新・世界樹じゃない迷宮   作:激遅新世界樹1ストーリークリア兄貴

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金曜ロードショーでサマーウォーズを見て泣いたので、投稿です

サマーウォーズは俺の青春


血よ、目覚めよ

君は醜悪なる食人花と名付けたモンスターにロングスラストを放つ。槍を扱うにおいて基礎であるこの技は、一撃に重きをおいた刺突を放つ。目にも留まらぬ速さで目標(ターゲット)に近づき、敵を穿つのだ。しかし君の一撃は本体に突き刺されど、それは穂先のみでありダメージとは程遠いものだった。

 

槍をすぐに引き抜くと、食人花は触手を鞭のようにしならせて君に叩きつけようとする。君はシングルスラストでそれらを千切り飛ばそうとするが、弾力があるのか衝撃に小さく弾かれるだけで、触手はすぐに君を追いかける。

 

触手を足場に立体機動を混ぜながら回避を続ける。食人花は君が足場にした瞬間を狙って触手をうねらせ、姿勢を崩そうと狙ってくる。君はそれをロングスラストで触手にあえて楔のように打ち込むことで、触手に槍を支柱にしてしがみつく。食人花は触手を振り払って、君は投げるようにして吹き飛ばされる。

 

君は近くの建物に向かって飛んでいくが、なんとか姿勢を整えて建物の壁に着地。衝撃で壁が陥没するが、脚のバネを全力で利用して衝撃を吸収し、飛ぶようにして先ほどよりも勢いよくロングスラストを放つ。しかし、君の一撃は触手の鞭を横薙ぎに払われることで、あっさりと防がれ、君は地面に叩きつけられた。大小多々ある擦り傷と打撲、内出血。直接殴られた脇腹は痣どころか骨まで逝っているようだ。あばらが何本か折れている。血が君の腕や頭からたらりと流れる。

 

あまりに自分のレベルが低すぎる。そのせいで切れる手札も少ない。

 

ロングスラストは効かない、シングルスラストも範囲攻撃で薙ぎ払うための技であり有効打にはならず、しかもそれは君の体力を削って放つものだ。体力の低下はリスクを伴う。集中力の低下は死を招く。

こちらの攻撃が通らない敵ということは、こちらが攻撃を受ければそれは致命傷につながる。それ程にこの食人花は君と力の差があるということだ。君はその感覚を久々に感じ取る。FOEや階層主(フロアボス)と呼ばれるものどもと同等の脅威、しかも今の君には頼れる仲間がいない。メディカ(ポーション)も無ければ、状況を変えることのできるアイテムもない。絶体絶命とはこのことだろう。

 

来るかもわからない援軍を待つか

 

力を振り絞り一縷(いちる)の望みにかけるか

 

いっそ諦めてしまうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

諦めるなどもってのほか、これまでの経験を思い出せ。キミは幾たびの危機を乗り越え、世界樹の迷宮を踏破した猛者なのだろう?故郷の危機を、世界の危機を救い出した英雄なのだろう?

ならば君に諦めるという選択肢を選ばせることはできない。キミの闘志が消えぬ限りは立ち上がるのだ!

さあ、キミのチカラ、今こそ解放(・・)する時だ!!

 

 

 

解放(ブースト)

 

 

 

 

君の瞳が赤い()を灯す

 

傷ついた体に力を張り巡らせ立ち上がる

 

頭から流れる血を拭い、振り払う

 

 

振り払われた血は君から離れた瞬間、勢いを止め、球となり君の周りを浮遊する。

 

 

ブラッドウェポン

 

本来ならばまだ使うことができない技(・・・・・・・・・・・・)を、君は行使する。君の槍に浮遊していた血が螺旋状に渦巻いて纏わりつく。

 

リミットレス

 

ブラッドウェポン、リミットレスは共に攻撃力を強化する技術。しかし、その代償に己の血を流さねばならない諸刃の剣なのだ。

 

 

ディレイチャージ

 

 

君の傷から血が溢れ出し、それは頭上で形を成し、その矛先を食人花へと向ける。

それは己の血を槍の形へと変え、収束、形成し、血の槍が完成した瞬間、まるで意思を持つかのように放たれる。一族秘伝の技術。

リミットレスとブラッドウェポンの効力は、ディレイチャージの槍へ付与される。血の塊は全長2Mほど巨大な槍の形へと姿を変えていく。

 

 

流石に巨大な槍を見て危機感を覚えたのか、食人花は触手を大きくうならせて君へ差しむけるが、君は先ほどは通用しなかった槍を触手へと放つ。先ほどとは打って変わって穂先は触手を貫き、千切り飛ばす。しかし、君が槍を振るうたび、小さかった擦り傷からも血が滲み出す。ブラッドウェポンの代償である。

 

しかし君はそれを気にせず脱兎の如く駆け出し、食人花へと距離を詰める。まるで別人にでもなったかのようなスピードに、食人花は追いつくことができず触手は空を切ることしかできない。

 

血の槍は完全に成形を終えると、2.5Mもの大きさとなった。そして、それは動き出す。

 

血の槍に触手を殺到させ、少しでも威力を削ろうとするが触手は全て消し飛び、その勢いは衰えることを知らぬまま、食人花の中心部に深く突き刺さる。

 

それでもまだ動きを止めない食人花の真上から、青年は血まみれの衣装を風にはためかせ、呟いた。

 

 

 

逝ね

 

 

 

 

空気を蹴り飛ばし、君は風を切り裂いて直下へと突撃する。血の螺旋を纏った槍は、まるで血の槍と重なることで十字(クロス)を作るようにして食人花を刺し貫き、

 

 

食人花の全てを塵へと還した

 

 

 

 

 

 

おめでとう、見事君は強大な敵を打ち倒し、少女を守りきることができたのだ!

 

 

 

 

 




戦闘描写が苦手すぎて長く書くことができない悲しみ。

技の名前がたくさん出てきましたがいずれ詳しい解説を入れる予定です。

ハイランダーの目が光ってますが、イメージ的には怒り状態のナルガクルガが動くたびに眼光(物理)が尾を引いてる感じを想像してます。
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