島の調査が決定したランダとブルックは中国系女性学者のサシャを交え人選を行ってた。
「古生物学者ではやはり彼の右に出る者は居ないかと?」
「そうだな、それに彼はジャングルにも詳しい。海洋生物の専門家については?」
「それでしたら彼女が適任かと」
アメリカ合衆国
モンタナ州
カチカチカチカチ
シャッシャッシャッシャッシャッ
モンタナ州では新しく発見されたヴェロキラプトルの化石の発掘作業が行われて居た。
「グラント博士!博士にお会いしたいという方が」
発掘チームのリーダー古生物学者、アラン・グラントは面会希望者が居ると発掘チームのメンバーに教えられ、キャンピングカーに向かった。
「どうもお待たせしました」
「どうも、私はランダと言います。こちらは助手のブルック」
「ブルックです」
「で、今日はどのような?」
「実は南太平洋で新しい島が発見されて、その調査を行う事に成ったんですが、その調査団にあなたをと」
「成る程。その島の地図は?」
「地図はありません、あるのは衛生写真だけ」
「事前調査は?環境の状況、生態系等は?」
「それも含めの調査だ」
「島は更地?それとも森林?」
「衛生写真から密林だと言う事はわかってる」
「…………済まないが他を当たってくれ」
「ちょっと!何で?」
「君達がその島をどのくらい知ってるかは知りませんが、はっきり言って未開の地を嘗めてるとしか思えない」
グラント博士はブルック達に未開の地の調査のノウハウが不足してる事を指摘し、危険だと判断しオファーを断った。
「それは………」
「グラント博士、あなたの経歴を読みました。あなたはイギリス軍特殊部隊に居たころ森林戦のエキスパートだったと」
「それが?」
「あなたなら例え未開の地でも冷静に行動し皆を導ける、そう考えました」
「それは買いかぶりだ」
「ところであなた達は資金難に悩んでるそうだな?」
唐突にランダはグラント博士の資金面の話に切り替えた。
実際グラント博士達の発掘チームは発掘資金にかなり苦労しており、発掘作業の継続もままならない状態にある。
「それは「もし参加してくれるなら今後の発掘資金10年分を約束しよう」………」
ハワイ州
ザパーン
一方ハワイの海では1人の美女が海からボートに揚がった。
ピリリリリピリリリリ
「はいウチキドです」
『ウチキド博士、メグミです。大学にお客様がお見えです』
「わかった、直ぐに戻るわ」
ブロロロロ
ウチキド博士はボートのエンジンをかけ大学に向かった。
ハワイ大学マノア校
ウチキド博士はマノア校の自分の研究室に戻った。
「お待たせしましたウチキドです」
「はじめまして私はサシャと申し訳ます、この度は突然お邪魔して申し訳ありません」
「いえ、それでご用意は?」
「はい、先日NASAの人工衛星ランドサット8が南太平洋の海域に島を発見したんです、勿論地図には載ってません。それでその島に調査団の派遣が決定したのですがその調査団のメンバーに海洋学の権威のウチキド博士を思いましてオファーをした次第です」
「成る程、これはお聞きしたいのですが」
「はい」
「島に感染症等の脅威は?」
「…………感染症に関しては用意できる限りの血清や特効薬、駆虫剤を用意します」
「そうですか……」
「…………」
「…………………わかりました。ですが1つ条件が」
「はい何でしょう?」
「メグミ」
「はい」
ウチキドは助手の日本人女性を呼んだ。
「彼女はメグミ、私の助手です」
「メグミです」
「今回の調査には彼女の同行も認めいただけないでしょうか?」
「博士良いんですか!」
「えぇ」
「わかりました、上司には私に伝えておきます」
サシャはウチキド博士の研究室を出た。
(しかし本当にあの人40代後半?とてもじゃないけどそうは見えないわ)