濃霧の中で襲撃して来たギャオスを撃破したが、ランダを含め多くの犠牲者を出し、残ったのはグラント博士、ウチキド博士、メグミ ブルック、サシャ、ベックウィズ大佐、チェキータ大尉、コール大尉、ニック少尉、スリフコ一等准尉、ミルズ一等准尉、レニス二等軍曹、スティーブ、マーロウと、島に来た時の半分以下となってた。
「大丈夫か?」
「あぁ」
「えぇ」
「皆来てくれ!」
レニス二等軍曹が何かを見つけ皆を呼んだ 。
「これは………」
全員が駆け付けると、レニス二等軍曹が見つけたのは、大量のボロボロになったギャオスの死骸だった。
「ここは奴らの巣だったのか」
「でも、何で死んでるんだ?」
「何かに襲われたとか?」
「ガメラか?」
「いや、ガメラはこんな殺した方はしない」
「じゃあいったい」
状況から見て別の何かに殺されたのは間違いなかったが襲わった正体が掴めなかった。そしてウチキド博士にはその正体がわかった。
「餌を運ぶ親が居たとは思えない………多分、仲間同士で食い合ったのよ………」
ウチキド博士の推測通り、このギャオス達は餌がなく、雛がお互いに食い殺し合ったもので、彼らが今まで遭遇したギャオスは、共食いの末生き残った個体だった。
「………っ」
メグミはその酷過ぎる光景から目を反らした。
一向はギャオスの巣から離れ、林に身を隠した。
「大佐、階級はあんたが上だがこの島の事は俺が詳しい、あいつだけじゃない、他にも危険や奴らがごまんと居る。それにあのギャオスはまだ成長途中だ、あれよりもっとデカくなる、そうなったら俺達に勝ち目は無い、退却するんだ!!」
マーロウは危険性と撤退を進言した。
「駄目だ、チャップマンを置いては行けない」
「残念だが大佐」
ジャラ
「チャップマンは死んだ」
グラント博士が出したのは、先程ギャオスが吐き出したチャップマン少佐のドックタグだった。
「……………西に行くぞ」
「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
「どうして!?チャップマン少佐は死んだのよ!?」
「あそこにはチャップマンのヘリがある」
ベックウィズ大佐は今度はチャップマン少佐が操縦していたヘリに向かうと言い出した。
「何故ヘリに拘る!?」
「ガメラを殺す為だ!それにはスタリオンの武器が必要だ!」
ベックウィズ大佐は未だにガメラ抹殺に執着しており、彼としてはチャップマン少佐の救出も、勿論目的に入っていたが、本心はチャップマン少佐が操縦していた、ヘリに積まれた大量の武器弾薬の方が目当てだった。
「殺したのはガメラじゃないぞ!?」
「奴は俺の部下を殺した!俺の大事な部下を!!」
ジャラ
ベックウィズ大佐は死亡した部下のドックタグの束を出し訴えた。
「待て!ガメラはギャオスの唯一の天敵だ!」
「ガメラが死ねば、ギャオスがうじゃうじゃと繁殖するぞ!」
「ならそいつらも殺すまでだ !まず手始めに奴を殺す!」
「そんな事はさせない!」
シャキン!
「ふん!」
ガッ
「ぐっ!」
カチャ
マーロウはベックウィズ大佐を止めようとシャシュカを抜いたが、ベックウィズ大佐に制圧された。
「これは戦争だ!!負ける訳には行かない!!」
「これは戦争じゃないぞ!?」
「そうよ間違ってる!」
カチャ
「もとはと言えばお前達のせいで部下が死んだんだ!」
ベックウィズ大佐はついにブルックとサシャにまで銃口を向けた。
「待て大佐、こうしよう。君達はヘリを探しに行け、私達は船に行く、どうだ?」
グラント博士はベックウィズ大佐らガメラ抹殺派とグラント博士ら脱出派に別れる事を提案した。
「…………行くぞ、チャップマン達の敵を取る」
ベックウィズ大佐は歩き出し、それに軍人のコール大尉、ミルズ一等准尉、レニス二等軍曹、チェキータ大尉、スリフコ一等准尉、ニック少尉がついて行った。
「スティーブ、お前はどうする?自分で決めろ」
「………もう置いてきぼりは嫌だ」
スティーブはベックウィズ大佐達と行動を共にする事にし、彼らについて行った。
「ニック………」
「…………」
ジャラ
「え?」
「………持っててくれ」
ニック少尉はメグミに自分の認識票を手渡し、彼女はそれを受け取った。
「行ってくる」
「ニック!」
「………ごめん、やっぱり俺は軍人だ」
ニック少尉は仲間達と西に向かった。
「………我々も行こう」
残ったグラント博士、ウチキド博士、メグミ、マーロウ、ブルック、サシャは島を脱出する為に出発した。
"ビリーへ、家に帰れるよう頑張ってる、強い子になるんだぞ"
ベックウィズ大佐達はヘリを探す道中で、チャップマン少佐が息子ビリー宛に書き上げた手紙を見つけた。
「……………いいか?必ず家族に届けろ」
「ビリーへ、あなたのパパを勇敢だった」
チェキータ大尉はナイフと手紙を回収し、再びヘリを目指して出発した。