魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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二十六話

「さてと……雫たちはどこかなー」

「心配かけた相手への申し訳なさ一切ナシですか、そうですか。はぁ」

 

九校戦が始まる前の懇親会と同じホールで既に始まっていた後夜祭。少々のスタッフの出入りもあり、ドアの開閉に誰も気にすることはなかったが、蒼司と界斗の二人がホールに入ると、二人の姿を見た生徒から順に注目が二人に集まる。だが、二人ともその注目は何のその、目的の人物の姿を探して周囲を見渡していた

 

「あっ!え、えっと……蒼司、その…もう動いて大丈夫なの?」

「ああ、モノリスみたいな無茶も無いから安心してくれ」

 

目的の人物……雫の姿は案外早く見つかり、蒼司が話しかける前に雫の方から心配する声をかけてくる。が……普段と違い、少し気恥ずかしさを感じさせるしどろもどろな声だった。原因は言わずもなが、蒼司の告白である

 

「なぁ、雫。後でいいんだが……」

「ひゃっ!」

「あの告白の返事、聞かせて「ふんっ!」アダッ!いきなり何する、界斗!」

「では、一言。調子に乗るな!」

 

雫の雰囲気の違いとその原因が自分だというのがすぐわかった蒼司は少々のいたずら心で、雫を抱き寄せ耳元で囁くが、界斗からの一撃で中断され、文句を言うが即返される。さらに文句を続けようとするが、ヒヤリと寒気を感じ、悪寒を感じた方を向くと、綺麗な笑顔の深雪が立っていた

 

「あ、あの……深雪さん?夏なので、涼しいのはありがたいのですが、これは涼しいというより寒いと……」

「さんざん雫に心配をかけた人が言うことでしょうか?」

「はい、私が悪いです。申し訳ありませんでした!」

 

深雪に責められ、即謝罪する蒼司。腐れ縁の界斗はともかく深雪たちには反論の一つも出来ない状況である蒼司は自分が生んだ物ではあるが、早く終わって欲しいと内心思っていたが、周りが許すはずもなく、段々と敵が集まってくる

 

「そ・う・じ・く・ん!?」

「や、やぁ真由美さん。この度はご機嫌麗しゅう…」

「そんな言葉で逃げれる訳が無いでしょうが!確かに私たちは総合優勝をしたいと言ってたし、モノリス・コードでも勝ちたいと思ってました!けどそれだけのために君があんなケガでも出場して欲しいと私が思うわけ無いでしょうが!」

 

完全に怒りのオーラを発しながら近づいてきた真由美に当たり障りのない挨拶をしながら一歩後退するが、逃げれる筈もなく、服を掴まれ非の打ちようがない正論にて怒られる

 

「あんな戦いでさらに傷ついて、皆に……特に北山さんにどれだけ心配かけたかわかってるんですか!?しかもそんな中、最後も身勝手に……」

「あなたが告白を言い淀みますか?悪いと思ってるので謝罪も含めて後で話がしたいと言おうとしたらこいつに止められまして……」

「そりゃ止めますよ!やり方を考えなさい!全く」

「お前はオカンか」

「誰がオカンだ!しかもどこかで見たような掛け合いですね!」

 

全く、どこの赤い弓兵なんだろうか……

とそんなことはさておき、蒼司と界斗の二人の登場で少し固まっていた会場も次第に、ダンスが再開されていっていた

 

「ダンスか………雫、一緒に踊ってくれますか?」

「うん!」

 

蒼司は踊っている他校の生徒の姿を視界に入れると、少し考え、雫に手を差し出し踊りに誘う。雫は二つ返事でOKを出し、踊りの輪に加わった。その後、密かに蒼司は雫を外へ連れ出した

 

「全く……蒼司のやつは」

「なんじゃ、お主は誘ってくれんのか?」

「まさか。それでは、私の詫びも含めて、一緒に踊ってくれますか?沓子」

「うむ!」

「後で、私と栞とも踊って貰うわよ?」

「喜んでお付き合いさせていただきます」

 

界斗も沓子を踊りに誘い、沓子、愛理、栞の順で三人と踊った後、最後に真由美と踊ることになり、踊り終われば、残り時間を沓子たち三人と談笑していた

 

 

 

 

「いきなり連れ出して悪いな、雫」

「ううん。それよりも、話って言うのは……」

「さっきの続き」

 

蒼司はダンスの最中、雫を連れ出し外の庭園まで移動していた。理由は勿論、中断した告白騒ぎの続きである

 

「モノリス・コードに関しては悪い事をしたと反省してる」

「ホントに?」

「信用ないな〜アハハハ。けど、そんな俺でいいのなら、北山雫さん。どうか俺と付き合って貰えますか?」

「はい。喜んで」

 

結ばれた二人の影は次第に近づき、やがて一つに繋がった

 

 

 




皆様、お久しぶりです
ひとまず、九校戦編は終了で、次は夏休みの日常をいくつか書いたあと、横浜騒乱編へ突入していきます

後に活動報告でもお知らせいたしますが、今後の小説に関して少々ご報告があります

現在、IS、魔法科、ヒロアカの三つを投稿しています
その中で、ヒロアカが本誌にて判明したとある事柄により、構想をほぼ全て練り直しということになり更新不可能となりました。またISも結末とその過程が未だに定まらず、こちらも更新不可能となっています
つきまして、魔法科のみ更新……と思いましたが、以前から構想も既に出来ており、何らかの作品が終われば投稿する予定だったSAOを魔法科と同時進行で投稿していきます
新しいのポンポン書きやがってと思われる方もおられると思いますが、どうかご理解頂ければ幸いです
それではまた次話でお会いしましょう
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