「んっ…………寝てたか」
「ようやく起きましたか。長過ぎです」
「んぁ?界斗……なんでここにいるんだ。てか何時だ?腹減ったんだが」
「実家感覚で話を進めないで貰えます?」
医務室に運ばれた蒼司は体のダメージと疲れにより眠りにつき、目が覚めたときには、隣に界斗が座って携帯を触っているところだった。ただ、界斗の方も蒼司の口から出たのが、家での会話風だったので呆れたとばかりにため息をつく
「全く……一日以上寝てた口から出るのがそれですか」
「そんくらいはやっぱいるか〜」
「一日以上寝たきりと聞いた返事がそれですか。僕がどれだけ苦労したか……」
そう言いつつ、界斗は蒼司が医務室に運ばれてからの事を思い返す。
蒼司が医務室に運ばれた後、医務室へと一高生徒が数多く駆けつけた。あずさのようにホッとするもの、真由美のように後で怒らないとと決意するもの、十文字の様に声を掛けるものと、各々様々なことを胸に秘めながら次の試合のために医務室をあとにしていた。その場には界斗もいたのだが、割愛させて頂く。
「とりあえず、今日行われたミラージ・バットの本戦の結果を伝えておきましょうか。優勝は一高、同時に総合優勝も今日の時点で決まりました」
「そうか……司波さんは優勝したのか」
「その際、予選の途中から飛行魔法を使用。そのあと、飛行魔法の術式が全ての高校に配られましたが、ぶっつけ本番で使っても練度の差で、他の高校は一人一人脱落。最後まで、愛梨さんも健闘はしましたが及ばず……という形で終了です。また、一高の選手の一人が事故により、欠場となりました。……回復しても魔法師としてやっていけるかは怪しいですが」
「ふ〜ん」
界斗から聞くミラージ・バットの結果と、あった事故の話に、軽い返事をした蒼司は界斗へモノリス・コードの試合中の行動について尋ねた
「なぁ、界斗。なんであの時達也を助けようとしなかったんだ?」
「………僕の両親と、終夜さんからの依頼ですよ」
「わざわざ魔法を使って傍聴対策……なんなんだ?」
「父さん曰く、彼…司波達也には何かある。それで、見たいから干渉を出来るだけ避けろと。見てから何をするかは知りませんけど」
「どうせ父さんたちのことだ。見て楽しめるなら干渉して、そのあとgood-bye……てやつだよ」
「ですよねー」
遮音シールドを張ってから会話を始める界斗に蒼司も気持ちを切り換えるが内容が父親のいつも通りの行動のため、遠い目をして、界斗もそれに同意する。が、両方とも、父親の何かある…と自ら動くときは大抵が、事の大きい話のため、そういう可能性があることを心に留めておくことを忘れていなかった。
場所は移り、横浜ベイヒルズタワー。ここで先ほどまで達也が九校戦の裏で賭けを行っていた
「終わったわね……」
「ええ」
『いやー、面白いものを見せて貰ったよ』
「誰だ!」
情報を回収し終わったところに、どこからか声が二人の耳に届く。達也は即座に警戒し、さらに精霊の眼を発動する。すると、自分たちの一段上に人影が三つ見えたため、自身のCADをその方向に構える。すると、スーツを着た二人の男とピンクを基調としたメルヘンなドレスをきた女性が目の前に現れる
「そうだな……敵でも味方でもない…傍観者ってところかな。ということで自己紹介を。俺の名は枳殻終夜。お察しの通り、蒼司の父親だ。そしてこちらが」
「羽衣錬と申します。君の対戦相手の羽衣界斗の父親です。そしてこちらが羽衣束。界斗の母親であり、我らR&Dの技術者Ms.ラビット」
「は〜い、束さんだよ〜。ブイブイ」
「ということだ。で、そのCADを収めてくれないかな?四葉達也くん」
「なっ……」
達也は関係のあるものしか知らない筈の情報が終夜の口から語られたことに驚愕する。どうやって知った?どこから漏れた?と思考しながらも三人への警戒は怠らない
「あら?」
「そりゃ、四葉の関係者であるとの情報が知られているという時点で警戒を解く訳が無いでしょうが。ねぇ、トーラス・シルバー?」
「それも知られているのか。それで、何が目的で、傍観者とはなんだ?」
達也は既に四葉との関係を知っている時点で覚悟はしていたからかさほど驚かず、強気に返す
「まぁ、警告やらなんやら色々あるが……まず一つ。あちらにも警告はしているが、九重八雲を使って周辺を嗅ぎ回るのは辞めてもらおうか。それと君の情報を蒼司たちが俺たちから得ることはない。信じてはくれないだろうがこれは、事実と受け止めてもらう他ないな」
九重八雲による諜報がバレていることに内心驚く達也。自分の師であり、忍としての実力も高い九重八雲が見つかるのはそう簡単ではない。そんな達也の驚きを知ってか知らずか終夜はさらに続ける
「そして疑問にあった傍観者だが………この
「それにしては深く干渉していると思うんだが?」
「仮想敵として見られているのが嫌だっただけのことだ。では、失礼しよう。今後とも息子と仲良くしてくれると嬉しいよ」
「待て!………消えた?」
突如、達也の前から消える三人。その姿は達也の精霊の眼で見た世界でも痕跡一つ見えず、文字通り消えた。
達也は友人の父親だとはいえ、危険人物として四葉当主の叔母に報告することを決める。場合によっては排除するとの覚悟を決めて………
えー、一つ報告があります
前話ですが、戦闘部分が後書きを見てもらったらわかる通り、納得いっていませんでした。
ですので書き直しをしております。
そこで、少々改良した部分でそれ以前も書き直しをしなければならなくなったため、取り敢えず読み返し、修正作業を行う所存です。
ですので、更新が先になるか修正が先になるかは作者のやる気次第……ということになります。
修正した話はどういう形でかは決めておりませんがご報告させていただきます
またご意見ありましたら活動報告に意見箱を作っていますのでそちらにお願いします
返信は……期待しないでください。失敗することが多く、まともに返した事がないので……
それではまた