魔法科高校の劣等生 災厄を継ぐ者   作:アルバロス

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第七話 ※

「おおっ、屋上なら学園全体が見渡せるね。それに、何も近くで見る必要はないのよ。遠くからの方がよくわかることだってあるしね。それにクラブのユニを着てればしつこく勧誘されることもないし」

「確かにそうだね」

「はぁ………何故こうなったし」

 

昨日、あのまま上級生から逃げ帰った道中にて、エイミィ発案の達也が襲われている証拠を押さえる少女探偵団が始動し、蒼司も半ば無理やり巻き込まれる形で行動を共にしていた。そして、雫たち三人は双眼鏡で観察対象の達也の姿を探していた

 

「さて、ターゲットはどこにいるのかなっと」

「いたよ。実験棟の並木道」

「あっ、ホントだ」

「これじゃ、ただのストーカーだろ……」

「あっ!……えっ?消えた……今の、キャスト・ジャミング?」

「(キャスト・ジャミング?いや、そもそもアンティナイトは一般人が所持できるようなものではないし……しっかし、少し前から感じる見られている感覚はなんだ?)」

「あっ、逃げた!襲撃者だよ。右の木陰の方!」

 

ちょうど達也に魔法が放たれたため、雫がエイミィの言う方向へ、魔法で遠視しようとするが、間に合わず、雫は犯人の見ることは叶わなかった。だが、エイミィはしっかりと顔を確認することができていた

 

「顔見た?」

「見たよ!バッチリ!あれは男子剣道部のキャプテンだったと思う」

「えっ、ほんと!?」

「写真か何かで確かめないといけないけど多分間違いないよ」

「写真……かぁ」

「確かめるか?」

「できるの!?」

 

巻き込まれたとは言え、参加している時点で同罪かと、知っていることを教えるため三人を連れ教室の自分の席に向かう。席につけば授業中はロックされている、学内ページへとアクセス。そこから部活の競技成績と各部活の写真が載せられているページへと移ると、三人に変わる

 

「あのとき逃げてったのコイツだよ!間違いない!」

「三年F組司甲か…」

「動機はなんだろ……やっぱり嫉妬?」

「それはおかしいと思う。その人F組だよ」

「でも「同じ二科生なのになんであいつだけ!」ってならない?」

「私たちが最初に見たのは一科生のグループだった」

「こんなこと言いたくないけど、一科生と二科生が手を組む……って考えにくいよね」

「そうだな。一科生と二科生の溝は深いから手を組むのはないと思うぞ。あのときの森崎たちも実際対立したし。はたから見たら俺たちも一緒だが……あ」

「ええと……手を組めないからつまり複数のグループが狙ってるってことかな」

「複数………」

 

ほのかの推測に蒼司が答えるが、最後の言葉で、雫とほのかが気を落とし、ため息をつく。とっさにエイミィが話題を変えようとするが、何故か傷口を広げる方に持っていき、ほのかがさらに沈んでしまった。と、そのほの口から飛び出した

 

「襲撃現場の写真をとるのはどうかな!」

「「「写真!?」」」

「………そこまですると本格的にストーカーなんじゃ……」

「いや、今までのも十分ストーカーの範疇なんだが……」

 

頭を抱えつつツッコむ蒼司を他所に、どんどん話をすすめるほのか。雫曰くこうなったほのかは止められないらしく、エイミィも不本意ながら手伝うこととなったが、時間も時間のため、雫たちは帰ろうとするが、蒼司は用事を理由に三人と別れる

 

「さてと、まずは………」

 

雫たちと別れた蒼司は鞄から紙を取り出すと、何かをさらさらっと書いた後折り畳み、そのまま足を生徒会室に向ける。生徒会室から少し離れた廊下で達也と出会うと声をかける

 

「ラッキー。ちょうどよかったよ、達也。ハイこれ」

「なんだこれは」

「達也が家に帰ってからのお楽しみ。用件はそれだけだ。んじゃ俺は帰るわ」

 

突然、紙を渡してそのまま去っていく蒼司に疑問を持つ達也は、帰宅後見ろと言われた紙をその場で開く。そこにはこう書かれていた

 

『達也が風紀委員として活動中に妨害しようとする輩をほのかたちが証拠として写真を残そうとしている。おれには止められんからまぁ耐えてくれ。あと、ほのかたちにそんな趣味はないだろうからそこは安心してくれ』

 

達也自身が感じていた視線の主がわかり、このあとはどうするかと考えつつも、用件を済ませるため生徒会室へと足を進める

 

 

 

 

 

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