スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!? 作:Plusdriver
ラルによって世界の崩壊から逃れ、一人旅をする。何度も、何度も、何度でも繰り返してきた。一度元の世界に戻り、時期が来るのを待つ。
「響、どうかした?」
「いや...そろそろ行くよ」
「...いってらっしゃい」
未来に旅立つことを伝え、部屋の窓からギアを纏いながら飛び出す。向かうのは世界が繋がった場所。
「行ってきます」
照りつける太陽に懐かしさと寂しさを感じながらも、その足を早めた。
未来に心配は掛けたくない。ラルによって世界が融合し崩壊を食い止めた際に、この世界も繰り返しが発生したらしい。お陰で未来を助け出す事が出来た。でも、未だに響を助けられていない。可能性は見つけた。ワタシが初めて会った時に行った特別なユニゾン、『トライトーン』。それには同じ聖遺物を扱える複数人の奏者と響本人で行えるユニゾンは、前の世界ではアガートラームを使って行っていたのを憶えている。今度こそ、トライトーンにワタシが入ることで変化を生み出してみせる。
...ホントは分かってる。こんなに繰り返しているのに、トライトーンにはいることができないのか。それは、ワタシ自身が今のままでいいと思ってしまっているからだ。未来を助けられた、ワタシも助けてくれた。これ以上は望まない方が良いのは分かってる。分かっていても求めてしまってるんだ。隣に居たい。傍に居るだけでいい。
「お願い、ラル」
何度目かの景色、見えるものはない。それでも、安心できた。安心してしまった。
『ただいま、ひびき』
画面越しに感じる、
世界を変える度に、周りから不思議な視線を感じるようになっていた。それは不快ではないが、何処か無機質で、何かを訴えてきているはずなのに、それがどうにも分からない。それは、その視線の正体が____
ただ一人、
ワタシは立花響。ただのヒビキ。この世界の響とも、別世界の私とも違う、たった一人の
『行けるよ、響』
「分かったよ。それじゃあ、行こうか」
一つになって空を飛ぶ。民家の屋根を駆け抜けノイズを駆逐する。歌と拳に思いを込めて。
ワタシはアナタの力になれてますか?
感想お待ちしています。だいぶ短くなってしまった...