新・世界樹じゃない迷宮 作:激遅新世界樹1ストーリークリア兄貴
君はデートをする?
「はい、前より耐久力を上げたから早々刃こぼれとかしないはずだ、け、ど!
大切に扱ってよね、君は予備の武器も持ってないんだし、ダンジョンの中でこの
少々日が経って武器の修理完了予定日になった君は、バベルへと足を運びシャルネルから新品同然となった
「決めた、
君はシャルネルのゴリ押し気味な発言に疑問を唱える。シャルネルは眉を八の字に曲げて不服そうな顔をしながら答えた。
「君の今の態度、そうやって死に急ぐみたいにダンジョンに潜りに行こうとするのを見るとね、はっきり言って心配なの。それに君が私の
とにかく、絶対ついていくからね!今から潜るっていうならすぐに準備するから」
やる気に満ち溢れている彼女を見て、迷宮探索について来たかつての店主を思い出す。鍛治士はダンジョン探索にくるものなのだろうか?君は疑問を抱えたまま彼女の言われるがままに、迷宮探索へと共に挑むことになったのだ。
「一応、私はレベル2の冒険者なんだけど、君は私とならどこまで潜れると思う?」
まさかの
「むー、言っておくけど私の方が君より先輩なんだからね。ダンジョンだって
さらに君は驚いた。彼女は自分の到達階層より3倍も深く潜っているのだという。彼女の悪気のない発言は、君の心に1つ楔を打ち込んだのだった。彼は最前線を走る冒険者だった。故にこの3倍という大きな差をどうすれば覆せるのか、大いに頭を悩ませていた。
「あっ、それとダンジョンに行く前に荷物チェックするね。必要なものが入ってるか、不要なものが入ってないか確認して無駄を省かないと。私も久しぶりの冒険だから忘れ物とかないか確認しておきたいんだ」
ようやく言葉の刃を切り抜けた君だったが、荷物チェックで思わぬ指摘を受けた。
「ポーションよし、
シャルネルが取り出した物、それは紙とペン。冒険者にとって生命線の1つでもある地図の作成に必要な道具である。
「地図は自分たちの手で書くものって…ダンジョンにいる間そんな余裕ないでしょ?いつ襲われるかもわからないんだから」
まあ、紙とペンならさしたる重さでもないしいいかな。シャルネルは紙とペンは見逃してくれたが、まだ気になるものがあるらしい。
「ねえ、このちっちゃな袋は何?表面に糸玉みたいなのが描かれてるけど」
それは、君にとって一番大事なお守りである。この世界に来てアリアドネの糸がないことを知った君は、本当にないのか探し回ったあげくに見つからず、ついには自分で布袋を買い、アリアドネの糸の絵を描いて中に100ヴァリスを入れることでお守りがわりにしているのだ。ここ最近ようやく出来たばかりの自作の帰還祈願のお守りである。
「大切なものなんだ、そのお守り。見たことないけど何を願ってるものなの?帰還祈願?アハハハハ、初めて聞いた!でも冒険者たちには縁起がいいかもしれないね。
さてとっ、準備も出来てるみたいだし…
いこっか」
君たちはダンジョンの中に足を踏み入れる。あいも変わらず薄暗いダンジョン内だが、仄かに道筋を照らす明かりは、同行者である少女の姿を照らし出していた。
「ん? どうしたの、私のこと見つめて」
普段は薄い布を胸と腰に巻きつけ、首飾りなどしかしていないシャルネル。アマゾネスの服装は特徴的で、とにかく動きやすさを重視している。故に露出度が高く、胸と腰回りしか隠していない衣装がほとんどである。
冒険に出るときもそれは同じなようだ。普段から主張性のある胸は、胸当てのせいでいつもより強調されている。腰回りも普段とつけている物が違うようで、スカートなのだがスリットが入っていて生地も薄く脚が透けて見えてるのだ。ヘソ出し、生足、魅惑の褐色地肌。しかし本人には恥じらう様子はなく、これが普段通りの衣装なのだろう。背中には大弓を、腰には矢筒と短剣が取り付けてあり、彼女が後衛職なのが見て取れる。あの弓ならばモンスターたちを撃ち抜くなど容易いだろう。
君は彼女の装備を確認すると、それで大丈夫なのか尋ねる。しかし、彼女はいつもこれで戦って来たようで、余裕の表情を浮かべている。なら大丈夫だろう、君はシャルネルのことを信じて迷宮の奥へ歩を進める前に、シャルネルに呼び止められる。
「そういえばさ、君、その子の名前って知ってたっけ?」
そういえば相棒ともなろう武器の名前を聞いていなかったことを忘れていた。君は改めてシャルネルにこの武器の名前を訪ねた。
「この子の名前は、アルケス。
君のために生まれ変わった、君のための槍」
武器の名前に特に意味は)ないです。思いつきでつけました
それと、突然のアンケートにご協力いただきありがとうございます。意外にもベーシックの票が多くてびっくりしました。ヒロイックでダンまち勢にもハイランダーにもトラトラウマウマして欲しいという声が上がるものかと思っていたので。