仮面ライダートジノカブト   作:幻在

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皆さんはジオウ見ましたか?
自分は見ていません。ですのでネタバレはコメントに書かないでください。
ただし感想は欲しいです。
しかし強要はしません。
ですので本編をどうぞ!
今回はライダーシステムの以外な真実が明らかに・・・?


祭りはenjoyしよう!

数日したある日の事、戦いの日に備えて、日々トレーニングを積み重ねる天道たち、及びライダーたちは、その疲れを風呂にて癒していた。

「~~~~~~っかぁぁああ!!!癒されるぅ!!」

「おばあちゃんが言っていた。どんな時でも休息は必要。でなければいざという時に力は出せない、と」

赤城と天道がそれぞれそのように言って、湯につかる。

「あ゛~~~、ほんっと疲れましたね」

「お前たちはいつもやり過ぎだ」

神木や風間も、それぞれじっくりと風呂に入って日々の疲れをいやしていた。

「・・・・ん?山矢?お前何してんだ?」

「ぎくり」

その一方で、山矢は何故か湯につからず、壁の方へそろりそろりと歩いて行っていた。

結局赤城に見つかったが。

「い、いやぁ別に?もうちょい体を洗おうかなと・・・」

「山矢・・・貴様、また女湯を覗く気か?」

「「「何!?」」」

一瞬にして非難の目が山矢に向く。

その視線を受けて山矢は、

「だって仕方ないだろ!?俺だって男だよ!?人生に一度ぐらいは女の裸みたいっておもうじゃねえかよ!?」

「おばあちゃんが言っていた。男がやってはいけない事が二つある。女を泣かせることと食べ物を粗末にする事だ」

「俺に無断で姫和の裸見ようとはいい度胸じゃねえかよぉ山矢ぁ・・・」

「最低ですね」

天道と神木が非難の目を向け、赤城が山矢に拳を鳴らしながら近づく。

その赤城の迫力に思わず腰を地面につけてしまう山矢。

「ちょ、ちょちょちょちょっと待て!待て!」

「待たねえ」

「お前しばらく十条に会ってなかったんだよな!?」

「それがどうした・・・?」

「だったら彼女の成長ってもんがきにならな・・・」

「強さと言う意味でなら成長は十分見た!そして体の発育については気になるかァ!」

「うげぁ!?」

赤城の拳が山矢の顔面にめり込む。

「そうですよ!それに沙耶香はああ見えて結構魔性なんですよ!あの白い肌に小さな背中は、かなりの庇護欲が掻き立てられるというかなんというか・・・」

「・・・・見たのか?」

「あ」

天道の言葉に、神木はしまったと思ってしまい顔に出る。

「い、いや違くて!ただ、沙耶香が着替えてるところを間違えて入っちゃったってだけで、決して舐めまわすように見ていたわけじゃないんですよ!?」

「まあそうだろうな」

「お前にそんな度胸がある訳ないもんな」

「それはそれでなんかショック!?」

山矢と天道の言い分に衝撃を受ける神木。

「てか、そういう風間はどうなんだよ」

「俺か?一体誰に?」

「エレンだよエレン」

「何を馬鹿な事を。アイツは裸なんぞ見なくても十分育ちの良い体をしている」

「つまり結構エロいって思ってんだな」

次の瞬間、山矢の顔面に木桶が直撃する。

「チャゴス・・・」

「二度とその口きけないようにしてやろうか?」

完全にキレている様子の風間。

「っていうか、天道さんはどうなんですか?可奈美さんの事」

「そうだな。顔は八年前と変わらず可愛らしく、しかし八年前とは違った可憐さが備わっている。それを引き立てるかのように全身の筋肉の一つ一つがアイツの体をより美しく見せ、とくにスカートから除く臀部のラインが素晴らしい美を作り出し・・・」

「分かった!分かりました!ですからその可奈美さん語りはやめてくださいこっちが恥ずかしくなります!」

「何故だ」

「それなら姫和だって負けてねえぞ!八年前の可愛らしさはどっか行っちまったが、その分、綺麗な感じに仕上がっていて、アイツのとる剣術の型一つ一つがその美しさをより引き立てる。とくに試合の時に見たうなじのエロさといったらこれはもうたまらなくて・・・」

「だぁぁぁあ!!赤城さんもですか!?それなら言わせてもらいますけどね!沙耶香の体は本当に小さくて可憐なんです!可奈美さんなんか目じゃない程可愛いんですよ!あの小さな背中から見える肩甲骨は天使の羽のように綺麗で、その肌はきめ細かく一寸の乱れもない!そしてあんなに細いのに荒魂と戦い姿は普段の可憐さからは程遠くも華麗に、そして秀麗に剣技を見せてくれる!まさに白鳥!他の刀使なんか目じゃない程に・・・」

「ちょーっと待ちなァ神木クゥン。それならうちの薫だって負けてねえぞ。体は沙耶香よりちいせえし普段の生活じゃあ可愛げなんてねえがな、ねねと遊ぶときに時折見せる笑顔はどんな花よりもすっごく綺麗だ。その上ツインテールは古いなんていうがそれがあいつの魅力の一つであり、さらに戦いのときに見せる豪快さもアイツらしさの一つ。その時に流す汗の張り付いた制服姿のアイツのエロさはもう」

「貴様らいい加減にしろ!?何『自分の彼女が一番』みたいな話をしているんだ!?むしろバカバカしく見えるわ!?」

「ソーいうお前はどうなんだよ?エレンの事どう思ってんだよ?」

「そ、それは・・・エレンはあくまで護衛対象なのであって、恋愛対象としては・・・」

「一体いつ恋愛対象なんていった!」

「あくまで妹だ」

「そうそう」

「え、えーっと・・・」

「おい神木なんでお前はそんなきまずそうなんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男湯と女湯は隣同士。しかも天井の無い露天風呂と来る。これが意味する事は一つ。

「「「「ぶくぶくぶくぶく・・・・」」」」

女湯にも男どもの会話が聞こえているという事だ。

可奈美、姫和、沙耶香、薫の四人が顔を真っ赤にして湯舟に顔を半分までつからせて泡を吹いていた。

「あはは・・・」

その様子に舞衣は苦笑しか出来ない。

「ちくしょう修の奴、オレがいないからって好き勝手言いやがってぇ・・・!」

「義兄さん・・・少しは自重してくれ・・・」

「剣・・・恥ずかしい・・・」

「お義兄ちゃん・・・私の事をそんな風に・・・」

「「「「・・・・えへへ」」」」

その顔はどこかにやけかけている。

まんざらではないようだ。

「ワタシはユウスケに褒めてもらえなくてちょっと残念デース」

「そうは言うけど、私なんかそんな相手なんていないから、それだけでもエレンちゃんも羨ましいな・・・」

そこでふと、舞衣は、あの黒いカブトの事を思い出す。

苦しそうに戦っていた、あの黒いカブト。結局、キックホッパーのライダーキックに吹き飛ばされて消えてしまったが、それでも、その後どうなったかは、まだ分からない。

もしかしたら、まだ――――

「舞衣ちゃん・・・?」

「え?」

「どうかしたの?」

ふと可奈美が、舞衣の様子に気付いて近付いてきていた。エレンはいつの間にか薫と沙耶香の二人をからかいにっていて離れていた。

その可奈美の質問に対して、舞衣は思わず誤魔化してしまう。

「可奈美ちゃんの言ってたことは本当だったんだなって、そう思ってた・・・って、信じてなかったわけじゃないんだよ!?本当だよ!?」

泣きそうになる可奈美にどうにか弁明し、どうにか落ち着いた所で、舞衣は続ける。

「可奈美ちゃんのお母さんの話を聞いて驚いて、他にも驚く事があって、なんだかついていけなくって・・・」

「無理もない。普通は誰だって行け入れられない事だ」

そこへ姫和が割り込んでくる。どうにかエレンの追撃から逃れる事が出来た様だ。

「それでも、可奈美ちゃんや十条さんは行くんでしょ?」

「うん」

「因縁があるからな」

「そっか・・・」

舞衣は、俯き気味にそう呟く。

「お前と糸見はついてこなくていい」

突然、姫和がそのように言ってくる。

「え?」

「戦う理由がない、だろう?無理して戦う必要はない。あの二人は舞草なりの理由で戦うんだろうが、お前たちはそうではない。であるならばここに残るべきだ。折神紫は、私が倒す」

立ち上がって、姫和は湯舟から上がる。

その言葉に、舞衣は思わず俯き、そんな舞衣を可奈美は心配そうにみて、その様子を、沙耶香は遠くから見ていた。

 

 

 

 

 

 

風呂からあがり、可奈美達は体についた雫をふき取っていた。

外からは、何かの喧騒が聞こえてきた。

「なんだか外が騒がしいね?」

「それはそうデスよ。なんてったって、今日はお祭りデスカラ」

「お祭り?」

「この里では、年に二回やるそうだ」

薫の言葉に、可奈美は嬉しそうに顔を綻ばせる。

「そうなんだぁ!聞いた舞衣ちゃん?稽古終わった事だし、後で行ってみようよ!」

「うん。そうだね」

「楽しみだなぁお祭り!・・・・あれ?」

そこでふと、可奈美は異変に気付く。

「私の制服、なくなってる?」

「私のも」

そう、全員の制服が根こそぎなくなっているのだ。下着などはあるが、全員の制服が全部なくなっていた。

「まさか・・・」

その時、全員の視線が一気にねねに向く。

「ね!?ねねねね!!」

だが、ねねは否定するかのように必死に首を横に振る。全員、ねねをジト目で睨みつけるが、そこでふと誰かが声をかける。

「お前たちの制服なら、クリーニングに出しておいたぞ」

「え?」

長船の刀使たちだ。

「明け方には仕上がるそうよ。それまでは、はい、これ」

そうして差し出されたのは、浴衣だった。

 

 

 

 

 

「すっごーい!サイズぴったりだぁ!」

「あのジジイ、どうやって調べた・・・」

「流石はグランパデース・・・」

それぞれが用意された浴衣を着て、祭りの会場へ向かっていた。

「こんな時に浮かれている場合か・・・」

「まあまあ姫和ちゃん!今日は楽しもうよ!」

「しかしだなぁ・・・」

そこへ、

「あのジジイ、どうやって俺たちのサイズ調べたんだ・・・」

「流石はフリードマン博士・・・研究者の名は伊達ではないという事か」

「んな事どうでもいいから楽しもうぜ。今日は祭りだ祭りだぁ!」

「はしゃぎすぎのような気もしますが・・・」

「諦めろ。あれが赤城だ」

天道たちライダーもやってくる。彼らも浴衣姿でやってくる。

「あ!お義兄ちゃん・・・って、なんで一人だけ作業着?」

「この方がしっくりくるからだ」

他の者たちが浴衣な中、なぜか天道だけは和服の作業着だった。

「こいつ、夏にはこの服をよく着るんだよ」

「そうなのか・・・なんか、こうしてみると違和感が凄まじいな・・・」

「それは俺が着こなせており、他の奴らが着こなせていないからだ」

「相変わらずだなお前は!」

我をゆく天道の言動はさておき、他の者たちの反応と言えば。

 

エレンと風間の場合。

「ユウスケ!どうデスカ?」

自分の浴衣姿を風間に見せるエレン。

「ああ、似合っているぞ」

「アリガトウゴザイマス!ユウスケも似合ってマスヨ!」

「そうか。ありがとう」

「えへへ、それじゃあ一緒に見て回りまショウか!」

「そうだな・・・って何故腕に抱き着く?」

ぎゅっと風間の腕に抱き着くエレンにそう聞く風間。なぜなら彼女の豊満でやわらかい双丘が腕に押し当てられており、それにかなり心臓が激しく鼓動しているのを悟れれないようにしているためだ。

「だってユウスケと一緒とこうしていたいんデス!ダメですか?」

首を傾げて、上目遣いにそう聞いてくるエレン。その表情に、風間はなんともいたたまれない表情になって。

「分かった・・・せめて手を繋ぐだけにしてくれ」

「ん~・・・分かりマシた!」

風間の要求を呑んで、エレンは風間の手に自分の手を絡まらせる。それはいわゆる恋人繋ぎというものであり、風間は一層いたたまれなくなった。

 

 

沙耶香と神木の場合。

「剣・・・どう・・・かな・・・?」

そう言って、顔を赤くして恥ずかしがりながらも袖をあげて見せる沙耶香。

「あ、ああ、綺麗だ・・・よ・・・」

それに対して神木の声は一気に小さくなっていく。だが、その言葉は紛れもない本心だという事を分かって欲しい。

「ありがとう・・・その・・・剣も・・・似合ってる・・・」

慣れない言葉を言った為か、沙耶香も沙耶香で一層顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。

そのまま二人の間に沈黙が流れ・・・

「い、行こうか」

「う、うん」

羞恥度マックス状態で、二人はそう言いあった。

 

 

 

薫と山矢の場合。

「で?どうだ修」

「ねねー!」

その一方で薫は見せびらかすようにポーズをとって山矢に聞く。ちなみにねねは薫の頭の上に乗っかっている。

「ん?いいんじゃね?」

が、山矢の返事はそっけないものだった。

「なんだよ。似合ってないなら似合ってないでそう言えよ」

「そういう訳じゃねえよ」

「じゃあなんだよ」

「別に良いだろ・・・」

そう言って、そっぽを向いてしまう山矢に、薫は不満そうに頬を膨らませる。

(なんだよ、さっき風呂場ではあんなに褒め倒していたくせに・・・・それに、修とは久しぶりの祭りだから、楽しみにしてたのに・・・)

一気にご機嫌斜めになる薫。だが、そんな彼女は知る由もない。

(やっべえ仕事とかでしばらく行けてなかったから久しぶりだったけど、可愛すぎんだろコイツ!)

山矢も山矢で薫の可愛さに内心悶絶していた。

(だけどさっきの返しは流石にまずかったか?)

肩越しに薫の事を振り向いてみれば、明らかに落ち込んでいる様子の薫がねねに慰められている。

「ねねー・・・」

「いいんだねね。期待したオレが馬鹿だったんだ・・・」

流石に罪悪感がこみ上げてきて、とにかく羞恥心を捻じ伏せて、山矢はどうにか言葉を紡ぐ。

「あ、あー・・・その、さっきの感想についてなんだが・・・」

「・・・なんだよ」

「・・・・似合ってるし、可愛いぞ・・・」

「――――ッ!!」

それを言われた薫のツインテールが一瞬、持ち上がったかのように見えたが気のせいだろう。

一方の薫の心臓はとてつもない早さと動悸でバクバクと高鳴っている。

「・・・おい、どうした?」

「う、うるせえ!なんでもない!と、とにかくさっさと行くぞ!馬鹿修!」

「はあ!?馬鹿ってなんだ馬鹿って!?褒めてやったのになんだその言い草は!?」

「うるさいうるさい!お前も似合ってるよ浴衣姿!バーカ!」

「おまっ、褒めんのか悪口言うのかどっちかにしろ!?」

「いいだろ!さっさと行くぞ!」

「待てよオイ!!」

さっさと行ってしまう薫を追いかけていく山矢。そのやりとりを、ねねは生暖かく見守っていた。

 

 

 

 

 

姫和と赤城の場合。

「・・・・」

姫和は、赤城の浴衣姿に見とれていた。

実際、八年もあっていなかったうえに、祭りにもあまり参加した事がなかったからだが、改めてみると、その魅力が一層引き立っているようにも見える。

何よりこの八年の間で想像もしない以上に逞しくなった彼を見て、姫和は熱にでも当てられたかのようにぼーっとしてしまっていた。

「姫和?どうした?」

「え」

ふと声をかけられ、自分が今までぼーっとしていた事に気付いて慌てて誤魔化す。

「い、いや、なんでもない。少しぼーっとしてしまって・・・」

「そうか?気分悪いようなら休んで・・・」

「そ、それは嫌だ!」

思わず声を張り上げてしまう姫和。それに赤城は思わず驚いてしまう。

「あ・・・いや、えっと・・・」

自分らしくない行為に、なんと言えば良いのか分からなくなる姫和。

八年もあっていなくて、それでこんなに変わってしまった想い人相手に、どんな距離の取り方をすればいいのかさっぱり分からないのだ。

そんな風にもじもじしている姫和を見て、赤城は、何を思ったのか。

「姫和、浴衣似合ってるぞ」

そう彼女を褒めた。

「~~~ッ!?」

不意打ちというか望んでいた事はそれじゃないというか、とにかく突然そんな事を言われて、体の体温が一気に上昇するのを感じてしまう姫和は、その熱さを誤魔化すように背中を向ける。

「と、とにかく!祭りを楽しむぞ新義兄さん!」

「お!なんだお前も祭り楽しみにしてたのか。お前の事だからてっきり、こんな事してる暇なんてない、なんていうかと思って心配してたけど、良かったぜ」

「ひ、久しぶりの祭りだから・・・な・・・・」

快活に言う赤城の言葉に、訂正するかのようにそう言う姫和。

そんな姫和に、赤城は手を差し出す。

「?」

「久しぶりに手を繋いで回るか?」

それを聞いて姫和は思い出す。行方不明になる以前は、こうして手を繋いで祭りを楽しんでいた事を、姫和は思い出す。

だが、あの頃はまだ六歳で、迷子になりやすかったからなのであって、今はれっきとした学生だ。そんな子供っぽい理由で手を繋ぐ訳にはいかない。

「ば、馬鹿にするな。もうあの時のような子供じゃないんだぞ」

「はいはい」

それもそうかとあっさりと手ひっこめる赤城。

「・・・・ん」

だが、姫和はそんな赤城に手を差し出す。

「ん?どうした?」

それが何の意味か分からない赤城。

「手・・・つながないのか・・・?」

そんな赤城に、姫和は、恥ずかしそうに、頬を膨らませてそう言ってくる。

その表情に、赤城は思わずくらっときて、

「っへへ、おう」

その手を握り返す。

「あ・・・」

(義兄さんの手、すごくごつごつしてる・・・)

男らしい、鍛えられた手だ。その手の硬さが、今はとても心地が良い。

八年前とは、違う感覚。

「行こうぜ」

「・・・・うん」

思わずか細くなってしまうが、姫和は確かにそう返事を返し、祭りへと向かう。

 

 

 

 

 

可奈美と天道の場合。

「んー・・・・」

「なんだ?」

可奈美は、唯一作業着スタイルの天道の服装を訝しんでいた。

「・・・・なんだろう。他の人たちと明らかに浮いてるのに・・・・なんだか完璧に着こなしてるように見える」

「当然だ。なぜなら俺は天の道を征き」

「総てを司る男、でしょ?」

天道の台詞を先取りしつつ、可奈美は祭りの会場をみる。

「こうしてお祭りに行くのは久しぶりだね」

「ああ。あの日から、もう八年だからな」

「うん・・・・」

あの時は、本当に酷く泣き腫らしたと思う。

大好きだった母親が死んで、慕っていた兄のような存在がいなくなって。家に引きこもっては泣き腫らして、ただただ母と彼の事を思って泣いていた。

だが、このままでは前に進めないと、いつも天道が言っていた事を思い出して立ち上がって、それから剣に打ち込んでいった。

剣術をやっていると、いつも、母や天道の事を思い出す。だが、その度に二人との楽しかった事を思い出して、それを活力にして剣を振るった。

ただ、心細かったのは本当だった。舞衣に出会ってからはそれも薄れたが、どこか感じていた虚無感は消える事がなくて、その度に、未知なる相手との試合の面白さで埋めようとしたが、やはり、その虚無感を拭う事は出来なかった。

だから、嬉しかった。再び、天道に出会えた事が、これ以上の、どんな出会いよりも嬉しかった。

また、一緒にいられるんだって。そう思ってた。

状況が状況だが、またこうして祭りを楽しめる事に、内心泣きそうになってきていた。

それほどまでに、嬉しかった。

「・・・・ねえ、お義兄ちゃん」

「ん?なんだ?」

「・・・生きててくれてありがとう」

「・・・そうか」

二人だけの空間に、可奈美にとって幸せな沈黙がながれる。だが、それだけに浸っていては、今日の祭りの時間がなくなってしまう。

「・・・よし!お義兄ちゃん!手を繋ごう!昔みたいに!」

「そうだな」

手を繋ぎ合う可奈美と天道。二人はそのまま、祭りの喧騒の中へ消えていく。

 

 

 

 

その一方で、一人取り残された舞衣は、

「どうしようかなぁ」

そうぼやいて、一人だという寂しさを噛み締める。

事実自分には兄のように慕う相手などいないわけで、どっちかっていうと彼女は姉だ。だからどっちかというと慕うというよりは慕われる立場の人間なのだが。

「舞衣」

「あれ?沙耶香ちゃん?それに剣さんも・・・一体どうしたの?」

そこへ沙耶香と神木がやってくる。

「舞衣も一緒に回ろう?」

「え?いいの?」

「人数は多い方が、良い」

そういう沙耶香。だが実際は、

((二人きりだと心臓がもたない・・・!!))

これである。初心すぎるのが珠に傷である。

「そっか・・・うん、行こうか」

そんな彼らの事情を舞衣が知る由もなく、ただ素直にその提案を受け入れた。その返事を聞いて、二人がほっと息をついた理由を、舞衣が理解する事は無い。

 

 

 

 

そんなわけで、祭りを楽しむ一同だが。

 

天道に良い所を見せようとして金魚すくいをしてみせるも、

「ああ!?」

あっという間にやぶれてしまった。

「うう~、やぶれちゃったぁ・・・」

「可奈美、こういうのは時間をかけるのではなくさっと器に入れるんだ」

そこで天道がやってみせると、そのハイスペックさを見せつけて大量の金魚がみるみるうちに器に溜まっていき、一杯になった所で天道はビニール袋に入れてもらった。

「うわあ、すごーい・・・」

「こんなものか・・・・百円で()()()()()()のは助かったな」

「ふーん・・・・」

天道のハイスペックさを改めて実感した可奈美だが、

(え!?食べるの!?)

つい聞き流しそうになったが、天道のとんでも発言に遅れて驚くのだった。

 

 

 

 

「うはぁ・・・」

「相変わらずチョコミントが好きだなお前は」

一方の姫和は買ってもらったチョコミント味のチョコバナナをうっとりと見ていた。

「だってチョコミントだぞチョコミント!祭り限定ではあるものの、こんな素晴らしいものが存在していたなんて、チョコミント好きにとっては恥ずべき事だ!」

「なんか、チョコミント好きに磨きがかかってんなぁ・・・」

姫和のチョコミント好きの度合いに改めて戦慄する赤城。

その中で、ふと赤城は何やら風間がしょんぼりしていて、それをエレンが慰めている場面に出くわす。

「あれ?風間、どうしたんだ?」

「オー、あらたんにひよよん。実はさっきまで射的をやってたんデスガ、その・・・」

エレンが視線を向ける先には、風間の写真が張り出され、景品のほとんどが無くなっている射的の屋台があった。そしてそこの店主の表情は完全に青ざめている。

「・・・・出禁を喰らったのか」

「イージー過ぎて油断した・・・・」

ライダー状態でも銃器を扱う風間だからこそ、出来た芸当だが、その傍らの景品の数を見るだけでも確かにやり過ぎだ。

「そう言う訳なので、気にしないでくだサイ」

「まあそういう事なら」

なんだか、風間が哀れに思えてきた赤城と姫和だった。

 

 

 

 

 

その一方で。

「また外れ・・・」

ひもくじで連続して外れを引く沙耶香。その様子から完全に肩を落として落ち込んでいた。

「元気出して沙耶香ちゃん」

「でも、剣の五千円が・・・」

舞衣が慰めるも、沙耶香はやるせないようだ。

沙耶香はこのくじをやるのに、神木の五千円を使ってしまっているのだ。幸い、神木が持っていた金はかなりあるのだが、それでもって全部外れとは、これはいささか運が悪いというレベルではない。

「悪いねお嬢ちゃん、また挑戦してくれ」

「うん・・・」

そうがっくりと肩を落として立ち去ろうとする沙耶香だったが、

「ねえおじさん」

「ん?」

神木が手になにやら手帳をもって何か書き込んでいた。

「今、一回五本五百円のゲームを五千円でやって、沙耶香は五十本引いたわけだけど、いくらなんでも外れが多すぎますよね?」

「そうだな」

「ですからその外れの数と沙耶香が引いた数、そして残りのくじの数から確率を計算してみた所、なんとその確率は0.00%。これは一体どいう事なんでしょうね?本当に当たりなんてあるんですか?」

明らかにキレている様子の剣がその計算式を見せつけて、真っ黒い笑顔で店主を見た。

「あ、えーっと・・・」

「別に俺はこの店を潰したいなんて思ってないですよ?でも流石にこれは大人げないと思うんですよね」

「分かった。わかった金は返すからこの事は黙っててくれ」

「別に俺は金を返してほしくてこういうの言ったわけじゃないんですよ。ただ沙耶香に景品を何個かくれればそれでいいです」

「分かった。それでいいなら好きなだけもっていけ!」

「ご理解いただき、ありがとうございます」

舞衣と沙耶香は、神木の真っ黒い部分を見た気がした。

「そういう訳だ沙耶香。好きなのを選んでいいよ」

「えっと・・・それじゃあ・・・」

そうして沙耶香が手に入れた物とは、黒い狼のぬいぐるみだった。

「本当にそれで良かったの?」

「うん。これがいい」

沙耶香は嬉しそうにその小さなぬいぐるみを抱き締める。

「なんでそれなの?」

「剣に似てるから・・・・」

言ってて恥ずかしくなったのか、ぬいぐるみに顔を半分隠しつつ、耳まで顔を赤くして縮こまる沙耶香。

その可愛さに、神木と舞衣は、

(可愛すぎかよ・・・!!)

(ああもう可愛いなぁ沙耶香ちゃんは・・・!)

想像以上の可愛さに顔が緩み切っていた。

「今度は向こういくぞ修!」

すると聞き覚えのある声が耳に入ってきた。

「お前な、いくら俺が給料もらってるからと言ってなんでもかんでも食っていいって訳じゃねえんだぞ!」

「いいじゃねえか!久しぶりの祭りなんだから奢ってくれよ!」

「ねねー!」

「お前らなぁ・・・ああもう分かった!好きなだけ食えこんちくしょお!」

山矢と薫が楽しそうに食べ歩きしながら屋台を回っていた。

その様子は、本当に仲のいい兄妹のようだ。

「薫ちゃん・・・うわ!?」

その様子を微笑まし気に見ていたのだが、突然誰かに手を掴まされ引っ張られる。

「さ、沙耶香ちゃん!?」

「舞衣、次に行こう」

「うん、次にいこうか柳瀬さん」

引っ張る沙耶香やその横に立つ神木の耳は、ゆでだこのように赤くなっていた。

((舞衣(柳瀬さん)がいてくれて助かった・・・!!))

これ以上は心臓が持たないようだ。

 

 

 

 

 

それぞれがそれぞれ、祭りを楽しむ。

 

 

 

そのうち日が暮れてきた頃、彼らはとある場所へ向かっていた。

「エレン、そろそろ時間だ」

「そうデスネ」

「時間?なんの事?」

「かなみんにひよよん、それに、マイマイやサーヤ、テンテン、あらたん、つるぎんに見てもらいたいものがありマス」

「見せたいもの?」

「フリードマン博士が今日のメインイベントにお前らを招待したいそうだ」

「メインイベント?」

何の事か。そうして連れられてきたのは里にある神社だ。

そこでは、奉火が行われており、その炎の色鮮やかさは、皆一様に目を奪われるものだった。

「あ!姫和ちゃんに可奈美ちゃんにカブトくん、見ーつけた」

そこで、聞き覚えのある声が聞こえてきて、振り返ってみると、そこには数日前に可奈美たちを匿ってくれた恩田累がいた。

「累さん!?」

「元気にしてた?

「舞草に保護されたんだな」

天道のいきなりすぎる指摘に、累は頷く。

「え?どういう事?」

「あの後、こいつが無事な訳がないだろう。折神紫襲撃事件の容疑者にされてもおかしくない」

「ああ、実際に逮捕されていたからな」

「ええ!?」

風間の言葉に、可奈美は驚き、姫和は肩をすくめる。

「それってもしかして私達が押し掛けたから・・・」

「ああ大丈夫、羽島学長が手を回してくれたからすぐに釈放されたのよ」

「ああ、そうだったんですか」

羽島学長様様である。

「貴方が舞衣ちゃんね?」

「あ、はい」

「それで、貴方が赤城くん」

「どもっす」

「沙耶香ちゃんと神木君は、久しぶりね」

「うん」

「ど、どうも、あの時は本当にご迷惑をおかけして・・・」

「え?何かあったの?」

「ああ、窓ガラス突き破って襲撃してきたのがコイツ、そして壁を蹴破ってきたのがコイツだ」

「ええ!?」

天道がまず沙耶香を、続けて神木を指さしてそう言い、舞衣はそれに驚くほかなかった。

実際に襲撃した事は本当だし、それが累の家だという事も揺るがない事実だ。

だからまあ、否定する気などさらさらないという事だ。

「それじゃあ行きましょうか。貴方たちも呼ばれてるんでしょ?ファインマンに」

そうして、神社の中で見せられたのは、演舞だった。

二人の少女が御刀を片手に、拝殿の中を歩き回っていた。

ある程度、動き回った後、奥の戸が開けられる。その中に入っているのは、さらにもう一つの戸であり、おそらくその中に、御神体が入っているのだろう。

「あれが御神体?中に何が入ってるんだろう」

「ノロだろうな」

「その通りだ天道君」

天道の指摘にフリードマンが頷く。

「折神家に回収されていないノロが、まだ存在していたのか・・・」

「驚いた?数は大分少なくなっちゃったけど、まだこの国にはまだ、ノロを祀る社が、いくつもあるんだよ」

「祀る・・・」

「そう、丁重に敬い、崇め、祀るんだ。可奈美君は、そもそもノロはどのように生まれるか知ってるかい?」

「え、ええっと・・・・」

突然の問いかけに言葉につまる可奈美。

「御刀の原料となる珠鋼を精錬する上で、不純物として分離される。それがノロだ。珠鋼の生産が盛んだったころは特に荒魂が出現したそうだな」

代わりに天道が答える。

「流石天道君だ。御刀になる程の力を持つ珠鋼から分離されたノロは、御刀とほぼ同等の神性を持っている。未だ人の持つ技術では、これを消し去る事は出来ない」

「でも、そのまま放置しておくと荒魂になるから、折神家が管理してるって・・・」

「うむ、不正解だな」

「ええ!?」

可奈美の声が拝殿に響き渡る。

それに可奈美は恥ずかしそうに顔を赤くしてしまう。

「ふむ、少し外に出ようか」

 

 

外にて。

「かつてノロは、全国各地にある社で、こんな風に祀られてきた。それを、一箇所にまとめて管理するようになったのは、明治の終わりごろだね。主に、経済的な理由から、社の数を減らしたかった当時の政府が工事を進めていったんだ。当然そのままにしておけばノロはスペクトラム化し、荒魂になってしまう。そうならないように、当時の折神家がノロの数を厳密に管理していた。でも戦争の足音が大きくなるにつれ、軍部を中心にノロの軍事利用を求める声が高まるようになり、タガが外れてしまったんだね」

「軍事利用・・・」

姫和がおぞまし気にそう呟く。

「ノロの持つ神性、つまり、隠世に干渉する力を増幅させ、まさに君達、刀使にのみ赦された力を解明し、戦争に使おうとしたのさ」

「あの頃の日本は鬼畜米兵だとか言って惨殺しろだとかなんとか、子供たちに言わせていた時代だったらしいからな」

「戦後、米軍が研究に加わったことで、ノロの収集は加速した。表向きは、ノロを分散させて管理するのは危険で、一箇所に集めた方が安全だと言って、日本中のノロが集められていった」

「一部はゼクターを作るためにゼクトに流れている。事実御刀でしか倒せない筈の荒魂をライダーシステムで倒せるのも、ゼクターが荒魂であり、そのノロの持つ神性を利用して荒魂を倒せるようにしたからと聞いたな」

「しかし、思わぬ結果が待っていた。ノロの結合、スペクトラム化が進めば進むほど、彼らは知性を獲得していった」

「それってノロをいっぱい集めたら、頭の良い荒魂が出来上がったって事ですか?」

可奈美が、フリードマンの言葉にそのように指摘した。

それについてはなぜかねねが胸を張るが、フリードマンは苦笑気味に笑って返す。

「簡単に言えばそうなるね。今や折神家には、膨大な量のノロが集められている。それが・・・」

「タギツヒメの神たる由縁か・・・」

姫和が忌々し気にそう呟く。

「だが問題はそれだけじゃない」

風間が続ける。

「もしそれほどのノロが何かのはずみで荒魂に、いや、大荒魂になれば、俺たちにもはやコントロールする術はない。あの、相模湾岸大災厄のようにな」

「どういう意味だ?」

姫和の問いかける。

「それは・・・」

「ノロをアメリカ本国に送ろうとして、大量のタンカーに満載したから起きた『人災』。そうだろう?」

事実、その船にはフリードマンが乗っていた。そして、ノロがタンカーを破壊してスペクトラム化し、あのような大荒魂化してしまった。

「彼らの眠りを妨げてはならなかった。荒魂は、人が御刀を手に入れる為に生み出された、いわば犠牲者なんだ。元の姿に戻せないのなら、せめて社に祀り、安らかに眠ってもらう・・・それが、今の所我々にできる、唯一の償いなんだ」

その事実は、確かに刀使たちの胸に突き刺さった。

「荒魂が、犠牲者・・・?」

「別に可笑しい話ではない」

「司お義兄ちゃん?」

天道の言葉に、全員が首を傾げる。

「科学の発展に犠牲はつきものだ。今回は、御刀という『発明品』を作るうえで、ノロという『犠牲』が出来てしまった。ただそれだけの話だ」

「それじゃあ、私達のやってきた事って・・・」

舞衣が、天道の言葉に、何やらやるせない表情で何かを聞こうとする。

「刀使たる者、御刀を使い、荒魂になってしまったノロを祓い、鎮める・・・その行いは、ちゃんと人を救ってきたわ。でも・・・」

「刀使の起源は、社に努める巫女さんだったようだね。荒魂を斬る以上、その巫女としての務めも、ちゃんと受け継いでいかなければならないという事だ」

フリードマンの言葉に、刀使たちは何も言えない。

「それに比べてマスクドライダーシステムは、ほんとろくでもないものだよな」

突然、山矢がそのように呟く。

「え?」

「どういう事ですか?」

可奈美が、そう聞いてくる。

「本来マスクドライダーシステムは、刀使の負担を減らすために作られた対荒魂戦用の殲滅兵器と言われているが、実際の用途は対刀使用の対人兵装だ」

「な!?」

「そんな・・・!?」

その衝撃的事実に、刀使の一同、神木が驚く。

「荒魂を倒せるのは刀使だけ・・・その刀使を、どうして倒す必要があるんデスか!?」

「刀使の力は、一般人と比べれば明らかに脅威だ。もし、刀使の刃が一般人に向けられるような事があれば、果たして人類は対抗する事が出来るのか。そんな、()()()()()()()()を信じた馬鹿どもが作り出したのがライダーシステム。その試作第一号が、プロトタイプのカブトゼクターと聞いている」

「だが、そのゼクターに選ばれたのが、皮肉にも刀使の家系である折神家の分家の長男の折神蒼次様、という訳だ」

フリードマンの言う通り、プロトタイプのカブトゼクターが選んだのは、皮肉にも刀使の少女たちと最も親しい蒼次だったのだ。

「だが、マスクドライダーシステムの有用性は証明された。折神蒼次が数十人の刀使に対してライダーとして戦闘をした結果、見事全勝している。その中には、藤原美奈都や柊篝、そして折神紫もいたそうだ」

「お母さんが・・・」

「当時、それほど強かったという事だ」

その強さを証明したマスクドライダーシステムは、その時、政府によって確かに認められた。

対刀使用の討伐兵器として、その開発費が政府から援助される事になった。

「そして、大災厄によって、本来構想していた対刀使用の用途から、対荒魂戦に対する評価が高まってしまった。奴らはそれを隠れ蓑にして、ライダーシステムを強化していった。対荒魂戦用の殲滅兵器として強化しつつ、本来の対刀使制圧能力を強化していった」

それが、ライダーシステム。一般人が、刀使に対抗する為に作り出された、対人兵装。

その事実が、刀使たちに、否応なしに突き付けられる。

だが、ライダーたちは、それほど驚いていなかった。

既に、知っていた事だったから。

重苦しい空気が、その場に充満する。

「どちらにしろ」

だが、そんな空気を破ったのは、天道だった。

「ライダーシステムで荒魂は倒せる。刀使の負担を、確実に軽減できる。その点でいえば、表向きのコンセプトは十分に機能している。やることは変わらない」

可奈美の頭に手を置いて、天道は告げる。

「大荒魂は倒す。それが、俺たちの目的だ」

その言葉に、刀使たちははっとする。

そう、どちらにしろ、ライダーシステムは刀使のサポートに十分役に立っている。

ライダーシステムは、確かに刀使の上位互換に位置する性能を持っている。だが、それでも限界はある。

どれほど優れた性能を持とうとも、刀使の秘めたる力には及ばない。

だが、助ける事は、出来る。出来ている。

だから、やることは変わらない。

その事実を、改めて、彼らは知った。

 

 

 

 

 

その一方で―――――

「見つけたぞ、朱音・・・」

エレンが確保したノロのアンプルから、紫は、彼女たちの居場所を特定していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――敵は、すぐにやってくる。




次回『Tの二人/その刃は何が為に』

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