平成の転生者(仮)   作:初任者

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つい思いついて書き始めました。2次創作は初めての投稿です。
主人公の学年を5→6年生に変更しました。


第1章ーデビルサバイバー2ー
第1章第1話


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第1章

ーデビルサバイバー2ー

第1話

ーその男、平成のー

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ーーー平成31年4月25日7時58分。

 

 

これは俺が………いや、"前世の俺"が死んだ死亡時刻である。

 

原因は通り魔に刃物で刺されたことによる出血死。あっけない死に方だった。

 

 

ーーーだが、そこで死んで終わりのはずの人生は狂った。

 

 

いたずらの神を名乗る声に導かれ、俺は新たな生命として、記憶を持ったまま転生した。世に言うところの転生者と言うやつだろう。

 

最近の小説のごとく特典を与えられた俺は、しかしその特典をまともに使うことなく第2の人生を過ごしていた。

 

 

ーーーそう、過ごしていたんだ。

 

 

*********

○東京○

○地下鉄の駅○

 

 

「は、はは、一体なんだこれ」

 

 

小学6年生の少年こと俺【八神 総司】はボロボロになった地下鉄の駅を見渡しながら、思わず呟く。

 

電車は線路を飛び出し、壁は崩れ、電線はショートして火花を飛ばし、いくつもの死体があちらこちらに散乱している。

 

 

「………は、早く出て助けを呼ばないと‼︎」

 

 

俺は慌てて出口に向かう。

 

 

「うっ」

 

 

しかし、俺はその足を止める。それは何故か?

 

 

「ーーーグルル」

 

 

"化け物"がいた。

 

 

「【闘鬼:コボルト】⁉︎」

 

 

それはゲーム【デビルサバイバー】のシリーズに出てくる【悪魔】と呼ばれるモンスターがいた。それも3体もである。

 

 

「はっ‼︎」

 

 

俺は口を塞ぎ、物陰に隠れる。

 

 

「(戦えなくはないが、こんなところで暴れればどう崩れるか分かったもんじゃねぇ)」

 

 

俺は隠れながらソロソロと出口へと向かう。

 

 

「ーーー来ないで‼︎」

「あ?」

 

 

女の声が響き渡る。

 

そして青い光が地下鉄の中を照らす。

 

 

「ーーーちぃっ⁉︎」

 

 

俺は隠れるのをやめて走り出す。

 

 

「くそったれぇえええ‼︎」

「ゴギャ⁉︎」

 

 

俺はコボルト1体の頭に飛び膝蹴りを食らわせ、そのまま着地し、走り出す。

 

 

「さっさと立て‼︎」

「え、あ」

 

 

地面に倒れていた女子高校生が混乱しながらも、やっと立ち上がる。

 

 

「あれはあんたの仲魔か?」

「え?」

 

 

背後で暴れている【邪鬼:オーガ】を指差す。

 

 

「まあいい、さっさとトンズラさせてもらおう。そっちの兄ちゃん達も手を貸してくれ」

「「あ、はい」」

 

 

男子高校生2人が瓦礫の段差を登るのを手伝い、俺と女子高校生が段差を登りきる。

 

 

「ほら、走るぞ。いっそげー」

「「余裕だな⁉︎」」

 

 

*********

○駅の外○

 

 

「ふぅ、ひとまず逃げ切れた………」

「えっと、君は………?」

 

 

ウサ耳フード?の服を着た男子高校生が俺に問いかける。

 

 

「八神 総司。見ての通り小学生です。さっきは緊急だったので言葉遣いが荒れてしまいすみません」

「あ、いや、助かったよ。俺は【久世 響】」

「俺【志島 大地】」

「あ、【新田 維緒】です」

 

 

俺達は挨拶を交わす。

 

 

「自分は救急隊に報告してきますのでこれで失礼します」

「あ、ああ」

 

 

俺は学生達と別れ、その場を立ち去る。

 

 

「(クソ、こんな事になるなら家族を連れてきたんだが)」

 

 

俺は救急隊を探しながら頭の中で状況を整理する。

 

 

「(間違いない。この世界は【デビルサバイバー2】の世界だ)」

 

 

主人公は先ほど共に脱出した久世 響である。

 

 

「(問題はこのゲームのストーリー上日本の一部地域以外が【無】に呑まれて消滅する事。そして7日間でその一部地域も呑まれてこの世界が消える事)」

 

 

世界の滅亡を阻止するにはただ一つ。ゲームのようにクリアすること。

 

 

「(そうすれば家族も帰ってくる。やるしかない)」

 

 

ストーリーに介入しなければ、家族どころか俺すら消滅する。やるしかない。

 

 

「(よし、やるぞーーー)」

「おい君。少しいいか?」

 

 

振り返ると【JP's(ジプス)】とか書かれた黄色の制服を着た男が俺の右肩に手を乗せていた。

 

 

「oh………」

 

 

俺はドナドナされていった。多分俺の目は死んだ魚のようだったであろう。

 

………まあ、結果的には悪くなかったのだが。

 

 

*********

******

***

 

 

ーーーJP's(ジプス)。

正式名称、【japan meteorological agency,prescribed geomagnetism research department】。日本名称で【気象庁・指定地磁気調査部】は、霊的に日本を守護する秘密国防組織である。

 

昔から悪魔の存在を知っており、それを使役してきた。言うなれば現代の陰陽道組織みたいなものだ。

 

そして、JP'sはデビルサバイバー2の世界において、世界を救うために戦う組織であった。

 

しかし、戦うためとはいえ、物資の独占を行なったり、被災者の救済を積極的に行わなかったために、国民から大きい反発を受けた組織でもある。

 

特に局長である【峰津院 大和】は実力主義思想であり、自分の望む世界のためなら何人でも殺せる人間である。

 

正直関わりたくないが、関わらなければいけない厄介な組織であった。

 

 

*********

○とある公園○

 

 

「ふぅ、ここで少し休憩しよう」

 

 

JP'sの聴取から解放された俺は、公園の花壇に座る。

 

なお、聴取には正直に狼人間の頭にジャンピングキックを決めたと言ったら、大丈夫かこいつという視線を送られた。

 

 

「さて、少し状況の整理をするか」

 

 

俺は現状の情報をまとめる。

 

デビルサバイバー2は【無の侵食】という世界を滅ぼす攻撃により、世界が滅ぶ7日間を【悪魔召喚プログラム】と【死に顔動画アプリ:ニカイア】を使い。最終的には世界を救うゲームであった。

 

そして、7日間の1日目である【憂鬱の日曜日】は、先程述べた無の侵食により世界の大半が無に飲まれ消えてしまうが、日本はとある結界により建物などに大ダメージを受けるが防御に成功した。

 

しかし、世界の管理人とされる【ポラリス】により、【セプテントリオン】と呼ばれる刺客が試練として差し向けられた。

 

そして、1日目の刺客であるセプテントリオン【ドゥベ】は………正直言って主人公達のでないと倒せないだろう。

 

 

「ここまでで、確実に言える事は1つ………か」

 

 

日本は結界により生き残ったとはいえ、無に飲まれて存在ごと消えてしまった土地もある。結界がない土地は消えてしまうのだ。

 

 

「あの土地には結界はなさそうだった。消滅、してるだろうな」

 

 

俺は自分の言葉を噛みしめる。

 

 

「ーーー世界を、家族を救うにはクリアするしか、ない‼︎」

 

 

俺は改めて覚悟を決める。

 

 

「幸いにも特典は使える。軽い助けにはなるはずだ」

 

 

俺は再び立ち上がる。

 

 

「主人公達と合流しないと」

 

 

俺は歩き始める。全ては世界を救い、家族を取り戻すために。

 

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エンド

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頑張って第2書きます。

新章に悩んでいます。よければ参考までに意見をお聞かせください。

  • 知識がなくとも、とらは
  • 異世界へ、GATE
  • 魔法足りてないよ、りりなの
  • もっと魔境へ、??ルート
  • いやいやもっと別の、その他

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