個人的には早くフィトリアを登場させたい。
翌日
俺は王座へ呼ばれた。
途中で四聖勇者と会うと三勇者に
「昨日から気になってたんだが…なぜお前は俺達とは違っていかにも勇者みたいな格好をしてるんだ?」
「そうですね。その剣も僕達の武器より強そうですし」
「なんかチートでも使ったのか?」
などと言われた。
だが俺は答える気はない。
「お前達に話すつもりはない。王に呼ばれているんだろ?早く行くぞ」
無理矢理だが話を終わらせて王座へと向かう。
王座に着くと王の前に12人の冒険者が横に並んでいた。
最初は四聖勇者がこの冒険者の中から仲間を選ぶと思っていたがどうやら冒険者が共に旅に出る勇者を選ぶらしい。
これは…盾の勇者には誰も行かないだろうな。
「俺は1人で旅立てってか‼︎」
やはりか…剣の勇者に5人、弓の勇者に3人、槍の勇者に4人、盾の勇者には誰もいない。
こうなるとは薄々わかっていた。
なら…俺と組めばいい話だ。
「尚文…俺と組むか?」
「えっ?」
「盾だけだとレベルも上げづらいだろう。それにラグネルは四聖武器じゃないから俺と組んでも問題はない」
「あ、ありがとう!えっと…」
そういえば…昨日は名乗ってなかったな。
「俺はアイク、尚文達とは別の世界から召喚された。よろしく頼む」
「ああ!よろしく!」
尚文と握手を交わす。
「あの〜私も盾の勇者様の元へ行ってもいいですか?」
槍の勇者のところにいた赤髪の女冒険者が俺達に声をかけてきた。
だが…この女…なにか怪しい。
俺はこれでもグレイル傭兵団の団長だ…人を見る目はある。
正直なところ、この女冒険者とパーティを組むのはやめた方が良いだろうが決めるのは尚文だ。
「いいのか?」
「はい!」
「それでは支度金である!しっかり受け取るのだ!」
「皆様には銀貨600枚を用意しました」
支度金か…装備は最初から整っているし、貯金するか。
「これで装備を整えて旅立つがよい」
そして俺達は王座を後にした。
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アイク…だと…伝承に伝わる蒼炎の勇者の名もアイクだった。
蒼炎の勇者は色々と謎が多い勇者だ…唯一、伝承で名前が伝わっておる。
まさかとは思うが…詳しく調べる必要があるかもしれん。
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それから女冒険者…マインと言うらしい。と武器屋に立ち寄り、尚文の防具を一式購入したが、なぜかマインが買い取り金額を店の店主に聞いていた。
マインが言うには尚文が成長したらいらなくなるからと言っているが買い取り金額など買う時に聞くものではないだろう?
ますます怪しいな…マインという冒険者は…
そしてレベル上げに出たが俺は手を出さずにただひたすら眺めていた。
夜になり宿に泊まることになったが俺は尚文とは別の部屋を取った。
別とはいっても向かいだがな。
理由はもちろんマインのことを信用できないからだ。
これで明日、なにもなければいいのだが…
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翌日
俺の願いは叶わなかった。
今朝、尚文が俺の部屋のドアを叩き、出てみて話を聞いてみれば装備や金が全てなくなったそうだ。
やはりマインは黒だったか…
そのまま俺達は王の騎士達に王座まで連れて行かれ、尚文に槍が向けられる。
「オルトクレイ王…これはどういうことだ」
「冒険者マインよ。もう一度証言してはくれぬか?」
するとマインは尚文が酒に酔った勢いで自分を押し倒したなどと言った。
「はぁ⁉︎」
「…尚文は身に覚えがないみたいだが?」
「蒼炎の勇者様は口を出さないでいただきたい」
それからも尚文は無罪を主張し続けたが誰も信じてはくれない。
「…お前…騙したな!」
どうやら尚文も気づいたようだな…マインの仕業だということに。
俺もそろそろ動くか。
「…オルトクレイ王…あんたはそこまで盾の勇者が憎いか」
「なっ⁉︎」
「いや…先代の盾の勇者が憎いというべきだな。だから同じ盾の勇者の尚文に八つ当たりしてるわけか…しかも国全体でな」
俺はラグネルを背中から抜き、地面に突き刺す。
「俺は尚文を信じ、これからも尚文と行動を共にする!そして俺はメルロマルクの、いや…オルトクレイ王の命令には従わない!」
「アイク…お前…」
「な、なにをぉー!」
尚文に槍を向けている騎士とは別の騎士達が俺に槍を向ける。
できれば言いたくなかったが、いずれはわかることか。
「いいのか?俺のレベルは95だ。ここにいる勇者や騎士では俺を倒すことはできない」
「きゅ、95…だと」
王座がざわめくが俺は気にせず、ラグネルを地面から抜き、尚文に槍を向けてる騎士達に話しかける。
「その槍をどけろ。死にたくないならな」
「くっ」
騎士達は渋々槍をどける。
「尚文…行くぞ。こんなところに居たくはないだろ?」
「ああ、そうだな…」
俺は尚文を連れて王座を出る直前、ラグネルをオルトクレイ王に向ける。
「あまり俺を怒らせないことだな。次になにかすれば、俺は容赦しない」
そう言い残して王座を後にした。
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それから色々あった。
尚文と同行者設定をしてレベル上げでバルーンの大群を衝撃波だけで倒したり、武器屋の店主は尚文のことを信じてくれているから尚文の防具を買ったりしていたが、俺は1つ思うことがあった。
「尚文、少し提案があるんだが」
「なんだ?」
「今は2人だけでもやっていけるが後々はわからん。だから奴隷を使わないか?俺としてはあまりしたくないが戦力補充のためには仕方ない…」
仲間を募ったところでロクなやつは来ない。
なら奴隷を使うしかないと苦渋の決断をした。
「ほほぉー私をお呼びですかな?」
急に俺達に声をかけたのは黒い服を着た男だった。
次回『奴隷の少女』
ちゃんとラフタリアも出しますよ!
それではまた次回!