スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!? 作:Plusdriver
今回のアンケートは原作の平行世界ネタ!
みんなはどのキャラクターが好き?
エレナが遅れて教室に入ってきて、響達の世界と通信を繋ぎ、情報交換が始まった。
『____というのが僕の考えです』
「ありがとうございます、エルフナイン様」
エルフナインちゃんの今までの情報からの考察を聞き、本題へと入る。彼女の考察は、響達の世界とこの世界の何処かがずっと繋がっているのではないかというもの。次々にやって来た響達、自分達が一度迷い込んだノイズの世界、そして、スマホに入ったままのラル。これまでのことを考えれば、ありえなくはない。でも、確証は持てなかった。
「こちらで判明したのは、ユニゾンについてです。今の所、ユニゾン可能なのは響様と未来様、アリサ様のみですが、その理由が判明いたしましたわ」
スマホにあるアプリケーションが入っていることが条件らしい。目の前で未来のスマホからコピーしたアプリを入れたスマホを使いクリスとアリスがユニソンをしているので確かだろう。これで全員がユニゾン可能となるのだが、まだ問題がある。それは聖遺物の数である。ガングニール、アメノハバキリ、イチイバル、アガートラーム、シェンショウジンはそれぞれ一つずつ存在しているが、未だザババの刃は見つかっていない。それにガングニールとアガートラームに関しては、奏者が複数存在している為、複数必要となってしまう。
『なるほど。ユニゾン出来る者が増えるのはいいが、それと同時に戦えない奏者が生まれてしまう訳か』
「今の所、解決不可能な問題ですわ。それでも、響様のお陰で希望はあります」
「ラルの力を借りるんだね」
「ええ、平行世界であれば聖遺物が有ってもおかしくはないですわ」
確かにその通りだが、失敗する可能性もある。見つかるとは限らないし、自分たちのの様な状態でない可能性もあるのだ。欠片だけでもユニゾンが可能な場合は、話が変わるが。
「残っているのは、鎌と鋸」
「私達のですね」
二人には前もって話をしてあるらしく、理解してくれているのだが、スマホの彼女は違うらしい。
『イガリマとシュルシャガナのギアが、何個もあるデスか?』
『きりちゃん、ドードー』
『オリョ、オリョ、おりょりょ!!!!』
『きゃぁああぁああぁ!!!!』
『マリアー!!!!!』
スマホの中で行われるカオスな光景から目をそらし、話を聞くことに集中する。
『後、もう一つ気になることがあります』
「何ですか?」
『
「?西暦2019年ですわ?」
『何!?』
『やはりそうでしたか...』
「どういうことですの?」
『...僕らの時代は西暦
「!?」
「それって....」
「私達よりも未来...!」
目を丸くして見つめ合い確かめ合う神無月義姉妹。それもそうだ。確かに時代が違うだろうなと思って見ていたアニメが未来、ましてや残り25年程で到達する未来だったなどと、信じられるわけがない。
『以前、響さんからの情報で調べた沢山の場所、それは
それはこの世界、いや
『...奏も、その家族も救える...』
『...翼の絶唱をなかったことに』
『パパとママが、生きている?』
『マムを、セレナを...』
『みんな!』
それは、彼女達にとっても同じ事である。わかっていても、変えたい過去があるのは事実である。彼女達は未来を変えるチャンスを手に入れてしまったのだ。それが彼女たちにとって、良いこととは限らない。
「駄目ですわよ、クリス」
『!でもッ....分かってる、わかってるよ!!!でも、何もしないでいろって方が無理だろ!』
『クリス...』
『...雪音が言いたいこともわかる。でも、それは絶対にしてはだめだ』
『ああ。それをしちまえば、取り返しのつかないことになっちまう』
『...マムの様に、あの時代を生き抜いた人達の思いを踏みにじる事に他ならない』
『その通りデス』
『私達は、その人達の思いを継いで今ここに居る』
『忘れちゃダメなんだ...今までいろいろあったからこそ、今の私たちがいる』
彼女達の答えは出ていない。でも、今は止まっている場合じゃない。
『響さん、その時代が過去なら会えるはずです。あの人に』
『戦姫絶唱シンフォギア』には、欠かせない人がいる。その人は、今なら会えるはずだ。
「会いに行くべきなんだろう、櫻井了子さんに」
『...だが、その時代ならまだ了子君の意識は残っているはず』
「だからこそ、です」
まだ塗りつぶされていないだけで、フィーネの意識は既に合ったと思われる。それは『G』の時の調ちゃんの事を考えれば、可能性がある。
「話を聞いてみよう。もしかしたら、何かわかるかもしれない」
「わかりましたわ。こちらで調べてみます」
白雪家によってすぐさまこの時代の櫻井了子さんの居場所は判明した。明日、彼女と会ってみる事となった。
『了子さんに会いに行くんだよね』
「うん。手掛かりは、きっと持ってるはずだからね」
彼女の誕生年は2009年である為、現在10歳であるだろうが、フィーネの意識は何時から目を覚ましているのかまでは分からない。平行世界の彼女に相談したところで、この世界が同じだとは限らないからだ。
電車を乗り継ぎ、街から離れた住宅街を目指す。みんなは、完成したアプリをそれぞれのスマホにダウンロードして試運転を試みている。目指す場所は住宅地内の小さな公園。そこにはまだ幼い彼女の姿があった。
『あの子が、了子さん?』
「多分、そのはずだよ」
彼女に用があるわけではない。用があるのは彼女の中のフィーネなのだ。だが、意識を乗っ取らせるわけには行かない。ぶらんこに一人乗りながら、うろ覚えの歌を歌っている彼女の元へと近づいていく。
「♪~~.....良く来たわね」
「!?」
公園に入ったばかりの自分たちに聞こえる程度の声量でこちらへと視線を移動させた彼女は、スカートであるにも関わらずぶらんこから飛び降りる。
『りょ、了子さんなの?』
「あら?ちょっと会わない間に成長したわね、響ちゃん」
「貴方は...」
「ああ、この子の意識は無事よ。言ったでしょう?響ちゃん達が生きている間は何もしないって」
フィーネは櫻井了子の意識を乗っ取る事なく表に出ていた。彼女によれば、この世界から
「ユニゾン、だったかしら。それについて聞きたいのよね」
「はい。それと、貴女が知っている事を教えて下さい」
「いいわよ」
小さな公園のぶらんこで始まった、とても重要な話し合い。フィーネによってもたらされたのは、その原因が彼女の言う
「あの方、エンキ様は私の初恋...それも全て統一言語の消滅で伝える事が出来なかった。今でもなお、あの方に伝えたい。私の思いを」
平行世界の彼女の言っていた言葉を思い出す。恋とは、愛とはなんなのだろうか。今の自分には分からない。それでも、きっとこの先わかるのだろう。彼女がそうだったように。
『あの時の話がこう繋がるんだぁ...』
「フフフ、響ちゃんにはまだ早かったかしらね」
スマホの中の響と話を続ける彼女の言葉を自分なりに整理してみる。彼女の言うエンキ様とは一体何者なのだろうか。そして、それに近い存在とは一体...
「もう会ってはならないのさ、僕らは。既に影響が出ているだろうからね、この世界に」
「忘れるんだ、僕のことを。答えは得たよ、君たちのおかげでね」
「反逆するのさ、神へと。超えて得るのさ、僕の存在価値を」
「『そして、会うのさ。もう一度』」
『響?』
「どうしたのかしら?」
思い出せないはずなのに、その言葉が、彼のものだという事だけは、何故か理解できた。
いよいよ響君の忘れている思い出が明らかに。
それをも巻き込んで、物語は進んでいく。
歌は呪いとなり、呪いは歌へと、変わり続ける。
「胸の歌を、信じなさい」
「生きるのを、諦めるな」
記憶が薄れていく中で、平行世界の彼女と再会する。
次回、『ザババの刃ともう一人の響、そして』
ふとした興味から、神の道具に触れてしまい______
錬金術師で誰が好き?
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上記みんな、大好きだッ