魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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第十五話 ※

「では蒼司くん、あなたがあのとき何をしたのか、聞かせてもらえる?無理にとはいわないけれど」

 

あの事故のあとは特に何事もなくホテルに到着した一行。ホテルにて夜に行われる懇親会までは自由時間だが、蒼司は真由美に呼ばれ、ある一室で生徒会等の主な面々に囲まれている

 

「別に構いませんが」

「なら質問だ。あのとき、お前はどうやってあの車の消火、停止及びあのサイオンの嵐を消した」

「答えは、これです」

 

単刀直入に切り込んできた十文字からの質問に蒼司は自分の目を指差したあと目を閉じ、魔眼を発動する。

 

「もしかして……それは魔眼?」

「はい。父も持つ魔眼であの事故を止めました」

「枳殻。その魔眼の効力はなんなんだ」

「効力に関しては無理やり終わらせる……分かりやすく言えば電源ぶち切りですね」

 

蒼司の身も蓋もない例えに一瞬呆れる一同。そんな中、摩利からも問いが蒼司に投げられる

 

「無理矢理終わらせる……だが、お前はおそらくだが二回、魔眼を発動させていなかったか?お前の言葉通りなら一回で済むはずだが」

「その問いの答えに関しては簡単ですよ。対象が違うからです」

「対象が違う?」

「はい。開始又は継続と事後。この二つに分けれます」

 

蒼司の返答に摩利だけでなく他にも頭を捻るものもいた。が、理解出来たであろう、生徒会の市原鈴音が解説した

 

「あっているかはわかりませんが、先程の事故で言えば、花音さんたちが発動しようとし、相克を起こした魔法は状態でいうなら発動中に当たります。説明からすると、一つ目はそれを自らキャンセルしたようにする、といったところでしょう。二つ目は、車が炎上したままバスの方へ転がってくるのは枳殻くんが魔眼を発動した時点では既に起こっていた事象です。これから起こる又は継続しているものを対象とした一つ目は使えないので、二つ目を使った。そんなところでしょうか?」

「そ、その通りです。市原先輩」

「さっすが、鈴ちゃん!」

 

完璧な説明に思わず顔が軽くひきつる蒼司と、誉める真由美。だが、腕を組み話を聞いていた十文字はさらに蒼司に質問する

 

「枳殻、これからその力を使うことは「ありませんよ。あれは緊急事態だったからしたことであって、普段は発動しないように言われてます。もちろん、九校戦でも使う気はさらさらありません」……そうか、わかった。七草、まだ何かあるか?」

「ううん、無いわよ。ありがとう、蒼司くん。もう北山さんたちのところへいって構わないわよ」

 

十文字からの再度の問いに全て聞くことなく蒼司は返答する。その後、真由美から聞くことはもうないと言われるが、その後に言われたことに引っ掛かりを覚える

 

「わかりました。……ですが、なんで雫たちの元にいくと思ったんです?」

「だって……蒼司くん、よく北山さんたちといるのを見るから北山さんたちしかお友達いないと思ったから?」

「失敬な!てかなんで疑問系!?」

「はぁ、真由美の悪い癖だ。気にせずいけ」

「わかりました、それでは失礼します」

 

真由美のからかいに反応した蒼司は、摩利のフォローを聞き、部屋から退室した。そのあとは、真由美の言うとおり、雫たちの元へ向かったのだが……

 

 

 

 

「蒼司くんの力、とんでもないわね」

「全くだ。その気になれば魔法師が魔法を発動できないままあいつに倒されることになる。しかもあいつは魔法が使える状態で」

「だが無意味にその力を振るう男ではないのは俺が保証しよう」

「十文字が言うと、説得力が段違いだな」

 

蒼司のいなくなった部屋では、蒼司のもつ魔眼の強さに頭を抱えている真由美たちの姿があったのだった

 

 

 




蒼司の魔眼ですが、初めに森崎に発動したものとも違います。ややこしいでしょうが、三種類あるとでも思っていただければ結構です。そう頻繁に出すものでもないので
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