けものフレンズR ~Re:Life Again~ 作:韓非子
星が、瞬いている。都会にいては、決して見れない星々の瞬きだ。
赤に、青に、星々が煌めいている。この輝きが、あたしたちの命を奪っていく凶星でなければよかったのだけど…。
「あぁ……」
ある時から、米中両軍の戦闘が激しくなった。核攻撃の頻度も目に見えて増していった。ジャパリパークという、総合巨大動物園で核戦争が繰り広げられているのだ。
ある人は言った。これは人類最後の戦争であると。また、ある人は言った。これはすべての戦争を終わらせる戦争であると。それがどうであろうか。これは、人類を終わらせる戦争ではないのか。
もはや、誰が何のために始めた戦争であるかも定かでない。殺戮が殺戮を生み、互いが憎しみに囚われている。行くところまで行って、どちらも引けなくなっている。絶滅戦争と言ってもいいだろう。核兵器による応酬合戦も、もはや終わり時が見えてこない。
「きーらーきーらーひーかーるー…よーぞーらーのーほーしーよー…」
サイレンは絶えず鳴り響いている。サイレンの音に交じって、戦闘機が空を切る。その音は鋭く、鼓膜を刺すかのようだ。
水平線の向こうで大きな爆発が起きる。いつか見た、あの時の隕石のようだ。だけど、あれは核爆発によるものだ。またきっと、どこかが核ミサイルでも撃ち込んだのだろう。
国際連合は既に解散している。中国もロシアも、己の利益の為に他国を侵略しているのだ。合衆国だって例外ではない。
……真っ先に他国に侵略したのが合衆国というのは、変えようのない事実なのだけど。
合衆国が綺麗事を吐いて侵略戦争を仕掛けたのがそもそもの発端なのだ。中国もロシアも、それに続いただけの侵略者に過ぎないのだ。
海面から曳光弾が上がっていく。海上から上る炎が夜空を赤く照らす。まるで世界の終わりを象徴するかのようだ。
「ミライさん!早く逃げようよ!スタッフもみんなも避難が終わったって!」
「そうよ!ぼさっとしてたら本当に死んじゃうわよ!?」
「サーバルさん…。カラカルさん…」
どこに逃げようというのか…。絶海の孤島であるジャパリパークは既に洋上封鎖されている。指揮系統のむちゃくちゃな軍を相手にするのは、自ら火中に飛び込んで死にに行くようなものだ。
遠くでまた一つ大きな輝きが見えた。そこからは、とても大きなきのこ雲が上っている。いつも見るきのこ雲よりとても近いように見える。
「な、なんだろう…。い、隕石…?」
「いいえ…。あれは…」
白い壁が猛烈な勢いで迫ってきている。すべてを死に追いやる熱の壁が、海面を蒸発させながら迫ってきているのだ。
「な、何あれ…!ミライさん!早く逃げないと…!本当に…!」
「ミライ!早く逃げましょうよ!」
もはや、私に動くことなんてできなかった。己の無力さに打ちひしがれてへたり込んでしまう。私たち人間の勝手な都合のせいで、ヒトのみならずけものさんたちをも犠牲にしてしまう…。ヒトが造った究極の破壊兵器で、けものさんたちが焼き払われてしまう…。それどころか、生き物の住めない土地にすら変えてしまう。それを阻むことができない私の無力さが、どうしても悔しかった。
「「ミライさん!」」
「………」
二人の呼び声に振り向く。私に向けられた二人の眼は、絶望なんかではなくて、私を心配する純粋なものだった。この二人は最初から諦めてなんかいない。諦めてぐずっていたのは私だけだったのだ。私は…最後まで生きようとしていた二人と比べてなんと惨めなのか…。
「うっ…うぅぅ…っ!」
「ミ、ミライさん!?」
「ちょっと!?どうしたのよ!?」
ゆっくりと立ち上がって二人を見据える。今の私には二人を助けることはできない。最後まで私に付き添ってくれた二人に、私は何の手を差し伸べることもできない。諦めてはいけないとは分かっているけど、あの炎を前にしては、もうどしようもできない。
…そして、私は決して口にしてはいけない言葉を二人に告げた。
「皆さん…お元気で…」
白い壁が私たちを呑み込む。サーバルさん…カラカルさん…。どうか苦しまずに逝けますように…。そして、二度と苦しむことのないよう、ヒトの世界から隔絶された理想郷に行けますように…。一切の苦しみから解放されて…さようなら…。
…………
「うっ……つっ……」
鈍い痛みに襲われて、私は目を覚ました。混濁する意識の中、状況を把握するために私は身を起こした。
吹き荒ぶ風、舞う土埃…。驚いたことに、私は核の炎に晒されながらも生きていたのだ。いや、炎ではなくとも核攻撃なのだけど…。
戦闘は止んでいた。二人の姿は見当たらない。私とは別のところに飛ばされてしまったのだろうか。……無事なら良いのだけど…。
ふらふらと立ち上がってなんとか歩みを進めていく。どこへ向かえばいいのかは分からない。ただ、一縷の望みを胸に歩みを進めるのみだ。
「サーバルさん…。カラカルさん…。どこに…」
歩みを進めていくうちに一つの建物が目に入った。私は少しでも安心を得ようとその建物の中に入っていった。
「ッ…ハァッ…!はァッ…」
建物の中に入ると、すぐさま壁にもたれかかって、安心感から大きく脱力した。緊張の糸が切れたせいか体中が震えが走る。
腰に提げていた水筒の水をいくつか口にする。喉が渇いていたせいか、あっという間に飲み干してしまった。
窓から改めて外を確認する。外は暗く、月明かりのみが外を照らしている。海面を照らす曳光弾の明かりも、炎上する軍艦の姿も見当たらない。戦争という行いそのものが終わったかのように思えた。
「……こうしちゃいられない…」
口元を拭って建物の外へと出る。試しに本部へと連絡を取ってみたけど、案の定というか連絡がつかなかった。
不意に生き残っているのは私だけなのではないかという不安に包まれた。広大なジャパリパークに、わたしだけが生き残っているのだ。そう考えると相当な不安に包まれるような感じがした。
「っ…。だめだめ…!まずはサーバルさんたちを探さないと…!それと、生存者もいたら出来る限り救護しなくちゃ…」
自らを鼓舞するように、希望に似たような願いを口にする。死人ではなく、生きた人間…フレンズさんに会いたいと思った。誰でもいい…中国軍でも合衆国の兵士でも良いから会いたいと思った。
果たして生きているヒトなんているのだろうか。私だけがたまたま助かったのではないのか?なんだかそう思えて仕方がない。
建物を出て、当てもなく歩みを続けていく。足取りは重く、引きずるように足を進めていく。
視界がぐらぐらと歪む。息は荒く、うまく呼吸ができない。私も疲れているのだろうか。
やがて、視界に一両の壊れた戦車が目に留まった。私はふらふらとそれに歩み寄ると、そのままその戦車に身を預けた。
急速に視界が暗くなっていく。冷たい風が私を包み、意識が暗闇の底に落ちていく。やがて、私はそのまま気を失ってしまった。
…………
『……さん…。……ライさん…!』
「……ッはっ!」
「良かった…!起きた…!」
「サーバル…さん…?」
「そうだよ…!サーバルだよ…!」
不意に私を呼ぶ声に目を覚ました。目の前にはボロボロに汚れたサーバルさんの姿があった。ようやく見つけたと思われる私の姿を見て、目には涙を溜めている。
「良かった…!無事だったんだね、ミライさん…!」
「サ、サーバルさんこそ…。あ…あぁぁ…」
「ミ、ミライさん…?」
ようやく見つけた…と、いうより、見つけられたという安心感に思わず脱力してしまう。それも、同じ核攻撃を受けたサーバルさんと再会したのだ。これほど喜ばしいこともない。後はカラカルさんを見つけるだけなんだけど…。
「と、とりあえず、安心できるところに行きましょう…。ここにいては、どんな危機が起きるかも分かりませんし…」
「そ、そうだね…。カラカル…大丈夫かなぁ…」
「……分かりません…。最悪の事態を想定して行動しましょう…」
「………」
サーバルさんに抱えられるようにしながら、体を引きずってどこか適当な建物へと歩いていく。
しかし、不気味なまでの静けさだ。戦闘機の空を切る音も、爆発する音もしない。かつてはこれが当たり前だったのであろうが、気付けば、それらの非日常が私たちの新たな日常になってしまっていたのだ。慣れというものは、かくも恐ろしいものだ。
その内、私たちは観測所と思わしき小さな建物に入っていった。中は無人で、計器や資料、ファイルといった物が散乱している。
やがて、適当な壁にもたれかかると、脱力するように腰を落とした。
遠くから波の音が聞こえる。どうやら、建物の近くに海があるらしい。焦燥感やら全身の気怠さのせいでまったく気が付かなかった。
サーバルさんは特に異常は見られない。無理をしていないのであれば良いのだけど…。
それにしても喉が渇いた。水筒の水は空っぽだ。少しは残しておけばよかったと後悔する。
「ミライさん…?」
「……?」
サーバルさんがたずねる。
「大丈夫なの…?ぼーっとしてるけど…」
「……大丈夫です…。少しだけ…疲れました…」
「……そっか…。……私、カラカルを探してくる…。ミライさんみたいに倒れてたらいけないから…」
「……分かりました…。気を付けて…」
そう言ってサーバルさんは出て行った。建屋の中は私一人だけだ。……少しだけ中を漁ってみよう。
「………」
様々な資料を手に取って見てみる。普段の通常業務であれば見ることのできない資料に少しドキドキしてしまう。
「これは…日誌かしら…」
眼鏡の汚れをふき取って中身を見てみる。やはり、これは航海士による日報のようだった。
他にも潮流調査や汚染調査報告書などがそこらに散乱している。どうやら、ここはホッカイエリアにある港湾施設の一部のようだ。恐らくは連絡所にでもいるのだろう。
「あれは……」
ふと、無線機が目に入った。ノイズを吐いているが、一応動いているようだ。無駄な事であろうが、一応マイクを手に取って応援を呼んでみることにした。
「エス・オー・エス。こちら、ジャパリパーク調査隊長、ミライです。現在、ホッカイエリア臨時キャンプ場にて、民間人、パーク職員、その他保護動物含む多数の負傷者を抱えており、取り急ぎ救援を要しています。このメッセージを聞いた方は何でも構いません。ホッカイエリアはなるべく多くの支援を要しています。繰り返します」
……ひどい嘘だ。生存者なんてほとんどいないんだけど…。それでも、少しでも助かる見込みがあるのなら、多少の嘘くらい吐いてもいいだろう。少しくらいは許されるはずだ。
「……はぁ…」
わずかに見える希望が私を苦しませる。
生きたい。死にたくない。誰かに会いたい。私以外の…生きている人に…。
頭の中がぐらぐらする。気を緩めた次の瞬間には倒れてしまいそうだ。無線だって誰にも届いていやしないだろう。一応、メッセージは繰り返し発信するようにはしたけど、私が生きている間に救助が来るという可能性は高くはない。
……それに放射線に晒されているのだ。ガイガーカウンターなんてジャパリパークには置いていない。もしあったのなら、きっとカリカリと嫌な音を立てるはずだ。
放射線という見えない毒が私の体を犯していく。目は見えなくなり、髪は抜け落ち、体の抵抗は弱くなって、衰弱しながら死んでいく。子供の頃に教えられた反戦教育やヒロシマ、ナガサキの話を思い出すようだ。まさか私がその当事者となるだなんて…。
「っ………」
悔しさに涙が溢れてくる。なんて無力で惨めなのだろうか。最後まで抗ってやると思った私の気持ちも、結局は圧倒的な暴力の前に屈するしかなかったのだ。私は、何にもなせなかった。何もできやしなかったのだ。その事実だけが、私に重く圧し掛かってくる。
「………」
少し疲れてしまった。なんだか今日は寝てばっかりな気がする。破壊と殺戮の果てに生き延びた私ができる唯一のことだ。生存者を探すのも明日からでも良いだろう。もしかしたら、サーバルさんが見つけてくるかもしれない。その為にもここで待機しておくのが良いだろう。
眼鏡をはずしてゆっくりとまぶたを降ろしていく。そうして、私の意識は落ちていくのだった。
…………
目が覚めたら、夜が明けてくる頃だった。結構長く眠っていたらしい。固い床で寝ていたせいで体の節々が痛む。
「そういえば、サーバルさん…」
サーバルさんの姿が見当たらない。体を起こして室内を見回してみると、部屋の隅で膝を抱えているサーバルさんの姿が見えた。
なんだかひどく大人しい。あんな姿勢で寝ているとも思えないし、まさかという考えが頭をよぎっていく。
……カラカルさんの姿が見当たらない。まさか、本当に…。
……聞いてみない事には始まらない。ただ見つからなかっただけかもしれないし、外の空気を吸っているだけかもしれない。
「あの、サーバルさん…」
ちらりとサーバルさんの片目が私をのぞいた。その目は赤く、泣き腫らしているように見えた。
……ああ、やっぱり…だめだったか…。赤く泣き腫らした目と、その無言の答えがすべてを語っていた。カラカルさんは…だめだったんだ。
サーバルさんの隣に移動して座り込む。よく聞けば、小さくしゃくりあげているのが分かる。
サーバルさんは、ついさっきまで泣いていたのだ。ここへ戻ってきたのもそう遠くない時間だったりするのだろう。
私は声をかけられずにいた。どう声をかけていいのか分からなかった。……あの時の私はどういう気持ちだったか。
私はカコを亡くした。ネメアーさんを亡くした。たくさんのフレンズさんも看取ってきた。最初は心にぽっかりと穴が空いたようで誰の声も届かなかったけど…やがては、それすらも麻痺してきたように思えた。人の死を悲しめなくなり、人の死を数字としか見れなくなっていた。
あるエラい人は言っていた。一人の死は悲劇だが、万人の死は統計上の数字でしかない、と。まさしく、私もその言葉に支配されていたのではないか。
「カラカル…死んでた…」
「え……」
唐突にサーバルさんは口を開いた。
「私が見つけた時には…もう…死んでた…。お別れの言葉も言えなかった…。冷たくなってたんだよ…。初めて…初めて死というものを見た気がしたよ…ミライさん…。カラカルが…私の友達が…死んで…!」
膝を抱える手に力が籠る。ぎゅっと全身に力を込めたと同時に、振り絞るような声でカラカルさんの死を、自らの口で伝えた。
ガバっと起き上がって私の腕を強く掴む。そして、自らの胸の内を吐き出すように叫んだ。
「どうして!?どうして死ななきゃいけないの!?カラカルもみんなも…!戦争っていうよく分かんない殺し合いのせいで、みんなが…!私も…私もいっぱいヒトを殺したよ…!なんも抵抗もできない人をいっぱい…!ネメアーといっしょに…!」
ぐしゃぐしゃの顔で言葉を荒げながらサーバルさんは続ける。
「私…初めて分かったよ…。ヒトの死が…生き物の死がどんなにつらいものか…。少し前までいっしょに遊んでいたのに…。たくさんの時間をいっしょに過ごしたのに…。次の瞬間には死んでるんだよ…?どうして…どうして何も悪いことをしてないのに…死ななきゃいけないの…!?」
ぎゅっと私の腕を握る小さな手に力が籠る。私は黙ってそれを受け入れることしかできない。
「教えてよ…!ミライさん…!」
縋るようにしてサーバルさんが泣きじゃくる。その姿を見て、私も涙が溢れるようだった。
床が涙に濡れていく。訳も分からず涙が溢れてくる。麻痺していた感情が少しずつ戻ってくるかのようだった。サーバルさんの思いと、かけがえのない友人の死が、私という個を戻していくかのようだった。
「サーバルさん…」
言葉が溢れてくる。
「ごめんなさい…!ごめんなさい…!!私たちヒトの…勝手なわがままのせいで…!」
訳も分からず言葉が溢れてくる。ごめんなさい、ごめんなさいと、誰の言葉かも分からずに、言葉が溢れてくる。私自身が被害者のはずなのに、ただただ私が悪いのだと呵責の情が私を支配していく。
……そう。これは、人類が起こした戦争。そして、サーバルさん、引いてはフレンズさんはその被害者なのだ。いや、地球上に住まうすべての動物が被害者なのだ。ジャパリパークだけに限った話ではない。
地上にいては爆弾の犠牲になったであろう。水中にいてはソナーや爆雷の犠牲になったであろう。空に飛んでいては核の炎で焼かれたであろう。地上、空、海のすべてに至るまで、動物は犠牲になったのだ。人間が起こした勝手な争いのせいでだ。
私は、人間たちを代表して、ジャパリパークで生き残ったサーバルさんに償うのだ。私に許された、唯一の贖いだ。
「どうか…許してください…サーバルさん…」
私たちの犯した大罪を懺悔するように、面を伏してサーバルさんに許しを請う。到底許されことではないとは分かっているけど、やらない訳にはいかなかった。こうでもしないと、私の心が壊れてしまうからだ。私は人類の犯した罪を一身に背負う罪人なのだ。
お互いひとしきり泣いた後、サーバルさんがふと立ち上がった。窓の外…遠くに見える島を見つめてぽつりと呟いた。
「行こう…。アークティカ地方…だっけ…。先に皆行っちゃったかもしれないし…誰かに会えるかもしれない…」
「そう…ですね…。まずは…動ける船を…探さないと…」
建屋を出て波止場に向かう。係留場に船の姿はなく、ボラードだけがぽつぽつと立っている。そのボラードもよく見ると、ロープのようなものが焼け付いた跡がある。核の炎で焼けてしまったのだろう。これでは、船も水底に沈んでいるに違いない。
「ミライさん!」
遠くでサーバルさんの呼ぶ声が聞こえた。まさか船を見つけたのかと思い向かってみると、汽水域で擱座しているモーターボートのような小さな船が見つかった。中にはヘルメットや緑色のポーチが入っている。恐らくは、合衆国か中国軍の上陸に使われたのだろう。
「これ、動くかな…?」
「わかりません…。……ちょっとやってみましょう…」
スターターロープを引っ張ってエンジンの始動を試みる。幸いにもエンジンは生きていたようで、数度引っ張ってみたら動いてくれた。あとは、この小さなモーターボートでアークティカ地方に行ければいいのだけど…。
擱座したボートを水面に浮かべて港へと出る。波は静かで、転覆する心配はなさそうだ。
「じゃあ…行こう、ミライさん…」
「ええ…。アークティカ地方へ…最後の旅路です…」
船を北極地方と名付けられた最果ての地へと走らせていく。本来であれば、サーバルさんのような温暖な気候に生息するフレンズさんにはつらい所かもしれない。けど、サーバルさんは自らその地へと行こうと言っている。どうして私に断ることができようか。
……もう帰る事なんてできない。私たちに残された、最後の地だ。そこで私たちは、命運を果たすのだろう。
私たちの、最後の旅路だ。