仮面ライダートジノカブト   作:幻在

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Tの二人/その刃は何が為に

浴衣から平常学館の制服に着替え、姫和は、祭りの喧騒と小烏丸を傍らに、誰もいない庭を眺めていた。

「・・・・」

ふと気配を感じて、横に顔を向けてみれば、そこには同じように美濃関の制服に着替え、片手に千鳥を持った可奈美、同様に浴衣から着替えて私服姿になっている赤城、そしてなおも紺色の和式作業着を着たままの天道がそこにいた。

可奈美は姫和の隣に、そのさらに隣に天道が、そして、可奈美の反対側の姫和の隣に赤城が座る。

「・・・お前たちも着替えたのか」

「楽しかったね、お祭り」

「ああ」

「お母さんたちも一緒に行ったりしたのかな」

「行ったんじゃないのか?」

ふと、天道がそう言う。

「以前、お前が生まれる前に美奈都さんとお前の、可奈美の兄と祭りに行ったことがある。その時、美奈都さんが、かつての友達と一緒に祭りにいったという話を聞いたことがある」

「そうなんだ」

「そうなのか」

天道は星空を見上げている。

「ただまあ、昔の事だからうろ覚えだがな」

「お前にしては珍しく曖昧な答えだな」

「お前の方がよっぽど曖昧だろ」

「俺は真っ直ぐなだけですー!」

天道と赤城の言い争いを他所に、姫和は、可奈美の名を呼ぶ。

「可奈美・・・」

そこから何かを言おうとしたとき、ふと小烏丸から鈴が鳴るような音が聞こえてきた。

「小烏丸?」

「千鳥も・・・」

まるで共鳴し合うかのように鳴り合う二本の御刀。

だがその音が聞こえているのは姫和と可奈美の二人だけのようで、天道と赤城の二人には聞こえていない。

「・・・・運命、だったのかな。お母さんたちが手にして戦った御刀を持つ、私と姫和ちゃんが出会ったのは」

「おばあちゃんが言っていた。絆とは決して断ち切る事のできない深い繋がり。仮令離れていても心と心が繋がっている。美奈都さんと柊の二人には、そんな絆があるからこそ、お前たちは出会ったんじゃないのか?」

「ぶっちゃけ篝さんと美奈都さんが生きてたら、おのずと巡り合ってたかもしれねえからなお前ら」

天道と赤城の言葉に、二人は頷く。

「そうだね」

「ああ・・・・それに、本当に行ったんだろうな」

「え?何が?」

「お祭りだ。お前の母親と私の母が一緒に」

姫和が、笑みを零しながらそういう。

「・・・うん、きっとそうだよ」

それに可奈美が頷く。

その時、カブトゼクターとガタックゼクターが、戯れるかのように二人の周りを飛び回った。

 

 

 

 

 

 

奉火の炎を見上げて、舞衣は、一人胸中の想いを吐露する。

「私には、何が出来るんだろう・・・」

「舞衣はなんでもできる」

突然、沙耶香がそのように言う。

「え?」

「そうだね。俺が知る限りでも、クッキーは作れるし、明眼や透覚も持ってるし、頭も良いし、それに剣術だって強い。剣術しか出来ない俺には、柳瀬さんは沢山の事が出来るよ」

「そんな事は・・・」

舞衣は、神木の言葉に謙遜の意を示す。

「私も、出来る事を探す」

「俺は俺なりにできる事をやりとげる。だから柳瀬さんも、出来る事を全力でやりきってみたらいいんじゃないかな?」

「私に、出来る事・・・」

そう呟く舞衣を元気づけるように、サソードゼクターが彼女の肩の上に乗った。

 

 

 

 

 

 

階段の下の方に並んで腰をかけるエレンと薫。その両側には風間と山矢が立っており、薫の頭の上にねねが当然のように乗っかっていた。

「お祭りももうすぐ終わりデスネ」

「そうだな」

エレンの言葉に、風間が頷く。

「またノロが分祀されるようになれば、日本中でこんな祭りが開かれる」

「そうなったら、また皆で遊びに行くか。天道や赤城に剣に」

「ヒヨヨンとカナミンにマイマイにサーヤと一緒に!」

「ああ」

「ねー」

そんな彼女たちの願いを叶う事を祈るかのように、ザビーゼクターとドレイクゼクターが空へ飛ぶ。

その時、空に光の花が咲き誇る。

色鮮やかな閃光の花束が、夜空に光り輝く。

「たーまやー!」

「かーぎやーデス!」

 

 

 

その光は、里を一面に照らしつける。

 

 

 

その光り輝く夜空を、彼らは見上げる。

天道のカブトゼクターを肩に乗せた可奈美が、

そんな可奈美の隣に座る天道が、

赤城のガタックゼクターを膝の上に乗せた姫和が、

その姫和の隣に座る赤城が、

神木のサソードゼクターを手の上に乗せた沙耶香が、

その隣に立つ神木が、

そしてそのさらに隣に立つ舞衣が、

頭の上にねねを、右掌に山矢のザビーゼクターを乗せた薫が、

その隣で同じように夜空を見上げる山矢が、

人差し指に風間のドレイクゼクターをとまらせているエレンが、

エレンの隣の風間が、

 

 

その光り輝く夜空を見上げた。

 

 

 

 

 

 

「では、貴方たちは我々と行動を共にするという事ですね?」

朱音の言葉に姫和、可奈美、天道、赤城の四人が頷く。

「歪みを正し、刀使を本来の姿に戻すというのであれば、目的は同じです。私はその元凶、折神紫を倒す」

姫和は、確固たる決意をもってそう告げる。

ふと、彼女たちの後ろの天道と赤城。その赤城が天道を肘で小突く。

 

ここから先はジェスチャーですので区切ってお送りします。

 

『おい・言わなくて・良いのか?』

『言った・所・で・拒否される・だけ・だろう』

『でも・なぁ』

『コイツ・は・紫・を・恨んでいる・話して・連携を・崩す・より・は・マシ・だ』

『そうかもしんねえ・けど・あとで・恨み言きいても・しらねえぞ』

『知った・こと・か』

『そういえばよ』

『なん・だ』

『なんで・そんなに・区切ってんだ?』

『お前・に・分かり・やすく・するため・だ』

『俺は・そんなに・馬鹿じゃねえよ!』

 

「・・・・」

「ん?どうかしたんですか?」

「いえ、何も・・・」

何故か頭を抱えている朱音。

『やべえ・こっちの会話・全部・わかってるっぽい!?』

『フリードマン・は・首を・傾げてる・だけ・だがな』

実際にその通りで、二人のジェスチャー会話は筒抜けである。

とりあえず朱音はそんな二人を無視してフリードマンに視線を向ける。

「優秀な刀使とライダーが増える事は、喜ばしい事だと思うのだが?」

「貴方は・・・そうですね。気持ちはわかりました。舞草は貴方たちを歓迎します。ただし・・・」

そこで朱音が何かを言おうとした直前、

「大変です!」

襖が勢いよく開き、そこから舞草の刀使のリーダー格が一人『米村(よねむら)孝子(たかこ)』が入ってくる。

「何事かね?」

「・・・ッ!」

さらに、突如として、カブトゼクターとガタックゼクターが中庭側から突入してきて、それを天道と赤城はそれぞれつかみ取る。

「・・・・敵襲だ」

嫌な音を発するカブトゼクターを見て、天道はそう判断した。

 

 

 

 

 

 

 

周囲は、すっかり囲まれていた。

ありとあらゆる包囲から特別機動隊が通路を封鎖、バリケードなどを張って、人の侵入も脱出も許さないように取り囲んでいた。

「折神家・・・!?」

その様子を、高台から彼らは見ていた。

「荒魂狩りじゃなさそうだな」

「我々は、すでに罪人扱いという訳か」

「チッ、完全に取り囲まれてるじゃねえか」

おそらく奴らの目的は里の人間を全員拘束し、その上で舞草に関係する人間を選定、逮捕するつもりなのだろう。

しかし、何故この場所が特定されたのか。

「今はそんな事を考えている場合ではありません」

「なら、どうする」

「ここでとらえられる訳にはいきません」

「では、戦略的撤退といきますか」

「決まりだな」

それぞれが行動を開始する――――

 

 

 

 

舞草の刀使の一部が特別機動隊を迎撃。その一方で、可奈美たちを含む朱音の護衛につく刀使たちは、裏の抜け道を通って海の方にある潜水艦へ向かう。

警察組織である特別機動隊には、流石にそこまでは手が出ないだろうと踏んでの事だ。

「まさか、親衛隊があんな風に攻撃してくるなんてな!」

「官給品に細工がしてあるのでショウ。伊豆での一件もそうデスが、どうやら敵の都合の良いように改造されているようデス」

「今回は、刀使の御刀に反応するように設定されているという訳か」

スペクトラムファインダーは本来、荒魂を見つける為の装置だ。それを、刀使を敵として認識する為に細工を施すとは。

それを聞いて、姫和がぎりりっと悔しがるように食いしばる。

「荒魂が・・・人を荒魂呼ばわりするのか・・・!!」

憎しみの籠った声でそう呟く姫和。

 

途中、舞衣の明眼と透覚によって待ち伏せを見破り、手薄な方へと誘導し、難を逃れた。

 

だが、一難去ってまた一難。次の災難が降りかかってきた。

 

 

どうにか桟橋にまで逃げてきた可奈美たち。

「桟橋が見えてきたな」

「ここまで来れば、ひとまずは・・・」

フリードマンは科学者だからか、他のものより明らかに息が上がっている。まあ、元刀使であった朱音、現役刀使たちに加え、ライダーとして戦う為に体を鍛えている天道たちに比べれば、体力がないのは仕方のない事だが。

だが、そこまでくれば一先ず安心だ。

 

と、思っていた矢先、空が突然明るくなる。否、空からライトで照らされる。

 

「これは・・・」

「ヘリか!」

見上げればそこには一台のヘリが飛んでいて、そこから見下ろす影があった。

「にひっ、み~つっけた!」

「あまり無理をするな。そんなに長くはもたないんだぞ」

「分かってるよ~うるさいなぁ・・・」

一人の少女が、不満そうに口をとがらせるも、すぐさま口角を歪めて空中に躍り出る。

「あ!?おい!」

「俺たちも行くぞ」

その後に二人続く。

「あれは・・・ていうかアイツらは・・・!?」

その姿に、赤城は驚く。

「折神紫親衛隊第四席、燕結芽」

「ゼクト戦闘班及び折神紫親衛隊所属、影車想」

「同じく、影車瞬!」

三人、落ちてくる。

「「変身」」

 

『HENSHIN』

 

「親衛隊か!?」

「そんな、空から・・・!?」

驚いている間にも、影車兄弟の変身は完了する。

 

『CHANGE KICKHOPPER

 

『CHANGE PUNCHHOPPER

 

突然の奇襲。それにより一時混乱するも、すぐさま舞草の刀使たちは対応する為に御刀を抜刀、写シを張る。

可奈美達もそれに応じるように御刀を抜く、が、彼らの着地と同時に、その周囲にいた刀使たちが一斉に吹き飛ばされる。

その全てが結芽による斬撃。

「怯むな!」

他の刀使たちが、キックホッパーに斬りかかる。

だが、キックホッパーは彼女たちの攻撃を足でいなして、反撃に蹴りを返す。

「ライダージャンプ・・・」

ホッパーゼクターのゼクターレバーを反対側に倒す。

 

『RIDER JUMP

 

キックホッパーが高く飛ぶ。

そんな彼を彼女たちは見上げる。

「ライダーキック」

 

『RIDER KICK

 

その音声と共に、キックホッパーは一気に落下、そして刀使の一人にその蹴りを叩きつける。

その瞬間、左足のアンカージャッキが作動。可動する事で叩きつけられる衝撃が彼女の体を突き抜け、地面に叩きつける。そのままその刀使を踏み台にして再度跳躍。次の刀使へまた同じ蹴りを叩きつけ、地面に叩きつけ、さらにまた次へ飛ぶ。連続する飛び蹴りが、次々に刀使たちを戦闘不能にさせていく。

そして十人目となった所で、次に狙う相手がいなくなったのか、着地するキックホッパー。その背後には、死屍累々の如く、うめき声をあげる刀使たちが倒れていた。

「・・・・次だ」

淡々と、次なる標的を狙いにいくキックホッパー。

その一方で、斬りかかる刀使たちの猛攻を、巧みなステップと身のこなしで躱し、反撃に鋭いジャブを叩きつけるパンチホッパー。その一撃一撃は重く、刀使たちを大きく吹き飛ばす。

だが、その衝撃は大きく、いくらダメージを軽減できると言っても、その衝撃は決して生易しいものじゃない。

「ライダージャンプ・・・!」

 

『RIDER JUMP

 

ゼクターレバーを操作して、一気に跳躍するパンチホッパー。

「ライダーパンチッ!」

 

『RIDER PUNCH

 

タキオン粒子を収束させた拳とアンカージャッキによって威力を底上げされた拳の一撃が一人の刀使を打ち据え、さらにその後ろの刀使までもを巻き込んで、数十人をまとめて同時にノックアウトする。

「おねーさんたちよ・わ・す・ぎ~」

刀使の一人にゆっくり『にっかり青江』の刃を入れ込んでいく結芽。

「ノロに頼っているような刀使に・・・負けはしないッ・・・!」

負け惜しみとばかりにそのような事をいうその刀使だったが、それを聞いた結芽が途端に機嫌を悪くして、一気に切り裂く。

「ぐあっ!?」

「これはぜ~んぶ私の実力なの。私の戦いに荒魂なんて一ミリも使ってないもん」

そう告げる結芽は、次なる標的を探す。

その中で目に映ったのは、一人の青年。

「ッ!」

その視線に気付いた青年―――天道はすぐさまカブトゼクターをつかみ取ってベルトに装着する。

「変身っ・・・!」

 

『HENSHIN』

 

たちまち天道の姿がごつい重武装に包まれる。

次の瞬間、結芽の斬撃が掲げたカブトクナイガンに叩きつけられる。

「お義兄ちゃん!?」

「天道!?」

「来るなッ!」

そう叫ぶカブトは、結芽の斬撃を片手で受けつつ、カブトゼクターのゼクターホーンを持ち上げる。

「いいね!おにーさんが相手なら私はきっと・・・!」

「キャストオフ・・・!」

 

『CAST OFF』

 

鎧が一気に弾け飛ぶ。

それを結芽は躱して距離をとる。

 

『CHANGE BEETLE

 

カブトホーンが固定されて、ライダーフォームに変身する。

「あの時、そうじゃないかって思った。おにーさんはきっと、誰よりも強い・・・!」

「・・・」

「だからおにーさんを倒せば、きっと・・・!」

「・・・そうか」

カブトは、一度だらりと脱力したかと思うと、すぐさま気を引き締めるように身を低くして構える。

「いいだろう。お前の気が済むまでとことん付き合ってやる。()()()でかかって来い・・・!」

カブトクナイガンを構えて、カブト―――天道はそう告げる。

「あは、やっぱり、おにーさんは最っ高だなぁ!」

神速の踏み込み。放たれる刺突。それを逆手にもったクナイで叩き落す。しかしすかさずまた斬撃が飛んでくる。それすらも叩き落す。反撃に蹴りを放つも躱される。しかし追撃の後ろ回し蹴りをお見舞いしようとするもさらに下がられて躱される。

刃を交えて、二人は激しくぶつかり合う。

振り下ろされる斬撃を手の甲の装甲で弾き飛ばす。やや斜め下から繰り出されるクナイの斬撃を紙一重で躱される。顔面を狙った刺突を間一髪で躱す。

互いに至近距離、当たれば即死、一瞬のミスも許されない極限状態。

そんな、あまりにも次元の違う戦い。

「お義兄ちゃん!」

そんな戦いに、可奈美が割り込もうとするが、

 

『RIDER PUNCH

 

パンチホッパーのライダーパンチが可奈美に向かって振り下ろされる。それを間一髪で躱されるも、そこには大きなクレーターが出来ていた。

「邪魔をするな・・・!」

「くっ・・・」

その並々ならぬ気迫に、可奈美は思わず気圧されてしまう。

 

『HENSHIN』

『CAST OFF』

『CHANGE STAG BEETLE

 

「それは――――」

しかしそこへガタックのライダーフォームへ変身した赤城が飛び込む。その手に武器はなく、右手はガタックゼクターのフルスロットルを連打していた。

 

『ONE TWO THREE』

 

そのままゼクターホーンを戻して、また倒す。

「こっちのセリフだ!ライダーキックッ!」

 

『RIDER KICK

 

飛び上がったガタックの延髄蹴りがパンチホッパーに迫る。

「くっ!?」

しかしガタックのライダーキックは躱され、すぐ横の木を爆散させるだけにとどまる。

「いけ!」

「わたりまし――――」

直後、どこからともなく漆黒の矢が飛んでくる。

「な!?」

それを慌てて叩き落すも、矢は次から次へと襲い掛かってくる。

「なんだこれは!?」

「対刀使の写シ対策用の装備だろ!当たってもそんなダメージにはならないが体に残るから厄介だ!」

その対応に、姫和たちもおわれている。

「いたぞ!あそこだ!」

「早急にとらえろ!」

見ればどうやら機動隊に追いつかれたようだ。

「もう追いついてきやがった!」

「彼らはただ命令に従っているだけです・・・ですので・・・」

「わかっています」

「だー余計面倒くさい!」

 

『STANDBY』

 

薫の叫びもむなしく、速攻で片づけるべく、ライダーに変身する風間たち。

「「「変身!」」」

 

『HENSHIN』

『CAST OFF』

 

『CHANGE DRAGONFLY

 

『CHANGE WASP

 

『CHANGE SCORPION

 

ライダーフォームに変身した瞬間にクロックアップを行使する。

「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP』

 

彼らの時間が加速し、彼ら以外の時間が遅れていく。

その状態のまま、ライダーたちは機動隊を一気に片づけようとする、が、

「させるか」

「ッ!?」

キックホッパーが立ちはだかる。すかさずサソードが斬りかかってどかそうとするもその一撃を足の平で受け止められ、受け流された瞬間に反対の足で蹴りをもらう。

「このっ!」

さらにザビーも殴り掛かる。素早いジャブ、からのストレートやフックのコンボがキックホッパーに繰り出されるも躱され、下段からの膝蹴りがザビーを襲う。それをどうにか下がることで躱すが、そこへドレイクの銃撃。クロックアップ状態でも通常の時間流と同じほどの速度で射出されるように設定した銃弾がキックホッパーに突き進む。がそれすらも躱される。

だが、彼らは同時に襲い掛かる矢にも対応しなければならない。しかしどういう訳かキックホッパーは矢がどこから飛んでくるのかがわかっているかのように躱し、しかしその一方でサソードたちはその動きを気にしながら戦わなければならないのやりにくいことこの上ない。

ゆえに、機動隊に近づけない。

加速する時間流の中でライダーたちが戦い、実際の時間流では超高速で四つの影が動いているようにしか見えない。

だが、一向に機動隊に近づけていないことは確か。

可奈美は、襲い掛かる矢を叩き落しながら、森の奥の暗闇で瞬く閃光を見る。

それは、カブトのクナイガンと結芽のにっかり青江の刃が月光を反射している光だ。

その瞬きの数から、戦いは、相当激しいものだと可奈美は理解していた。

「お義兄ちゃん・・・!!」

すぐに助けに行けない事に、可奈美は歯噛みするしかなかった。

 

 

 

そして―――

「あはははは!!」

高笑いしながら斬りかかってくる結芽の猛攻を、同じ速度の猛攻で真正面から迎え撃つカブト。

結芽の剣は攻撃一辺倒に見えて、繊細で豪快、自由自在に切り替わる斬撃は、彼女のもつ天然理心流の極致故か。しかし、彼女の猛攻を、カブトはすべて正確にいなし、かつカウンターを繰り出しては結芽の首などを的確に狙う。その鋭さは、結芽でさえも背筋がぞっとするほどのものだった。

カブトの戦い方は、敵を真正面から力で叩き伏せる戦士のそれとは違う。むしろもっと静かで淡々としている、そう、いわゆる暗殺者の如き冷酷さを持つ戦い方だ。

 

戦場で戦う、暗殺者。

 

彼のライダーとしてのモチーフであるカブトムシの性格とは明らかに離れた戦い方に、結芽は戦慄を覚え、なおかつ、心が高鳴った。

そして、剣を交わせる度に、結芽は理解する。

 

この人は、自分と()()だという事を。

 

拳が結芽の顔面を狙う。しかし頭を傾けて内側に入ってはその鳩尾に刃を突き立てようとしたが、その前に膝蹴りが飛んできてそれを両足で受け、後ろに飛ぶ。そのまま宙返りして着地しようとしたところを、カブトのクナイガンが結芽の首に叩きつけられる。しかしその一撃は掲げられた刃によって防がれ、結芽は着地、すかさず反撃の斬撃が飛ぶも躱される。

斬撃が加速する。迅移も使っていないのに、その剣速は肉眼ではとらえられないほどの領域へと達していた。

それに比例するかのように、カブトの斬撃も加速する。

長さも重さもカブトのクナイガンの方が短く軽いゆえに小回りが利きやすく、防御においては類を見ないほど。だが結芽の脇差も長さ重さともに通常のものとくらべて短いものの両手で振り回せば威力や速さもカブトの振りに追いつく。

何十にも及ぶ、刃の衝突。お互いの事しか目に入っていないかのように、二人の戦いはどんどん加速していく。

 

千変万化臨機応変

 

ありとあらゆる場面、足場、風向き、気温、人数、態勢――――どんな状況でも最高の技を出せるように鍛錬を積む、『天然理心流』の極意。

完全実戦向けの剣術である流派に相応しいその剣術は、まさしく天道の我の道を行く性格と、結芽の天真爛漫さを大いに表現していた。

斬撃が斬撃を呼ぶ。薙ぎ払いが唸り、振り下ろしが叫び、刺突が轟く。

時にカブトの方から拳や蹴りも飛んでくるがそんなもの関係ない。

重要なのは、相手が強いかどうか。自分と戦うに相応しいかどうか。

外聞も噂も関係ない。相手が、本当に強いかどうか。自分が超えるべき存在であるかどうか。

ただ、それだけの話なのだ。

戦うことが、彼女の、燕結芽の全て。

自分の存在を、多くの人々の脳裏に刻み付ける。そのために――――

 

 

 

 

 

結芽は、幼くして御刀に選ばれたいわゆる神童だった。

実力もそれ相応、すさまじいほどの実力を見せつけた結芽に、両親はそろって結芽を褒め称えた。

自慢の子だ。この子は天才だ。

その褒め言葉が、何よりも嬉しかった。

自分はすごいのだと、そう思えた。

結芽の未来は、その時点で約束されていた。

 

 

――――はずだった。

 

 

突然、原因不明の病にかかってしまった。若くして綾小路武芸学舎に入学したのも束の間、いくら神童と呼ばれようとも、病気には敵わなかった。

病気は日が経つにつれ重くなり、やがて、病床から起き上がれなくなり、そしていつしかは、両親は見舞いにこなくなった。

 

 

 

 

斬撃が交錯する。鍔迫り合いに持ち込まれる。

「ハア・・・ハア・・・楽しい、ね・・・」

ぎりぎりと火花を散らす刃を間に、結芽は、笑顔でカブトに言う。

「・・・そうだな」

そう返すカブトの表情は、仮面でわからない。だが、声で、奥底に秘められた感情を察する事が出来た。

お互いに一撃をもらうことなく、ここまで戦ってきたが、それでも体力的には二人ともそろそろ限界が近い。

まだ続くだろうが、いずれ決着は――――

「ぐっ・・・!?」

突然、胸を抑える結芽。

そのまま両膝をついて激しく咳き込む。

「ッ!?」

「ゲホッ!?ガハッ!?」

うずくまり、苦しそうに咳き込む結芽。

「こん・・・な・・・時にッ・・・!」

苦しそうに胸を抑えて、呻く。

「時間・・・ない・・・のに・・・・!!」

頭をがんがんと刀の柄で殴りつける。

「お前は・・・出てくる・・・なァ・・・・!!!」

何度も何度も殴りつけて、

「せっかくの・・・()()()()()との戦いなんだからァ!!」

 

 

 

 

胸が、苦しい。呼吸する度に、肺がズキズキと痛む。

「けほ・・・こほ・・・」

布団にうずくまり、誰もいない病室で、一人、ただ一人だけで、結芽は、無機質な機械音声を聞いていた。

「ねえ、この子のご家族は・・・?」

「それが、まったく来てなくて・・・」

飾られていた花はすでに枯れ果て、すでに、誰も来ていない事を意味していた。

それが、まだ幼い彼女にとって、どれほど心細いことだったか。

きっと、他人に理解できないほど、辛く、寂しいことだろう。

何もない虚空へ、痩せて骨ばった腕を伸ばした。

 

――――苦しいよ・・・

 

その手は、持ち上げることすら辛くて、震えてしまっていて、

 

――――助けて・・・・

 

もう、来ない家族のことを思った。

 

(パパ・・・ママ・・・)

 

独りぼっちだという事実に、耐えきれなくなりそうになって、目を閉じた。

 

 

 

 

 

その時、温かいぬくもりが、彼女の伸ばされた手を包み込んだ。

 

 

 

 

 

「あ・・・」

見上げたその先にあった顔は、朝日を背にされていた為に見えなかった。

 

 

 

 

 

「ハア・・・ハア・・・ハア・・・」

ノロの暴走を抑え込み、結芽は、その場に一人座っていた。

「・・・結芽」

「・・・・ねえ」

ふと、結芽は背中越しにカブトに・・・天道に問いかけた。

「私たち、違う形で出会ってたら、仲良くなれてたかな・・・・?」

そう問いかける結芽の言葉に、天道は、静かに答える。

「俺はどうかわからないが、きっと可奈美ならお前の友達になってくれるだろう。同じ学校だったなら、毎日試合を申し込んでいるだろうな」

その言葉を聞いて、結芽はよろよろと立ち上がる。

「ふふ」

そして、かすかに笑った。

「同じ学校・・・かぁ・・・それなら、もっと楽しかったかも」

笑う結芽。それの対して、天道は――――カブトはカブトクナイガンを仕舞い、フルスロットルをゆっくり押していく。

 

『ONE』

 

その行動に結芽は嬉しそうに微笑んで、構える。

 

『TWO』

 

静寂が、その場を支配する。

「お義兄ちゃん!」

そこへ、可奈美が飛び込んでくる。だが、その場の並々ならぬ空気に、思わず足を止める。

まるで、そこは二人だけの空間であるかのように、誰もが、その領域に入ることを許されぬ、闘技場であるかのように。

 

『THREE』

 

最後のフルスロットルが押され、ゼクターホーンを倒した。

「・・・ライダー、キック」

静かにそう呟いて、カブトは、ゼクターホーンを倒す。

 

―――その時、カブトの青い複眼が、光ったような気がした。

 

『RIDER KICK

 

「・・・行くよ」

結芽がそうつぶやいた瞬間、意識が、思考が加速する。

 

『CLOCK UP』

 

カブトがクロックアップを発動させるのと同時に、結芽も自分が行える最高速の迅移を発動。

全ての時間を置き去りにして、結芽は駆け出し、カブトが迎え撃つ。

結芽が放つのは右からの斬撃。突進と腕の振りを加算して放つ神速の重撃。さらに迅移によってその斬撃は弾丸すらも超え、常人には視認は不可能。

まさしく、不可視の斬撃ともいうべき、結芽の人生における最高の一撃。

その狙いは――――首。

対してカブトが放つのは右足の回し蹴り。交差法を利用して、相手の突進の威力を逆に利用。さらに足を後ろに引き、地面に引っ掛けることによるデコピンと同じ原理によって瞬間的加速を与える。さらにタキオン粒子が渦巻いているのもあってか威力も絶大。まず食らえばひとたまりもない。

その狙いは――――顔面。

互いに、容赦ない必殺の一撃を叩き込むつもりなのだ。

弾丸を超える速度で突っ込んでくる結芽。砲弾の発射準備を終えているカブト。

二人が、錯綜する瞬間、それを見ていた可奈美には、周囲で起こっている、ドレイクの銃撃の音も、ボウガンの発射音も、舞い上がる土煙も、地面の振動も、飛び散る礫も、何もかもを忘れ去っても、その最後の一撃の瞬間に魅入っていた。

 

結芽の放つ斬撃が、あまりにも綺麗で、カブトの放つ蹴りが、とても鮮烈で――――

 

 

 

――――決着の瞬間を、可奈美は見届けた。

 

 

 

 

 

 

同時刻―――

「オラァ!!」

「ぐあ!?」

パンチホッパーの拳がガタックの胸を打つ。だがガタックは踏み止まって反撃のストレートによって顔面を打ち据え、下がらせる。

「うぐあ・・・!?」

さらに追撃の腹への一撃に加え、渾身のストレートが叩き込まれ、さらに吹き飛ばされる。

木に追い詰められるパンチホッパー。そこへ突進してくるガタックの一撃を、そこから離れることで回避、そして左のフィニッシュブローで反撃して一気に吹き飛ばす。

「うぐあ!?」

「ライダージャンプ!」

すかさずゼクターレバーを操作し、高く飛び上がる。

 

『RIDER JUMP

 

「ッ!?野郎っ!!」

それを見たガタックはガタックゼクターのフルスロットルを連打。

 

『ONE TWO THREE』

 

立ち上がってゼクターホーンを元の位置に戻す。

「ライダーパンチッ!!」

「ライダーキックッ!!」

 

『RIDER PUNCH

 

『RIDER KICK

 

パンチホッパーが拳を振り下ろすのに対してガタックは下から飛び上がっての延髄蹴り。

放たれた必殺技は、パンチホッパーのライダーパンチが直撃する前にガタックのライダーキックが直撃し、ガタックがパンチホッパーを吹き飛ばす。

「ぐあぁぁああ!?」

吹き飛ばされたパンチホッパーはそのまま地面を転がっていき、地面に倒れる。

その最中で、変身が解除される。

「ぐあ・・・あ・・・」

全身を駆け巡る激痛。タキオン粒子の波動をヒヒイロカネの装甲である程度軽減できたから良かったものの、ダメージは大きく、立ち上がることは出来そうになかった。

伏せる瞬は、それでも立ち上がろうとする。だが、上げた顔の先で見たものを見て、その動きを止めてしまう。

 

 

 

それは、数時間前のことだった。

『ねえ、瞬おにーさん、想おにーさん』

『ん?どうした結芽』

『今度の出撃の時、私はあのカブトって人と戦うからさ、その時だけでいいからさ、何も邪魔しないでくれるかな?』

結芽の告白に、想は首をかしげるだけだ。

『それは別にいいが・・・』

『待てよ結芽。お前、もうそんなに長く戦うこと・・・・』

『わかってるよ』

突然、結芽が確固たる意志を込めた言葉を、彼らに告げた。

『わかってる。もしかしたら、あの人と戦ったら、きっと私、終わっちゃうかもしれない。でも、私、戦ってみたいんだ。あの人と、あの、カブトって人と・・・』

『ふざけんな!』

瞬が、怒鳴る。

『死ぬ前提で戦うなんて言うな!それに俺はお前に言った。必ず助けてやるって・・・だから、それまで絶対に生きろ!勝手に死ぬなんて事、俺は許さねえぞ!』

声を荒げて、瞬は結芽を怒鳴りつける。その気迫に、結芽は驚いたような顔をして、やがて少し安心したように微笑んだ。

『ありがとう、瞬おにーさん。でも、ごめんね。私、あの人とは、やっぱり戦いたい』

『・・・なんでだよ・・・なんで、あいつにそこまで・・・』

『そう、だなぁ・・・』

結芽は、少し考えてから、

『私ね。実は家族でパパとママのほかに、お兄ちゃんがいたんだって。私が生まれる前にどっか行っちゃったみたいだけど。それでね。私、初めてカブトのおにーさんに会ったとき、思っちゃったんだ――――』

 

 

――――この人が、私のお兄ちゃんじゃないかって。

 

 

そこには、結芽を左手で抱え上げ、右手を右手で握りしめる、カブトの姿あった。

カブトは、その仮面を、まっすぐ、結芽の顔に向けていた。

「・・・この・・・手・・・」

結芽は、心の底から嬉しそうに笑って、握られた右手を握り返す。

「やっぱり・・・あの時の手は、お兄ちゃんのだったんだ・・・・」

弱々しく、だけど、満足したかのように、言葉を紡ぐ結芽。

「ぱぱやままに・・・・すてられて・・・ずっとさびしかった・・・・でも、あのとき・・・このぬくもりがあったから・・・あのひ、ゆかりさまが・・・くるまで・・・生きてこられた・・・いまでも・・・覚えてる・・・あのとき、やさしく・・・握ってくれた・・・この手の・・・温かいの・・・・」

結芽の言葉を、カブトは静かに受け止める。

「ねえ・・・顔・・・見せて・・・もっと、お兄ちゃんの顔・・・みたいな・・・」

その言葉を聞いて、カブトは、左手で支えていた結芽の頭を左ひざで支え、その左手でカブトゼクターのゼクターホーンを戻す。するとカブトゼクターが一人でにベルトから離れ、カブトの返信が解除される。

そこから、天道がその素顔を見せる。

「これが・・・お兄ちゃんの・・・顔・・・かあ・・・思ってた通り・・・だ・・・かっこ・・・いいなぁ・・・・」

だんだんと、結芽の体から力が抜けていく。

「悔しいなぁ・・・もっと・・・みんなに・・・私のこと・・・焼き付けたかったのに・・・お兄ちゃんとも・・・もっと・・・お話・・・したかったのに・・・」

握られていた御刀が、左手から落ちる。

「・・・楽しかった・・・か・・・」

静かに、震える声で天道がそう聞くと、結芽は、屈託のない笑顔で、

 

「――――うん」

 

そして、眠るように、結芽は目を閉じた。

「・・・結芽」

その口から、呼吸が感じられないということも、心臓が、もう動いていないことも、もう、その笑顔が見れないということも。

彼女の灯が、その場で消えたことを、否応なく、思い知らされる。

「結芽・・・」

その様子を、瞬は呆然と見ていて、

「天道・・・」

ガタックは、結芽を抱えたままの天道を見やり、

「お義兄ちゃん・・・」

可奈美は、眠るように死んでいる結芽の顔をうつむきながら見ている天道の頬にきらめく何かを見た。

(泣いてる・・・)

そう、心の中でつぶやくのと同時に、天道が、結芽を近くの木にもたれかからせるように座らせ、その腕に彼女の御刀『にっかり青江』を抱かせた。そして、口元から垂れていた血を拭うと、顔を、結芽の顔に近付けて、何かを囁いた後に、すぐに立ち上がって、天道は踵を返して歩き出す。

そのまま、可奈美の横を通る。

「行くぞ」

「・・・・うん」

そう言う天道を、心配そうに見やって、可奈美は一度結芽の方を見る。

月明りに照らされながら、眠るように座っている結芽の姿は、一種の幻想的風景を描いていて、その姿が、あまりにも悲しく見えた。

そんな可奈美の方に、ガタックが手を置いて。

「行こうか」

「・・・うん」

うながされるままに、可奈美たちは天道を追いかけた。

 

その一方で、瞬は、ボロボロの体を引きずって、結芽の元へ向かっていた。

その最中で思い出すのは、結芽と初めて会ったときのことだった。

 

『あなたがその、ますくどらいだー、っていう人たちなの?』

 

初対面は、小生意気な子供ぐらいにしか見てなかった。だが、顔合わせの後すぐにやった試合ではその卓越した剣術と攻撃的な性格に圧倒されて、敗北。

その時の彼女にバカにされた顔は、思い出すだけでも腹の底が煮えくり返りそうになった。

だが、そんな中で、瞬は知った。

 

彼女は、本当は立っていることもできないほどの重病の持ち主だということを。

 

 

 

「結芽・・・」

見上げた彼女の顔は、あまりにも綺麗で。そして、安らかに眠っていた。

「何・・・笑ってんだよ・・・・」

それが、無性に腹立たしい。だというのに、溢れてくるのは涙ばかりで。

「俺、言ったよな・・・必ず治してやるって・・・絶対、助けてやるって・・・それまで、絶対に死ぬなって・・・そう言ったよなぁ・・・!?」

体を起き上がらせ、すでに屍と化した結芽の頬に触れる。

「なあ・・・おい・・・結芽ぇ・・・!」

どんなに呼びかけても、返事は返ってこない。

もう二度と、その声を聞くことすらできない。

もう、結芽は二度と。

「瞬」

後ろから、声をかけられる。兄の想・・・キックホッパーだ。

「・・・行こう」

キックホッパーは、すでにドレイクたちを行かせてしまっている。おそらく、何かの脱出手段の場所まで逃げ切っている頃だろう。

クロックアップを使えば、追いつけないことはない。だが、キックホッパーですら、追いかけることを放棄していた。

 

大切な人の死に、悲しみに暮れる弟を、放っておけないから。

 

「う・・・くあぁぁぁあぁああ!!!!」

瞬の絶叫が、小さな森の中に木霊した――――

 

 

 

 

 

 

 

燕結芽―――死亡。

 

 




次回『They're 仮面ライダー』

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