翌朝
マーロウ達はシャシュカが突き立てある墓の前に居た
「………こいつはキリアコフ、ソ連の軍人だ。俺とこいつは空中戦の末この島に墜ちた、最初こそ殺し会ったが、何時しか友となり島を出ようと約束してた。当時は資本主義と共産主義は敵だと言われてたが、本当の友情には国家も、主義も、言葉も、肌の色も関係ないと言う事をこいつは教えてくれた…………島を出よう」
シャキン
マーロウはキリアコフの形見のシャシュカを腰の鞘に納めた
ギュルルルル
ギュルルルルブロロロン!
「やった!成功だ!」
グレイフォックスのエンジンがかかり出航の準備ができた
「………」
マーロウは集まったイーウィス族に別れを告げた
「世話になったな……………ミズーリに来たら是非寄ってくれ」
ブロロロロロロ
グラント博士達はグレイフォックスで島の北端を目指し河を昇り始めた。
そして河を昇り始めてから約4時間程が経った。
マーロウは自分の妻の写真を出して妻の事を語り出した。
「俺の女房だ。最後に会ったのは40年前だ、俺が着任して直ぐ来た手紙で子供が産まれたって連絡があった、男の子だそうだ」
「息子さんには一度も?」
「あぁ、話した事も無い………もうその子も大人だ、結婚して子供が居てもおかしくない……妻も他の男と再婚してるかも………でも元気で居てくれればそれで良い………」
ザーーーー
『こちらFOX5、誰か聞こえるか?』
「こちらFOX6聞こえるぞ!」
『スリフコ?スリフコか!?』
「あぁそうだ」
スリフコ一等准尉の無線機にミルズ一等准尉の無線が入った。
『今どこに居る?』
「今船で河を北上してる」
『船があるのか?』
「あぁ船と言うか飛行機船だな、そっちの現在位置は?」
『ベックウィズだ、今信号弾を打ち上げる』
ベックウィズ大佐が無線に出ると河の北の方で信号弾が打ち上げられた。
「確認した、こちらから北へ約6キロ」
「了解した、ではそこの河岸で落ち合おう」
『了解!』
「よし出発だ!スリフコ達と合流する!」
ベックウィズ大佐達は河岸に向け出発した。
「やったぜ!」
ベックウィズ大佐達とコンタクトが取れ、グラント博士達に安堵の笑みが浮かんだ。
「ハハ、やった」
ガッ!
「あぁぁぁぁ!!」
ブゥゥゥゥ!
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
「ニエベス!」
ニエベスが突如現れた車1台分の大きさのヘビトンボに拐われた。
「撃ち落とせ!」
カチャカチャ
グラント博士とニック少尉はヘビトンボを狙撃しようとライフルを構え照準を合わせようとした。
ガッ
ブシャーー
「あ"あ"あ"あ"あ"!!」
だが撃つ前にニエベスは喉元を噛みきられ、大量の血が噴き出した。
「「「「「「「………」」」」」」」
ニエベスの死は誰が見ても明らかだった。
「行こう」
グラント博士達はベックウィズ大佐達との合流地点に到着したが、ベックウィズ大佐達はまだ到着してなかった。
「遅いな」
「………まさか」
「やめなさい」
ガサガサガサ
草むらが揺れ音がした方を見た。
そこからベックウィズ大佐達が現れた。
「大佐!」
「お前達、よく生きてた」
「スリフコ!無事だったか!」
「姉御!」
「よぉニック!」
「死んじまったかと思ったぜ!」
軍人の面々は再会を喜んだ 。
「ランダ、あなたが正しかった」
「あぁ最悪な形になったが」
「これで全員か?」
「あぁ、ご覧の通りさ」
「こっちも1人殺られた」
グラント博士とベックウィズ大佐はそれぞれ被害を報告した。
「大佐」
「誰だ?お前は」
「アメリカ海軍第93攻撃飛行隊のハンク マーロウ中尉、40年前にこの島に不時着しました」
「まさか冷戦の時からここに?」
「えぇ、ミレニアムを逃しました」
「そうか、ご苦労だった中尉」
ベックウィズ大佐とマーロウはお互いに敬礼した。
「彼の船なら補給部隊の到着に間に合う」
「そうか、だがその前に部下を救出する」
「他にも生存者が?」
「あぁチャップマンだ、島の西に居る」
「西だって?やめておけ、あそこは危険だ」
マーロウがチャップマン少佐救出を止めた。
「何故?」
「島の西にはギャオスが住み着いてる」
「ギャオス?」
「私達が最初に遭遇したあの鳥だ、因みにあの亀はガメラと言うそうだ」
「そうか、だがそのギャオスとやらが居るにしろ居ないにしろ、チャップマンを放っては置けない」
ベックウィズ大佐はチャップマン少佐救出を強行した。