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第6章
ーリリカルなのは編ー
第2話
ー先制攻撃ー
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俺直属部隊に臨戦態勢を命じてから4日が過ぎた。魔法石…いや、ジュエルシードの回収は細々とではあるが進んでいた。
我々JP'sの保有するジュエルシードは実に2つ。とはいえそれは十分な数であった。
…そう、"餌"としては。
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○八神家○
「は?友達の家に遊びに行く?」
昼食を終えて食後のお茶を楽しんでいた俺は、はやてに聞き直す。
「うん、すずかちゃんの家なんやけど」
「確か図書館でよく遊んでいた友達だったか?」
「この前誘われたんや」
俺は少し考える。すずかといえば少し前に起きた誘拐事件の被害者であり、夜の一族の一員であったはずだ。
「ふむ…分かった。あとでお金を渡すから菓子折りでも買って行きなさい。それと付き添いにグレーテルとシグナムを連れて行きなさい」
「うん!ありがとうにーに‼︎」
ハヤテはそう言うと、その場を立ち去る。
「…すすか、か」
妹がはやてが原作と関わる。出来れば避けたいことだが、響からの情報では原作グループのチカラがなければハヤテは助からないどころか世界が危ない。
「(既に原作は始まった。あとは被害を最小限にするように動きながら、原作のストーリーの流れに逆らわなければいい)」
だが、ここでJP'sの面子が問題となる。
「(管理局も政府に一報入れてから動いてくれれば問題にならんのに、格下に見て雑に動くからめんどくさくなる)」
簡単に言えば、国内で他国の組織が武力を行使するのは望ましくない上に、事件を単独で解決されるのは日本政府ひいてはJP'sの面子に泥を塗る結果となる。
「(峰津院には最低でも共闘であればと許可をもらっている。問題は相手の反応か)」
だが今回は管理局の方が文句を言われて然るべきケースだ。問題はない…と思いたい。
「さて、出かけるか」
机の上に菓子折り代を置いて家を出る。近くのスーパーで肉の特売があるため行かないわけにはいかないのだ。
「ん?」
そう考えながら玄関を出ると、玄関の前にハヤテより少し年上くらいの少年がいた。
かなり見た目に違和感のある少年だ。髪は銀髪に目もオッドアイ。厨二病を詰め込んだような痛い見た目だ。
「うちに何かようかな?」
「…」
問いかけても反応はないが…。
「随分と殺気を垂れ流しているな…ハーメルン」
『イエス、マスター。結界展開』
周囲に人払いの結界が展開される。
「さて、君ーーー"転生者"だろ?」
「ああ、転生者の【雨傘 ロイ】だ」
独特の違和感とその答えが、この少年を転生者であると断定する。
「で、改めて聞こうか?何用かな?」
「てめぇ、俺のはやてから離れろよ」
「…ああ?」
俺の耳が悪くなったのだろうか?コイツ今なんて言った?
「ハヤテは俺のものだ‼︎ 俺はオリ主なんだからモブ転生者は消えやがれ‼︎」
「…ああ、なるほどなるほど。そうゆう手合いか。あー、なるほどなるほど。へー」
ーーーブチっ。
「ぶっ殺す」
俺はハーメルンを掲げる。
「ハーメルン‼︎ セットアップ‼︎」
『イエス、マスター。セットアップ』
バリアジャケットを展開した俺は、武器であるラッパを構える。
「【ドライアド】、セットアップ」
『イエス、オールライト♪』
向こうは侍のようなバリアジャケットを展開してその身に纏う。
「カートリッジロード」
『イエス、マスター。カートリッジロード』
ガシャンガシャンガシャンと連続でハーメルンから薬莢が飛び出す。体にエネルギーが魔力が循環する。
「モードフルオーケストラ」
背中からラッパが現れ、ハーメルン最大火力モードに移行する。
「響き渡れ、破滅の歌を君に」
「『≪フルオーケストラ・ディエス イレ≫』」
無色透明な音の魔力弾が、建物ごと雨傘とかいうガキを吹き飛ばす。爆発によって発生した煙が周りを包む。
「ーーー無駄だ‼︎」
煙の中をクソガキが飛び出してくる。
馬鹿が。
「"デカラビア、≪メギド≫"」
少し離れた場所。クソガキから死角になる場所からメギドの炎が放たれる。
「くっ‼︎」
炎が今度こそクソガキに直撃して爆発する。
「フルオーケストラ響き渡れ、破滅の歌を君に」
「『フルオーケストラ・ディエス イレ』」
さらに俺の追撃が入る。
「が、あ、が…」
左腕が焦げたクソガキが地面に膝をついている。
「大口叩いた割に弱いな。この程度のフェイントにハマるとは」
俺は見下した笑みを浮かべる。
「この、クソ野郎…‼︎」
「クソはテメェだクソ野郎。≪バインド≫」
クソガキに魔力による拘束を行う。
「お前をJP's局員権限で逮捕する。しばらく寝てろ」
「待っ」
俺の蹴りがクソガキの意識を奪う。
「さて…」
俺はクソガキの服の中を漁る。身分証明書くらいは確保したいところだが…。
「っと、これか?」
身分証明書らしきものを発見するが、言葉が読めない。
「ハーメルン」
『管理局所属の魔導士のようです、マスター』
「ほうほう、それはいい情報だ」
俺はケータイを手に取った。
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○JP's海鳴支部○
特定階級以上のJP's局員は、自身の権限で事件の容疑者などの逮捕が可能である。そしてそれは同時に、JP'sに容疑者を収容する施設があるという事だ。
「ってわけでどうだ?JP'sの鉄格子の中の居心地は?」
「むーむー‼︎」
猿轡で拘束されたクソガキが呻く。
「あーそうそう、≪念話≫とかいう通信魔法なら使えないぞ?ここにはそういう対策で魔術的結界を張ってあるからな」
「…」
クソガキが青い顔になる。
「安心しろ。殺しはしないさ…殺しはな」
俺はニヤリと笑みを浮かべた。
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エンド
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