まさかの2044年3月コルタナで驚愕しましたよええ
なお、章毎のプロットは大体決めてるので今回の事件は関係ないです
【実況】掲示板でデンドロを進みたい【安価】
1 :名無しのマスター[sage]:2044/03/19(土)
ねんがんの デンドロを プレイするぞー!
というわけでチュートリアルの安価をします、詳しくは>>2以降で!
◇
761 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
後はカルディナとレジェンダリアか
762 :名無しの従魔師[sage]:2044/03/21(月)
今北産業!
763 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
唐突ぅ!
764 :名無しの役者[sage]:2044/03/21(月)
ヌッシリスキルされる
ドライフで【
ログイン前に作戦会議すっぞオルァ!
765 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
すっぞおるぁ!
766 :名無しの高位司書[sage]:2044/03/21(月)
確定事項としてのゴールは……当然、「エンブリオの孵化」になる
767 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
それが出来れば狙われないだろうが、狙って出来るものでもないからな
768 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
結構捕食経験からメイデンとか特殊なエンブリオになったって人もいるみたい
まぁ、主はそういう意味では変な心配はないけど!
769 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
同期がどんどん転職してマスター候補が減って寂しい……
770 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
というわけでエンブリオの孵化は出来たらいいなーって感じではある
てか、<ペンタゴン・キャラバン>は???
771 :名無しの影[sage]:2044/03/21(月)
彼らはドラグノマドが本拠地だからね
しかも遠征から戻った後すぐ、は無理だろう
772 :名無しの賭博士[sage]:2044/03/21(月)
ドラグノマド故仕方なし
それじゃー次善のゴールは?
773 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
そら当然犯人の撃破よ
774 :名無しの高位鍛冶師[sage]:2044/03/21(月)
そりゃ出来れば勝ちだが……
見つかってないんだろ?
775 :名無しの高位記者[sage]:2044/03/21(月)
ですね
隠密隠蔽に特化しててちょーっと難しいです
776 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
こんな時に働かないの管理人!
こういう時の情報収集特化なんじゃなぁい?
777 :名無しの超記者(管理人)[sage]:2044/03/21(月)
一度見つけたら追跡する事はできますけど流石に隠密特化特典武具を相手に見つけるのは骨が折れますね
セーブポイントで必殺スキルしていいなら見つかりますけど怒られるんですよね
778 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
やっふー
779 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
管理人も見てるのかこのスレ……
780 :名無しの賭博士[sage]:2044/03/21(月)
おそろしあ
781 :名無しの高位司書[sage]:2044/03/21(月)
当然、デスペナ明けの直前にはセーブポイントで張るべきだろうが
それは事件に対するゴールであって主のゴールではないということだな
782 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
んー
783 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
ん?
784 :名無しの影[sage]:2044/03/21(月)
ん?
785 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
昨日の襲撃で受けた印象なんだけど
バザールのセーブポイント、露店多くて隠れようと思えばいくらでも隠れられるんだよね
786 :名無しの役者[sage]:2044/03/21(月)
まぁ、それも狙いで誘導したんだろうからな
787 :名無しの高位鍛冶師[sage]:2044/03/21(月)
セーブポイントを移すということか
788 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
あー
789 :名無しの高位記者[sage]:2044/03/21(月)
あー
なるほど
オアシスの方にね
790 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
いえすいえす
オアシスのセーブポイントなら見渡しがいいから奇襲もし辛いだろうからね
791 :名無しの従魔師[sage]:2044/03/21(月)
あの、そもそも討伐されるまでログインしなければ済む話なんじゃ?
792 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
お礼参りは当然!
というのはともかく、私出待ちされてるしさっさと終わらせたいんだよね
最初からそれと分かってればもし仮にやられても管理人が追跡できるだろうし
つまり、これは最後の勝負なんだよ!
793 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
なお現在0勝2敗
794 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
ガバガバじゃねぇかお前の戦績ィ!
795 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
あーあーきこえなーい
というわけでオアシス前セーブポイントに行くことにしようと思うんだけど、暇な人は護衛しよ?
796 :名無しの賭博士[sage]:2044/03/21(月)
言い方ァ
暇なら狩りするわ
797 :名無しの超記者(管理人)[sage]:2044/03/21(月)
補足すると国から賞金が出ますからね
取り逃がしたとしても首魁の討伐の補助として
798 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
ということなんですよ!
799 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
よしでは参加しよう
800 :名無しの高位司書[sage]:2044/03/21(月)
報酬があるなら私も
801 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
やったぜ
出来れば1PT欲しい(強欲
ROMってる人も降りてきていいのよ?
802 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
欲しがりさんめ……
んではアイテム係だけど参加
803 :名無しの高位操縦士[sage]:2044/03/21(月)
ノ
804 :名無しの従魔師[sage]:2044/03/21(月)
乗り物ありなら楽かな
805 :名無しの高位操縦士[sage]:2044/03/21(月)
悪いな主、このチャリオッツ一人乗りなんだ
806 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
うーんこの!
807 :名無しの賭博士[sage]:2044/03/21(月)
こやつ……
808 :名無しの疾風騎兵[sage]:2044/03/21(月)
ROMってたけど参加ー
輸送ならまかせろー
809 :名無しの高位操縦士[sage]:2044/03/21(月)
前衛……
まぁ一人いればいいか(適当
810 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
おい
811 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
なんとかなるなる
出来ればあと一人欲しいけどログインまであと5分(現実時間
812 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
もはや現地に移動しない時間的にもね!
まあ初期ステマスターの足でオアシス前セーブポイントから走って30分
チャリオッツなら3分もかからないだろう。場合によっては1分も必要ないまであるし
813 :名無しの高位司書[sage]:2044/03/21(月)
戦闘用にジョブ変えないとな
814 :名無しの賢者[sage]:2044/03/21(月)
とーう
815 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
しかし、流石に人が少ないなバザール
それでも売る人も買う人もいるあたりなんとも言えないが……
816 :名無しの従魔師[sage]:2044/03/21(月)
セーブポイントなのは確かだし食べていくのにリルは必要ってことなんだろうねえ
817 :名無しの疾風騎兵[sage]:2044/03/21(月)
>>812
そこまで速くないです(小声
あ、他の後衛たちも乗せれるけど悪魔騎士は戦闘しながら並走出来るの?
多分発揮AGIにして3000ぐらい
818 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
その程度なら問題ない
ゴールまでは3分弱の攻防か……
推定では【食王】だったか
819 :名無しの超記者(管理人)[sage]:2044/03/21(月)
そうですね
自己バフ特化のパッシブ戦士なので超音速機動は覚悟しておいた方がいいでしょう
820 :名無しの賢者[sage]:2044/03/21(月)
料理バフは厄介だが最後に食べた者1種だけというのが救いというところか
それでも純竜級の素材だと数千単位のバフと
821 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
うーんデバフ薬当たらないなこれ!
回復支援に徹しよ
822 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
そろそろ入るんだけどパーティ組めた?
野次馬から適当に捕まえてしまえー
823 :名無しの賢者[sage]:2044/03/21(月)
いや、そもそも野次馬すらいない
その事を周知してたのか露店商も一時退避してる
824 :名無しの悪魔騎士[sage]:2044/03/21(月)
仕方ない
そこら辺の一般読者マスターを徴用しよう
825 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
えっ
826 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
是非もないよね!
827 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
えっえっ
主と同期=まだ一職目だぜこちらは……!
828 :名無しの採取師[sage]:2044/03/21(月)
後衛ならまだへーきへーき
一緒に頑張ろうぜ☆
829 :名無しの賢者[sage]:2044/03/21(月)
死霊術師なら……まあバステ魔法は意識逸らしには有用だ
がんばれ
830 :名無しのマスター[sage]:2044/03/21(月)
んじゃ時間なので行きまーす
バースト・リンク!
831 :名無しの賭博士[sage]:2044/03/21(月)
300倍ほど時間加速が足りない
頑張れー
832 :名無しの死霊術師[sage]:2044/03/21(月)
タイミングぅ!
ネタの時代がおかしい……
◇◇◇
□■商業都市コルタナ・バザール
その時、商業都市コルタナでも最大規模を誇るそのバザールは閑散に包まれていた。
商業都市という名の通りに各国の交易流通の拠点にして毎日巨額の富が動くコルタナにしても二つしか存在しないセーブポイントの一つを中心に作られたバザールだが、普段の露店商の呼び込みや買い物客の喧騒がまるで嘘のように静まり返っている。
セーブポイントということでジョブの付け替え等を行っている<マスター>たちもその数を大きく減らし──その中心で陣取るかのように集まっている五人を除けばおらず姿が見えず、オアシスのセーブポイントに居を移していた。
男女比4:1のその五人も装備や人相に共通点はなく、前衛なのであろう甲冑を身に纏った男以外の四人は街中だというのに大型の
浮遊する一冊の本、甲冑の男の傍に侍る悪魔、紋章の刻印された袋など、彼らが<マスター>たる証である<エンブリオ>がなければ不審にも思われたかもしれない。
そして四人が乗っているのはゆうに十人は乗れそうな程の大きさの四輪の馬車、もとい戦車も<エンブリオ>だが、奇妙な事に車体を牽引する騎獣もいなかった。
『──概ね情報共有は済んだな。後は何時スレ主がログインするかだ、いつでも出せるようにしておくように』
『というか、馬車を引くための馬的なサムシングはいないの?』
『これは<エンブリオ>だよ? 俺の【パエトーン】は普通に輓馬なく自走出来るし、大体の複合でないTYPE:チャリオッツがそうだと思うけど』
──より正確に言えば、「無言で内容が漏れないように通信魔法で情報交換を行いながら周囲を睥睨している」。
まるで狩りにでも行く臨時パーティのように各々の職構成と<エンブリオ>の簡易情報を素早く伝達しあい、その時を待っていた。
【
『ともあれ、折よくカンスト前衛がいるんだ。こちらは全力で支援する事だけを考えればいい』
『俺も超級職を探している身だ。超級職相手に自力で何処まで出来るかはわからんから本当頼むぞ』
そう、雑談に流れかけた通信を暫定でスレ主護送隊のリーダーになった【賢者】アイラクスが引きもどした。
レベル上げの途中の者、半生産職の者、はたまたまだゲーム内で一週間も立っていないルーキーなどが集まったこのパーティにおいてジョブレベルがカンストの500に達した者がいる事は僥倖だった。
暫定リーダーであるアイラクスも未だ400を少し超えた程度であり、直接相手と刃を交える前衛がほぼ望みうる最大戦力なのは彼らにとって安堵を齎すものであった。
──無論、相手が初心者狩りを差し引いても幾多の<マスター>からの襲撃から逃げおおせた歴戦の超級職という事を忘れた訳ではない。
だが、それでもレベルカンストの第六形態の<エンブリオ>という現状ゲーム内で見てもほぼ最上位の戦力の存在に一瞬パーティの雰囲気が弛緩した。
『それじゃあ今のうちに持続の長い薬を──』
そして、【
「──動いたッ」
瞬間。
それまで緊張した面持ちを崩さなかった【死霊術師】の青年が
掲示板を確認しながらも張り詰めたような警戒を解かなかったのは自身も一度被害に遭っているからか。
50メテルは離れた畳まれている露店の影からまるで滑るように音もなく
遠目には何の変哲もない人間範疇生物の男のように見えるが、状況がそれだけのはずがないと訴えかける。
この時間にこの場所で、ここに向かってくるのならまず間違いなく──
「て、敵襲!」
「──《カバーリング》」
【採取師】ゆず子の悲鳴めいた叫びと戦力の要たる【悪魔騎士】プライドのスキル宣言がほぼ同時に行われた。
超音速機動──50メテルの距離を0.2秒とかけず接近する敵手の剣に対し盾が、防御スキルが間に合ったのは歴戦の経験で磨かれた故か。
『先に集まって護衛しようとしてる俺らを潰すってことか!?』
『今書き込みがあった!
その通信の直後、いや同時。
彼らの背後に<マスター>のログイン時に現れる光輪がアバターを囲み照らし、その姿形を露わにする。
そして、そのログインに最も速く反応した男が騎士を
「──を築く、《クライム・シャッター》」
寸前で完了した地属性魔法により隆起した岩の壁に遮られた。
《詠唱》による硬度強化が成された大地の檻はその役割を全うし、数瞬の間でも相手を閉じ込める。
「乗れ!」
「状況!」
「ペナルティ明けと同時に来ると予想されていた! 負けず嫌い過ぎる」
「可愛いもんでしょ?」
「出るよー!」
戦闘現場にログインしたスレ主──ルミナスに口早に現状を説明し、戦車へ搭乗させる。
その間にも魔法の檻は破壊され、現在はプライドと<エンブリオ>の悪魔が二人がかりで凌いでいる状況だ。
第六形態のTYPE:ガーディアンのエンブリオ、【賦闘不屈 ディアボロス】はそれ単体で上位純竜に相当するステータスを持つ。
【悪魔騎士】のスキルによるバフを受けた今、<マスター>との連携により二重の超級職を持つ相手──【暴食魔王】ロイナンの足止めが可能となる。
「かっ飛ばせ! 《爆走炎輪》!!」
そしてその足止めの結果──戦車が動き出す。
エンブリオの固有スキルの宣言の直後、車輪の各所から爆炎が噴き上がる。
噴炎による推進力は驚異的なまでの回転力、ひいては加速を生み出し即座にトップスピードに達し、バザールから離脱する。
◇
──オアシスまで後二分。
「これ町大丈夫なの!?」
「移動目的のための致し方ない犠牲だよ!」
「報酬と帳消しとか止めてよね!」
猛烈の速度で過ぎ去る景色と風につい声が大になってしまうルミナスと騎手の【疾風騎兵】ZAX。
スキルの文字通り
「──ッシ!」
『DIGAAAAAAA!!』
逃げる戦車を追うようにロイナンが跳躍し、空中で悪魔に的確に妨害される。
その殆どは牽制故に大きなダメージは与える事が出来ていないが、足は否応にも鈍らされる。
そこに、
「《ブレイズ・スラッシュ》ッ!」
「──
炎の剣戟と更に追うように配置された火槍を、ギリギリまで引き付けて後退により回避。
上級<エンブリオ>に至った<マスター>のステータスから繰り出されたスキルは如何に超級職と言えど無視する事は出来ないのだ。
「邪魔を、するなァ!」
『GIUッ』
しかし、人数の差があったとしても、積極的に攻め立てているのはロイナンだ。
再びに妨害のために眼前に飛び出した【ディアボロス】の翼を切り裂き、怯んだその隙に大胆に接近を果たす。
そして、五桁に届くであろうENDを物ともせず、その首筋に噛み切った。
「《弱肉供食》!!」
スキルの発動と共に粘つく悪魔の体液を嚥下する。
孵化済みの<エンブリオ>に意味などない、と思いつつもせずにはいられない。
【頸部欠損】により光の塵となる悪魔を前に、しかしロイナンは睨み付けるように甲冑姿のプライドを見据える。
戦車にとりつくのに邪魔な前衛を排除しようと手を振り上げるが──
「──《
『RYAAッ』
光の塵と共に消え去ったはずの悪魔が再び眼前に立ち塞がった。
そのスキル名から<エンブリオ>の必殺スキルであることは確かであるが。
「復活の必殺スキル……忌々しい力だ」
初めてではない、一分少々の追跡劇で三度目の発動。
もう回数は切れたのか、それとも
ロイナンは都度
自身が攻撃するのは相手が隙を見せた時だけ、徹底したリスクコントロールによりロイナンの相手を
しかし。
(三度目の攻防もほぼノーダメージ……しかしゲロマズと噂の悪魔を食べて表情一つも変えないか。練度の差……これはやはり、討伐は無謀だな)
通常【賢者】における最大威力の魔法を躊躇う事無く当てるつもりで放ったアイラクスは心中で溜息をついた。
彼自身、遊戯派だ世界派だの枠組みで自己を規定するつもりはないが、そもそも相手は犯罪者に指定された賞金首であり、殺害しても誰に咎められる事はない。
尤も、彼らがしている事を考えれば
(妨害に切り替えて炎属性よりも弾速重視で雷属性メインに……いや、その考えを悟られて被弾覚悟で突っ込んで来られても困る。それよりも──)
スキルの《高速思考》で加速された体感時間で魔法を詠唱しながら分析をし続けるアイラクス。
遅滞こそ上手く行っているが、勿論最上はロイナンの捕縛、あるいは討伐。
現状は護衛という条件下において相手の目的が分かりやすいからこそ妨害も出来、その隙を付いて攻撃を差し込む事が出来ている。
第三形態という上級に至らぬながらも【陽輪炎葬 パエトーン】は複数人を乗せる容量を持ちながらも発揮AGIにして3000を超える速度で走行しているが、追手は更にその数倍の速度を持っていた。
推定──超音速の二倍、隠密の特典武具を活かして一撃離脱に徹されれば対応出来るものは<マスター>でも一部のランカーぐらいだろう。
相手の行動を縛れる現状で倒したいという欲目を冷静に諦め、アイラクスは通信魔法による会話を再開する。
『……地力不足、撃破は無理だ。妨害重視で行く。ダメージより確実性重視で追従、合図で行け』
『りょーかい。実況見ながら狙ってみるよ!』
この場に見えぬ
〇バザールのセーブポイント
環境整備マーカーとしての機能などがオミットされた人造のセーブポイント。
七大国家の首都やそれに類する規模の都市などではキャタピラーが設置したセーブポイントがある(もといセーブポイントを中心に都市が出来上がった)が<マスター>の増加以降大都市に一つではセーブポイントがあまりに大量の<マスター>の溜まり場となってしまった。
復活後セーブポイントから離れられない、ジョブチェンジしたいのにセーブポイントに入れない等の諍いが増えたためセーブポイントの模造が行われることとなった。
未だに大きな技術力や金銭などを抱える都市でしか人造のセーブポイントは設置されていないが、<マスター>が増える限りセーブポイントの需要が尽きる事はないであろう。