夜になり、グラント博士達は廃船の中で夜を過ごしてた。
カチャ
メグミはニック少尉と共に、星空をカメラで撮影していた。
「不思議だな」
「何が?」
「あの星空みたいに危険な所程美しい物だ」
「………人が手を出して無い=有りのまま姿が見えるじゃないかしら」
「成る程」
「………ねぇニック、あなたどうして軍隊に?やっぱりおじさんの影響?」
「だろうな、多分俺も親父と同じで戦争に取りつかれたのかもな」
「どう言う事?」
「実は親父は一回軍を除隊してたんだ」
「え?そうだったの?」
「あぁ、でも一般生活に馴染めなくて再入隊した、親父は戦場に居る事を選んだんだ………メグミ……親父はイラク戦争で死んだって言っただろ?」
「えぇ」
「何で死んだと思う?」
「戦死……じゃないの?」
「確かに戦死だ……でも敵と交戦したからじゃない、同じ米軍の誤爆で死んだんだ」
「え?」
「親父はアメリカに殺されたんだ………でも俺はその国の兵士に成ってる………親父みたく、戦いに憑りつかれたのかもな」
「……ねぇニック、おじさんは戦場に居て楽しいって言った事はある?」
「無い、むしろ戦争は嫌だ、無い方が良いとも言ってた」
「じゃああなたは?」
「無い、一応俺も親父の考えは正しいと思ってる、楽しいなんて考える奴は異常と言ってもいい。けど一度戦場を経験すると一般生活がおかしく見える事がある、それは確かだ」
「でも、楽しいって感じが無いなら、あなたとおじさんは戦争に取りつかれ無い、私はそう思うわ」
「あれ?」
「どうした?カティア」
「ランプの火が消えちゃって、油は入れたんだけどライターが点かなくて」
「あぁ、じゃあこれ使うか?」
グラント博士はウチキド博士にオイルライターを渡した
「ありがとう」
カチン ジッ
ウチキド博士はランプに火を点け、グラント博士のオイルライターをまじまじと見た。
「これ、私があげたやつよね?」
「あぁ、でもタバコはもう辞めたがな」
「それでも持っててくれたんだ」
「………君からのプレゼントだからな」
「交代だ」
「あぁ」
ベックウィズ大佐達は野営をし、交代で火の番と見張りをしてた。
「大佐、本当に奴を倒す気か?」
ランダはベックウィズ大佐に改めてガメラ抹殺を目論んでるのか聞いた。
「あぁ、奴は俺の部下を何人も殺した。これは俺と奴の戦争だ」
「戦争か…………本当にそう思ってるのか?」
「どう言う意味だ?」
「いや、何だか私には君が戦いに取り付かれてるような気がするだ」
「………………俺は部下の敵を取りたいだけだ。日の出と共に行動を開始する、今のうちに休んでおけ」
クチャクチャクチャクチャ
ギャオスの一体が密林の中で肉を引き裂くような音と共に蠢いて居た。
クチャクチャクチャクチャクチャクチャ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ギャォォォォォォォォ!!!!
ギャオスはみるみると大きくなり、あっという間に80メートルクラスに成長した。