けものフレンズR ~Re:Life Again~   作:韓非子

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第10話「砂漠」

 暁の地平線から日の光が見える。あたしたちは砂漠を歩いていた。こうして見ると砂漠というものも美しいものだ。砂ばかりの枯れた大地という認識しかなかったが、それも違うように思えた。

 朝焼けが辺りを照らす。群青色の空は消えて空が段々と白んでいく。一日の始まりである。この光景を見れただけでも、ここ砂漠地方に来た甲斐があったというものだ。

 周りを見回してみる。辺り一面は砂の大地、大きな砂丘があるのみである。砂丘というものは意外と大きいもので、一つ一つが山のようである。頂上に行くのにも一苦労する。一つの砂丘に登ると、改めて周りを見回してみる。ここから見る限りでは休憩できそうなところはない。オアシスなんてものがあるかもと期待してみたけどそれもなさそうだった。

 しかし、日が昇り切る前に休憩できるエリアを見つけなければ、あっという間に倒れてしまうかもしれない。じゃぱりマンも水も多めに持ってきたけどいつまで持つかは分からない。なくなってしまう前に早く見つけなければ。せめて砂漠に住むフレンズさんに会えればいいと思ったのだけど、その影すらなかった。噂に聞く限りでは平原地方でアムちゃんが戦ったラビラビがこの砂漠地方に住んでいるらしいけど、今見る限りではいなさそうだ。ガラガラヘビのフレンズでもいいからせめて誰かに会いたい。

 

 当てもなくただ歩いていく。後ろに続くのは四人分の足跡のみ。けど、その足跡すらも風が吹くと消えていってしまう。あたしたちがいたという一つの証明を残すことすらもこの砂漠地方は許さないのだそうだ。少し切なくなってしまう。

 

「不思議な感じがするぜ。ついこの間まで雪山にいたっていうのに今では砂漠にいる。普通、こんなことってないはずだぜ」

 

 ぽつりとごまちゃんがそんなことをこぼした。確かにそうだ。この一週間で雪山、森、砂漠と足を運んでいる。この短期間で三つのエリアを渡り歩いたのだ。曰く、サンドスターの影響でジャパリパークの気候は日差しや大気の状態などがはっきりと分かれてしまっているのだそうだ。その影響でそれぞれの環境に適したフレンズさんが、自分の適する最も過ごしやすい地方に住んでいるとのことだ。

 

 日がだいぶ高く昇ってきている。影の大きさから判断するに11時くらいだろうか。互いが会話もなく黙々と歩いている。もうそろそろ誰かフレンズさんに会うなり休憩スポットみたいなところについてもおかしくないはずなんだけど、その気配はまるでない。

 

「おや~?ここで会うなんて奇遇だね~」

 

 不意に声が聞こえた。このゆったりしたしゃべり方はフェネックちゃんだろうか。

 

「やぁやぁ、砂漠地方へようこそ。こんな暑いくらいしか取り柄のない砂漠地方に何の用だい?」

「フェネックちゃん…あれ?アライさんは?」

「ははは、私がいつもアライさんと一緒にいると思ったら大間違いだよー。フェネックギツネは砂漠に住むけもの。ここは私の縄張りなのさー」

 

 そうなんだ…アライさんは別行動をしているのかな?けど、二人はいつも一緒にいると思ってたからなんだか意外だ。

 

「今の時間からは暑さも厳しくなってくるからねー。よかったら私の巣でゆっくりしていくといいよー」

「あ、うん。ちょうど休憩できるところを探してたんだ。悪いんだけどお邪魔してもいいかな?」

「どうぞどうぞ。キミたちさえよければ是非くるといーさー」

 

 

…………

 

 

「あそこに見えるのが私の巣だよー」

 

 丸く盛り上がった小さな砂山に人工的な扉が据え付けてある。フェネックちゃんのお手製なのだろうか。

 

「ヒトの住処みたいですね。扉があるだなんて」

「やー、あれがないと砂嵐が来た時に大変なのさー。いっつも砂嵐が吹くと巣の中がぐちゃぐちゃの砂まみれになっちゃってねー。あれがあるだけで大違いだよー」

 

 なるほど。そういう狙いがあるのか。

 しばらく雑談しながら歩いていると扉の前まで来た。フェネックちゃんが扉を開ける。中は整頓されていてきれいだった。木箱や絨毯などが置いてあるがフェネックちゃんの趣味なのだろうか。人の住んでいるような生活感が漂ってくるが、どうしても一つだけ気になるものがあった。

 なぜアライさんがいるのだろうか。

 

「フェネック!おかえりなのだ!」

「ただいまーアライさん」

「…あー……」

 

 ゴマちゃんが頭を抱えて呆れかえっている。気持ちはすごくわかる。あたしも今まさしくその気持ちになっている。イエイヌちゃんも眉間にしわを寄せて呆れたようなよくわからない表情をしている。

 

「あー…なんでアライがいるんだ?」

「んー?あー、アライさんと別行動をしてると言っても一緒に住んでないわけではないよー?」

「るーむしぇあなのだ!」

「あのなー…まあ、いいや…」

 

 何か言いたげにしてるようだけど諦めたように口を紡ぐ。あたしが言おうとも思ったけど止めておこう。なんかもう答えは出てるような気がする。

 

 フェネックちゃんがくつろぎなよと言うのでその言葉に甘えてくつろぐことにした。アムちゃんとアライさんは一緒に遊んでいる。ゴマちゃんはイエイヌちゃんと何やら話しているようだ。あたしは…お絵かきでもしようかな。

 思えば全然お絵かきをしていない。絵を描くことは好きなんだけど、それ以上にみんなとする旅が楽しくてしょうがなかった。いろんな地方に行くたびにいろんな出会いがあって、いろんな出来事があった。それらに全力で臨んでると絵を描く暇なんてなかった。描けなかった。

 あたしはスケッチブックを取り出すと、過去の出来事を思い返しながらそれらを絵に落とし込んでいった。思い返せば懐かしいものだ。

 

「おっ、マンガ描いてるのー?」

「ん?違うよー。絵を描いてるの」

「マンガとは違うのかい?」

「うん。絵と文章で物語を作るのがマンガなんだけど、あたしのはただの絵。全然違うんだよ」

「へー」

 

 わかってるのだろうか。けどフェネックちゃんは賢いみたいだし、たぶんわかってるはずだ。たぶん。

 じーっとあたしの描く絵を見ている。…あんまり見られると気になって集中できない。

 

「フェ、フェネックちゃん…あんまり見られると気が散るっていうか集中できないっていうか…」

「んー?あー、私のことはいないものと思ってくれていーよー。気にせず描きなー」

 

 そう言われても…うーん…頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう…そうだ。

 

「フェネックちゃん、なんか描いてほしいものってある?」

「描いてほしいもの?うーん…そうだなー…」

 

 顎に手を当てて考えるそぶりを見せる。何かあるのだろうか。

 

「そうだなー…じゃあ、アライさんを描いてもらえるかな」

「アライさん?どうして?」

「やー、ともえちゃんがアライさんのことをどう見てるのかなーって気になってねー。私は私でアライさんのことを見ているんだけど、ともえちゃんと同じ目で見てるとも限らないしねー。ちょっとどういう風に見てるか絵で描いて見せてほしいなーって思ったわけさー」

「なるほど…」

 

 そう来たか。あたしが思うアライさん…

 考えを張り巡らせてみる。正直で…かわいくて…まっすぐで…ポジティブで…元気で…ちょっとおバカっぽいけどスッと深くを見通してて…みんなを引っ張ってて…周りを元気にしてくれる…

 考えがまとまってくる。あたしの思い描くアライさんは…これだ。

 あたしはイメージをまとめるとすかさず絵を描き始めた。この考えが消えないうちに描き上げてしまわねば。

 

「おっ、考えがまとまったようだね。じゃー、楽しみにしてるよー」

 

 そういうとフェネックちゃんは席を立った。

 あたしはあたしの思うアライさんをひたすら描き続けた。これだと思うあたしの思い描くアライさん。それをひたすら描き続けるのだった。

 

 

…………

 

 

「できた…」

 

 絵が描きあがった。なんだか某聖処女のような構図になってしまったけどこれがあたしの思い描くアライさんだ。持ち前の元気さでみんなを元気にしていって、そして導いてくれる。おおよそ間違っていないはずだ。

 

「おー、できたようだねー。ちょっと見せてもらえるかい?」

「うん!どうぞ!」

「どれどれ…」

 

 じーっとあたしの絵を見る。趣味で描いてるだけのあたしの絵なんて全然うまくなんてないだろうけど、フェネックちゃんのお眼鏡に適う絵は描けているだろうか。

 何の反応も示さずただじーっとあたしの絵を見ている。ここまで反応がないと不安になってしまう。せめてうまいヘタだけでも言ってくれないとあたしとしても気が気じゃない。

 

「ふーむ、なるほどねー。これがともえちゃんから見たアライさんなんだねー…」

「フェネックちゃん…どうかな…?」

「いいと思うよー。たしかにアライさんらしいねー。なんだか私が初めてアライさんに出会った日のことを思い出すようだよー」

 

 うんうんと頷いて何やら過去の思い出について懐古しているようだ。フェネックちゃんとアライさんの出会いってどんな感じだったのだろう。まったく性格の異なる二人だけどやっぱりアライさんからアクションを起こしたのだろうか。もしかしてあたしとアムちゃんのような出会いだったりするのかな?

 

「私は目標のために突っ走るハチャメチャなアライさんを見るのが好きで一緒にいるっていう理由があるんだけど、確かにこーゆー風に周りを元気にするのもアライさんの魅力だよねー。わかるわかる」

「アライさんの話をしてるのか?」

 

 ひょこっとアライさんが顔を出してきた。

 

「おー!アライさんを描いたのか!?すごいのだ!上手なのだ!アライさんの絵なのだ!ともえもすごいのだ!アムールトラを救ったり絵を描いたりとアライさんに負けないくらいすごいのだ!」

「え、えへへ…そうかな…?」

 

 なんだかすごい喜ばれてしまった。ここまで喜ばれると描いた甲斐があるというものだ。

 

「ともえ!これ、もらってもいいか!?」

「うん、いいよ。アライさんさえ良かったらどこか適当なところにでも飾ってくれたらあたしも嬉しい」

「わかったのだ!部屋の一番目立つところにバッチシ飾ってやるのだ!」

「あはは…一番目立つところはちょっと…」

 

 そんな他愛のない話をフェネックちゃんとアライさんとしていく。気付けば窓からは西日が深く差し込んでいた。もうそろそろ出発しても良いのかもしれない。けど、アムちゃんとゴマちゃんはすやすやと寝てしまっている。起こすのも悪い気がするしどうしようかな?

 そんな平和なことを逡巡しているとイエイヌちゃんがごろんとあたしの前に寝転がってきた。なぜかゲシゲシとあたしの顔を叩いてくる。

 

 ゲシゲシ。

 

「ど、どうしたの?イエイヌちゃん」

 

 ゲシゲシ。

 

「絵を描き終えたと思ったらアライさんたちと話して~。わたしにもかまってくれないとすねますよ~」

 

 どうやらかまちょの攻撃だったらしい。イエイヌちゃんらしい攻撃だ。

 もちもちとイエイヌちゃんのほっぺを揉みつつどうしようかと悩んでいるとフェネックちゃんが一つの提案をしてきた。

 

「そろそろ頃合いかもしれないねー。砂嵐もまだ来てないし、出発するなら今が良いかもしれないよー。迷ったらいけないから砂漠地方から出るまで私が案内してあげるねー」

「うん、わかった。ありがとうフェネックちゃん。ほら、アムちゃん、ゴマちゃん、出発するよ」

 

 寝惚け眼をこすりながら二人が身を起こす。見事なまでの大あくびをすると二人は大きく体を伸ばした。あたしもずっと座ってて絵を描いてたから体が固まってしまった。少しストレッチをしたら準備して出発するとしよう。

 

 

…………

 

 

 無限に続く砂漠を歩いていく。いくら日は弱くなったと言えども、依然として西日は容赦なくあたしたちを照らしてくる。無計画に砂漠地方に来たあたしたちであったけど、今はフェネックちゃんという砂漠地方に縄張りを持つ心強い仲間がいる。相変わらずアライさんも一緒にいるけどそれだけ二人の仲が良いということだろうか。二人にあたしとイエイヌちゃんを重ねると他人じゃないような気がしてきた。アライさんとフェネックちゃんは二人で一つなんだ。お互いがお互いをカバーし合って楽しく冒険しているんだと思う。

 

「ともえ?何を見ているのだ?」

「ううん。二人って良いコンビだなーって思って」

「へっへーん。当然なのだ!フェネックがいるからこそアライさんも全力で走れるのだからな!それに一人で冒険するよりも二人で冒険する方がずっとずっと楽しいのだ!冒険は楽しくなくては嘘なのだ!」

「なるほどね~」

 

 フェネックちゃんといるアライさんはとても楽しそうだ。あたしもイエイヌちゃんやゴマちゃんたちといるととても楽しいし、とても心強く思う。あたしたち四人でいるからこそできることもある。あたしができないこともイエイヌちゃんやアムちゃん、ゴマちゃんがやってくれる。そうすることでできる絆もあるんだ。

 

「なんか遠くに水場みたいなのが見える…」

「ホントだ。オアシスかな?」

「あー、多分蜃気楼だよ。騙されちゃダメだよー」

 

 アムちゃんが遠くに揺れる水場みたいなのを見つけたけど、どうやら幻らしい。ゴマちゃんに上空から確認させてみようかな。

 

「ゴマちゃんにも見えるかな」

「ああ。水辺みたいなのが見えるぜ」

「ちょっと飛んでみてくれない?本当に蜃気楼なのか確かめたいんだ」

「お、おう。わかったぜ」

 

 そう言って三十メートルほど上空まで飛んでいった。うおっと驚きの声をあげるとあたしたちの元へと下りてきた。

 

「消えた!消えたぜ!あれがシンキローっていうのか!?」

「だね。本当にオアシスだったらそこで一夜明かそうと思ったんだけどなー。残念」

「あはは。人工的に作られたオアシスだったらあるんだけどねー。私もどこにあるか忘れちゃったよー」

 

 気を取り直して再び歩き出す。とりあえずあの蜃気楼に向かって歩いてみよう。迷わないようにフェネックちゃんのアドバイスを聞きながらまっすぐ進んでいく。この先にはジャングル地方がある。明日には砂漠地方を抜けてそこに着けるといいな。

 

 

…………

 

 

 日も沈み辺りはすっかり夜の闇に包まれてしまった。月明りが夜の砂漠を優しく照らしている。昼の砂漠とは全く違う景色が広がっている。まるで別の世界のようだ。

 空には無数の星が瞬いている。空にはこんなにもいっぱいの星があったんだなぁ。普段意識してないだけに驚きだった。すごくきれいだ。ジャパリパークじゃなかったらこんな星空は見れなかっただろう。そして砂漠地方だからこそ見れたものだと思う。

あの星空に走っている光の筋は天の川だろうか。あたしたちの住む地球もこの天の川銀河にある一つの星なのだ。そう考えると宇宙の雄大さを感じるようだった。

 

「イエイヌちゃん」

「なんでしょうか」

 

 ぎゅー。

 

「ともえちゃん?」

「えへへ…あったかい」

「うーん、確かにちょっと冷えるな。昼はあんなに暑かったのに」

「ん…」

 

 ぎゅー。

 

「へへ…またやってくれるのか?さんきゅーな、アム」

 

 再びお互いがお互いを抱き合って暖を取る。実際暖かいからしょうがない。イエイヌちゃんをぎゅーって抱くとイエイヌちゃんも抱き返してくれた。あたしはイエイヌちゃんを抱きしめたまま星空を見上げた。星座…シリウスを基準に星と星をつないでいく。できた…おおいぬ座だ。イエイヌちゃんの星座だ!

 

「イエイヌちゃん、イエイヌちゃんがいるよ」

「わたしが?どこにですか?」

「ほら、あそこ」

「??」

 

 星空を指さしておおいぬ座があることをイエイヌちゃんに伝える。イエイヌちゃんにはさっぱりといった様子だ。そもそもフレンズに星座という概念はあるのだろうか?いや、一部の文明的なフレンズを除いてほぼないだろう。あたしも星座なんてほとんど興味なかったけど、こうしてジャパリパークに来てからは少しだけ星座のことを勉強した。星座には神話になぞらえたものや動物に関係するものがある。しし座とか雄牛座とかさそり座みたいな十二星座から始まって、こぐま座、ふくろう座、やぎ座といういうモノまである。昔の人は夜空を見上げていろんな動物や人物たちを想像して遊んでいたのだろう。あたしもそんな酔狂な遊びと思ったりもしたけど、こうして砂漠に寝転んでみんなと夜空を見上げるとなんとなく昔の人の気持ちもわかるような気がする。

 相変わらずイエイヌちゃんはきょとんした顔で星空を見上げてよくわからないといった様子だ。

 

「ほら、あたしが指さしたところにひと際明るい星があるでしょ?あれがイエイヌちゃんの鼻になるんだ。それから少し左上に行ったところに…」

 

 あたしの説明を懸命に聞くイエイヌちゃん。あたしの説明が終わるころにはイエイヌちゃんの顔も明るくなっていた。

 

「素敵ですね…ヒトっていうのはこうして夜空に絵を描いて楽しんでいたんでしょうか」

「かもね…あたしも星座にはまったく興味なかったんだけど、こうしてみんなと楽しむことができるならもうちょっと勉強してもいいかもって思っちゃった」

 

 仰向けに寝転がって星空を見上げながら独り言のように呟いた。あたしがこうして寝転がっている間にもこの無限に広がる星空は動き続けている。すごくゆっくりだけどそう思うとなんだか不思議な感じがした。

 

「今日もまた、素敵なことを一つ教えてもらいましたね」

「あたしも同じ空でイエイヌちゃんとのつながりを見つけることができてとても嬉しいよ」

 

 イエイヌちゃんと一緒に星空を見上げる。イエイヌちゃんは他に星座を見つけることはできるのだろうか。

 

「おおいぬ座の中でも一番明るい星をシリウスっていうんだ。星の中でもドッグスターって呼ばれてたり、太陽の次に明るい星だったりするんだよ。天体でもこれだから、やっぱりイヌっていう生き物はヒトともっともつながりが強い存在って思っちゃうな」

「…ですね!」

 

 イエイヌちゃんと目配せをするとお互いニッコリと微笑んだ。一緒に同じ空を見上げて互いに思いを強くする。素敵なことだなとあたしは思った。

 

「よくわかんねーな。私にはただの星がいっぱいの空にしか思えねーぜ」

「ヒトというのはよくわからないことをするのが好きっぽいのだ」

「けどこーゆーお遊びのおかげで方角とかそーゆーものを発見できたんだと思うよー」

「よくわからないのだ…」

 

 あたしたちのお話についていけないフレンズが三名…四名?アムちゃんはそもそも関心がなさそうだ。この遊びはあたしとイエイヌちゃんの秘密の遊びということにしておこう。

 たくさんの星に囲まれながらあたしたちは眠りにつく。明日目が覚めたら…朝焼けが差し込むころに再びジャングル地方を目指して、新しいフレンズさんに出会うんだ。どんなフレンズさんがいるのかな。砂漠地方でラビラビに会えなかったのは残念だけど、出会えなかった分、ジャングル地方で素敵な出会いをしていきたいと思った。ジャングル地方にはどんなフレンズさんがいるんだろう。楽しみだなぁ。

 あたしはそんな期待を胸に眠りについた。次の日もまた新しい冒険が始まる。

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