡素な物だ。元の服に着替えておかないと。
「拘束具は外しておく。」
「ありかとな。」
融かす手間も省けるし。
「そう言えばあんたの名前は?」
「風鳴弦十郎だ。君の名前は?」
「俺の名前は焔 ・J ・マッティだ。」
俺の名前を聞いた弦十郎のオッサンはこのへやから出ていった。
さて、着替えるとするか