なぜなら思った以上に長くなってしまったから!
ではどうぞ!
オルトロス倒してから1週間が経った。
あれからラフタリアは見た目は14歳ぐらいの少女に成長していた。
亜人は幼い頃にレベルに上げるとそれに応じて肉体が急成長することは知っていたがここまでとはな。
今、俺達はいつもの武器屋に来ていた。
理由としては尚文の防具を買うためだ。
結論から言うと店主がオーダーメイド品を作ってくれることになったが、そういえば尚文がウエポンコピーをしてるところを見たことがないな…まさか知らないのかと思った俺は尚文にウエポンコピーシステム…同じ武器種であれば手に持つだけでコピー出来ると教えたところ。
「そんなシステムがあるのか!」
やはり知らなかったか…
「ここは武器屋だ。試してみたらどうだ?」
「ああ!」
尚文は近くにあった盾を手に取る。
「なにやってんだ?」
店の奥から出てきた店主が商品の盾を持っていることに首をかしげているがそんな店主を気にもせず、尚文はその盾をコピーし、スモールシールドがその盾に変化した。
「出来た…」
「出来た…じゃねぇよ‼︎そんなことされちゃウチの商売あがったりだぜ‼︎」
「すごい!これがアイク様が言っていたスキルなんですね!」
「他の盾もやってみたらどうだ?」
「そうだな!」
「じゃあこの盾なんてどうですか?」
「あ!おい!その盾は貴重品で!」
店主の声を無視して尚文は次々と店にある盾をコピーしていく。
ラフタリアにも店主の声は聞こえてる筈なんだが無視して尚文に盾を渡している。
「もう好きにしやがれ〜‼︎」
店主の叫びが店中に響き渡った。
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「もう満足したか?」
「ああ、この借りはちゃんと返すよ」
「おう、ちゃんと波の戦いから生きて帰って来て、またここで装備を買ってくれればそれでいい」
「とは言ってもいつどこで波が起こるかわからないからなぁ…」
そういえば…あの女も王も龍刻の砂時計のことを教えてなかったな。
「店主、龍刻の砂時計の場所を教えてくれないか?」
「「龍刻の砂時計?」」
尚文とラフタリアが見事にハモる。
「なんだ?あんちゃん達教わってないのか?」
「ああ、全くな」
「そうなのか…龍刻の砂時計は広場から見えるデカイ教会の中にあるぞ」
「お、おい!龍刻の砂時計ってなんなんだ?」
おっと、尚文達を置き去りにしてしまったな。
「簡単に言えばデカイ砂時計だ。その砂が落ちきった時、勇者とその仲間達は波が起こった場所に飛ばされる」
「そんなものが…」
「場所はわかった。行ってみるか?」
「いや…明日にしよう。今日はやめておく」
「そうか…ならとりあえずラフタリアの剣を買うか」
結局、今日はラフタリアの剣を買い、いつもの定食屋で飯を食べて、眠りについた。
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翌日
店主から尚文のオーダーメイド品である蛮族の鎧を受け取り、俺達は龍刻の砂時計がある場所まで来ていた。
「これが龍刻の砂時計か」
この時、俺の視界の上には波までの時間が記されている。
波まで残り20時間か…あまり時間がないな。
「そこにいるのは尚文か?あと…げっ⁉︎蒼炎の勇者…」
この声は槍の勇者の元康だな。
振り向くと案の定そこには槍の勇者御一行が佇んでいた。
「おいおい、まだそんな装備で戦ってんのか?蒼炎の勇者も最初と全く装備変わってないし」
「ナオフミ様、アイク様こちらの方々は?」
「くっ!」
「…槍の勇者とその仲間達だ」
「ゆ、勇者様?」
尚文は無視して元康の横を通り抜けようとするがその先には錬と樹がいた。
「チッ!」
その間に元康がラフタリアに近づき、自己紹介をしたかと思えばいきなりナンパじみたことを始めた。
「君みたいな可愛い子に」
「フンッ‼︎」
俺は元康の顔面を思いっきり殴った。
ラフタリアが尚文を見限ることはないと思うが念のためだ。
元康は吹き飛び、壁に激突して気絶した。
「元康様〜!いきなりなにをするのです!」
「大事な仲間がナンパされていたら助けるのは当然だ。行くぞラフタリア、尚文、コイツらと一緒にいてもなんの意味もない。時間の無駄だ」
「ああ…そうだな」
「?は、はい」
後ろからガヤガヤ聞こえるが無視してそのまま俺達は教会を出て、いつもの宿屋に泊まった。
夜…ラフタリアが尚文に他の勇者様となにかあったのかと聞かれたが尚文は答えなかった。
俺にも聞かれたが尚文本人が答えない以上俺も答えることができなかった。
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波の前日…準備を終え、雑談している俺と尚文にラフタリアが声をかけてきた。
「尚文様、アイク様」
「どうした?」
「なんだ?」
「いえ…その…私はお二人に出会えて本当に良かったと思っています。ナオフミ様は私の病を治し、温かい食事を与えてくれました。アイク様も私に剣術や戦い方…生きる術を教えてくださいました。お二人は私に戦う理由を示してくださいました。あの波に立ち向かう理由を…」
俺はチラッと振り向くとそこには覚悟を決めた目をしたラフタリアがいた。
きっと察したのだろう…尚文はなにかを隠していると、誰にも知られたくないようななにかを…それでも尚文についていく覚悟を決めたのか。
「私はあなたの剣です!どこへだってついていきます」
「…そうか」
「…時間だ」
その瞬間、空が赤く染まり俺達は転送された。
転送された先は森の中だったが空は赤いままだ。
「ここは…」
「あっ⁉︎」
空を見上げると禍々しい災厄の波が現れていた。
「あれが…災厄の波…」
俺は周りを見渡すと森の木々の間から村が見えた。
あれは…リユート村か!
「尚文!ラフタリア!リユート村だ!」
「なに⁉︎」
「尚文様!アイク様!リユート村に急ぎましょう!」
他の勇者が見当たらないがそんなことは大した問題じゃない!
俺達は急いでリユート村へと向かった。
次回『リユート村防衛戦』
ようやくこの小説初の本格的な戦闘回か…
自信はないけどやるだけやりますよ!
それではまた次回!