平成の転生者(仮)   作:初任者

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第3話です。


第1章第3話

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第1章

ーデビルサバイバー2ー

第3話

ー寝坊ー

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家の中で幼女が遊んでいる。

 

どうやらおままごとのようだ。

 

笑顔で楽しそうにしている。

 

正直、俺には何が楽しいのかよくわからない。

 

 

『にーにもやろ?』

 

 

幼女がこてんと笑顔で首を横に傾ける。

 

 

「仕方ないな」

 

 

俺はやれやれと幼女の前に進む。いや、進もうとした。

 

 

「えっ?」

 

 

しかし、その足は固まったかのように動かない。足元には特に何もないのに。

 

 

「な、何だこれ⁉︎」

 

 

そして、視界の風景が変わっていく。家は消え、闇に飲まれていく。

 

おまけに息も苦しくなり、声が出ない。

 

 

『にーに!にーに!』

 

 

幼女もその闇に消えていく。

 

 

「【 】‼︎【 】‼︎」

 

 

俺は幼女の名前を叫ぶ。 が声にならない。

 

 

「(必ず、必ず助けるから‼︎)」

 

 

俺は必死に手を闇の中に伸ばす。

 

 

*********

○??○

 

 

「たす、ける、から………」

 

 

俺はゆっくりと目を開ける。

 

 

「こ、こは?」

 

 

周囲を見渡すとどうやら治療を受けていたらしく。周囲は医療機器が置かれていた。俺はどうやらこの部屋でベットに横になり治療を受けていたようだ。

 

 

「一体………?」

 

 

瞬間、部屋が揺れる。

 

 

「うっ⁉︎」

 

 

俺は床に落ちる。

 

 

「ぐぅっ」

 

 

俺は痛みに悶える。

 

 

「≪常世の祈り≫」

 

 

俺は魔法スキルを使い、体を治療する。

 

 

ーーー俺、八神 総司の特典の一つは"デビルサバイバー2のプレイデータを上書きすること"である。

 

 

つまるところ、俺は元々悪魔を使役しており、ゲーム内でのスキルと呼ばれる魔法や人間離れした技を使えるのだ。

 

 

「さて、と」

 

 

俺は立ち上がり、腕に刺さった点滴を無理やり抜く。

 

 

「まずここはどこなんだ?」

 

 

俺は廊下に出る。

 

 

「急げ‼︎」

「上の部隊に………‼︎」

 

 

黄色い制服を着たJP's隊員達が動き回っていた。

 

 

「これは、敵、か‼︎」

 

 

意識が一気に覚醒する。

 

 

「ちっ‼︎」

 

 

俺は施設の中を走り出した。

 

 

*********

○外○

 

 

「はぁ、はぁ」

 

 

外に出た俺は、その光景に絶句した。

 

 

「あれ、は」

 

 

青いマンボウのような体を持つ、しかし巨大な化け物ーーーセプテントリオンの1体である【メラク】であった。

 

 

「ってことはまさか⁉︎」

 

 

どうやら俺は壮大に寝坊したようだ。

 

 

「ちぃい‼︎ 一先ずタワーだ‼︎」

 

 

俺はケータイを構える。

 

 

「召喚‼︎ 【堕天使:デカラビア】‼︎」

 

 

俺の召喚に答え、目の前に星型の悪魔、デカラビアが召喚される。

 

 

「飛べデカラビア‼︎」

 

 

俺はデカラビアに乗り込み、空へと飛ぶ。体の小さい小学生だからこそできる芸当だろう。

 

 

「ゲームだとあんなに大きいとは感じなかったがな………‼︎」

 

 

やはり、ゲームとリアルは違うようだ。

 

 

「まあ、何であれ………タワーには手出しさせんぞ」

 

 

背後にそびえ立つ【通天閣】は、日本を守る霊的結界の1つである。 あれが破壊されれば日本の安全圏はさらに狭まり、日本の国土が、人が、全てが無に飲み込まれる。

 

 

「ここは死守する‼︎」

 

 

しばらく飛んでいると、大量の骸骨頭の鳥の群れが見えてくる。

 

 

「ん………あれは、【霊鳥:イツマデ】か?」

 

 

無論、悪魔であるが………どうやらメラクと戦っているようだ。

 

 

「JP'sの召喚した悪魔達か………だが」

 

 

瞬間、光と共にイツマデの群れと地面が吹き飛ばされる。

 

 

「くっ………ちっ、全滅か(流石にレベルの低いイツマデでは時間稼ぎにもならなかったか)」

 

 

多分ではあるが、吹き飛ばされた地面にはJP'sの部隊が展開していたのだろう。そうでもなければわざわざ吹き飛ばす必要はない。

 

 

「メラクの攻撃は氷のビームと爆発する子機だったはず。ならば先ずは子機から処理させてもらおう‼︎」

 

 

俺は再びケータイを構える。

 

 

「行け、パズス‼︎」

 

 

召喚に答え、パズスが召喚陣から現れる。

 

 

「先行して子機を破壊しろ‼︎」

 

 

パズスが頷き、爆発する子機の破壊に向かう。

 

 

「さてはて………寝坊した分、しっかりと働かないとな」

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○語りside○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

*********

○JP's大阪本部○

 

 

「う、【梅田防衛ライン】全滅」

 

 

オペレーターの悲痛な報告がJP'sの大阪本部司令官の耳に入る。

 

 

「くっ、霊的防御の回復はどうだ?」

「現在10%まで回復」

「この短時間でよくやっている」

「ーーーメラク、魔力反応増大‼︎」

「退避急げ‼︎」

「ま、間に合いません‼︎」

 

 

メラクから、巨大なビームが発射される。

 

それは色々なものを巻き込みながら、通天閣へと一直線に向かっていく。

 

 

ーーーしかし、通天閣にそのビームが当たることはなかった。

 

 

「ーーーっ‼︎ 通天閣前で悪魔召喚反応確認‼︎」

「何だと⁉︎」

「解析完了‼︎ これは………‼︎ 【天使:メタトロン】です‼︎」

「馬鹿な‼︎ そんな超上級の悪魔を誰が………‼︎ 局長でも不可能だぞ‼︎」

「メタトロンがその身をもってメラクの攻撃を受け止めています‼︎」

 

 

そう、巨大な体を持つ天使メタトロンが、その身をもってメラクのビームを受け止めていたのだ。これにより通天閣への攻撃は無効化されていた。

 

 

「勝てる………勝てるぞ‼︎ 人類は‼︎」

「「「おおおお‼︎」」」

 

 

天使メタトロンの活躍により、JP'sの士気は否応なく上がっていた。

 

 

「メタトロンに遅れをとるな‼︎」

 

 

*********

○大阪上空○

 

 

無論と言うべきか、天使:メタトロンを召喚したのは八神 総司その人であった。

 

メタトロンの巨大な体と全属性に対する耐性任せの防御であった。

 

 

「とはいえ、少しまずいな」

 

 

八神 総司は焦った表情で呟く。

 

 

「被害が大きすぎる。ここでこんなに損耗したらこの後が持たない」

 

 

八神 総司は子機を破壊し続けるパズスと、引き続きタワーの前に座すメタトロンを見る。

 

 

「奥の手は流石に隠しておきたいが」

 

 

実のところを言えば、八神 総司の特典であるデビルサバイバー2のデータは何回かクリアデータのあるデータであり、おまけに最終局面でセーブしたデータを使っていた。

 

ーーーつまり、八神 総司の奥の手にはもっと高レベルの悪魔がいるのだ。

 

パズスもデカラビアも上級悪魔を作り出すために集めた素材悪魔の残りでしかなかったのだ。

 

 

「しかし、さてはて………どう攻めるか?」

 

 

その時、空に援軍が現れる。

 

【天使:エンジェル】の軍団であった。

 

 

「JP'sの増援か………しかし」

 

 

そう、しかしメラクに対して圧倒的なまでに戦力不足であった。

 

 

「………よく考えたら、下手に作戦がわからん俺より、作戦を指揮しているJP'sを支援する方が建設的か」

 

 

八神 総司はデカラビアに視線を向ける。

 

 

「デカラビア、エンジェル達を支援しろーーーメタトロン‼︎ ≪メギドラオン≫を放て‼︎」

 

 

デカラビアがメラク本体を攻撃しながら周囲の子機を破壊し始め、通天閣の前にいたメタトロンがその手の中に神の炎を宿す。

 

 

「ーーー焼き尽くせ‼︎」

 

 

神の炎が放たれ、神の炎がメラクの体にあたり大爆発を起こす。

 

 

「続けろ‼︎ メタトロン‼︎」

 

 

その瞬間、俺は爆風に飲まれた。

 

 

*********

○近くのビルの屋上○

 

 

「あれは、八神君?」

 

 

そこにいたのは新田 維緒であった。彼女は通天閣防衛戦への参戦のため、この場所に護衛のJP's隊員と共に配備されていた。

 

しかし、ある種これは仕方なかった。JP'sが使う悪魔よりも久世 響や新田 維緒などの民間人の使う悪魔の方が数段強力であった。そのため人類滅亡のカウントダウンが始まった現在………高校生だからと先頭に投じない訳にはいかなかったのである。

 

 

「八神君、治療を受けていたはずじゃあ⁉︎」

 

 

そう、八神 総司は間違いなく重傷であった。絶対安静で数ヶ月というレベルでである。回復スキルがなければ今も個室の床で這いずっていたであろう。

 

なお、八神 総司の負傷は頭蓋骨にヒビが入っていた上に上半身下半身の骨に所々ヒビが入っていたレベルである。

 

 

「あんな体で………」

 

 

その瞬間、メラクを何かが襲う。

 

 

「あれは、響君のビャッコ‼︎」

 

 

新田 維緒はビルの端から地上を見る。

 

 

「響くーん‼︎」

 

 

その後、メラクは久世 響のビャッコによってトドメを刺されたのであった。

 

 

*********

○数時間後○

○JP's大阪本部○

 

 

「え?また八神君意識不明なんですか?」

 

 

新田 維緒は目の前のJP's幹部【迫 真琴】に問いかける。

 

 

「ああ、メラクの子機の接近に気づかなかったようでな。 ギリギリで迎撃して爆風に巻き込まれたらしい。まあ、最初の負傷よりは軽傷だから早く回復できるだろう。子供だというのによくやってくれる」

「そ、そうですか」

 

 

こうして、八神 総司は二度目の意識不明に突入したのだった。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○語りsideEND○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

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エンド

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次も早めに投稿できるように頑張ります。

新章に悩んでいます。よければ参考までに意見をお聞かせください。

  • 知識がなくとも、とらは
  • 異世界へ、GATE
  • 魔法足りてないよ、りりなの
  • もっと魔境へ、??ルート
  • いやいやもっと別の、その他
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