404小隊(チビ)は現実へと現れる【完結】   作:畑渚

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第十一話 これが布団の力

 G11を起こした俺たちは、あるコーナーで立ち止まる。

 

 もちろん布団のコーナーだ。

 

「お兄ちゃん、お布団買うの?」

 

「うん、最近手狭になってきたからね」

 

 416やG11の家から持ってこれないかとも思ったが、2人ともベッドだとか。これは新しく買うしかない。ふかふかでいい感じのをな。

 

「それじゃあさ、これにしようよ」

 

 そういってG11が指さしたのは、この店で一番大きい布団だった。ファミリーサイズってなんだ?キングサイズまでしかしらないぞ?

 

「さすがにこの大きさはいらないでしょ」

 

「そう?でもベッドをどかしてこれ一枚の方がいいと思うけどなぁ」

 

「いやいや、それだと俺が寝る場所が」

 

「え?一緒に寝ればいいじゃん」

 

 …………は?

 

「お兄ちゃんと一緒?」

 

「お兄さんとなら……一緒に……?」

 

 どうしてまんざらでもない顔をするの君たち?いや、犯罪だよ?

 

「よし、じゃあきまりだねー」

 

 そういってスッと注文カードをカートに忍ばせる。

 

「いや、さすがにまずいでしょ?だって俺男だよ?」

 

「んー」

 

「……でも」

 

「お兄さんならねー」

 

 ねーっと3人で顔を見合わせてるけど、何?俺なら無害って?これでも健全な1男子なんだけど?

 

 いや、まあ危害加えるつもりもないけどさ。

 

「もう少し危機感をだね」

 

「だってお兄さんにかぎってそれはないでしょ」

 

 再びねーっと3人で顔を見合わせる。いや、わかってくれてるのはありがたい気もするけど、なんか違う。さすがに9や45や416には保護欲が湧くけれど……G11はギリギリいけそうな気が……いや!いかないけどね

 

「それよりほら、早く帰ろうよぉ。私つかれた」

 

「はいはい。っとその前に」

 

 確かこっちのコーナーだったよな。そうそう、ここを右に行けば……

 

「……っ!お兄さん?」

 

「45ちゃん、好きなの持っておいで」

 

 二度三度確認するかのようにこっちを見た後、45は向こう――ぬいぐるみのおかれたコーナーへと歩いていく。

 

 うしろを見れば、羨ましそうに9と416がその後ろ姿を眺めている。ふたりとも既に自分の物を買ったから遠慮してるのかな……なんていい子たちなんだ。こうなったらかける言葉は決まっているよな?

 

「2人とも、行ってきていいよ。選んでおいで」

 

「えっ?」

 

「いいの!?」

 

 さあ行っておいで……金ならある。君たちの笑顔を見るのがおじさんの使命なんだ……。

 

「笑顔を見るのがおじさんの使命だーなんて思ってそうな顔してるね」

 

「G11ちゃん、その的確な指摘はやめようか?」

 

「あはは、お兄さんはほんと面白いなぁ」

 

「……あのさ、俺ってそんなに無害に見える?」

 

「見える見える。だって私にそういう目線向けないもん。もちろんあの子たちにもね」

 

「……それは褒めてる?」

 

「半分ね~」

 

 残り半分は何なんだ……。っと戻ってきたか

 

「えっと416ちゃんのは黒猫で、9ちゃんのは犬で……45ちゃんのはうさぎか」

 

 順当なチョイスで少し安心した。これで変な動物とかがきたら反応に困るからね。

 

「よし、それじゃあレジに行こうか」

 

 はーいという返事とともに、レジへと並び始めた。

 

 そのあと、レジで見たこともない金額を見て卒倒しそうになったのは言うまでもないだろう。まあもちろん財布に補充してきたから大丈夫だったけどね。

 

 

=*=*=*=*=

 

 

 さて、帰ってきたわけだが……。

 

「ベッドを片付けようか!」

 

「おー!」

 

 となりには9だけがいる。他の三人?食材の買い出しにいったよ。半分追い出した形だけどね。

 

「さて、9ちゃん」

 

「どうしたのお兄ちゃん」

 

「いや、怪我はしないようにね」

 

「うん!」

 

 よーしと気合を入れながら軍手をつける。推しが気合をいれて頑張ろうとしている。

 それだけで俺だってやる気が出てくるってもんよ。

 

「そこ、支えてて」

 

「うん!」

 

「このネジを箱に入れてくれる?」

 

「わかった!」

 

「よしっ、危ないからちょっとどいててね」

 

 よいしょっと解体したベッドの骨組みを部屋の隅にまとめる。ビニール紐をとりだして巻きつけて……

 

「9ちゃん、ここ切って」

 

「はーい」

 

 結んだ紐の端を切ってもらう。あまりにいい笑顔でハサミを向けるから、なんだか背筋に冷たいものが走っちゃったよ。

 

「よし、終わりだ!」

 

「終わり!」

 

「というわけで次は新しい布団だ!」

 

「布団だ!」

 

 圧縮された布団を開けば、部屋の半分を占拠する。

 

「これなら十分寝られそうだな……」

 

「わーい一番のり!」

 

 広がりきった布団に9が飛び込んでいく。その小さい身体を優しく受け止める。

 

「お兄ちゃんもおいでよ」

 

 足をパタパタさせながら9が布団の上から呼んでくる。まあまてまて、ゴミを片付けたり敷きパッド敷いたりまだいろいろとすることが……

 

「でもまあ感触を確かめるくらいはいいよね」

 

 ふかふかの布団が身体を沈ませる。ああ、これが布団か……布団のちかr……

 

 

 

 

 

 3人が帰ってくるまでのあいだ、俺は久しぶりに熟睡できたのだった。

 

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