「えーと、指令室ってどこかな……?」
医療室から出た俺は施設内で迷子になっていた。
えーと、あの部屋でもないし、この部屋でもないし……。うん?なんだこの部屋は。妙に厳重な警備だな。
「取りあえず、レーヴァテイン。」
俺が唱えた瞬間、扉につけていた手から炎がでて、扉を融解する。
よし、これで入れるな。
部屋の中には複数の機械に繋がれた古い剣が置かれていた。
またよくわからないに出会ってしまった……。でも、なんか格好いいな……。ちょっと持ってみよっと。
「うわっ、重っ!?」
意外に重量あるな、この剣は……!
「焔君、君は一体何をしているんだ!」
あ、弦十郎のおっさん。
「指令室がわからなくて道に迷ってて……。」
「どうやってこの扉を融かしたんだ?」
「レーヴァテインで融かした。案外簡単に溶けましたよ?」
俺が
お?何でだ?
「それよりも、指令室はどこなんだ?」
「あ、ああ。こっちだ、ついてきてくれ。」
============
「ここが指令室だ。」
「ふーん。」
案内された部屋は案外明るい部屋だった。
前の方で数人の職員が作業している。そして、俺の目の前には
「やっぱり関係があったのか……風鳴翼。」
青い髪をサイドポニーにしていることから間違いない。あの風鳴翼だ。
「あれ?焔君?」
「えっ!?響!?」
何でお前もいるんだ!?
「あら~、響ちゃんの知り合いだったの~?彼。」
「あ、はい。私の幼なじみです。」
しかも、妙な女性に話しているし……!
でも、俺があの町から離れる直前まで、あいつは人を殆ど信用していなかった。それなのに、今では昔の明るい響に戻っている。それは喜ばしいことだな。
「あら、ごめんなさいさいね。私の名前は櫻井 了子。『シンフォギア』を初めとする異端技術『聖遺物』を動作させる『櫻井理論』を提唱する天才科学者よ。ここでは適合者のメディカルチェックをしているわ。」
「……シンフォギアとか聖遺物とか、そこから説明をお願いする。」
全くわからない物を説明してもらわないと困る。
「いいわよ。シンフォギアは、聖遺物のエネルギーとこの私が提唱する櫻井理論によって出来た鎧型の武装のこと。簡単に言えばノイズを唯一倒せる武装ね。」
簡単に言えばノイズたちに触れても炭化しない要因か。
「そして、聖遺物と言うのは数々の古ーい遺跡から発掘される伝説上に存在する、超古代の異端技術の結晶のことを言うわ。ただ、殆どの聖遺物が劣化が激しくて使えるのは殆ど無いのよ。そこで、それを使う方法がある。それはね…、歌よ。」
「歌……?」
「そう、歌。適合者の歌の力でこの聖遺物は太古の力を呼び起こすのよ。」
「成る程、理解した。」
要するに、超古代の遺産である聖遺物の力をそれの力を出すことができる適合者の身に纏うことでノイズを倒す力を手に入れれると言うことか。
「あ、これは焔君が起きるのを待っていたから写してないんだった。」
前の画面に誰かの体の画像が写し出される。
あれ?この人の心臓の近くに変な影が写っている。何でだろう。
「あ、これ、私です。」
響のだったのかよ。
「それじゃあ響ちゃん。この心臓の近くにある欠片は何?」
「えっと、たしかツヴァイウィングのライブの際に体内に入った欠片で、心臓の近くにあって摘出できないかった。て、お医者さんは言ってました。」
「これ、検査したのだけれどこの欠片こそが『ガングニール』の欠片よ。……天羽奏の忘れ形見、と言ったところね。」
ガングニール?確か、俺の体内に入っている欠片の一つだったよな。まあ、欠片だし幾つもあるのは当然か。
「……!」
「ん?翼さん、どうかしましたか?」
「……体調が優れないので戻らせてもらいます。」
「あ、翼さん!」
顔を青ざめながら出ていこうとする翼さんを響が追いかける。
「それと、これは焔君の物ね。」
マイペースだな、この人。
次に画面に写し出されるのは俺の体内か……どうなっているんだ?
「……え?」
俺の体内にはさっきの響よりも遥かに多い数の欠片が心臓……いや、体の至るところに存在していることが分かる。
「了子さん、これは一体……。」
「これ、全て聖遺物の欠片よ。」
「これが……全部、だとぉ!?」
全部……この全てが!?
「ねえ、何か思い当たる節はないの?」
思い当たる節、か。………あ。
「…俺の胸には生まれつきフォルテの傷がある。それかな。」
いや、それだと傷が少なすぎる。
「まさか……お母さんがこれらを入れたのか?」
確か、俺が産まれた時、父さんは外国に長期出張に言ってて、確か初めて俺とあったのが半年後だったらしく、その時点でこの傷はできていた。
「お母さん?お母さんの名前は何て言うの?」
えっと、確か……。
「ヴォルヴァ・J・ノルン。JはJörmungandr。つまり、ヨルムンガンドを意味する言葉です。」