魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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申し訳ありませんが、途中の八高や二高戦はカットさせて頂きます。理由として、原作とほぼ変わらない動きでの勝利のためです


第二十四話

蒼司たちは達也の作戦により、順調よく勝ち進み、決勝へと駒を進める。そして予想通り、十師族の御曹司抱える三高が一条一人の独壇場で勝負を決し、決勝へ駒を進める

 

「さて……と、草原ステージねぇ」

「大丈夫?蒼司」

「ったく……心配そうな顔して……安心しろって、雫。なんとかして勝ってくるからさ」

「……うん、待ってる。頑張って」

 

決勝の舞台は、遮蔽物のない草原ステージ。圧倒的に三高有利のステージだ。一高テント内、また応援席では既に諦めムードが漂っていた。選手と一部以外…とだけ付け加えなければならないが

 

 

 

 

「やった!草原ステージだ!」

「三高の優勝は確定だ!強運だな、一条」

「………………」

 

対する三校の本部テントでは、自分たち有利のステージが発表され、喜びながら一条や吉祥寺を取り囲みガヤガヤと騒がしくなっていた。そんな中、界斗だけはその騒ぎを外から冷めた目で見つめていた

 

「嬉しそうでは無さそうじゃな、羽衣」

「どうしてかしら?こちらの勝利は確実だというのに」

「浮かれて足元掬われたら笑えないでしょう?まぁ、全力のアイツと戦えないのも、嬉しくはないですし。………そろそろ時間か。いってきます」

「武運を祈っておるぞ!界斗」

 

「……どうしたんだ、羽衣。顔赤いぞ」

「………なんでもない」

「アダッ!なんで俺は蹴られるんだよ!」

 

沓子から激励を受け、片手を挙げることで返したが、のちのち名前で呼ばれたことに気付き、それを一条に指摘されるが、照れ隠しの意味も含め(半ば本気で)タイキックをかました界斗だった

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、変じゃないかな。この格好」

「そうか?」

「逆にそこまで堂々と立てる蒼司が凄いよ」

 

フィールドに現れる一高の蒼司たちと三高の界斗たち。会場は、現れた選手のうち、蒼司のマントと幹比古のローブ姿を見て何だあれはとざわついていた。

ローブを着た幹比古も自分の格好が恥ずかしくフードで頭を隠すが、マントを着ているが普段と変わらない雰囲気の蒼司を凄いと素直に称賛していた

 

「あれは、ジョージの不可視の弾丸(インビジブル・ブリット)対策か?まぁいい、地の利は俺たちにある」

「新人戦優勝は持っていかれたけど、モノリス・コードだけでも勝ちたいね」

 

三高側でも蒼司と幹比古の服装に反応するが、問題ないと思考から除外する。そして、このモノリス・コードだけでも自分達が勝利すると意気込む。

 

『試合開始!』

 

合図が響くと同時に達也と一条の二人は互いに真っ直ぐ距離を詰めながら魔法の打ち合いを始める。達也は一条の魔法を術式解体(グラム・デモリッション)で撃ち落としながら攻撃する。が達也の攻撃は一条の防壁に阻まれ、届かない。一条もまた、達也が魔法を発動前に破壊するので、攻撃は通っていない。そんな攻防を魔法を可視化したモニターで見ている観客は二人が織り成す幻想的な空間に感嘆の声をあげていた

 

「最初から達也の攻撃が通らないのは百も承知。しかし……この様子だと界斗のやつは作戦に一言も口を出していないな、珍しい」

「どうしてそう思うんだい?」

「あいつが考えそうな戦法じゃないからってのと、俺が動くことを考えてない動きだからだな。っと、吉祥寺が動いたか。……作戦通り、支援はするから幹比古は吉祥寺の相手を頼むぞ」

「うん、頑張るよ」

 

そして、ある程度達也と一条の距離が縮まったところで吉祥寺が動く。それを確認した蒼司は幹比古を事前の作戦会議で決めた通り、幹比古を対応に向かわせる

 

「さてと……界斗。お前はどう動く?………そろそろ体も限界だ。早めに決着がつけばいいが……というか、決着つかなかった場合の後が怖ぇな」

 

蒼司は幹比古が吉祥寺の元へ向かった後、界斗の姿を見ながらモノリスに体を預ける。暫くは界斗の動きに注視するが、幹比古と吉祥寺が接触しかけると、支援するためそちらの方へと視線を向ける。もちろん、界斗への警戒は怠らずに

 

 

「吉田幹比古か……なっ!」

「驚いた顔してるけど、バカなのか?あの吉祥寺は。ローブだけでも対策されていると分かるのに得意魔法使うとは……」

 

吉祥寺は不可視の弾丸で幹比古を倒そうとするが、幹比古の幻術で照準を定めることが出来ず驚き、焦り、思考が停止する。その隙を突こうと幹比古が魔法を放とうとする。が、その幹比古の体が突如飛ぶように横へと移動する。その直後、一発の空気弾が幹比古がいた場所を直撃する

 

「表情だけで言いたいことがわかるとか……ポーカーフェイスを知らんのか、一条は。大方、幹比古を倒せなかったが吉祥寺なら大丈夫だ……かな。全く、他人の心配ができるような場所でないのに」

 

放たれた一撃は、吉祥寺の窮地を見た一条によるもの。幹比古が移動したのは、一条の行動を見た蒼司によるものだ。そんな一部始終の中、突如界斗から怒号が飛ぶ

 

「一条!いつまで吉祥寺の方を気にしてる!前を見ろ!」

 

一条は、助けた吉祥寺の方に意識が向いており、達也のことは頭から消えていた様だ。慌てて達也の姿を探すが達也は既に隙を突き一条との距離を詰めていた。その事に気づいた一条は反射的に魔法を放つが焦りからかレギュレーション違反の威力で16発放ってしまう

 

「あの野郎……だがここからじゃ射程外……いこうにも…『ドゴッ』いかせてくれねぇよな、やっぱり。だが界斗のやつもなんで止めない?」

「……………」

「目的は達也か?」

 

蒼司は一条の魔法を少しでも撃ち落とそうと動こうとするが先読みした界斗に妨げられ、動けない。だが自チームの反則を処理しようと動かない界斗に疑問を持つが、視線の動きから達也を意識した動きになっているのに気づく。そんなやり取りの内、達也は次々と魔法式を撃ち落としていく。が、最終的に間に合わなかった二つの魔法を受けてしまう。……が、地面に倒れこむことなく着地し、その光景を呆然と見ていた一条の耳元に手を差し出し、指を鳴らす。その音を増幅した威力で鼓膜を破り、一条を相討ちにて倒す

 

「直撃でノーダメージ?いや、ありえんだろ……」

「将輝が…………負けた?そんな…………」

「っ!吉祥寺っ」

「悪いな」

「しまっ……ガッ」

 

さっきの界斗の言葉に反応していた吉祥寺は自分が絶対的信頼を寄せる一条が達也に倒される光景を目にして、ショックを受け呆然とする。そんな隙を蒼司が見逃す筈なく、縮地を使い接近と同時に剣を叩きつけ吉祥寺を倒した。界斗も気づくが、間に合わないと判断して、モノリスから離れることはしなかった

 

「界斗はモノリスから離れてないのね……その方が助かる。………さて……回避できないと思ってぶっ飛ばしたが、大丈夫か?幹比古」

「なんとかね。……相手はあと?」

「界斗だけだ。こちらは達也が無事だったらよかったが一条と相討ちで戦闘不能だ」

「これからどうするんだい?」

「俺が界斗とサシで勝負する。その内に幹比古がモノリスのコード入力をしてくれ。俺と戦う時点で界斗は幹比古の妨害をするのは難しいはずだ」

 

一条からの攻撃を回避させるため、吹き飛ばした幹比古と合流した、蒼司は幹比古に現状とこれからのことを伝え、一つのCADを手渡す

 

「幹比古、これ持っとけ。わかりやすく言えば、十文字先輩のファランクス擬きだ。それを持って、超大回りだったら、巻き添えを食らわずにいけるはずだ。………多分」

「多分ってなに!?」

「それだけドデカい魔法の撃ち合いになるってだけだ…………いくぜ、界斗ぉ!」

 

幹比古に伝えるだけ伝えた後、剣を構えて真っ直ぐ界斗へと走り出す蒼司。一条と同じく圧縮した空気弾を放つ界斗だが、その数32。先程一条が放った数の倍である。威力は規定内とはいえ、この数が当たれば只ではすまない。会場も先程のことがあったからか騒ぎたてるが、蒼司は何のそのと全弾切り落とし、さらに別に持っていたCADでお返しに同じ数の空気弾を放つ。

 

「母親があの人なのはわかるけど、一朝一夕で使ってくるとかズルくねぇかな!?」

 

放たれた空気弾を同じく切り落とす界斗。その手にあるのは達也が作成したCADと同じ原理のものだ。そこから始まったのは互いに防御を棄てた剣と魔法の死合舞台

 

「さーて、限界まで後どれくらいかな?あと五発?」

「ほざけお前が倒れん限り体は持つ」

「それ持つんじゃなくて持たせる……じゃない?」

 

斬り結びながら、その場所へ互いに魔法を放つため、既に二人とも自分のか相手のかわからない空気弾をその身に受けながら戦う。そんな光景をみた観客席は、その凄惨さに飲まれごく一部を除き、言葉を発することなくその光景を見つめていた

 

 

「なんて戦いだよ、これ……」

「それに、蒼司くんの体が心配です……達也さんとは違って数が多すぎます………」

「そうですよ………でももしかしたら蒼司くんなら大丈夫……」

「うん。私もそう思って……うそっ!蒼司!?」

「しっ雫!?ちょっと、落ち着いて……」

 

戦いを見届けていた雫が突如叫ぶ。その理由は、戦いの最中、蒼司が大きく血を吐いたからだ。だが、それでも互いは止まらない。止まることなく、逆に戦いの激しさは増していった。止めないといけないのではとの声も上がるが、大会委員が動く気配はない

 

「蒼司君!?……ちょっと十文字君!これはどういうこと!?」

「……………すまない、七草。実のところ、枳殻は絶対安静の体で戦っている」

 

一高の本部テントでは突如血を吐く蒼司を見た真由美が十文字を問い詰める。こうなっては仕方ないと、十文字は隠していた蒼司の怪我の内容をテント内の全員に話す。それを聞いた真由美が十文字を責めるが、それは摩利に止められる。そのとき、巻き込まれないよう遠回りをしながら戦いを見て、急いだ幹比古がモノリスにたどり着き、モノリスに鍵を打ち、コードを打ち込み、勝利条件を達成する。ここで、モノリス・コードは一高の勝利で終わった

 

「チッ………ゴフッ…もう…終わりか…カフッ」

「その体でまだ戦いたいとか、お前はあの副長か?狂化に痛覚麻痺でも付与されてんじゃねぇのか?」

「付与されてたらこんな状態になってねぇよ。もっと酷くなってらぁ………」

「おいおい、倒れないでくれよ」

「蒼司!」

 

戦いが終わるときのブザーを聞いた蒼司は、体を界斗へと預け、耐えることなく血を吐き出す。その蒼司へ界斗は軽口を叩くが、その界斗自身も出さないだけでフラフラである。

蒼司は、コードを打ち終え、界斗のもとまでやって来た幹比古の肩を借り、ゆっくりと戻っていく。その間も、血を吐き、途中、担架が来るが、乗らず拒否し、そのまま歩いて戻ろうとする

 

「蒼司、無理しないで担架を使わないと」

「悪いが、あっちまでいったらすぐにいかないといけない場所があるんでな。それまでは乗ってられるか」

「でも!」

「幹比古、言って聞かないんだ。許してやってくれ」

「達也まで……」

「感謝の印に美月とのデートをセッティングしてやるから……」

「なっ、何をいってるんだよ!」

 

蒼司は軽口を叩きながらも、行かないといけない場所……雫のことを見つめていた。

そして、観客席まで戻ってくれば、魔法も使って観客席へと跳んで移動し、雫のもとへ向かう。

既に雫は涙を流しており、後が思いやられると苦笑いしながら歩み寄る蒼司は、周りの注目を一身に受けながら膝をつき、一言告げる

 

「蒼司………」

「心配かけて、ごめんな。それと、あ〜ただいま?」

「なんで疑問系なの………バカ蒼司。心配だから早く医務室にいって。後で行くから」

「おう、りょーかい………………あ、そうだ。雫」

「……なに?」

「好きだよ。……今じゃないと、素直に言えそうにないからね…。それじゃ」

 

 

雫から医務室にいってとのお願いを素直に聞き、魔法を使って観客席から飛び降り、地面へと着地。そのあと、選手用通路に待機していた担架に乗り、医務室へと運ばれる。飛び降りる前に最大級の爆弾を置いて……

 

 

 

 

 

 

「不味いわね………一条くんが負けたなんて」

「そうね………しかも、羽衣くんと一高の枳殻くんの実力……」

「魔法界の権威を大事にする人たちにとってはこの結果は受け入れがたいわね。十師族の力の宣伝場で十師族の人間ではなく、全く関係ない選手が大活躍したんですもの……」

「あやつ………儂に心配かけおって」

「沓子?」

 

観客席で見ていた愛梨と栞はこの試合における界斗への影響を心配していた。周りの三高の生徒たちは、帰って来た一条へ拍手を送る。そんな中、一人雰囲気が違う沓子に愛梨が声をかける。すると、少し怒気を含めた声で沓子が二人にこれからのことを話す

 

「儂は今から界斗のところに向かうが二人はどうするんじゃ?」

「………私もいくわ。羽衣君の様子が気になるから」

「二人がいくのなら、私もいくわ」

 

三人は界斗たちが選手用通路に入ったのを確認後、選手の控え室まで移動する。許可を取り、控え室の中に入るが、目的の界斗の姿はなく、一条曰く外へ出たと言うので一条たちへ、励ましの言葉を掛けたあと、界斗の姿を追い、外へ出る。界斗の姿は案外すぐに見つかった。それほど人目につかない場所の木に背中を預け、一人座っていた

 

「羽衣くん」

「一色さんに十七夜さん、それに四十九院さ……」

「この………バカ界斗!」

「は、はい!?」

 

唐突に沓子に怒鳴られ、姿勢を正す界斗。そして、沓子から今回の戦い方を怒られる。が、終いには沓子が泣き出した為、謝罪しながら抱き締める。

 

「ごめん、つくし……」

「沓子で構わん。……もうお主のあんな姿を見るのはこりごりじゃ」

「心配してくれて、ありがとう。……と、沓子」

「好きな相手の名前ぐらいで言い淀むんじゃないわ、バカもの」

「な〜んでバレてるのかな?」

「お主の態度を見ていれば誰でもわかるわ」

「なら……沓子、貴女が好きです。お付き合いしてくれますか?」

「うむ!」

 

界斗の告白に応えた沓子の顔は満面の笑みだった

 




………あ〜戦闘描写クソじゃん!全然駄目じゃん!

はぁ………文才欲しい


長々とお待たせしてしまい申し訳ありません。
続話も現在執筆中ですので、どうかお待ちください
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