第2章第1話
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第2章
ーデビルサバイバー2vs??ー
第1話
ー死者ー
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ーーー確かに覚悟を決めるつもりだった。
ーーーただこんなことになるなんて思ってなかった。
ーーーまさか、する覚悟が"生贄としての覚悟"だなんて。
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○東京○
○都庁前○
俺は本来であるならば、新田 維緒の立っているはずの場所に立っていた。
「(ルーグか。本来(ゲーム)なら新田さんが主人公の問いかけ次第で死を回避するんだが………)」
ぶっちゃけ、主人公とあまり話す機会もなかったし、戻ってこれるかは怪しいところだ。ついでに言えば、既に死亡フラグこと俺の死に顔動画が上がっていた。
「始めろ」
峰津院の指示で、ケータイを操作してルーグの憑依を始める。
「うっ………‼︎」
体に痛みが走る。しかし止めることなどできないできるはずもない。
「周りに悪魔が湧くぞ‼︎ 迎撃しろ‼︎」
回復させたJP's隊員達が厳しい表情を浮かべながら戦っている。
「………」
俺の身体の中に何かが入ってくるのがわかる。気持ち悪い感覚だが必死に耐える。
「うっ、うぉおおお‼︎」
長い苦痛の時間を耐えつつ、頭の中を走馬灯が走る。
ーーーえ?一人で東京に?
ーーー大丈夫なの?
ーーーにーに、どっか行くの?
「………父さん母さん………"ハヤテ"」
俺の意識はその瞬間、何かに乗っ取られた。
『………』
乗っ取った存在ルーグは無言で仲間達を見る。
何かを話しているようだが、集中できず、痛みに耐えるしかないために上手く聞き取れない。
『ふん‼︎』
俺は都庁上空に飛び、その手の中に光の槍を生み出す。
「(これで、終わりだ‼︎ いっけぇええええ‼︎)」
『はぁ‼︎』
光の槍が地面に突き刺さり、龍脈を呼び覚ます。
「(へっ、やってやったぜ。あとは頼むぜ………久世さん)」
取り付いてた何かが消え去り、俺の身体はコンクリートの地面に倒れる。
「ーーー‼︎」
「ーーー⁉︎」
久世さん達が何かを叫んでいるが、今度は鼓膜がやられたのか、叫んでいることしかわからない。
「あとは、頼みます。世界を、人類を………」
気が遠くなる。覚えがあるこの感覚は死ぬ直前のものだ。
「(2度目の死か………通り魔に刺されるよりは、人のためというか、人類のために死ぬ分、まだ多少マシな死に方ではあったかね)」
ーーーしかし、もしも叶うなら。
「元の世界に、帰り、た、かった、なぁ………」
体が軋む。あぁ、もう疲れてしまった。後は生きている彼らに任せてもいいだろう。
「ーーー総司‼︎」
最後に聞いたのは主人公様の、久世さんの、悲鳴に似た叫びであった。
ーーー人類を、日本を、俺の家族を………頼む。
*********
○??○
「で、死んだはずなんだが………」
死んだはずの俺は、なぜか近未来的な街のど真ん中に突っ立っていた。体には痛みもない。
………いや、訳わからんわ。
「どこだここ?」
おまけに周りの言葉が明らかに日本語ではない。
「外国か?いや、無の侵食で日本以外生き残りはいないはず………」
ーーーえ。
「ん?」
耳の奥から声がする。気持ち悪い感覚である。
ーーー神に抗いし戦士よ。戦え。
意識がぼやける。
「え? 何だこれ?」
ーーー戦え。戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え戦え。帰りたいのなら戦え‼︎
意識、が、奪、わ、れ………。
☆☆☆☆☆☆☆☆
○語りside○
☆☆☆☆☆☆☆☆
先ほどまで人々で賑わっていた街のど真ん中………そこは悲劇の場所と成り果てていた。
「ヴァ‼︎」
もはや理性のかけらもなさそうな、狂人じみた赤い紅の目をした黄色い制服を着た男が、鉄パイプを片手に、もう片手にケータイを持って暴れる。
「エンジェエエエル‼︎」
その隣で、同じく狂人じみた赤い紅の目をし、同じ制服を着た女が、上空を飛ぶ天使に指示とも言えない声を上げる。
天使はその声に反応し、炎を街中に放つ。
「な、何なんだよ⁉︎ こいつら⁉︎」
「に、逃げろ‼︎」
街中では黄色い制服を着た人間達が暴れまわっていた。 そしてその人間達は揃って赤い紅の目をして、理性はとてもではないがありそうになかった。
「クソ、こいつら【死者】だ‼︎」
「またかよ‼︎」
警官だろうか?制服を着た男達が現れる。
「こちらパトロール隊‼︎ 死者の発生を確認‼︎ 至急応援を頼む‼︎」
『了解。現在【機動六課】が急行中。到着まで現状戦力で対応せよ』
「くっ、了解」
通信を切った男と隣の男が、首輪の宝石を手にする。
「「【バリアジャケット】展開‼︎」」
その瞬間。 男達の服装が変わり、手には魔法使いのような、しかしメカニックな杖が握られている。
「死者の鎮圧にあたる‼︎」
「行くぞ‼︎」
その男達に気付いた黄色い制服の人間達が、男達に視線を向ける。そして、戦意を向ける。
「イツマデぇえええ‼︎」
『キィイイ‼︎』
頭蓋骨の頭を持つ鳥が、杖を持つ男達に襲いかかる。
「≪ザン≫‼︎」
「エンジェエエエル‼︎ ≪アギ≫‼︎」
天使と鳥から炎と風の斬撃が放たれる。
「回避‼︎」
風を避けた男が、杖から光の玉を発射する。
『ぐっ⁉︎』
光で吹き飛ばされた天使が、怯む。
「一般職員舐めんじゃねぇ‼︎」
炎を避けた男も同じく光の玉を杖から発射し、頭蓋骨の頭を持つ鳥を撃ち落とす。
「ヴァあああ‼︎」
今度は制服を着た男が鉄パイプで襲いかかる。
「≪バインド≫」
「ぐぅっ⁉︎」
光に拘束された黄色い制服の男が倒れる。
「よし、モンスターは戦闘能力が高いようだが、本体の人間は非力だ。 やれるぞ‼︎」
「【陸上警備隊】舐めんなよ‼︎」
「エンジェエエエル‼︎」
黄色い制服の女の前に天使が降り立つ。
「ちっ、理性はなくても知性はあるってか?死者ってのはめんどくせぇな」
「ーーーお待たせやで‼︎」
隊員達の前に少女が降り立つ。
「貴方は確か機動六課の‼︎」
「他の隊員も少ししたらくるからな‼︎ しっかりしいや‼︎」
「「はい‼︎」」
少女と男達は杖を構える………しかし、その前を悠然と歩く子供がいた。その後ろからさらに黄色い制服を着た男女が現れる。
「………え?」
少女には見覚えがある子供だった。それはかつて親と共に失ったはずの存在であった。
「………に、にーに?」
「………八神 総司、これより戦闘を開始する」
黒い制服を着た少女の"兄"が、赤い紅の目を爛々と輝かせてそこに立っていた。
ーーー【死者:八神 総司】、戦場に現れる。
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○語りsideEND○
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エンド
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新章に悩んでいます。よければ参考までに意見をお聞かせください。
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知識がなくとも、とらは
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異世界へ、GATE
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魔法足りてないよ、りりなの
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もっと魔境へ、??ルート
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いやいやもっと別の、その他