スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!?   作:Plusdriver

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サブタイトル元ネタな~んだ?
今回はバーコードな破壊者!

ん、ラルはカワイイ!


歩く完全聖遺物

ラルがスマホから飛び出して既に1時間近くが経過している。

 

「奏、そっちに行ったよ!」

 

「いい加減に捕まってくれ!」

 

『♪~』

 

天羽さんと風鳴さんから逃げ回るラルをチラチラと見ながら弦十郎さんに今迄の過程を説明する。過程でユニゾンを解除した。

 

「...なるほどなぁ。つまり君たちは別の世界から来た響君達ということだな」

 

「ええ、そうなります」

 

『まさかこっちの私師匠達から逃げてるなんて...』

 

今日に限って有給休暇を取って了子君が不在なんだよなぁとつぶやきながら、これからどうするべきなのかを考えている。そのことについては大人たちに任せることにして、まだ逃げ回っているラルの捕獲に仲間入りした。

 

 

 

 

 

 

 

 

『♪♪♪』

 

『お帰りラルちゃんッッッ!!!!!』

 

結局ラルを捕まえることは出来ず、サラリとスマホの中へと戻ってきた。響は早々に捕まえて撫でまわしている。

 

「捕まえられなかった...」

 

「何なの、完全聖遺物って...」

 

過去に完全聖遺物の起動に成功している彼女たちだが、自我を持つモノは初めてらしい。それは良くわかる。完全聖遺物が自我を持っているだなんて考えられないからだ。彼女たちが起動させたネフシュタンの鎧は起動直後に行方不明となっている。

 

「お疲れ様、二人共」

 

「ん、ああ。ありがとう」

 

「いただきます」

 

二課内の自販機で飲み物を買ってきて二人に渡す。スマホの中では撫でられるのが嫌になったのかラルが回転している。響は近づけないようだ。何処か日常に戻ってきたようにも感じられるが、まだまだ問題は山積みである。一つずつ減らしていくしかない。

 

「君たちをどうするかを決めてきたぞ」

 

弦十郎さんが話し合いを終えて戻って来た。どうやら二課を住居として動くことになるらしい。

 

「それでだ、この通信機を渡しておこう。これを使えば公共機関を利用できるから、うまく使ってほしい」

 

「は、はい」

 

中々価値の付けづらいものを渡された。情報収集の為に交通機関での使用を考えていた時に、突然警報が鳴り響く。

 

「ノイズが現れました!それに、ガングニールの反応もあります!」

 

叫んでいる藤、藤...何だっけ?藤なんとかさんによって向かうべき場所が知らされる。

 

「行くぞ翼!」

 

「うん!」

 

二人そろってカプセルへと入っていく。司令室のスクリーンを見ると既に現場には彼女たちの姿が映っていた。

 

『は、早い!』

 

「了子君が錬金術を用いて作った特定の位置へと転移できるポットだ。これで奏者を現場に近い座標へと転移できる訳だ!!」

 

こちらの櫻井了子はどうやらフィーネとしての目的を達成しようとはしていないらしい。そうでなければここまでの設備を完成させそうにはないからだ。ノイズを倒していく中で、画面にこちらの響が現れる。

 

『久しぶりだな、響』

 

『...私の事は諦めて下さい』

 

『そうは行かないの。今、別の世界から来た貴方が本部にいるの』

 

風鳴さんが台詞を言い終わる前に彼女の目の前に拳があった。

 

『そいつは、まだ気が付いていないみたいですね』

 

その言葉に違和感を感じた。気が付いていない?一体何に?確かにこの世界へとラルの力で逃げてこれるのは奏者だけ、つまりユニゾン可能なスマホを持っている未来とアリサねぇちゃんのみである。どちらとも連絡を取れていない為、この世界に来ているかは分からない。

 

『この様子だと聞いているんでしょ?あの世界の私が』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未来(・・)は私が守る。アンタじゃ守り切れない』

 

分かってしまった。知りたくなかった。それでも、知ってしまったからには仕方がない。

 

「弦十郎さん、ポット使わせてください」

 

「わかった、帰ってくるんだぞ」

 

「はい!」

 

カプセルの中へと入り、錬金術で作られたカプセル内で割れる音が響く。一瞬にして到着したのか、直ぐに開いたカプセルから飛び出しスマホへとガングニールを突き刺す。

 

「『ユニゾン!』」

 

姿を変え、カプセル以外存在していないビルの中を駆け抜ける。開いていた窓から飛び出し、天羽さんの隣に着地する。

 

「...来たんだ」

 

「まぁね。あんなことを言われたら来ないわけには行かないから」

 

揃って拳を構える。天羽さんと風鳴さんにノイズを任せ、互いに拳をぶつける。

 

「何で未来をさらった!」

 

「アンタじゃ守り切れないからだッ!」

 

『それは答えになってないよッ!』

 

拳を交えてわかったことがある。この子は自分の様に気が付いたのだろう。失うことで初めて大切なものを理解したのだろう。でも、彼女は自分の大切なものではなく自分の、自分達の大切な人を連れ去っている。その理由はなぜだろうか。互いに一度も下がる。

 

「アンタはいいよね、未来がそばに居るんだからさ」

 

『えッ』

 

「私はッ!未来を守れなかったッ!それだけじゃないッ!大切な何もかもをノイズに奪われたんだッ!!!」

 

それは悲しい声だった。孤独であり、何もかもを敵としか認識しておらず、自分しか信じていないのだ。

 

「そんな時、そっちの世界が見えたの...」

 

彼女は探していた大切なものを見つけてしまったのだ。別の世界に。

 

「悪いけどそっちの世界の未来は私が守るッ!何を敵に回したとしてもッ!!!」

 

確信してしまった。ゲートをくぐり抜けて、アリスの家を襲い未来を連れ去った犯人は彼女だと。




タチバナ・ヒビキ

本作にて遂に3人も同名がいるという誰得状態へとシフトしてしまった模様。基本的に393はこの状況に歓喜している。


天羽 奏/風鳴 翼

ラルに遊び相手と認識された。過去にライブでネフシュタンの鎧を起動させたもの行方不明となっており、ライブでの死者は原作よりも少ないが、その代わりに未来が巻き込まれている。


ラル/ギャラルホルン

遊び相手が増えて嬉しい。


風鳴 弦十郎

我らがOTONA。子供のミカタであり、とても強い(マジで)


藤なんとかさん

本名を忘れられた模様。


感想、欲しい……
チョウダイチョウダイ!
ではまた次回!
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