スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!?   作:Plusdriver

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お待たせしましたっ!


第三章:思い出と常識を取り戻す後編
音が響き続ける未来へ


何時と変わらず時は流れ過ぎてゆく。残りの日数を数えられるようになってしまった今年の夏休みに起きたことを思い出す。うん、とても何時と同じなどとは言えない日々だった。結局、何故この世界から『戦姫絶唱シンフォギア』という作品は消えてしまったのだろうか。行方不明となっていた奏者も全員揃った今もなお原因は不明のままである。ユニゾンの事や、この世界の自分達の元へ奏者達が迷い込んだのかもまだ分からない。でも、一つだけ今回の平行世界で分かったことがある。

あの世界で、了子さんが言っていたことだ。もしも、自分達を『戦姫絶唱シンフォギアシリーズの登場人物』に当てはめてみると、未だ、いやもしかしたらすでに出会っているのかも知れないが、合流出来てない人物がいる。フィーネやキャロル、エルフナインちゃんやアダムがその例に入る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そう考えるのかい、本当に?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『響?』

 

「ッ、どうかした?」

 

『何だか浮かない感じ。どうかした?』

 

「...いや、何でもないよ」

 

またぼ~っとしてしまったようだ。思ったよりも疲れが溜まっているのかも知れない。

 

『失礼するわッ!!!』

 

『わっ』

 

画面の中に突然マリアさんが現れる。かなり顔色が悪い様に見えるがまた何かあったのだろうか。

 

『響、今すぐにアリサを着信拒否しなさい!早くっ!!』

 

「あ、はい」

 

響とラルが見えなくなる程に画面アップになったマリアさんの言葉通りにメッセージアプリを起動させ、ブロックしようとする。だがその前に誰かからメッセージが届いた。

 

『着信拒否はユルサナイ』

 

見た瞬間に分かるその文章から目をそらしたくなる。何度も何度も送られてくるソレは何時しか貯まり貯まり、スマホ自体の動きが制限させられてしまう。

 

『遅かったか...』

 

『?』

 

『あぁ、あなたぐらいよ、私の味方は...』

 

様子を伺いに来たラルを抱きしめ、画面の端っこで体育座りを始めてしまうマリアさん。ホントに、うちの義姉が申し訳ありません。

 

『えっと、どうしようかこのメッセージ...』

 

「読んでそのまま放置すれば、また繰り返されるだろうからね...仕方がないか」

 

メッセージを大量に送ってきたアリサねぇちゃんに対して文章を打つ。内容は今度の休みに一緒にいようというもの。自分が犠牲にはなるものの、このままマリアさんに負荷を与え続ける訳にはいかない。送信すれば直ぐに既読が付き返信される。

 

『ニゲルナヨ』

 

勿論ッ

 

『私も未来と離れ離れになって、師匠に返してもらった携帯みたらメッセージ溜まってたっけ...』

 

響の言葉をスルーしつつ、他にメッセージが来ていないかを確認する。

 

「....今度こそ、進むんだ」

 

アプリケーションを終了し、出掛ける準備を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平行世界へと連れていかれた『グレッキー事件』から一週間の間にあの世界の響から自分達が気絶した後のことについて話を聞いた。

 

「あのヒビキモドキは何発も殴ってたらいきなり消えた」

 

「.....えっと?」

 

「そのまま未来を探して、見つけて、拉致っ(連れ)てきた」

 

「その過程で、アリスの家を崩壊させたの?」

 

「ううん、既に瓦礫まみれだった」

 

話を聞く限り、アリスの家は響が壊したわけでなく、元から壊れていたようだ。タイミングが良すぎる気がするが、原因はアンノウンで間違いないだろう。ウェル博士は未だ見つかっておらず、探し出せてもいない。取り敢えず、戻ったらアリス達と連絡を取り合わなくてはならない。

 

「ほら、質問に答えたよ...だから、ご褒美頂戴」

 

「ん、ああ。こんなことで良ければいくらでも」

 

彼女は座っていた自分に背中を預けてくる。明日から彼女も学業に復帰するからか、何処か寂しそうに感じる背中を、優しく両腕で包んでやる。

 

「...あったかいね」

 

彼女はそういうが、現在自分は悪寒を感じています。原因はもちろん先程から通知により震えが止まらなくなっているスマホである。なんだ、君も自分と同じで寒いんだね。小さく何かにヒビが入る音が聞こえる。そちらへと視線をやれば、そこには今にも部屋の壁を破壊しようとしている幼馴染の姿がッ。ついでに片手で操作を続けるスマホに目をやれば、自分のスマホに居るはずの響を掴んで離さない393の姿が見える。如何やら二人共寝ているらしく、それだけならば絵になるのだろうが、393の顔が緩んでいる。抱き枕にした響の顔に頬ずりを...ヒェッ。い、今未来と目が合っただけなのにッ、か、身体が震えるッ

 

「どうしたの?」

 

「い、いや、な、何でもないよ?」

 

全然隠しきれてないが、この際仕方がない。スマホは見たくないし、逃げようにも響を置いていく訳にもいかない。それ以上に、今動けないのが問題である。パーカーのフードをかぶり直した響は先程以上に背中を預けてくる。重くなく、軽いとしか言いようがない手で腕を捕まれてしまった。前門の虎、後門の狼とは正にこのことだろう。まだ言うことを聞いてくれそうな()をそのまま抱きかかえてソファから立ち上がる。

 

「「!?」」

 

「ごめんね、響。このまま行きたいところがあるんだ」

 

「えっ、あ、うん....」

 

借りてきた猫の様に大人しくなった彼女を抱きかかえながら部屋を後にする。勿論直ぐにガングニールを使いマリアさんの姿へと変わる。

 

『やっと、呼吸が出来る...』

 

何だか不吉な事を言っているが気に留めてはいられない。響を抱きながら、シュミレーションルームを目指して廊下を走り出した。流石に、狼に捕まれば何が起こるか分かったものではない。

 

「逃がさないんだからっ」

 

「....これが、お姫様だっこ...」

 

平行世界から元の世界へと帰還が遅れたのは、この後様々な場所を壊して進んだ未来の勢である。まぁ、本人には言えないが。

 

『よしッ!これで殆ど貫いたぜ』

 

『まさか途中で他のよりも重いメッセージが混ざってるなんて...』

 

二人はスマホの中で未来から送られてきたメッセージを槍で貫き壊していたらしい。

 

 




カナデ「未来からメッセージが来てるな」

マリア「ええ、しかもこんなに沢山...」

カナデ「丁度いいし、運動でもするか!」

マリア「いいわね。付き合うわ!」

~~~数分後~~~~

カナデ「そらっ!」

マリア「フンッ!....アレ?ちょ、このメッセージ他のよりも重いんだけどッ!お、重いッ!!!!」



感想お待ちしています。次回はいよいよ様々な謎が、解へと進んでいきます。
彼らの物語を、どうぞお楽しみくださいませ。

ではまた次回!

オリジナルキャラクター人気投票その2

  • 橘 亜里沙
  • 橘 恵令奈
  • 神無月 切歌
  • 神無月 調
  • 立花 響(グレッキー)
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