魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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今回、少々蒼司の性格が悪いです


第三話 ※

「いい加減にしてください!深雪さんはお兄さんと一緒に帰ると言っているんです。他人が口を挟むことじゃないでしょう!」

「でも、昼もあまり喋れなかったし何より二科生にはわからない話もあるんだ!」

「そうよ!少し時間を貸していただくだけなんだから!」

「………はぁ、全くこいつらは」

 

放課後の校門で言い争っているのは、蒼司のクラスで一グループのリーダー各の森崎駿と名前の知らない女子生徒。言い争っている内容は、深雪が兄と帰るか、森崎たちと帰るかというだけである。

こうなる原因として時間は昼食まで遡る。食堂にて、達也が始めに知り合った千葉エリカ、西城レオンハルト、そして森崎と言い争っていた柴田美月の三人と食事をしてきたところで深雪が食堂に到着する

 

「おーい、深雪。こっちよー」

「エリカ!美月!お兄様!(あと一人……はどなたかしら)」

 

深雪の姿に気づいたエリカが深雪を呼び、それに気づいた深雪も見知らぬ男子生徒は誰なのだろうと思いながらもその席へ近づいていく。達也たちの座っていた席は六人席であるため席の関係上、深雪の他にあと一人しか座れないため、ほのかと雫は気を利かせて、蒼司と三人で別の席へ移動しようとしたとき、森崎がとんでもないことを言い放った

 

「おい、君たち。ここの席を譲ってくれないか?二科は一科の補欠だ。授業でも食堂でも一科生が使いたいといえば譲るのが当然だろう?」

 

思わぬ言い分に驚き何も言えなくなる蒼司。すると、達也が自ら席を譲り、それにいい気分となった森崎はさらに達也と食べたいという深雪の意見を否定して一科生と二科生のけじめをつけないといけないと言い、周りもその意見に賛同しエリカたちに席を退くよう、怒号を放つ。呆れたエリカたちも席を離れ深雪は森崎たちと食事をともにすることになった

 

「(司波さん……)」

「ほのか。他の席にいくぞ」

 

エリカたちと同じく呆れた蒼司は、雫と深雪を心配するほのかを連れ、別の席にて三人で食事をとった

 

 

 

 

こんなことがあった放課後にまた深雪と一緒に帰りたい森崎たちと美月たちで言い争いが始まったのだ

 

「こんなのって………」

「ほのか……」

「はぁ、アホらし。雫、カバン持ってて」

「蒼司、何する気?」

「止めてくる。ついでにバカどもに説教だ」

「でも、蒼司。逆上されたら……」

「大丈夫だって。だから二人とも、絶対に手を出すなよ?」

 

ほのかの様子を見た蒼司はカバンを雫に預け、騒ぎの渦中へ進んでいく。心配する雫に蒼司は軽く大丈夫と声をかけ、そのまま言い争いに加入する

 

「おいそこのバカども」

「なんだ!……枳殻か。お前からも言ってくれ。司波さんは僕たちと帰るべきだと!」

「だから!」

パチン!

「はいはい。ちょっとストップ!眼鏡かけた子。気持ちはわかるけどちょっと黙っててね。……俺はこの二科生の彼女らじゃなくてお前らにバカっつったんだ」

「なんだと!」

「食堂の一件でもそうだし、今のもそうだが…森崎。お前一体何様だ」

 

蒼司の暴言が自分達へむかったものだと言われてから全員蒼司の見る目の色を変えるが、気にすることなく森崎に呆れた表情で話を続ける

 

「確かに、魔法科高校は実力主義であるし、二科生が一科生に劣っているということも事実だ。だが、それだけで存在が劣っている?ハッ、バカも休み休み言え。人間性で言えば遥かにお前らの方が劣るわ」

「何だとお前!」

「それに、お前ら。実力主義っていうなら、なんで入試で一位を取った司波さんの言うことが素直に聞けないんだ?」

 

この蒼司の言葉に森崎たちは全員言葉を詰まらせる。が、蒼司はお構いなしに徹底的に追及していく。その中には二科生であれば、上級生でも席を譲らないといけないもんなぁ等と、答えづらいものも含まれており不用意に答えることもできず全員口を閉ざしていた。そして、森崎たちが怒りに震えながらも黙っていると、蒼司はわざと森崎の逆鱗を踏みにいった

 

「あ……すまんすまん。名門森崎の人間として、存在が劣っている人物を守っているやつからしたら当たり前のことだったな」

「貴様ぁ!!!!」

 

突然の物言い、そして家業を馬鹿にされ激昂した森崎は、CADを抜き攻撃魔法を発動させようとするが、ホルスターから拳銃型のCADが出た途端、蒼司に手ごとCADを蹴り飛ばされる。何が起こったのかわからず、飛んでいったCADの方向を見ていた森崎が、状況を飲み込み蒼司の方を向き直し、取り巻きたちも我慢できないとそれぞれCADを出そうとした瞬間、全員いいようのない恐怖と寒気に襲われる

 

「司波さんはてめぇらの自尊心を満たす道具じゃねぇし、二科生のやつらもてめぇらの欲求を満たす自慰の道具として学校へ来てるわけじゃねぇんだよ。んなこともわからねぇガキがはな……

 

 

 

目障りなんだ、失せろ」

 

森崎たちが感じたのは蒼司が発した殺気であり、最後におもいっきり森崎の足を踏みつけ脅すような口振りに踏みつけた蒼司の足を振り払った森崎はそのまま取り巻きたちと逃げるように帰っていった

 

「っとまぁ、こんな感じかな。後適当にやってりゃ大人しくなる……かなぁ。あ、悪い。これでいいよね?」

「えっと………あの、はい」

 

さっきまでと違い、何事もなかったかのように普段の調子に戻った蒼司の姿に少ししか反応できない美月。そんな蒼司の目には遠くからこちらに向かってくる生徒会長と風紀委員長の姿を捉えていた

 

 

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