「楽勝〜楽勝〜。……さて、対抗策出してくるかな、カイのやつ」
「枳殻、あの走りは俺も流石に肝が冷えたぞ」
「……すいません、ただあの走りが思い付く中で唯一相手の妨害なく戦える策でしたので」
「決勝もあの方法でいくのか?」
「はい。ぶっちゃけますと、あの方法以外用意してません」
バトルボード予選終了後、本部テントで十文字に呼び止められる蒼司。内容はもちろん、バトルボードの走行。一歩間違えれば摩利と同じ、もしくはそれ以上の怪我を負う可能性もあったためだった。だが、十文字も蒼司の性格をよく知っているため、この方法しか用意していないと聞いても呆れ顔でため息をついただけで、特に怒ることもしなかった
「やはりか……お前らしいと諦めよう。それではな」
「はい」
十文字は特にこれといったことを言い残すことなく蒼司の元から離れていった
「さて……と。んじゃ、逃げるか!」
背後から迫る真由美にサムズアップした後、ダッシュでテントを離れる。結局、テントに戻ることがあるため、捕まるの確定しているのだが、それはまた先の話
場所は変わり、アイスピラーズブレイクの会場。今から行われる男子予選の観戦にきていた
「ねぇ、蒼司。懇親会の時にあった羽衣って人。あの人って強いの?」
「強いぞ。単純な魔法勝負だと俺は絶対勝てないし、十師族の跡取りの一条にも引けをとらないと思うぞ」
「そんなにですか!?」
「ああ。しかもこの競技は唯一、使用魔法のランク制限がない競技。あいつのことだから、一条とぶつかる決勝以外は観客を沸かせる派手な戦い方をすると思うが……」
男子に気になる選手がいた雫は、懇親会で友人とわかっている蒼司にどんな人物なのかを聞き、気になる他のメンバーも思い思いの質問を蒼司にぶつけていた
「ちょうど、次がカイの出番だし、見ればわかるんじゃないか?」
界斗の番である次の試合に移るので、見た方が説明するより楽だと促す蒼司。アイス・ピラーズ・ブレイクは男女共に各々の好みや気合いの入る服装で競技に臨む、
半ばファッションショーのような一面をもつ競技
界斗の服装は白の軍服(イメージはFGOの坂本龍馬)を着用して登場した。
そして、対戦相手も登場し開始のランプが鳴り響くと界斗が発動した魔法に観客が沸く。その光景とは、青い炎で作られた竜が相手の氷柱を呑み込むように動くものだった。その竜は全ての氷柱を溶かすと、真っ直ぐ空へと向かいながら消えて行く
「うーん……ここまで派手にやるとは」
「蒼司、彼はもしかして古式魔法も使えるのかい?」
「ミキにはいってなかったっけ?」
「俺も聞いてないぞ」
「レオもか。……すまん」
「いや、それだけかよ!」
謝罪の軽さに思わずツッコミを入れるレオ。そんなレオをスルーし、説明する蒼司
「あいつは古式魔法と現代魔法。両方とも使用できる魔法師だ。練度で言えば古式魔法の方が上だとは思う。しかも、面倒な固有魔法ももってるからな」
「固有魔法?」
「恐らくだけど、モノリスの時に見れるからそれまではお預けだな」
蒼司の予想通り、界斗も決勝まで駒を進めたのち、一条に勝利し優勝の座を勝ち取った。十師族の御曹司に勝利したことにより、他校から界斗への注目が強く集まることになった
更新大幅に遅れて申し訳ありません!
ストーリーのプロットはできているのですが、やはり三人称で書くのは他の作者さんのような力量がない自分ではダメだと他の作品を読み進めるなか思い、途中まで完成していたこの話を完成させるかどうかの悩みと執筆の意欲が減り、更新できていませんでした
次話も即制作中ですので、引き続きお楽しみ頂けると幸いです。
また、だいぶ時間はかかると思いますが、プロローグを除く十九話について、一人称に書き直しを行いたいと思います。書き直し出来た話においては、後書きにて報告させていただきます。
また第二十一話以降は一人称での執筆となります
突然文が変わりますが、どうかご容赦ください
長くなり申し訳ありません