「いやぁ、凄かったな。さっきのは」
第一高校の近くで営まれているカフェ。既に達也、エリカ、美月は来たことのあるこのカフェにいるのは、先程から一緒の達也たちと蒼司たちである。
ちなみに、あの後騒ぎを聞きつけた生徒会長と風紀委員長が校門まで来たが、達也が主になって蒼司と二人で行き違いによる勘違いであったことにし、その場を簡単に収め、生徒会長と風紀委員長からの小言だけをもらってそのまま帰されたのである
「蒼司が突然あの森……なんとかを怒らせることを言ったときは驚いた」
「森崎な、雫。クラスメイトの名前だけでも覚えてやれ」
感情とは別に、名前を覚えられていない森崎のフォローをした後、顔を達也の方に向ける
「んで、なにか言いたそうな顔だがなんだ?達也」
「森崎との言い争いで、見事な蹴りを披露したが何かやっているのかと思ってな」
「(……誤魔化したな)一応、李氏八極拳を習ってる」
「にしてもよー。よくCADを抜いた瞬間に反応出来たよな。あ、俺は西城レオンハルト。レオって呼んでくれ」
「俺は枳殻蒼司。蒼司で構わない。んで、さっきのだが反応できたってより、反応したが正しいな。わざと怒らせたんだし」
いきなり、疑問からぶつけて自己紹介を後にしたレオに苦笑しつつも、自己紹介をしたあと、レオの質問に回答する蒼司。そんな蒼司も自身から達也へ話の矛先を変更させる
「それなら達也もよくあんな話に持っていこうと考えたな」
「ああ。あのとき来た七草生徒会長たちはどういうトラブルが起こったのかは知らなかったようだからな。既に森崎たちもいなくなっていたから状況操作をするのは簡単だと思ったんだ」
「悪知恵働くし、達也は性格が悪そうだな」
そういった瞬間、深雪の方から謎の圧と寒気を感じ、直感で話題を切り替える蒼司。その後は、授業のことや、別の他愛ない話をして、そのままお開きとなった
「…………」
「お兄様、帰宅されてからずっと考え事をされているようですが、やはり……」
「ああ。蒼司のことだ」
深雪と二人で過ごす自宅に帰った達也の脳内は、蒼司のことで占められていた。達也の中で、入学式の校門ですれ違った顔のわからない一生徒は蒼司だと結論付ける
「今は敵ではない。別段俺たちの生活を脅かすようなこともないだろう。だが、注意しなければならないのも事実だ」
情報が少なすぎるためそこまで深く考えることはしない達也だが、蒼司の動向には十分警戒することを決めるのであった
ごめんなさい、もしかしたらここの話はいずれ全変更があるかもしれません。またそのときは連絡します