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第6章第1話
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第6章
ーリリカルなのは編ー
第1話
ー試作新兵器ー
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あの現実にしか思えない夢から1ヶ月ほどが過ぎた。というより、響も覚えていたことを考えると意識だけ異世界トリップしていたと考えた方が自然であろう。
さて、実のことを言えばそんなことはどうでもいいのだ。問題は今現在のことである。
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○JP's海鳴支部○
現在JP'sは本部支部は戦力を拡大させていた。といってもそれはJP'sの総戦力が増えたというわけではなく、本部から増援部隊が到着したためである。
目的は忘れかけている人もいると思うが魔法石の件である。上層部としては無視できない案件だったのだろう。増援として2個分隊が派遣された。
…そして何故かこの案件の前線司令官として俺が指名された。
「何故俺なんだか…」
俺は書類の入ったバインダー片手にため息を吐き出す。
「仕方ないのでは?」
「三木か」
俺は背後から声をかけてきた部下に視線を向ける。
「JP'sの中で最も戦闘能力が高いのは隊長です。それこそ制限が必要なほどに」
「そうなんだよなぁ」
再びため息を吐き出す。ここ最近ため息ばかりである。
俺には今現在JP'sから能力の制限を受けていた。巨大な悪魔や異様に強力な悪魔の召喚が禁止されている。今使えるのはクドラクレベルの悪魔くらいしかいないのだ。
「とはいえ、今回は上に制限の解除申請をしないといけないようだ」
俺はファイルから最近海鳴で起きた事件の書類を取り出す。
「不審な爆発に、謎の巨大樹木の化け物、橋の爆発…この街に何かいるのは確実だな」
止まらないため息を吐き出す。
「早めに申請が通るといいんだが…」
「ですね」
その瞬間電話が鳴る。私用電話のようだ。
「すまない、また後で」
「はい」
少し離れて電話に出る。相手は響だ。
「もしもし」
『あ、もしもし?今大丈夫?』
「問題ないが」
『例のものができたから連絡だよ』
「なに?」
実は響に対してとある依頼をしていた。どうやらこの電話はその完成報告だったようだ。
『試作デバイスを一先ず4機。グローブ型ソード型スナイパー型そして劣化ハーメルン型…でも総司のハーメルンを参考にしたとはいえ、本来の知識がないから突貫開発せざるおえなくて。ぶっちゃけ本来のデバイスよりも劣化してるよ』
「空を飛んだりできるだけでも十二分だ」
JP's局員の多くが悪魔使いだが、通常の悪魔使いは召喚者が弱点である。俺のように戦う手段を持たないからだ。せいぜいが陰陽術に毛が生えた程度だ。
だが、デバイスを劣化していたとはいえ装備できればJP's局員の危険が減るのだ。悪い話ではない。
「丁度この街でいろいろ怪事件が起きている。悪魔かなんかだと思うが、試運転したいからこれから取りに行くが構わないか?」
『怪事件?どんな事件?』
俺は軽く概要だけ説明する。
『それ原作イベントだよ‼︎』
「な、何だって⁉︎」
そうか!これが話に聞いていた原作ファーストシーズンか⁉︎
「確かファーストはジュエルシードって石を集める話だったか?」
『うん』
その瞬間、頭の中に魔法石のことが走る。
「そうかあれがジュエルシードか‼︎ JP'sで1個回収している」
『ってことはそっちにも行くかもね』
「了解した。こちらも戦力を増強したところだ。試作デバイスもすぐに取りに行く』
『まってるよー♪』
俺は電話を切る。
「さて、本格的に仕事を始めないといけないようだ」
俺の原作介入が始まろうとしていた。
*********
○数時間後○
○JP's海鳴支部○
○作戦室○
作戦室には俺直属の分隊10名がいた。その中には三木もいる。
「魔法石について新情報が手に入った。しかしこれはある種俺も信じきれていない情報である」
俺は手に持ったファイルから書類を取り出す。
「まずあの魔法石はジュエルシードという名前で、異世界の魔法文明の遺産だそうだ。あれはその魔法文明が崩壊した際にできた遺産だそうだ」
全員が呆けた表情をする。まあ、そうなるわな。
「その文明の証が俺のこのハーメルンであり…」
俺はハーメルンの待機状態である腕輪を見せる。
「んでもって、これらがハーメルンを元に開発した我々の新たな武器である試作型デバイスだ」
俺は4つのイヤリングを机の上に置く。
「これは俺のハーメルンを元にしたデバイスと呼ばれる"兵器"だ。試作品ができたから持ってきた」
「あのー、試作品とは?」
三木が手を挙げて質問する。
「試作品は試作品だ。ハーメルンほどではないがハーメルンを再現しようとした。性能的には劣化してしまったがな」
俺は両肩をすくめる。
「【三木 晶】【白城 虚】【谷山 累】【谷山 慶次】にあたえる。理由は運用に必要なリンガーコアと呼ばれるものがある上に高い素質がある事だ。使いこなせ」
「「「「はっ‼︎」」」」
4人がデバイスを受け取っていく。
「敵はこのデバイスをハーメルンと同等かそれ以上の性能だと考えられる」
「敵、とは?」
「…さまざまな世界である次元世界を"管理する"という名目の組織【管理局】と呼ばれる組織だ。この組織がこの街に落ちた魔法石を狙っているらしい。他にも魔法石を狙っている組織がいるという情報も入っている」
響から得た情報からすると、魔法石をめぐり現地の少女とのちに味方となる敵側の少女と管理局の争いになるらしい。
「正直デバイスと魔法石がなければ信じないような情報だし、俺自身も半信半疑だが…本当であればそんな組織に、日本どころか庭であるこの街に介入されるわけにはいかない‼︎」
理想は全ての魔法石の回収である。
「さらに魔法石自体も危険な物だ。よって我々は臨戦体制に移行する。魔法石は全て我々が回収する」
「「「「「はっ‼︎」」」」」
全員が敬礼する。
「ただし情報自体がぶっ飛んだ話だ。しばらくはこの分隊のみ臨戦体制とする。頼んだぞ」
「「「「「はい‼︎」」」」」
こうして、俺の分隊は警戒体制に入った。
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エンド
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