スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!?   作:Plusdriver

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突然始まった人気投票...その2もあるよ

感想頂戴、ください、くださいませ。望んでやまないんだよォ!!!!!
まだなのか、本編の続きはッ!
「なのは」や「ラブライブ」は進んでいるのにぃ!

映画でいいから、制作決定くらいはしてくれよぉ...
まだ、満足できていないんだよぉ...


学び舎は奏者によって音に染まる

太陽の下、平行世界で出会った響の様に深々とパーカーのフードを被る。もう夏休みも僅かだというのにまだまだ暑さが引きそうにない。このままでは新学期にも影響を及ぼしかねないだろう。こうなるのであれば、帽子を被ってくるべきだった。

 

『こっちから響の姿が見えないよ!』

 

「だろうね、こっちからも画面は良く見えないから」

 

太陽光は見事にスマホの画面で反射し、程よい照明を保っていたはずの画面を黒く染める。照明を強くすれば話は変わるが、その分電力を消費する。それはインターネットに接続し続けている場合もそうだ。

 

『...』

 

『...♩』

 

画面の端に居るであろうマリアさんが抱いているラルをもう一度抱きしめ直したのか、小さく音が鳴る。抜け出すこともせずに唯マリアさんを癒し続ける完全聖遺物とは一体...?

 

などと考えているうちに最寄りの駅に到着する。今回は学校へと向かう為、最近は帰ってくるときにしか利用しなかったホームへと向かう。夏休み真っ最中であり、日曜日でもある今日だが、ホームに自分以外の人はいない。それは、この街が世界で最もアンノウンの発生確率が高い事を物語っている。集まる場所が学校になったのも、近づく登校日前に学校自体が無事かどうかを調べるためでもあるらしい。詳しくはメッセージには書いてなかったが、これが罠である可能性は低い。それは既にアリサねぇちゃんが学校へと向かっているからである。

 

『まだ、治ってなかったね』

 

「そうだね。でも、仕方ないのかもしれない」

 

この街からは人が減り始めている。残り続けている人もいるものの、その数は以前と比べる事が出来ないくらいに減ってしまっている。それは引っ越しただけでなく、アンノウンによって消えた人も入っているからだ。人が減れば、治す人も減ってしまう。その為、未だにアリスの家は修復が終わっていないのだ。

 

やってきた電車に乗っても、人の少なさが理解できてしまう。この街は首都に並んで人の多い町だったにも関わらず、今やその面影すらない。クーラーが効いている車内で電話をするように彼女たちと話を続ける。学校の最寄駅に着く頃には同じ車内には自分のみしか乗っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここに来るのもあの日以来だね』

 

「そういえば、そうだった」

 

学校へと来れば職員が利用する出入り口の鍵が開いており、職員室の明かりが視界へ入る。人はいるようなので、そのまま自身の教室へと向かう。天羽さんと初めてユニゾンしたのもこの場所だったことを思い出しながら、教室へと入れば、見慣れたクラスメイトが迎えてくれた。

 

「久しぶりだね、橘君」

 

「そっちも大変だったらしいな」

 

「うん、久しぶり。まぁね、ホントに色々あったよ」

 

一つの机を囲むように椅子を移動させ、それぞれがスマホを取り出す。起動したそれには彼女達の姿が現れる。

 

『久しぶりだな橘』

 

『よう響、元気にしてたか?』

 

『勿論、元気に修行してました!』

 

『...あぁ、翼に奏...久しぶりね...』

 

『ま、マリア...か?何があったのだ?』

 

『あー翼、聞かないでやってくれ。マリアも大変なんだよ...ほんとにな』

 

天羽さんが何処か悟ったような表情をしながら、マリアへと近づき肩に手を置く。より一層抱きしめる力を強くしたのか、ラルはいよいよ音を立てる事すらしなくなってしまった。そこへ、次から次へと奏者がやって来る。

 

「待たせたな!」

 

「先輩!?よ、呼ばれてたんですか?」

 

「ああ、切歌と調の保護者変わりだけどな」

 

肝心の少女達はまだ来てないが、先に先輩が教室に入ってくる。入って早々、一本引いたので視界に二人が入ったからだろう。

 

「...いや落ち着け。さっき同じくらい会えないはずの人に会ってるんだ。こうなってもおかしくない」

 

「...あ!響と一緒にバイトしてた人か!」

 

「お、おぼえていてくれたんですね!!!」

 

朝日さんと話を始めた先輩を見届け、今回ここへと集まるように指示した人物を待つ。しかし、次に入ってきた人物は全く異なる人物だった。

 

廊下を響く足音、勢いよく開く扉、それに反応して立ち上がってしまった自分。

 

「「ミツケタ...ひ~び~き~!!!!!!」」

 

「ヒィッ」

 

そして出会ってしまったッ

最近会わないようにしていた人達にッ

 

「マリアを返してもらうわよ...あの子は私の()なんだから」

 

「ねぇ...最近会ってくれないよねぇ...皆会いたかったんだよ?」

 

2人に飛びつかれ、動けないまま言葉によって責められる。困ったことに原因が自分にある以上今逃げ出すわけには行かない。もし逃げてしまえば、どうなるかわからないからだ。

 

「頼んだわよ、セレナ」

 

『姉さん、帰りますよ~』

 

『セレナ...なんであなたはアリサの味方なの?』

 

『秘密です』

 

ラルをおいてスマホから居なくなるマリアさん。それを確認できたわけではないが、スマホからはラルの音が聞こえてくる。

 

「お疲れ様。報酬は既にエレナのスマホに送っておいたわ」

 

『ありがとうございます。早速行ってきますね!』

 

スマホから聞こえてくる出して~、という声を聴かなかったことにしながら未来の相手をする。スマホの方にも未来が移動しており、響が捕まっていそうだ。

 

「渡さないんだから」

 

「大丈夫、僕は君のものだよ」

 

「それでも、私は心配なの」

 

かなり荒れた教室内に、残りのメンバーが入ってくる。

 

「ゴホン、皆様。前回できなかった報告を始めますわよ」

 

「一応学校は抑えたが、余り長時間というわけにもいかなくてな。テキパキ進めてくぞ!」

 

「人が...沢山...」

 

「シラ、大丈夫ですか?」

 

漸くそろった。今度こそ進まなくてはならない。もう止まっていられないのだから。




久しぶりにオリジナルキャラクター達が大集合!
アリスによってもたらされる新たな情報により分かってきた現状。
そして響はある人物の元へと向かう事となる。

失くした思い出と世界の謎を解く為、少年は非日常を駆け抜ける。

次回、『何故彼女達は彼らの元へやってきたのか』

全てはあの日、出会うはずのない二人が出会ったことで始まった____

XDUの平行世界のキャラクター、誰が好き?

  • 立花 響(グレ響)
  • 風鳴 翼(やんちゃ)
  • 雪音 クリス(お嬢様)

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