あと名前しか出ないヤツがいるらしいですね。ほんと誰ですかね?
タマムシシティでの一件から一時間後。
リーフはプテラに乗ってヤマブキジムの前までやってきた。一応自宅にも寄って見てきたが、明かりはなく人の気配もない。ならばお姉さんの言うようにジムにいることになる。
扉の前には休業中の張り紙。
だがそんなことなど気にも留めず扉を開ける。意外、ではなかったが鍵はかかってなかった。何度か訪れたことがあるが、このジムはテレポート装置がありそれを使ってジムリーダーがいる部屋へと行くことになっている。
しかし一般の挑戦者は知らないが、ジムリーダーへと直接いけるテレポート装置が隠してある。そこへ乗ってリーフはこのジムの主であるナツメの下へ行く。
「……明かりぐらい……点けないの?」
薄暗いバトルフィールドのジムリーダーが立つべき場所にいるナツメへと問いかけた。
彼女は座禅を組んでいた。それも宙に浮いて。いわゆる瞑想というやつだろうか。その傍らには彼女の手持ちであるユンゲラーから進化したフーディンが控えている。
『リーフ。お前が来ることは予知でとうに知っている』
口ではなく頭に直接念話が届く。リーフは驚くことなく対応する。
「じゃあ要件は分かってるんでしょ?」
『ああ。お前だから言おう。レッドは死んではいない』
「なら何であなたは動かないの?」
『その時ではないからだ』
「その時?」
『いずれわかる。そこで役者が揃い、すべての決着がつくだろう。だからこうして能力を最大限に高めている』
「……分かったわ。もう何も言わない」
それが答えだとリーフは納得した。
彼女が言うその時というのはそう遠くない未来。もしかすればあと数日で起きるかもしれない。だからああして戦う準備をしている。ならば自分もグリーンと合流して、あのイエローという少年を鍛えなければならないだろう。
ナツメに背を向けて再びテレポート装置に足を置こうとするが、一つ気になることを思い出したずねた。
「ねえ。これだけは教えて。レッドのブイ、ナツメのところにいたよね? 今はどこにいるの?」
すぐには返事は返ってこない。数秒経って再び念話が届いた。
『いまはボールの中だ』
「そう。ありがとう」
礼を言って今度こそヤマブキジムを後にした。
リーフが去って少し後。ナツメは何日も閉じていた瞼をゆっくりと開けた。それに気づいたフーディンが心配そうにこちらを見ているのに気づき、口角を少し上げて平気だと言う。
そして再び瞑想に入ろうと瞼を閉じる前に、久しぶりに口で言葉を発した。
「ブイ。もうレッドに会えたか?」
戦いは近い。そのためにナツメは瞑想へと戻った。
イエローがグリーンとの修行の後クチバシティでロケット団と戦い、さらに四天王の一人であるワタルと交戦している少し前。
ハナダの岬にあるマサキの小屋。そこに一人の少女――ブルーが入り口の前に立ち、堂々とピッキングして中に入る。
不用心ねぇ。ま、普通はこんな所に誰も来ないか。
ハナダシティから離れた位置にあるこの岬には、特にこれといって見るべきものはない。観光地としては機能しないし、彼のような評論家で科学者でもある人間には静かでいい場所である。
「お邪魔しまー……へ?」
ドアノブ引いて忍び足で一歩踏み出そうとしたとき、何か糸のようなものに引っかかってしまう。同時に部屋に明かりつくと、大声で叫びながらこの家の主であるマサキが突撃してきた。
「またきおったか、この盗人めーーー!!」
「カメちゃん!」
「ぐへ⁉」
咄嗟に投げたカメックスのお腹に頭をぶつけそのまま後ろに倒れるマサキ。状況がいまいち把握できないブルーであるが、暴れられても困るのでそのまま縄で拘束した。
それからすぐにやっと正気に戻ったマサキが、盗人がブルーだと気づくと再び怒鳴り散らす。
「な、ブルーかいな! 今度は何を盗みにきたんや!?」
「失礼ね。まだあたしは何も盗んでないわよ」
「へ? そ、そんなわけ……でも、お前さんなら同じところに二度も来るわけない、か?」
「ようやく落ち着いて考えられるようになったわね。あたしの要件を話す前に、その話を聞かせて頂戴」
「……先日のことや。朝を普通に起きたらわいの作業場からあるモノが盗まれたんや」
「あるモノ? なによそれ」
しかし彼はすぐには言わなかった。自分だからではなく、盗まれたヘマをした自分を責めているのだ。それだけ大事なものだろうか。ブルーはただ彼が言うのを待った。
「……レッドから、頼まれたもんや」
「レッドから⁉」
「けど、これを知ってるのはわいとレッドの二人だけ。あとは材料を集める際、知り合いにそれとなく話しただけや。それに使い道も他人が使えるもんやない。だからアレを盗んだところで価値なんてないんや」
「マサキ。あなた何を作ったのよ」
「ガントレット」
「ガントレット? あの腕にハメるやつ? そんなモノをレッドはどうして……」
「わからん。ただポケモンのサポートアイテムとして使うとは言っておった。けど肝心の石が嵌め込まれてないんや」
「石? もしかして進化の石のこと?」
「察しがええな」
「まあ、ね。でもレッドが進化の石を使うポケモンって……!」
一つだけある。進化の石を使うポケモンをレッドは持っている。しかもそれが正しければ、自分がここに来た目的と関係があるのかもしれない。
「マサキ。あたしがここに来たのはあなたの力を借りるためなの。あなたが作ったあずかりシステム。そこに管理者権限でレッドのボックスへアクセスしてほしいの……ちょっと聞いてるの?」
自分が来た目的を話すと、何故かマサキは俯いて暗い表情をしていた。声を震わせながら、マサキは予想していなかった言葉を言った。
「ないで」
「え?」
「レッドのボックスからポケモンが引き出されていれば、そこから逆探して足取りを探ろうとしたんやろ?」
「え、ええ」
「けど無理や。もうわいが調べた。レッドのボックスは空っぽや。利用記録も調べた。それも一回、ボックスを開設したときだけや」
「う、うそでしょ⁉ あたしだってボックスは使ってるのよ」
「そう思うやろ? よくよく考えればレッドはそんなにポケモンを捕まえとらん。それに普通のトレーナーがボールを六個しか持たないのに、あいつは平然と腰にたくさんボールをつけておった」
「じゃ、じゃあイーブイはどこにいるのよ? レッドの手持ちで進化の石を使うポケモンはあの子だけよ!?」
「ナツメのところやろ。仮にレッドが一緒に連れて行ってなければやけど」
誤算だった。もっとレッドのポケモン事情を把握しておくべきだったと自分を責める。ただナツメのところとなると難しい。今は時間が惜しいのだ。ヤマブキジムまで行ってる暇は今ないし、こうしてここにいるだけでも危険だ。
だが疑問がある。そのガントレットを一体誰が何のために持って行ったのか。そして二人しか知らないことをどうやって知り得たのか。
さらに第三勢力がいるってこと?
敵は四天王だけはない。そうなればこちらが圧倒的に不利だ。こうやって裏をかく行動をしなければ、四天王を翻弄することもできない。
ただ今はここを離れることが優先。ブルーはマサキを縛っていた縄を解いた。
「マサキ。いますぐここから離れるわよ」
「は? なんでや」
「あんたバカ? イエローと一緒にいるところを四天王に見られたのよ? あなたも標的の一人になってるわけ」
「なんでそれを知ってるんや?」
「だってあたしがイエローを旅に出させた張本人ですもの。詳しくは時間がないから言えないけどね」
そう。イエローはこの戦いにおいて重要な意味を持つ。まさに切り札と行ってもいい。だがあの子には力がない。四天王と戦うに必要な純粋な力、そして経験が足りなすぎる。だから旅を通して成長させるのが目的で、あとはあの子に注目を集め裏で自分が動きやすくするためでもあった。
「とにかく今は時間が惜しいの。だからここから――!!」
「なんやーー⁉」
突然の襲撃。
何かが小屋を粉砕し、月明かりが二人を照らす。
攻撃が来た方へ眼を向けると、そこには伸ばした足を戻しているポケモンがいた。
「サワムラー⁉ ちっ、ほら言わんこっちゃない!」
「せやかて! おい、あいつ逃げるで⁉」
「――! マサキも捕まって。カメちゃん!」
「わいもかいな⁉」
カメックスのハイドロポンプを推進力にしてブルーとマサキは逃げたサワムラーを追う。
恐らく一撃で仕留められなかった時点で作戦は失敗したのだろうとブルーは睨んだ。さらにマサキだけではなく、自分というイレギュラーの存在。
移動しながら反対側にいるマサキが突然たずねる。
「しかしわからへん。なんでお前はあのイエローに任せたんや? 不思議な力があるのは知ってる。だがブルー、どうしてお前はそれを知ったんや?」
「いいわ教えてあげる。あの子は、イエロー・デ・トキワグローブは唯一四天王のワタルと戦える存在だからよ」
「唯一? それってあの子が持つ力と関係あるんか」
「ええ。あの子の力は10年に一人現れると言われる『ポケモンの心を読み、癒す』ことできる存在なの」
「じゃあワタルと戦える理由ってまさか」
「伊達に科学者やってないわね。そうワタルもまたトキワで生まれた人間なのよ」
それは偶然だった。ジョウトで調査しているシルバーがワタルという四天王が巨大な鳥ポケモンを手に入れようとしている。その情報の過程でワタルがトキワの力を持つものだと知り、さらに対抗するには同じ力を持つ人間が必要だと。
「情報を得たあたしは行動に移そうとしたわ。けどその直後にレッドのピカがトキワの森に逃げるのを目撃したの。でもそこで見失ってしまった代わりにあの子に出会った。あたしがイエローにたずねると、あの子はコラッタにその力を使って聞いたのを見て確信したわ。この子がトキワの力を持つものだとね」
「そうなんか。でもまだあんな少年にそないな大役を任せるなんて」
「少年? イエローはね、女の子よ」
「はぁあああ⁉」
「正体を隠すのと、女だと舐められるからってあの帽子を渡したのよ。結果的にはすぐにイエローの名前がバレたけど」
あれ程念を押して自分の正体を明かしたのは呆れてしまった。まあ、根がとてもいい子だから長く持たないことは覚悟してはいたが。
「じゃあ今の段階でまだレッドは」
「ええ。これでも並行してレッドのことも探していたけど無理だったわ。なによりあたしの誤算はレッドがいないということよ。こういっちゃアレだけど、レッドの力があればもっと事態は早く片付けられたはず」
「だけど、そのレッドがすでに四天王にやられてしまった」
「ええ。過程はどうであれ、結果から言えばレッドは四天王と戦い敗れた。あたしたちにとって大きな痛手よ」
「……」
「とにかくこのままサワムラーを追うわよ。罠にしろ、こっちも情報は欲しいからね!」
「ああ!」
翌日。
ワタルとの戦いでみがわりの応用で、サーフボードを作り出すことに成功したピカのなみのりに乗ってイエローはグレン島へと向かっていた。
しかしイエローの表情は暗い。それは先日戦ったワタルの言葉が頭から離れないからだった。
『ポケモンが暮らせる理想郷をつくるために人間を排除する。それが俺の目的だ』
そう言い切った四天王のワタルをどうしてもイエローは憎めなかった。やってることは確かに酷いことだ。現にレッドさんに手をあげ、各地で被害を受けている人もいる。でも元を辿れば、すべてはポケモン達のために行っていることだ。
だからと言ってそれを素直に受け入れることはできない。
ボードの先端で操縦するピカに思わず聞いた。
「ねえピカ。ボクはワタルが悪い人には見えないよ。確かに酷いことをしているのは分かってる。けどそれも全部、きみたちポケモンのため。ボクは迷ってる。だから未だにラッちゃん以外の子たちの進化をキャンセルしているんだ。まだ戦う覚悟が、ボクにはないのかな……」
『イエロー』
「レッドさんならどうするのかな」
『その問いにレッドは答えを出していた気がする。まだ思い出せないけど。でも』
「でも?」
『レッドは戦ったよ。それが答えだと思う』
「……うん。あのレッドさんが戦ったなら、そうなんだろうね」
ならばボクは自分なりの答えを見つけなければならない。多分、そうしないとワタルと戦うことなんてできないと思うから。
「さあ行こうかピカ! カツラさんに会いに行こう!」
「ピカ!」
一時間後。グレン島にあるカツラの秘密研究所。
カツラに案内されたイエローはカプセルに入った不思議なポケモンを見る。どうやら眠っているようだ。
でもこんなポケモン見たことないや。
ふと足元にいるピカチュウを見ると、まるで久しぶりにあったような素振りをしている。気になったけど、何となく躊躇ってしまい聞くことはしなかったイエロー。
「さて。改めてようこそ。私の秘密研究所へ」
「はい。でも、どうしてボクをここへ?」
「うむ。危険を承知で連絡をしたのは、そろそろオツキミ山に向かったタケシから連絡があるからなんだ」
「そうなんですか!」
「ああ。ほら、噂をすれば……」
イエローにはどれも同じに見える機械であるが、カツラがそのボタンの一つを押すと巨大な画面にタケシが映し出された。背景は岩ばかり。しかしよく見ればタケシの顔はあまりよくない。そのことにカツラも気づいたのかたずねた。
「どうしたタケシ。レッドはいたのか?」
『カツラさん。結果から言えばレッドはいない。だが、これを見てくれ』
「これは……」
「凄まじいな」
それはまるで映画でみたような戦いの痕のようだった。いや戦いではない、まさに戦場と言っていい。地上に壁にクレータが多くでき、まるで隕石でも降ってきたかのようだ。
『間違いなくレッドはここで四天王と戦ったのは間違いないんだ』
「だが本当に何もないのか? レッドがいた痕跡すらも残ってないのか?」
『痕跡、と言えばいいのか。明らかにおかしな痕跡はあったよ。これだ』
画面が切り替わる。それは大きな穴だ。ポケモンが撮影しているのか穴の上までいくと、今度は下まで撮影した。
『見えるか? あの穴の下。それにこの穴の周りがおかしいのを』
「ん? 掘った穴にしてはおかしい。まるで何か……そう、下から火山が噴火したかのように溶けている?」
「で、でもなんでそこだけ?」
『わからない。先程下にも降りたが、その中心から上に向けて炎技が放たれたかもしれない。だがこれほどの威力を出せるポケモンは知らないぞ』
「タケシ。他に何か手がかりはないのか?」
『一つだけ。偶然見つけたんだが、恐らく鳥ポケモンの羽が落ちていたよ。それも一匹や二匹じゃない。』
「しかしそれだけでは……そうか。そう言いたいのかタケシ」
「カツラさん。どういうことですか?」
途中から事情を知らないイエローには二人の会話はすでに未知の領域と化していた。鳥ポケモンの羽と言っても、オツキミ山にだって少しはいるのではないか。そんなレベルの想像しかできないのだ。
「実はレッドの消息と同時にカントーとジョウト地方の野生ポケモンによる大移動があったのだ。そしてつい最近、その移動していたポケモン達が元の住処に帰ってきたという報告がオーキド博士からあった」
「つまり……野生ポケモン達はレッドさんの場所は知っていた。だけど、もう元の住処に戻っているということは!」
『そうだ。レッドはまだ生きている可能性が高い!』
「だが一体どこに。そして何故我々の下へ帰ってこないのか。それがまだ分からない」
『ああ。俺ももう少しここで……なんだアレは⁉』
「どうしたタケシ!」
『ニビから煙が上がっている。何かあったのか⁉』
同時に穴の映像から遠くに映るニビシティの映像に切り替わる。確かに遠くから煙が上がっているのがこちらでもわかった。すると今度は別の通信が入る。相手はカスミで、彼女もタケシ同様に慌てている。
『カツラさん大変! ニビにハナダ、そしてタマムシが攻撃を受けているわ! 恐らくこれは――』
「な、カスミ⁉ どうしたんだカスミ!」
「カスミさん⁉」
カスミからの連絡が途切れ、タケシも自分の町へと向かうために映像がきれた。カツラは少し腕を組んで悩むと、テーブルの上に地図を広げてイエローに説明を始めた。
「イエローくん。これは推測だが、四天王が本格に動き出したかもしれん」
「じゃ、じゃあ助けにいかないと」
「いや、これは陽動だ。戦力をカントー本土に割くのが彼らの目的だろう。そして、逆に言えばこれは好機。奴らも私が本土へ救援にいくと予想しているはず。その裏をかくんだ」
「でも四天王の居場所はまだ」
「独自の調査でおおよその見当はついている。カントーの地図にも載っていない島。その名をスオウ島。ここが奴らの本拠地だ。時間がないから私ときみの二人で乗り込む」
「ボクたち二人で……」
「厳しい戦いになるがこちらだってきり――ぐっ!」
「カツラさん!?」
突然右腕を抑えて倒れるカツラにかけるイエロー。その時初めて白衣の袖からあるモノが見えた。右腕だけ何かで縛っているのがわかる。手に怪我しているのかと思ったが、どうやら右腕全体に何かを抱えているようにだ。
するとカツラは大丈夫と言って地図を丸めてイエローに渡す。
「私は少し準備してから行く。イエローくんは先に行っててくれ。現地で合流しよう」
「はい! いくよピカ!」
「ピカ!」
イエローが去るのを確認したカツラは、右腕を抑えながらカプセルに入った我が子をみた。
「ふふふ。俺も連れてけ、そう言うのだろうミュウツー」
『ああ』
先程まで寝ていたミュウツーがゆっくりと瞼を開けながら念話を送ってくる。このカプセルはマスターボール同様の効果がある液体が入っている。こうすることで、右腕のミュウツー細胞を抑えることができているのだ。ただそれも、少し進行を遅らせる程度であるのだが。
『それに感じる』
「感じる? 何をだ?」
『強い力だ。それも最近感じた力に似ている』
「まさか、それがレッドだと言いたいのか?」
しかしミュウツーは頭を横に振った。
『分からない。似ているようで違う。だが何かが目覚めたのは間違いない』
「それも気になる。だが、今はスオウ島に行こうか……息子よ!」
『ああ!』
数時間後。
イエローは夕方頃すでにスオウ島に上陸し、動きやすい夜を待っていた。そしてそんな時、空からブルーとマサキが降ってきた。
どうやら二人もこのスオウ島に四天王がいることを掴みやってきたらしい。自分とカツラだけだと思っていたイエローは二人の合流に喜んだ。
ただイエローは知らないが、ブルーが渡したその麦わら帽子に発信機がついているので、それを追って来たのだとブルーが言うはずもなかった。
その後イエローはブルーのプリンに乗って島の反対側へと向かう。道中ポケモン達の見張り辺りをうろついていたが、何とか反対側にある入口へとたどり着くとそこには彼らを待つ人物がいた。
「お、やっときた」
「ちょっと、あんたリーフじゃない。じゃあグリーンも?」
「ええ。先に中で待ってるわ。本当はイエローを待ってたんだけど、ブルーはともかくマサキまで一緒なのは驚いたけどね」
「リーフさんお久しぶりです!」
「イエローも元気そうね。どう? 前より強くなったかしら?」
「ま、まぁ……。で、でもリーフさんとブルーさんって本当に似てますよね」
「そうやな。わいも前から思ってた。けど、姉妹じゃないんやろ?」
『当たり前でしょ』
二人の声がはもる。どうやら本当に姉妹ではないらしい。こんなにも似ていた姉妹ではないというんだから、世の中不思議なものだとイエローは思った。
そう言えばリーフさんの格好グリーンさんに似てるや。
以前は普通の服装だったのに、今はポンチョを纏っている。イエローはつい気になってたずねた。
「リーフさん。それどうしたんですか?」
「あ、これ? まあちょっと気合を入れるためにね。機会があれば見せてあげるわよ。それじゃあ行きましょ。みんなが待ってるわ」
「みんな……?」
少し歩いてその先に明かりが見えた。そこにはカツラとグリーン。そして見知らぬ三人の姿があった。
……第4章を書き終えたと言ったらどうするかね?
あ、そうだ(唐突)
次回からいつものポケモンに戻ります。