平成の転生者(仮)   作:初任者

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第6章第2話

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第6章

ーリリカルなのは編ー

第2話

ー先制攻撃ー

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俺直属部隊に臨戦態勢を命じてから4日が過ぎた。魔法石…いや、ジュエルシードの回収は細々とではあるが進んでいた。

 

我々JP'sの保有するジュエルシードは実に2つ。とはいえそれは十分な数であった。

 

…そう、"餌"としては。

 

 

*********

○八神家○

 

 

「は?友達の家に遊びに行く?」

 

 

昼食を終えて食後のお茶を楽しんでいた俺は、はやてに聞き直す。

 

 

「うん、すずかちゃんの家なんやけど」

「確か図書館でよく遊んでいた友達だったか?」

「この前誘われたんや」

 

 

俺は少し考える。すずかといえば少し前に起きた誘拐事件の被害者であり、夜の一族の一員であったはずだ。

 

 

「ふむ…分かった。あとでお金を渡すから菓子折りでも買って行きなさい。それと付き添いにグレーテルとシグナムを連れて行きなさい」

「うん!ありがとうにーに‼︎」

 

 

ハヤテはそう言うと、その場を立ち去る。

 

 

「…すすか、か」

 

 

妹がはやてが原作と関わる。出来れば避けたいことだが、響からの情報では原作グループのチカラがなければハヤテは助からないどころか世界が危ない。

 

 

「(既に原作は始まった。あとは被害を最小限にするように動きながら、原作のストーリーの流れに逆らわなければいい)」

 

 

だが、ここでJP'sの面子が問題となる。

 

 

「(管理局も政府に一報入れてから動いてくれれば問題にならんのに、格下に見て雑に動くからめんどくさくなる)」

 

 

簡単に言えば、国内で他国の組織が武力を行使するのは望ましくない上に、事件を単独で解決されるのは日本政府ひいてはJP'sの面子に泥を塗る結果となる。

 

 

「(峰津院には最低でも共闘であればと許可をもらっている。問題は相手の反応か)」

 

 

だが今回は管理局の方が文句を言われて然るべきケースだ。問題はない…と思いたい。

 

 

「さて、出かけるか」

 

 

机の上に菓子折り代を置いて家を出る。近くのスーパーで肉の特売があるため行かないわけにはいかないのだ。

 

 

「ん?」

 

 

そう考えながら玄関を出ると、玄関の前にハヤテより少し年上くらいの少年がいた。

 

かなり見た目に違和感のある少年だ。髪は銀髪に目もオッドアイ。厨二病を詰め込んだような痛い見た目だ。

 

 

「うちに何かようかな?」

「…」

 

 

問いかけても反応はないが…。

 

 

「随分と殺気を垂れ流しているな…ハーメルン」

『イエス、マスター。結界展開』

 

 

周囲に人払いの結界が展開される。

 

 

「さて、君ーーー"転生者"だろ?」

「ああ、転生者の【雨傘 ロイ】だ」

 

 

独特の違和感とその答えが、この少年を転生者であると断定する。

 

 

「で、改めて聞こうか?何用かな?」

「てめぇ、俺のはやてから離れろよ」

「…ああ?」

 

 

俺の耳が悪くなったのだろうか?コイツ今なんて言った?

 

 

「ハヤテは俺のものだ‼︎ 俺はオリ主なんだからモブ転生者は消えやがれ‼︎」

「…ああ、なるほどなるほど。そうゆう手合いか。あー、なるほどなるほど。へー」

 

 

ーーーブチっ。

 

 

「ぶっ殺す」

 

 

俺はハーメルンを掲げる。

 

 

「ハーメルン‼︎ セットアップ‼︎」

『イエス、マスター。セットアップ』

 

 

バリアジャケットを展開した俺は、武器であるラッパを構える。

 

 

「【ドライアド】、セットアップ」

『イエス、オールライト♪』

 

 

向こうは侍のようなバリアジャケットを展開してその身に纏う。

 

 

「カートリッジロード」

『イエス、マスター。カートリッジロード』

 

 

ガシャンガシャンガシャンと連続でハーメルンから薬莢が飛び出す。体にエネルギーが魔力が循環する。

 

 

「モードフルオーケストラ」

 

 

背中からラッパが現れ、ハーメルン最大火力モードに移行する。

 

 

「響き渡れ、破滅の歌を君に」

「『≪フルオーケストラ・ディエス イレ≫』」

 

 

無色透明な音の魔力弾が、建物ごと雨傘とかいうガキを吹き飛ばす。爆発によって発生した煙が周りを包む。

 

 

「ーーー無駄だ‼︎」

 

 

煙の中をクソガキが飛び出してくる。

 

馬鹿が。

 

 

「"デカラビア、≪メギド≫"」

 

 

少し離れた場所。クソガキから死角になる場所からメギドの炎が放たれる。

 

 

「くっ‼︎」

 

 

炎が今度こそクソガキに直撃して爆発する。

 

 

「フルオーケストラ響き渡れ、破滅の歌を君に」

「『フルオーケストラ・ディエス イレ』」

 

 

さらに俺の追撃が入る。

 

 

「が、あ、が…」

 

 

左腕が焦げたクソガキが地面に膝をついている。

 

 

「大口叩いた割に弱いな。この程度のフェイントにハマるとは」

 

 

俺は見下した笑みを浮かべる。

 

 

「この、クソ野郎…‼︎」

「クソはテメェだクソ野郎。≪バインド≫」

 

 

クソガキに魔力による拘束を行う。

 

 

「お前をJP's局員権限で逮捕する。しばらく寝てろ」

「待っ」

 

 

俺の蹴りがクソガキの意識を奪う。

 

 

「さて…」

 

 

俺はクソガキの服の中を漁る。身分証明書くらいは確保したいところだが…。

 

 

「っと、これか?」

 

 

身分証明書らしきものを発見するが、言葉が読めない。

 

 

「ハーメルン」

『管理局所属の魔導士のようです、マスター』

「ほうほう、それはいい情報だ」

 

 

俺はケータイを手に取った。

 

 

*********

○JP's海鳴支部○

 

 

特定階級以上のJP's局員は、自身の権限で事件の容疑者などの逮捕が可能である。そしてそれは同時に、JP'sに容疑者を収容する施設があるという事だ。

 

 

「ってわけでどうだ?JP'sの鉄格子の中の居心地は?」

「むーむー‼︎」

 

 

猿轡で拘束されたクソガキが呻く。

 

 

「あーそうそう、≪念話≫とかいう通信魔法なら使えないぞ?ここにはそういう対策で魔術的結界を張ってあるからな」

「…」

 

 

クソガキが青い顔になる。

 

 

「安心しろ。殺しはしないさ…殺しはな」

 

 

俺はニヤリと笑みを浮かべた。

 

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エンド

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