魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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第九話 ※

『全校生徒の皆さん!』

「うっるせぇ!」

ガガ……

『先ほどは失礼しました。改めて、全校生徒の皆さん!僕たちは学内の差別撤廃を目指す有志同盟です!』

 

謎の暴漢に襲われた日、蒼司は終夜から、自分たちを襲ってきたのは反魔法政治結社ブランシュの関係者ということ。また、ブランシュ内部がどのようなものかを教えて貰っていた。内容が内容なので、蒼司は雫たちに知らせることはしなかった

そして、襲われた日から数日が経過したこの日も、また新たな問題が発生することとなった

 

(ブランシュ……もっと直接的な手段を取ってきたか)

「どこの馬鹿だ、この放送は!抗議してやる!」

「差別ってなんだよ!」

(はぁ…差別してる方は自覚がないとはこのことか……)

 

蒼司のクラス1-Aでは、森崎の取り巻きなどの、プライドの高い連中が、スピーカーに向かって怒りを吐きまくっていた。そんな中、端末を見た深雪は立ち上がり、教室を出ていってしまう。その後この放送の騒動は、全校集会での生徒会長と有志同盟の討論を行うことで終結したのだった

そして次の日、蒼司は雫たちと昨日決まった討論会のことについて話し合っていた

 

「ねぇ、深雪。深雪も討論会にいくの?」

「そうね。あまり気は乗らないけど……」

「気が乗らない?……どうしてなの?」

「だって興味が持てないもの。主義主張の為なら何をやってもいいと考えてる人たちなんて。それは蒼司くんも同じようだけど」

「そうなの?蒼司」

「興味が持てないのは一緒だな。考えは違うけど」

「蒼司くんはどんなお考えですか?」

 

討論会についての話題で蒼司に話が渡ると、蒼司の口からでたのは、有志同盟たちは恐らく明確な目標やこうしたいというものがないただ正統性があると思っているだけの面倒な輩だとバッサリ切り捨てた。その後、時間を見た深雪が生徒会へいったことを皮切りに、それぞれ自分のクラブ活動に参加するために別れていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんは、達也くん。深雪くん」

 

深夜の九重寺。達也は自分の師である九重八雲に司甲について知っていることを聞きに来ていた。

 

「師匠。早速ですが、第一高校二年の司甲という生徒について何か知っていらっしゃいませんか?」

「風間大佐経由で藤林のお嬢さんに頼んだ方が早いんじゃないのかい?」

「叔母がいい顔をしませんので」

「なるほど。君たちも大変だね。では僕の知っていることを話そうか。司甲は旧姓、鴨野甲といい、彼の家は陰陽師の流れを汲む一族、賀茂氏の傍系にあたる。目は一種の先祖帰りをしていて霊子に敏感だ。ただ重要なのはそちらではなく、母親の再婚相手の連れ子である兄、(はじめ)だ。甲は彼の傀儡として第一高校に入学している。そのその司一の正体こそ、裏も表も取り仕切るブランシュの日本支部リーダーだ」

「「!!」」

「僕が知っているのはこのくらいだ」

「ありがとうございます、師匠」

 

達也の礼にも軽く答える九重八雲だが、次の言葉を発する直前、雰囲気が少し変わる

 

「いいよいいよ……それと深雪くん」

「は、はい!」

「君に頼まれていた彼の件は終わっているけど、このまま聞くかい?」

「彼?」

「蒼司くんのことです。お兄様にも話したあの暴漢たちを倒してアンティナイトを回収したのは蒼司くんでしたから」

「その枳殻蒼司くんだが……彼の父親、枳殻終夜はかなりの大物であり、さらに謎も多い」

 

大物…という言葉に引っ掛かりを覚える達也。彼も大企業FLTにて、重要な立場の人間だがそんな名前、聞いたことがないからだ。そんな二人を置いて九重八雲は続ける

 

「二人とも、R&D社は知っているね?」

「ええ。ここ十数年で武装一体型CADにおいて世界トップシェアに上り詰めた会社で、とてもやり手の社長にトーラスシルバーにも及ぶと言われ、R&D社がトップシェアをとることが出来た最大の理由たる天才技術者Ms.ラビットがいるとか」

「確か会社の正式名称はRabbits&Divasだった筈です」

「そう。そこの社長が彼の父親だ。ビジネスネームは紺野零斗。本名と乖離しているせいもあって彼が社長であるのはあまり知られてないみたいだ。会社としては真っ白。後ろめたいこともないし、黒い繋がりもない」

「会社として……ですか」

 

達也は師匠からの情報の一部分に引っ掛かりを覚える

達也を昔から知っている九重は達也もそこが引っ掛かるとわかっていたのでニヤニヤとした顔をするだけにとどまっていた

 

「そう、会社としては真っ白だよ。だけど社長である枳殻終夜含め数人の幹部の過去の経歴を調べると……会社が興る数年前以前の記録が一切ないんだ。しかも、消された後もない。まるで、突如彼らが現れたと言わんばかりにね」

「情報がない?」

「うん。過去の交友関係も不明。会社を興すにあたっての資金の出所やその他もろもろについても不明だ」

 

達也は師匠からもたらされた情報に終夜や蒼司たちが一体何者なのか深い考えに入るが、師匠からのある一言で突如現実に戻される

 

「そしてこれ以上は僕も調べきれない。始めに調査した時点で気づかれていたらしくてね。先日警告を受けたんだ」

「九重先生がですか!?」

「うん。接触してきたのは羽衣錬という人物でね。恐ろしかったよ。あれは人でないナニカだ。逆らう気は微塵も起こらなかった。達也くんも調べる気なら気を付けるたいい」

 

師匠の実力をよく知る達也からすれば信じられない事実だが、師匠の表情からそれが冗談でないことを悟り敵になるかもしれない終夜たちへの警戒を上げる。

 

「そうそう、それと最後に一つ。君たちが九校戦に出るとき第三高校にMs.ラビットの息子が出るそうだ。しかもその子の父親はさっきいった羽衣錬らしく、魔法の技術は十師族以上、CADに関してもトップクラスの腕前を持つと聞く。気を付けたまえ」

 

最後の情報に達也と深雪は感謝しながら九重寺を後にした

 

 




Ms.ラビットの正体は九校戦で……
そして、謝罪と訂正を行います。FGOのサーヴァントですが、本編に関わるところ、また本編に大きく影響する場所では登場しませんが、それ以外のところ(例、九校戦の観客席等)では作者の人選でですが登場いたします
原作キャラと出会ったとしても、○○さんちのごはんの藤ねえのような感じで関わらせる予定です。サーヴァントによる原作キャラ強化とかは全くないです
ここのところ、ご理解頂ければ幸いです
それではまた
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