新・世界樹じゃない迷宮 作:激遅新世界樹1ストーリークリア兄貴
君たちはB12Fの下り階段、つまりB13Fへの入り口の目の前にいる。ここから下は中層と呼ばれる領域になり、モンスターの強さやダンジョンがトラップを仕掛けてくるなど大幅に様変わりするとのことだ。とくに準備などをしないと、ヘルハウンドというモンスターの
君はシャルネルに帰還する旨を伝える。シャルネルも君の意見には賛成のようで、二人は一度帰還することになる。今まで通ってきた道を地図を頼りに戻って行くと、既にオラリオは街灯の灯る時間帯にまでなっていた。
バベルでシャワーを浴びて装備などの点検をしてからギルドへと向かう。ギルドでは夜にもかかわらず人だかりができている。自慢話不幸話雑談、換金後のヴァリス袋を持って酒場へと行くだろう人々や、ヘトヘトで今にも倒れそうな足取りでホームへと帰るものもいるだろう。忙しなくギルドの職員も働いている。が、どうやら我らがアドバイザーのエイナは既に退勤後のようで換金終了後も見かけることはなかった。本日の収穫は38400ヴァリス。素材諸々はシャルネルへ今回の付き添いのお礼として渡すことにした。シャルネルは流石に貰えないと言うが、モンスターとの接敵中の援護や一対一になるように場作りしてくれたこと、試運転に付き合ってくれた(勝手についてきた)ことや最後には
君は少し頰を掻きながら、くすぐったい気持ちを心の中に押しとどめてシャルネルにまた頼む、そう一言だけ伝えてギルドから去っていった。頼むことに慣れてない君はシャルネルに何かを頼むのがこっぱずかしかったのだある。一方シャルネルは、君が恥ずかしそうに(シャルネル視点)「また頼む」と言ったことにちょっとだけドキッとしていた。こう、無口な感じの人が恥ずかしいけどなんとか人にものを頼む姿は、心にくるものがあったようだ。ーー
君がホームに帰るとベッドの上で寝ているかみさまと、机に体を預けて眠っているベルの姿があった。君はあまり音を立てないように装備を外して纏めておくと、ベルに毛布を掛けてから自分もソファーの上で横になり、まどろみの中へと意識を落としていった。
次の朝、起きて槍だけを手に取り、
やはりベルには才能がある。先日の動きから進歩が見える。手数は増えているし、前より隙は減ってきている、それでいて力の緩急を意識し始めている。甘いところはあるが 時間が経てばそれもだんだん洗練されていく。
ベルは強くなれる。
君は起き上がり始めたベルを見て、口角が上がるのを止めることはなかった。