スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!?   作:Plusdriver

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トライトーンを行った際に聞こえたあの声。
自分はその主を知っているはずなのに、思い出す事が出来ない。
もう殆ど覚えていない『戦姫絶唱シンフォギアAXZ(原作)』を思い出そうにも
もう作品が残っていない世界では何もできそうにない。


ただ、一つだけ言えるのは、
自分にはもう一人、未来と約束したあの日、もう一人会っていた人物がいるという事。
自分たちよりも少し大人だった幼馴染。

名前だけは、何とか思い出せたんだ。

ヴァイス、今君は何処に居るんだい?


救いの代償・帰還への道

今年の夏は例年よりも暑い。このままだと自分はあの時の響の様に溶けてしまうのではないだろうか。両腕を後ろへとやり、支えるようにして地面へと座る。うん、ひんやりして気持ちいい。そこへ別の体重が掛かる。

 

「...あの、離れて貰えませんかね?」

 

「ヤダ」

 

重くはないがしっかりと感じ取れるその重さに戸惑いが隠せない。いや、別に構わないのだがこの暑い中わざわざその位置に座る必要はないはずだ。彼女の考えは分からないが、取り敢えずそのままにしておく事にしよう。

 

「...ひびきぃ?私の(・・)響から離れてくれないかな?」

 

「...いくらみくの、みらいの頼みでもヤダ」

 

トライトーンによって身体がマリアさんとほぼ同じ大きさになっており、彼女が背中を倒せば自分の胸へと当たり、少し弾んだ。感覚はほぼ無いがなんだか気恥ずかしい。あと未来が怖い。

 

「へぇ、そうなんだぁ...わざわざ別の世界から私を浚ってきておいて、自分は響といちゃついてるんだぁ...」

 

「それは謝るよ。ごめんなさい」

 

あ、意外と素直。まぁ、根本は響と変わらないという証だろう。

 

「でも、それとこれとは話が別。私は彼から離れない」

 

オットー、ハナシガモツレテキタゾー

 

「未来、ユニゾン」

 

『うん』

 

エ?

 

「あの、未来サン?その鏡は何ですか?」

 

「神獣鏡だよ?」

 

そう言いながらじりじりと近づいてくる彼女から今すぐ逃げ出したいッ

でも、響がどいてくれないと逃げれないッ

 

『まーまままままままずは落ち着いてッ!』

 

『マリア、まずお前が落ち着け』

 

『未来、話し合おう!話せば分かり合えるッ!』

 

『ごめんね、響...無理♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めれば、見慣れた面々が顔を出してくれた。気絶した自分達を天羽さんと風鳴さんが回収して本部に戻ってくれた様だ。感謝しかない。因みに響は身体検査行きとなった。融合していたガングニールは無事に取り除かれて、融合症例ではなくなったものの、了子さんが造ったもう一つのガングニールを渡され、正式に二課所属になったようだ。

 

「あの、未来?」

 

「なぁに?」

 

「あの攻撃は、ヒビキのためでいいんだよね?」

 

「フフフ...」

 

廊下を進み司令室を目指す途中で、気になっていた事を質問したが、答えをはぐらかされてしまった。無言って怖い。

 

「おぉ響君!よくやってくれたッ!」

 

「お陰で無事に響さんの問題が解決しました。本当にありがとうございます」

 

あのOTONAやNINJAからお礼を言われるとは...中々言葉にできない感激がそこにあるッ!

 

「よう響、スマホ借りてるぜ」

 

『何とかしがみついて、元の世界へと飛ばされるのは防いだんだ......マリアが』

 

『やった!やったのよマリアッ!あの重度のブラコンからようやく解放されたんだわッ!』

 

天羽さんの手には自分のスマホが。トライトーン解除時にマリアさんが天羽さんをつかんだままスマホにしがみ付いたおかげでこの世界に残れたらしいのだが、そうなるとマリアさんの言葉が気になる。

...逃げた方がいいかな?

 

「お待たせしました、叔父様。立花を連れてきました」

 

「...すいません、遅れました」

 

風鳴さんと響が学校から直接二課へとやってきたようだ。響はリディアンへと入ることとなり、今は彼女なりに学校生活を送っているという。

 

「会いたかったよ、響」

 

「...」

 

「えと、お疲れ様?」

 

無言の未来を視界から外しながら彼女へと言葉を返す。あの戦い以来、懐かれてしまったらしい。

 

「響は私のもう一つの陽だまりなんだ。繋いだ手は簡単には離れないからね」

 

と念を押されたのももう一週間も前の話になる。問題も解決したから、自分たちの世界へと帰るというのが、今回の本部訪問の理由だった。

 

「そうか...寂しくなるな」

 

「あ、でももう会えないとかじゃないですよ?」

 

ギャラルホルンことラルが繋いだ世界は、装者のみが行き来することができる。これは薄れつつある自分の思い出の中に残っていた事である。当の本人も肯定しており、相変わらずスマホの中で回転を続けている。

 

「良かった...また会えるんだね?」

 

「勿論。それどころか、こっちにも来ることができるからね」

 

良かったと息を吐く響。彼女はどうやら立ち直ったのではなく、自分なりに大切な人を見つけたらしい。少し脆い彼女だけど、きっとヒビキだからこそ、無限に近い愛でその人を愛していくのであろう。

 

「さぁ、帰ろう?」

 

「ああ」

 

ラルによって開かれたゲートを通るためユニゾンする。3人が最初からスマホに居たためかトライトーンへと至ってしまった。

 

「またな、響。そっちのアタシも頼んだぜ」

 

「橘達の事は忘れないよ。短い時間だったが共に戦場を駆け抜けられて良かった」

 

「そっちにもワタシ(・・・)がいるだろうけど、あまり責めないで上げてね。恋する乙女は槍のようなものなんだから」

 

「響さんの事はお任せ下さい」

 

「また来るといい。その時は手合せ願いたいものだ」

 

それぞれが別れの言葉をくれる。

 

「響」

 

「何?」

 

彼女なりに考えたのだろう言葉を聞くために、傍へと近づく。すると抱きつかれてしまった。

 

「必ず、私から会いに行くからッ」

 

「...うん、待ってる」

 

こればっかりは許してくれたのか未来は微笑んでいた。

 

「皆さんお元気で!ご迷惑おかけしましたッ!」

 

「短い時間でしたがお世話になりました。本当に、ありがとうございましたッ!!!」

 

そう言いゲートへと飛び込んだ。さて、戻ったら何を話そうか。

 

 

 

 

『待ってッ!もしかして私、また亜里沙の元に戻るんじゃないでしょうね!?もういやよあそこに居るのはッ!』

 

『ハイハイマリア、こっちで大人しくしてような~』

 

『は、離してカナデっ!言わなきゃ、言わなきゃいけないのよッ!!』

 

取り敢えず、アリサねぇちゃんからは逃げなければならないらしい。




感想、欲しい、ほしいの...

今年XVを放送したはずなのに物足りないのは何故だろう。それはこの先新作が発表される可能性が低いせいからなのだろう。でも、自分は諦められないッ!!

映画化するんだよ。シンフォギア!

さぁ、自分に、自分たちに新たな世界を見せてくれっ!!!


(作者は年末が近づくにつれて疲れが溜まっておかしくなっています)

オリジナルキャラクター人気投票その1

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