新・世界樹じゃない迷宮 作:激遅新世界樹1ストーリークリア兄貴
君は
揺さぶられている、君は目を覚ますとベルが君の名前を必死に叫んで起こそうとしていた。かみさまは後ろの方で何故かオロオロしていた。君はベルに向かって何故ここまで騒いでるのかを聞くと、ベルは一瞬表情が引きつり、だが君がふざけていると思ったのか怒るように君に問いただす。
「どうして血まみれの姿なんですか、ハイランダーさん!」
ベルに言われて気がつく。あぁ、そういえばシャワーも浴びず帰って来たのだった。どうしよう、とりあえず血みどろではあるが怪我はないことだけはまず二人に伝えることにしよう。返り血で髪の毛や
結局のところ、2人への弁明には長い時間を要した。
まず経緯を話すことにした。「目が覚めたらダンジョンに居た」、そう言葉にした君をベルは困惑し、かみさまは訝しげに君を見つめる。話を続けた君は、目を覚ましてすぐ
その後、もっと表情が険しくなるかみさまを横に、君は話し続けた。困惑していたベルは話を聞くごとに段々と表情に明るさがもどり、次第に目をキラキラとさせ話に夢中になっていった。かみさまはハラハラドキドキと言ったところだが、魔物にトドメをさして帰ってきたことを話すと安堵し、表情を和らげた。
そんなこんなで話し終えると、ベルは居ても立っても居られないのか、装備を着けてダンジョンへと走り出した。かみさまはそれを止めることができず逃してしまう。君もシャワーを浴びようとバベルへ向かおうとするが、ガシリと手を掴まれ、笑顔の神様にその場で座らせられーー元の世界でもサムライの冒険者がしていた正座というものーーると、
「で、本当はどうしてダンジョンにいたんだい?」
怒っていた。
君は、ダンジョンに居た理由が本当にわからないこと、実は脇腹を抉られたこと、自分のスキルとグリモアのスキルによって傷が治り、帰ってこれたことを話した。
かみさまは表情を何回も変えながら話を聞き、最後には大きくため息をついて、
「ハイランダー君はホントのほんっとうに無茶ばかりして!ボクをいくら心配させれば気が済むんだい!?キミがいくら強かったからって、1人でそんなモンスターに立ち向かうなんて…」
「でも本当によかったよ、君が無事に帰ってきてくれて。
再三言わせてもらうけど、ボクにとっても、ベル君にとっても、君は大切な
表情は真剣味を帯びていく。
また、かみさまを心配させてしまった。
かみさまは最後に、
「お願いだからしばらくは一人でダンジョンに挑むのはやめてほしい。たとえキミが英雄と呼ばれた人物だったとしても、一人でダンジョンに潜り続けるのは危険すぎる」
そういうと、バイトの支度をする。
キミはそれに対して強く心に決めて、返事をする。かみさまはにっこり笑うと
長い時間放置したせいで、固まった血を洗い流すのに何時間もかかったのは言うまでもない。