平成の転生者(仮)   作:初任者

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第2話です。


第1章第2話

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第1章

ーデビルサバイバー2ー

第2話

ードゥベー

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俺の特典は日常生活ではほぼほぼ役に立ちそうもないチカラである。

 

何故か?簡単だ。例えば普通の一般的日本人が刀を渡されて何に使えというのか?犯罪でも起こせとでもいうのか?まあ、まず日常生活ではほぼ部屋の片隅で埃を被ることになるだろう。

 

故に、俺はこの特典を使った事があるのは確認のための1回のみであった。

 

特訓とかも特にしていなかった。何せ必要なかったのだから。

 

 

*********

○新橋駅周辺○

 

 

「まさか、その事を、恨むことになるとは、な」

 

 

俺は片膝を地面につきながら、何とか言葉を吐き出す。

 

 

「お、おい‼︎」

 

 

久世が俺の肩に手を乗せる。

 

 

「構うな。生きる事だけ、考えろ」

 

 

俺は何とか立ち上がる。

 

周囲は爆発により死者が多数地面に転がっている。おまけにその中心部でアイスクリームのコーンの上に丸い何かが浮いているような化け物ーーー''ドゥベ"が、頭?から弾丸のようなものを吐き出してさらに被害を拡大させている。

 

 

「く、そ」

 

 

頭がふらふらする。どうやら頭を打ったようだ。体の感覚も鈍い。

 

 

「だけど、やらなきゃ、いかんだろ」

 

 

俺はケータイを構えた。

 

 

「召喚‼︎」

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○久世 響side○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

新橋駅周辺の広場のような場所で休んでいた俺達の目の前に、それは降ってきた。

 

アイスクリームのコーンの上に何かが浮いているようなそれは、コーンの部分をくるくると動かしていた。

 

 

「何だあれ?」

「あら、どうしたの?」

 

 

広場のような場所にいた人間達が、ざわめく。

 

そして、浮いている頭のような部分が、ぶくんぶくんと膨らんでゆく。

 

 

「あ、あれって」

「やばくないか?」

 

 

新田さんと大地が顔に恐怖を浮かべる。

 

 

「危険です‼︎ みんな逃げてください‼︎」

 

 

人混みの中で、女性が抱えていた犬が逃げ出す。その瞬間であった。

 

 

「逃げるのはあんたらもだ‼︎」

「えっ? あ、ああ」

 

 

俺達は腕を引っ張られ、その場から逃げる。

 

 

ーーーそして。

 

 

「ぐぅ⁉︎」

「きゃぁ⁉︎」

「うぁっ⁉︎」

 

 

それは大爆発を起こし、衝撃波に俺達は地面に倒れる。

 

 

「ぐぅ⁉︎」

 

 

俺の隣を何かが転がる音がする。

 

 

「はっ、新田さん‼︎」

 

 

俺は横で倒れていた新田さんに声をかける。

 

 

「だ、大丈夫」

 

 

新田さんが立ち上がる。

 

 

「ぐっ」

 

 

その少し先で、小さな体が膝をついていた。

 

俺はその姿に見覚えがあった。地下鉄で会った少年の八神 総司であった。

 

 

「お、おい‼︎」

 

 

俺は八神君の肩に手を乗せ、声をかける。

 

 

「構うな。生きる事だけ、考えろ」

 

 

八神君はすぐに立ち上がる。その背中には親指サイズのタイルらしき破片が刺さっている上に、顔には頭から垂れたであろう血液が流れていた。

 

 

「やらなきゃ、いかんだろ」

 

 

八神君はケータイを構える。

 

 

ーーーまさか。

 

 

「召喚‼︎」

 

 

目の前に魔法陣が現れ、それは現れる。

 

 

「【邪神:パズス】‼︎」

 

 

それはライオンの頭を持つ人型の化け物であった。

 

 

「ぐっ、い、意識が」

 

 

八神君は体をふらふらさせている。どうやらダメージが大きかったみたいだ。

 

 

「せ、め、て、いち、撃」

 

 

ライオンの頭を持つ化け物が片手を爆発するコーンに向ける。

 

 

「うっ」

 

 

しかし、八神君はそのまま倒れてしまい。ライオンの頭を持つ化け物も消える。

 

 

「お、おい、八神君‼︎」

 

 

八神君はぐったりし、起きる様子はない。明らかに危険な状態だ。

 

 

「くっ、大地は⁈」

「う、うぁっ」

 

 

大地がどこかに走り去っていく。

 

そして、コーンの化け物が弾丸のようなものの射出を開始する。

 

 

「何だこれ………」

「あ、悪魔」

 

 

その言葉に、俺ははっと思い出す。

 

 

「新田さん‼︎ 召喚アプリ‼︎」

「え?」

 

 

後から言えば、その判断は正しかった。

 

アプリによって召喚された悪鬼のような悪魔は俺達を守ってくれた。しかし、守るのが精一杯でとてもではないが反撃できそうにない。

 

 

ーーーそして、その瞬間であった。

 

 

ピロっとなる携帯。そして「死に顔動画がアップされたよ」の声。そしてそしてそして………親友の大地の死に顔動画。

 

 

「こ、これ、大地⁈」

 

 

同時に、コーンの化け物の衝撃波により、俺達を守ってくれた悪鬼のような悪魔が消える。

 

 

「ま、不味い‼︎」

 

 

ーーーその瞬間、車の走る音が耳に入り、振り返る。

 

 

そこにはトラックとトラックに乗り込んだ大地がいて。

 

 

「2人共、今助ける‼︎」

 

 

走り出すトラック。

 

 

「し、志島君⁉︎」

「大地‼︎」

 

 

コーンの化け物に突っ込むトラック。爆発するトラック。

 

 

「だ、大地ぃいいい‼︎」

 

 

ーーーそして、それは起きた。

 

 

召喚陣が現れ、青い光と共に白い虎が現れる。

 

 

『ウォオオオオ‼︎』

 

 

白い虎が唸り声を上げる。

 

 

「そいつを倒せ‼︎」

 

 

白い虎が走り出す。

 

 

ーーー結果から言えば白い虎は、圧倒的戦闘能力でコーンの化け物を撃破した。

 

 

「や、やったのか?」

 

 

ケータイを見ると、そこにはさっきの白い虎が描かれており、【神獣:ビャッコ】とも書かれていた。

 

 

「消えた………」

 

 

はっと俺はトラックの残骸に向かう。

 

 

「大地………」

「おーい、響ー」

「え?」

 

 

周囲を見渡すと、妖精に襟を引っ張られ空を飛ぶ大地がいた。

 

 

「大地‼︎」

 

 

俺は降りてくる大地に駆け寄り無事を確認する。

 

 

「あ、八神君‼︎」

 

 

俺達は八神君に駆け寄る。頭から血を流しており、急いで病院に行く必要がありそうであった。

 

 

「響、早く病院に連れて行かないと‼︎」

「でも、どうやって⁉︎」

「2人共落ち着いて」

 

 

交通網は麻痺し、こんな大事件が起きたのに警察1人来そうな気配はない。こんな状態では病院もまともに機能してないかもしれない。

 

 

ーーーその瞬間、俺達はライトに照らされる。

 

 

「「「うっ⁉︎」」」

「………我々は政府の特務機構指定地磁気調査部JP's。君たちを拘束する」

 

 

女性の声が妙に響く。

 

 

「………ジプス?」

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○sideEND○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

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エンド

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やっとアニメ版1話が終わりです。

新章に悩んでいます。よければ参考までに意見をお聞かせください。

  • 知識がなくとも、とらは
  • 異世界へ、GATE
  • 魔法足りてないよ、りりなの
  • もっと魔境へ、??ルート
  • いやいやもっと別の、その他

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