スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!?   作:Plusdriver

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繋ぐこの手には______




(キミ)を殺す力がある__

ビッキーと393が手を繋いで星を眺める。
その星の中には、各ギアの色が…

やっぱりラスボスは…


大変!ママが来た!

自分は話を続けた。消えた作品が、響達の世界での出来事だということを。そして始まった、アンノウンの発生。突然消える人々。崩れ去る建物。そして、現れたノイズ。

 

『...君から貰った情報から、アンノウンの発生原について調べてみた。エルフナイン君、頼む』

 

『はい!ここからは僕が説明します。響さんから頂いた過去のアンノウン発生地点の情報と倒壊した建物の画像から

、仮説が出来上がりました。そして、先ほどの話で確信できました』

 

エルフナインは何かに気が付いた様だ。今迄先輩に頼んで集めておいた情報が役に立って本当に良かった。

 

『響さん、そちらの世界はこちらの世界と次元が異なる、という事で間違いはないのですね?』

 

「うん、そうだよ」

 

『結論から申しますと、こちらの世界で起きているアンノウンと呼ばれる現象の原因はわかりませんでした。ですが!』

 

確信したのだろう。彼女?の声は先程よりも上がっている。

 

『送られてきた画像にあった建物をこちらの世界でノイズにより破壊された建物を比較してみたのですが、そのほとんどが似た建物だったんです!』

 

スマホに比較画像が送られてきており、それを見ながら確認する。画面の端で目を回している響を膝枕している奏に、それをうらやましそうに見ている翼。今ならよくわかる。この剣、可愛い(確信)。

 

『...ですが、僕に調べられたのは、ここまででした。すいません、響さん。錬金術師として、必ず原因にたどり着いてみせます!』

 

余り働き詰めないようにして欲しい。何処かそんな危なさを感じてしまう。

 

「ありがとう、エルフナインちゃん」

 

解決には至らなかったものの、一つの共通点があったことが分かった。それは、こちらの世界だけではわからなかった情報なのだ。自分も、先輩にもう少し情報を集めてもらう事にしよう。

 

『さて、報告はこんなところだ。響君、最後に一つ、聞きたいことがある』

 

「何でしょうか?」

 

『君は____』

 

弦十郎さんの言葉が続くことはなかった。それどころではないからだ。そう、こちらの世界にノイズが現れたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無理を言ってまで病室からでた自分は、風間先生の車で路地へと移動した。

 

『悪いな、響。あたしは、ユニゾンできそうにないんだ』

 

天羽さんが言うのも無理はない。実際、今は自分も天羽さんもギアの負荷に襲われていないが、再びユニゾン

した場合、何が起こるかわからない。となれば、だ。

 

『防人の剣を、橘に託すぞ』

 

スマホの中で仁王立ちしている防人の力を借りるしかない。風間さんに貸してもらった刀をスマホへと近づける。

 

「ユニゾンの前にだ、橘。一つだけ聞かせろ」

 

運転中の風間先生にそう言われ、その手を止める。

 

「お前は、このまま戦い続けるのか?」

 

「...はい」

 

本当は、戦いたくなんてない。ノイズは人間の天敵だ。シンフォギアなしでは、触れただけ灰になってしまう。そんな相手が、この世界に現れたのだ。そして、闘えるのは...自分だけだ。

 

「さっきの話を聞いていたかもしれませんが、この世界であの作品の事を覚えているのは自分しかいないんです。そして、戦う力を借りれるのも、このスマホだけ。これ以上、被害者を出し続ける訳にはいかないんです」

 

これは本心だ。この世界で、たった一人だけ戦う力を持ってしまった。そして、目の前で理由のないナニカが他人を巻き込んでいる。それを、止めるために。この世界を元に戻すために、僕は闘うんだ。

 

「だから...風間先生、貴方も生きてください。変な所で死ぬなんて、許しませんからね?」

 

「はっ!大きく出たな、橘。それでこそ、俺の生徒だ!!!」

 

走行中の車の後方ドアを開け、そのまま車の上に飛び乗る。しっかりとドアを閉め、車から飛び降りる。

 

「『ユニゾン!』」

 

刀をスマホに突き刺し、風鳴翼の姿になる。そして____

 

『常在戦場!』

 

風鳴さんの言葉をキーとして突然バイクが現れる。それに乗りそのまま両足の剣を稼働させ、バイクを包み込む様に変形させる。

 

現場に到着後、そのままノイズへと突っ込む。バイクを剣としている為、しっかりと切り倒していける。

そのまま飛び降り、巨大なノイズへと特攻していくバイク。成程、これがOPの度に破壊されてきたバイクの重みか。

 

『数が多い為、いきなり奥義で行かせてもらう!』

 

風鳴さん、今戦っているのは貴方ではなく自分です。残念ながらユニゾンに対象の身体を自由に動かせるという能力はありません。

アームドギアを一度大剣へと変形させエネルギー刃を放ち、ノイズの数を減らしていく。そしてそのまま逆立ちし、両脚部のブレードを変形させて回転しながら進んでいく。やってみて思ったが、これは中々恥ずかしい。風鳴さんは、きっと戦場という事で割り切っているのだろう。

 

「くっ」

 

路地に現れたため、動きずらい。数が減っているかどうかもよく分からない。

 

「ここだと剣が扱いずらいな」

 

『なら、交代だよ!』

 

胸のスマホに響が現れる。成程、また少し無茶をする事になりそうだ。

 

「『ユニゾン!』」

 

今度は槍を胸のスマホに突き刺し、響の姿へと変わる。両腕のアーマーを変形させて、ノイズを次々に殴っていく。アームドギアの使い方も大体分かってきたからか、変形も早くなってきた。

 

『ojvjtjyjいぇお お』

 

ノイズが次々に路地裏から現れる。明らかにこれまでとは違う。今迄一度出現したノイズはその数を増やすことはなかったのだ。隠れてたにしても、数が多過ぎる。

 

「見つけたわ!」

 

そこへ突然蛇腹剣が現れ、ノイズを殆ど切り倒してしまった。

 

『これって...』

 

自分も響も蛇腹剣に見覚えがある。それは、彼女のアームドギアだからだ。

 

「ひびきぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」

 

ノイズを完全に倒した蛇腹剣は持ち主の元へと戻り、収納された。そして、その持ち主が自分の上から降ってくる。

 

『あわわわわ!?!?!?』

 

「ちょ、まっ」

 

そして、そのまま抱きついてきた。そこで自分は、気が付いた。彼女の胸元にも、スマホがあることに。

 

「ああ、合体したままだったわね。マリア、解除よ」

 

『え、ちょっと!!ちゃんと説明しなさい!!!』

 

サラッと聞こえてきた声を無視して、彼女はユニゾンを解除した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、アリサねぇちゃん?」




橘 響

無理を言って戦いに出た。ユニゾンを使い分ける戦い方を使ってみた。

立花 響

響と翼のユニゾンの中で目が覚めた。
狭い路地での戦いで、初めてユニゾンを交代した。突然現れたマリアにビックリ。

風鳴 翼

GXのOPにて毎回バイクを破壊していくSAKIMORI。クリスのイメージ曰く、給料のほとんどをバイクに充てているとか。

天羽 奏

前回の無茶により、響とのユニゾンを拒否。しかし、響が眠っている間に朝日奏とユニゾンし戦っていた模様。

エルフナイン

みんな大好き錬金術師。可愛い。しかし、仕事を辞めない暴走する幼女である。

風鳴 弦十郎

OTONA。それ以上の説明は必要か?

風間 弦

身体能力は殆どOTONAと変わらない。頼れるみんなの先生。

アリサ・タチバナ

響の義理の姉にして、世界を飛び回るアイドル。

たやマ

みんなのお母さん。しないシンフォギアで可愛い姿を見れる。引っ込み思案らしいが、そのハードルを自分で跳ね上げている


アンノウンについての情報追加

原因は不明だが、座標、画像から新たな事実が判明した。ノイズが破壊した建物と似た建物が世界で倒壊している。次元がことなる平行世界だという事が関係しているのだろうか。



サブタイトル元ネタな~んだ?
作者は元ネタの話は好きです。
『暴走する正義』とかもいいですよね。感想、お待ちしています。

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