スマホの中の女の子と合体したらTS変身したのですが、どうしたらいいですか!? 作:Plusdriver
あの日から家に同居人が出来た。
『うぅん....みくぅ.....』
スマホに住む彼女がその人物だ。しかも中々起きない。
あの後、通信機により彼女の世界から連絡がきた。どうやらギャラルホルンという聖遺物により突如響が平行世界へと飛ばされていたらしい。しかも朝一に。
『ずっと話しかけていたのに、何も返してくれないんだよ!』
それについては謝った。仕方がないだろう。歩いている時にスマホが振動したところで気がつかないものだ。
『そちらの世界には奏者は存在しないんだろう。このまま響君にはそちらの世界に居てもらい、ノイズを共に撃退してくれ』
「わかりました」
本来ならばスマホの外に出てくるはずだが、彼女達は二次元の存在のため、三次元であるこの世界には干渉できないのだという。初めて聞いたエルフナインの声だが、中々可愛らしいものだ。
『ヤッホー未来~!』
『よかったぁ。あ、響、響さんに迷惑かけちゃいけないからね!』
『わかってるって~』
それと同時に、こちらの世界で起きていることについても聞かれたため、アンノウンについて聞いてみたところ
『情報や画像はあるか?こちらでも調べてみよう』
ありがたいことだ。もし原因が分かればアンノウンを防げるかもしれない。
そして今日、事件は動き出した。
『ギャラルホルンにより他の奏者も平行世界へと飛ばされた』と。
『今日も、ノイズが現れたね』
「そうだね」
初めて戦ったあの日から、世界ではノイズが発生するようになった。次々と人々は灰へと変えられ、それと同時に襲ってきたアンノウンによって沢山の犠牲者を出していた。
自分は響と共に正体がバレないように戦い続けている。それもほぼ毎日世界中で、だ。
仕方がないと理解していても、身体はもう動いてくれない。
ユニゾンと名付けた彼女との合体は思った以上に体力を消耗する。日頃からバイトにより鍛えていても、闘ったことなどなかったのだ。それに比べれば良くもった方だと思っている。
『あ、メールだよ』
「誰から?」
『未来さんから』
日向未来、それは自分の幼馴染の名前だ。彼女からはアンノウンに巻き込まれた日から毎日のようにメールがくる。生存確認を含めた彼女の日常がそこに載っている。
『あ、今度こっちにくるみたいだね』
本人の意思と関係なしに来るようだ。泊めないわけにはいかないが、問題がある。響の存在だ。
「君についてどう説明したものかな」
『う~ん、新しい機能とか?』
それでは直ぐにバレるだろう。取り敢えず掃除をしておくに限る。
『あ、奏さんと翼さんからもきてるよ?』
彼女はスマホの中で好き勝手に動いている。既にほかのアプリを起動させても彼女が消えることはない。お陰で動画が見づらくなって、最近ではパソコンで見ている程だ。
メッセージは明日学校に来てくれ、というものだった。
「お、来たか」
「おはよう、橘君」
今日は風間先生に呼び出されて学校に来ている。理由はわからないが突然呼び出されたのだ。
しかし教室にはメッセージをくれた朝日さんと風間さんしかいない。
「おはよう二人共。今日はなんで呼び出されたか知ってる?」
「ああ...それなんだが」
「私が叔父様に頼んだの」
如何やら風間さんが呼び出したようだ。叔父である先生は滅多に頼みごとをしてこない彼女の言葉で行動してしまったのだろう。気持ちはわからなくもないが。
「話があるの、彼女が」
そう言って彼女はスマホの画面をこちらへと向ける。
『君が橘か。私は風鳴翼。防人にして剣だ』
『オイオイ、そういう説明じゃ響の奴が混乱しちゃうだろうが。あたしは天羽奏だ。響と同じガングニールの奏者だぜ?』
それと同時に朝日さんのスマホからも声が聞こえる。
『えぇええ!?翼さんに奏さん!?こっちに来ていたんですか?』
『突如起動したギャラルホルンによってきてしまった』
『戻る方法も分からないから旦那に連絡したら、橘響という少年を頼ってみろと言われたんだ。奏に聴いたらクラスメイトときたもんだ。だから呼び出させてもらったのさ』
こっちもスマホを起動させて響を映し出す。なんなのだろう、これは。
「あの日、私達をノイズから守ってくれたのは橘君だったんだね」
「ってことはあの時の言葉は嘘か?」
「いや嘘じゃないよ。闘った後に人混みに隠れたんだ」
正直に言う仕方ない。というかこの世界に複数の奏者が来ている事が分かった。それならばだ。
「二人共、翼さんと奏さんとユニゾンできる?」
「「ユニゾン?」」
『えっと、一度やってみた方がいいかな?』
響の言う通りだろう。これは説明するのが難しい。
「今からユニゾンするから、見てて」
そう言って彼女達から距離を置く。そしてネックレスにしたガングニールを制服のシャツから引っ張り出してスマホを起動させる。
「『ユニゾン!』」
スマホにガングニールを
「え、橘君は何処?」
「まさか...」
朝日さんはどうやら気が付いているようだ。
「風間さん、私が橘響だよ」
「え、えぇええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!?????????????」
歌姫の綺麗な声が、たった三人しかいない教室に響く。今日は部活動も内容で、彼女の声しか聞こえない。
「え、え?橘君が立花さんで?え?」
『これほどとは。まるで本物!』
『いや多分これ本物そのものだろう』
装着されたスマホをタップしユニゾンを解除する。それと同時に、夏の熱気が襲い掛かってくる。流石にキツイ。
『大丈夫?』
「まぁ、これくらいならね」
精々今日はユニゾンできてもあと一回が限界だろう。折角だから食事を豪華にしてみようか。もしかしたら少しは役に立つのかもしれない。
「で、ユニゾンするにはどうやら特徴的なモノが必要みたいなんだ。僕と響の場合はこの槍、ガングニールだね」
『ふぅん。あたしのギアもガングニールだからな。もしかしたらできるかもな』
そういう奏だが、突然朝日さんのスマホから姿を消す。
『ん?あれ?なんでここに響が?』
『奏さんが突然現れた!?』
どうやら彼女達は特定のアプリ限定だが、行き来ができるようだ。今は朝日さんのところに翼さんが、風間さんの所には響が、そして自分の所には奏さんが居る。
『折角だからやってみようぜ』
「そんな上手くいくかなぁ」
スマホは勢い良く机に置かれたガングニールへと向かってゆく。そしてそこでバランスを崩し、画面からガングニールを押し潰す形でたおれてしまう。
「『あ』」
次の瞬間、僕はまた違う子にTS変身していた。
「『『カッコイイ...』』」
『ハハハ...』
嬉しくないし、笑わないでくれるかなぁ、奏。
彼女達がスマホから自力で出られないのは___
彼女達の存在自体が別次元のものであり、一次元上がった世界に移動しようとすると何らかの変化が起こる。その変化は主人公が唯一、戦姫絶唱シンフォギアについての記憶を持っていた事で起きた。
彼女達を実体化させるためにはユニゾンが必須となる。
しかし、一方で連絡を取り合う事は可能で、画像などを送ることもできた。
ギャラルホルン
視聴者の夢を叶えてくれる完全聖遺物。
風鳴 翼
バラエティー番組向けな少女。世界的にオファーされることもある。
防人語を話す時と、素で話す時の2パターンが存在する。
天羽 奏
翼とユニットを組む一番最初のガングニール奏者。平行世界から遊びに来ていたところを平行世界へと吸い込まれる。
スマホの操作ミスでユニゾンしてしまった。
立花 響
最近、393が時々怖い模様。
橘 響
ユニゾンできる少年。
しかしユニゾンするたびに身体が変化しており、体力を奪われている。
今日も一人、ノイズと戦う。その理由は_______
日向 未来
主人公の幼馴染。今は女子高に進学しているが、長期休暇の度に主人公の元へと現れる。毎日、日記がてらにメールを送るのが日課。返信が来ると保存している。
もし主人公に何かあった場合________
感想欲しいですよ。あ、ついでにXVの感想もOK!