それとヤンデレ(?)。
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第4章
ーリリカルなのはー
第2話
ー家族の真実ー
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部屋に立花を上げて話を聞いた俺は、思わず頭を抱えていた。
「なんてこった。はやてがそんな事に巻き込まれるとは………」
どうやら、俺は原作にはいないはやての兄として生まれたらしい。二次創作風に言うならオリキャラという奴だろうか?
「でも、まさか世界滅亡の危機に陥っていたとは………予想外デス‼︎」
立花も目の前で頭を抱えている。
「間違い………じゃないんだな?」
「事前に調べた事柄をまとめると間違いなく」
俺はため息を吐き出す。 正直寝込みたいぐらいの問題が山積みだが、もう一つ確認するべきことがある。
「お前も特典を貰ったのか?」
「えっと、原作に出てくるシンフォギア全種類。でも基本的に使ってるのは【ガングニール】だよ」
立花が答える。
「(俺より圧倒的に特典が少ないな)」
黙っているのかもしれないが、戦闘能力としては、俺よりも下………と、思いたいところだ。安全上な。
とはいえ、シンフォギアを使えるだけでも厄介ではある。
「立花はどう立ち回る気だ?」
「響でいいのに♪ 私はとりあえずは静観かな?下手に介入するとどう変化するか分からないし」
「バタフライ効果、というやつか」
俺はどうするか、考え始める。
「君の場合は、はやてちゃんの家族だもんね。静観は不可能か」
「残念ながらな」
立花の話が本当なら、【ヴォルケンリッター】とかいうやつらが召喚される事になる。八神家家長として無視するわけにはいかない。
「………仕方あるまい。JP'sの直属部隊にうまくはぐらかして動員をかけておく。まあ、世界を破壊するほどの相手に一般JP's隊員がどこまでできるかはわからんがな」
「あれ? もしかしてお偉いさんなの?」
「自由にできる分隊を持つ程度にはな」
俺は腕を組む。
「それと、その【ジュエルシード】だったか? それは1つだが、こちらで回収させてもらった。封印もできたしな」
「え? ジュエルシードを?」
「ああ、1つだけだがな。現在は本局で調査中だ」
ふへーっと立花が呆けた顔を見せる。
「………さて、立花。これはあくまでも提案だが、俺と立花で同盟関係にならないか?」
「同盟、関係?」
立花が俺に問い直す。
「そうだ。"転生者同盟"とでもいうべきか? 転生者同士助け合わないか?」
「なるほど。 確かに協力関係にあった方がいいね♪」
「それに1つ懸念がある」
そう、その懸念は当たると本当に面倒な事になる。
「"この世界が幾つの作品と混ざり合っているか"が、問題だ」
「分かってるだけでもデビルサバイバー2とリリカルなのはだもんね」
「これで世界規模の災害の起こるアニメや、それこそゾンビ映画とか混ざってみろ」
「すごい、地獄絵図です」
そう、すでに2つもの作品が混ざっているのに、追加分はないと安心するのは軽率である。というか、もしかしたら気付かないだけでもう数作品ぐらいは混ざっているかもしれない。
くそ、オタク初心者というか偏食だったのが祟ったか‼︎ もう少し興味なくても幅広く見ておけばよかった‼︎
デビルサバイバー以外だと見てるのなんて多くないぞ‼︎
「こんな状態だ。 選択肢はできるだけ多く手元に欲しい。どうだ?」
「まあ、そうだよね〜」
うんうんと立花が頷く。
「分かった‼︎ よろしくね‼︎ "総司"‼︎」
「ああ、よろしく"響"」
こうして、俺と響の間に協力関係が生まれた。
「(それにしても、【闇の書】がはやての足の原因か………)」
俺は特徴に類似する家の中の本を思い浮かべる。
「(父さんの残した遺産の1つであるあの本が………前々から変に頑丈だなとは思ってたが)」
一回全力で殴り飛ばした(一撃でトレーラーくらいなら吹き飛ばせて、おまけに爆散させられる。リアル無駄無駄無駄である)が、壊れなかったしな。
「(しかし歯がゆい。原作の流れに任せるしかないとは………)」
仕事の縛りがなければもう少し動けただろうか? いや、その場合は生活が苦しくなっていたはずだ。
「………ままならないものだな」
「え?何か言った?」
「いや、何でもない」
俺は玄関まで響きを送る。
「(まあ、こいつ(響)は原作の知識がある。それがあるうちは誠心誠意をもって"利用してやるよ")」
俺は心の中で薄く笑う。
「(俺ははやてのためになら、悪魔にでもなってやるよ)」
「じゃあね♪」
「ああ、またな」
俺は響きを見送る。
「(それにしても、転生者同士の共振………あまりいい感覚ではなかったな)」
瞬間、他にも転生者がいないか聞き忘れたことを思い出した。
「(まあ、また会った時に聞けばいいだろう)」
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○語りside○
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「総司か」
家に戻った少女、立花 響はほうっと熱を帯びた息を吐き出す。
「あれが、あの人の転生した姿かぁ」
立花 響の前世は1人の女性だった。 どちらかと言えばクラスに1人はいるのではないかというくらいタイプの女性だった。
そんな女性にとって八神 総司の存在は、"ヒーロー"だった。
「あなたを追ってここまで来て良かった………」
虐められていた学生の頃。 八神 総司の前世に助けられた彼女は、八神 総司の前世に恋心を抱いた。
しかし、彼女には自分が彼に見合う自信がなく、ずっと恋心を秘めておく………その筈だった。
ーーー彼の死を知った。
それは女性にとって悪夢であった。
そして、女性は病に伏せるようになった。ガンだった。
「希望も夢も無かった。けれど」
病に倒れた女性は転生した。彼が好きだと話していたキャラクター【立花 響】の外見で。
「これは運命」
立花 響は黒い笑顔を浮かべる。
「今度こそ、私はあなたを手放さない」
その目は黒く、泥のように濁っていた。
ーーー少女はひたすらに、告げることのできなかった想いのために。
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○語りsideEND○
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エンド
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