平成の転生者(仮)   作:初任者

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最近刺激がなくてアイデアが浮かびませんでした。
投稿が遅くなり申し訳ございません。


第5章ー戦姫絶唱シンフォギアー
第5章第1話


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第5章

ー戦姫絶唱シンフォギアー

第1話

ー夢ー

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*********

○自宅○

 

 

「ふぁ〜あ………今日は疲れたな」

 

 

俺は布団の中に潜りながら、大きなあくびをする。

 

 

「明日も早いし、今日はもう寝ないと………」

 

 

なお、はやてはシグナム達と寝かせている。というか、シグナム達が就寝時の護衛は任せろと聞かなかったのだがな………。

 

 

「ケータイと拳銃を枕元に置いてっと」

 

 

俺は布団をかぶる。

 

 

「おやす………zzz」

 

 

*********

******

***

*********

○??○

 

 

「………ん?どこだここ?」

 

 

俺は暗い空間で目覚める。

 

 

「………ハーメルン」

『イエス、マスター』

 

 

ケータイと拳銃、そしてハーメルンを持っていることに一安心する。

 

 

「ここはどこか分かるか?」

『ノーですマスター』

「そうか」

 

 

すると、目の前が明るく光り出し、映像が映り出す。

 

 

「これは………学校?か?」

 

 

そこは学校の教室らしき場所であったが、見覚えのない教室であった。

 

 

『[やーい‼︎ 人殺しー‼︎]』

「あ?」

 

 

映像には、こちらに雑巾を投げつける中学生らしき青年の姿が映っていた。

 

 

「なんだこれは………」

『マスター。どうやらこの映像の視点の主はいじめられているようです』

「の、ようだな」

 

 

しばらく見ていると現れるのは過酷なまでのいじめの現場と、【ツヴァイウィングの事件】やら【ノイズ】やらという単語。

 

 

「(【戦姫絶唱シンフォギア】か?ということはこの視点は主人公の【立花 響】か)」

 

 

何気に原作で一番好きなキャラクターであり、転生者で同盟の盟友である立花 響と同じ姿の人間だ。

 

 

「(にしても胸くそが悪いな)」

「何これ、胸くそ悪」

「ん?」

「え?」

 

 

横を見ると転生者の方の響がいた。

 

 

「おう、お疲れさん」

「あ、うん」

 

 

俺達はしばらく映像を見る。

 

 

「………総司君は状況分かる?」

「シンフォギアの映像を見せられてるくらいしか分からん。おまけにこの空間はなんだ?」

「ここは原作の立花 響の精神空間だと思う………多分だけど」

「精神世界?」

 

 

俺は響の………転生者の響である"響(転)"顔を見る。

 

 

「うん、多分原作響の多重人格として私達が響の精神世界に存在してるって言えばわかる?」

「面倒な………俺はただ寝てただけだというのに」

「まあ夢ということで割り切ろうよ」

「無事に起きられるといいが………」

 

 

しばらくすると映像が響の父親が出て行った場面になる。

 

 

「………まあ、この際だ。夢なら試しに少し原作改変をやってみたいな。多重人格ということは身体の主導権を握れば現実世界に出られるだろう?」

「私も一度出られたし、大丈夫だと思うよ?」

「よし、なら少し練習しておくか」

 

 

そのあとめちゃくちゃ現実世界に出る練習をした。

 

 

*********

○数ヶ月後○

 

 

「ふむ、原作どころでなくなってしまったんだが………」

「確かに」

 

 

数ヶ月も一緒にいて遠慮がなくなった響(転)がため息を吐き出す。

 

 

「まさか原作響が家出するとは………」

 

 

そう、原作響はいじめに耐えきれずに家を飛び出していた。すでに路銀もなくなり途方にくれている状態である。

 

 

「どうするの?」

「こういう時の多重人格さ」

 

 

俺はニヤリと笑った。

 

 

「ついでに給料の前借りと行こう。なに、いつか所属することになるから問題ないだろうさ」

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○語りside○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

*********

○第2課○

 

 

そこは対ノイズの最前線たる第2課の基地であった。

 

 

「"奏"………」

 

 

そんな基地の中で、防人である【風鳴 翼】は休憩室で体育座りになり、足を抱え込んでいた。

 

 

「私は………」

 

 

その瞬間であった。

 

ーーードォオオオン‼︎

ーーーブゥウウウウ‼︎

 

 

「な、何?」

 

 

翼は思わず立ち上がる。

 

 

『翼‼︎』

「司令⁉︎ これは一体⁉︎」

 

 

通信に出た翼は思わず問う。

 

 

『襲撃者だ‼︎ 相手は1人だが異端技術を使っているようで手も足も出ない‼︎ 迎撃を頼む‼︎』

「り、了解‼︎」

 

 

翼は急いで休憩室を後にした。

 

 

*********

○とある廊下○

 

 

そこは前線であった。第2課の兵士達が銃撃で侵入者を迎撃していたーーーしかし。

 

 

「〜♪〜〜〜♪」

『…………』

 

 

星型の化け物を正面に立てて銃弾の盾としながら、マフラーを頭にぐるぐる巻きにした少女が鼻歌を歌いながら進む。

 

 

「≪裁きの雷火≫」

「「「「ぐぁあああ⁉︎」」」」」

 

 

少女から放たれた電撃が兵士達に落ち、次々と意識を失っていく。しかし、体力の半分を削るという攻撃のため、死者はいなかった。

 

少女は倒れた兵士の前に座り込み、ポケットなどを探る。

 

 

「〜〜♪〜〜〜♪」

「そこまでにしてもらおうか?」

 

 

その目の前に、第2課司令官【風鳴 弦十郎】が立ちはだかる。

 

 

「これ以上は行かせん‼︎」

「ちっ、ある種最高戦力が出てきたか」

 

 

少女が鼻歌をやめ、立ち上がる。

 

 

「まあ、ここら辺が潮時かな?」

「何が目的だ?」

「ふふーん、言っても構わないけれども、それじゃあ面白くないーーーチカラで従わせてみろよ」

 

 

星型の化け物が飛び出してくる。

 

 

「フン‼︎」

 

 

1撃で星型の化け物が壁に叩きつけられる。

 

 

「………え?マジで?」

 

 

 

少女の声に焦りが生まれる。

 

 

「投降しろ。悪いようにはしない」

「投降?するわけないだろ?」

 

 

星型の化け物が、ふらつきながらも少女の前に戻る。

 

 

「叔父様‼︎」

「翼か‼︎」

「………風鳴 翼か」

 

 

ギアをすでに展開している翼が弦十郎に合流する。

 

 

「………ちっ、形勢が不利だな」

「投降しろ」

「馬鹿の一つ覚えかよ」

 

 

少女が逃走を開始する。

 

 

「"デカラビア"‼︎ 足止めをしろ‼︎」

 

 

翼達の前に星型の化け物ーーーデカラビアが立ちはだかる。

 

 

「殴った感じはノイズではないようだが………こいつは一体」

「叔父様‼︎」

「ああ‼︎」

 

 

OTONAと防人の攻撃に、デカラビアは3分という短いようで長い時間を稼いだ。

 

 

『………⁉︎』

 

 

ダメージを食らいすぎたデカラビアが消滅する。

 

 

「侵入者は?」

 

 

弦十郎は指揮所に問いかける。

 

 

『すでに脱出しました』

「素早いな………被害は」

『幸いにも死者はいません。負傷者20名近くと施設的被害がそれなりにといつところでしょうか?』

 

 

それと、とオペレーターが言葉を続ける。

 

 

『金庫から金が盗まれてました。といっても被害額よりも圧倒的に少ないであろう50万ほどですが………』

「目的は窃盗だったか………おまけに規模の割に被害額が少ないな」

『どうしますか?』

「調査が必要だな」

 

 

こうして、襲撃事件は幕を下ろした。

 

なお、倒された兵士達のポケットには、ごめんなさいと書かれたメモが入っていたとさ。

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○語りsideEND○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

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エンド

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なお、カディンギルの設備に被害が多数あった模様。
フィーネ「おのれ!侵入者め‼︎」
フィーネ計画の延長を余儀なくされる。

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