新・世界樹じゃない迷宮   作:激遅新世界樹1ストーリークリア兄貴

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拙者エキスパートでhageまくり侍。片腕のあんちくしょうすら倒せない(二敗
引き継ぎでストーリーキャラは第五層まで縛るということで、新規キャラで戦ってるのですがブシドーちゃんがパラディンのヘイトすり抜けてワンパンされる悲しみ


君はダンジョンへ向かう

朝焼けの橙色が世界を染め上げる頃。

君は自分の得物がないため、素手で体を動かしていく。何千何万回と放った己が技を丁寧になぞり、君にしか見えない槍で君にしか見えない過去の敵を貫いていく。体はキミの動きについて行っているように見えるが、キミは1つの違和感を感じるだろう。

 

遅い

 

ただただ今までと比べるとはるかに遅いのだ。それはまるで初めて迷宮に潜った時と同等に体の動きが遅い。思考と体の動作が追いつかない。頭の中でコレをしたらコウと決めたら動けていたのだが、今はそれが何秒も遅れて動きが完了している。

そんな感覚を君は確かに感じた。これに慣れるには時間がかかりそうだと君は少しため息をついてから、拠点(ホーム)となった廃墟と言っても過言ではない教会へと足を踏み入れていく。大体AM08ぐらいだろうか、起きてから一時間ほど体を動かした君は、まだ起きていない2人の住人へ、モーニングコールをするだろう。

 

秘密の階段を降り、居住スペースへ入るとそこにはかみさまとベルが同じベットの上で寝ている光景を目撃する。朝起きた時には気がつかなかった君は少し驚くが、口出しするのも野暮だろうと朝食の支度をする。と言ってもこの教会に食材はあまりなく、じゃが丸くんを温め直して皿に盛り付けるだけである。外で焚き火を作りじゃが丸くんを温めつつ、まだ起きない二人に声をかけていく。

 

二人はキミの声に目を覚ますとまだ眠そうにしながらも、教会の近くにある井戸から汲み上げた水が入った桶で顔を洗い始める。二人が洗顔やらをすませる頃には全員分の朝食の支度が完了していた。

 

 

 

「それじゃ、二人とも行ってらっしゃい。

怪我なんかしちゃダメだぜ?」

 

朝食を済ませたあと、ベルと君はかみさまに見送られながらオラリオと呼ばれる街の中を進んで行く。目指す先はこの町の中心地にして、圧巻の高さとその存在感を誇る、バベルの塔、と呼ばれる施設である。そこには君にとって冒険者ギルドと呼ばれていたもの、というより名前はそっくりそのままの組織があり、登録をしていないと本当の目的地であるバベルの塔の地下、ダンジョン(・・・・・)と呼ばれる迷宮へ探索しにいけないためだ。

道すがらにベルからダンジョンの基本について教えてもらう、本人はまだまだと謙遜するが詰め込まれた知識は決して無駄ではないと知っている君は、ベルはすごいよと褒めるものの照れてしまいその後の会話は続かなかった。

しかし君は一つの疑問を得てしまった。

 

冒険者(・・・)冒険してはいけない(・・・・・・・・・)だそうです」

 

なぜ、という考えが思考を埋め尽くす。ベルとの会話がなくなった後、ベルとはぐれないようにしながら街中を進みつつ、言葉の意味を理解しようとするが、理解するには至れなかった。

 

冒険者(・・・)とは冒険する者である(・・・・・・・・)

 

それをしてはいけないなどと、さも常識だろうという風に言われると君は困惑してしまう。が、それは表面に出さないようにすると決めた頃、ベルの声によって意識を外へと向ける。

 

「ここがバベルの塔、オラリオで一番大きくてたくさんの人が行き来する場所です!」

 

目の前には空を見上げても視界に入りきらないほどの塔、世界樹よりも高い塔が、君の目の前に存在した。

 

 

 

バベルの塔の内部へ入るとまず見えるものは、広間なのに広いと付けたくなってしまうほどの広間。人や人に獣の耳が生えている人が仕切っているカウンター。鉄柵で閉ざされた穴。そして目的地であるダンジョンへの入り口。元いた世界のギルドはここまで広くなかったはずと、圧巻の景色に足を止めてしまう。

 

ベルが引き連れていかなければもう少しその場で棒立ちしていたであろう。引き連れていかれた先で君は、ギルドアドバイザーであるエイナ、ハーフエルフと呼ばれる種族の女性と登録に関する話を進めて行く。そこでわかるのは、君はこの世界の文字を読むことができない。街中を歩いていた時はベルの話などで気が向かなかったが、文字が書けない読めないことにここで苦労することになるとは思わなかった。

字が書けないことを正直に伝えると、一瞬驚かれてしまいすぐに謝罪される。君の代わりにベルが名前や年齢、使う獲物や得意なこと苦手なことを用紙に書き込んでいく。

 

「はい、承りました。それでは改めましてこれからよろしくお願いします。ハイランダー(・・・・・・)さん、他の冒険者の方々と違ってダンジョンに対して油断しない姿勢はとても喜ばしいものです。

正直なところ、ベル君一人でダンジョンに向かわせるのは少し怖かったんです。ですのでハイランダーさんが一緒に潜ってくれると少し安心できます」

 

ベルは一人で行くことに心配されていたことにショックを受け、その場でへなへなとしゃがみこんでしまう。君はベルが落ち込んでいる隣で淡々と説明を受ける。まだ新人の君たちは三階層までしか探索してはいけないこと、武具の貸し出しがギルドで行われていること、絶対に冒険してはいけないことを伝えられる。

 

ベルが立ち直るまでに、武具の貸し出しサービスであまり品質が高そうでない槍と皮のプロテクターや脚当て、籠手を借り受ける。代金は4500ヴァリス、無期限で利子などが無いことを確認しながら契約をする。キミは自分の名前を先程ベルが書いたものを真似してなんとか書いた。とても読みにくく苦笑いされてしまったが。

 

 

 

 

諸々の手続きを済ませると、二人はついにダンジョンへと足を踏み入れる

 

 

さあ、冒険を始めよう

 

 

君と君の新しい仲間とともに

 

 

この新しい世界で

 

 

冒険者はダンジョン(未知)を求める者である

 

キミの心臓は、まるで初めて世界樹の迷宮へと潜り込んだときのように高鳴っていた

 

 

 

「さあ、冒険を始めよう」




冒険者とボウケンシャーは別物です
そして彼(ハイランダー)は冒険者とボウケンシャーのハイブリットです
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