平成の転生者(仮)   作:初任者

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第2章第2話です。
………この際ですからぶっちゃけると、実はリリカル知識って二次創作ばかりなんですよねー。なので設定間違ってたりしたらすみません‼︎


第2章第2話

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第2章

ーデビルサバイバー2vs??ー

第2話

ー死者との出会いー

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☆☆☆☆☆☆☆☆

○八神 はやてside○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

私の兄、八神 総司はお父さんとお母さんと共に、交通事故で谷底まで落ちて死んだ………はずやった。

 

 

*********

○ミッドチルダ○

 

 

「なんで、にーにが、ここにおるん?」

 

 

頭の中が混乱する。

 

世界中に響いた【ネオ・セプテントリオン】と名乗る存在によって、世界にとある言葉が放たれた。

 

 

ーーーこの世界に神の試練を与える。

ーーーこの世界のように神の試練を与えられ、前任のセプテントリオン………神の使徒達に挑んだ戦士達。

ーーーその戦いで死んだ死者達が蘇る。

ーーー戦え。戦え。ひたすらに、その瞳を赤く輝かせながら戦え。

ーーー戦えの末の敗北だけが死者達を解き放つ。

ーーーさあ、生者達よ。

ーーー神の試練に備えよ。

 

 

その言葉通り、目を赤く紅に染めた死者達が現れた。

 

そして今、私の前に死んだ兄が立っている。

 

今ではもう写真でしかその姿を思い浮かべられない兄が、そこにいた。

 

 

「………」

 

 

兄は無言で立っている。

 

死者達の特徴として挙げられるのはいくつかあるが、やはりその瞳である。その瞳は兄が死者であることを示していた。

 

 

「………戦わないのか?」

 

 

兄が私に声をかける。

 

 

「っ‼︎ にーに私や‼︎ はやてや‼︎」

「………」

 

 

ハッと考え込むのを中止した私は、兄に声をかけるが、聞こえてないのか無言だ。

 

 

「………戦う気がないならば、ただ何もできずに死ね」

「にーに‼︎」

 

 

私の声に応えず、兄は右手を前に突き出す。その先にいるのは私だ。

 

 

「≪メギーー」

「はやてーーーー‼︎」

 

 

ハンマーを持った幼女、【ヴィータ】が兄に、ハンマーの一撃を加える。

 

 

「ぐぅ⁉︎」

 

 

兄は吹き飛び、露店に突っ込む。

 

 

「ん?なんか今の見たことある気が………」

「ヴィータ‼︎」

 

 

私はヴィータを呼ぶ。

 

 

「どうなってんだ?はやて」

「死者の襲撃や。やけど………」

 

 

私は兄の突っ込んだ露店を見る。兄の後に続いていた黄色い制服を着た男女が、兄を慌てて救出している。

 

 

「まだやるか?」

「待つんや、ヴィータ」

「何でだよ‼︎ はやて‼︎ 早く倒して帰って貰おうぜ‼︎」

 

 

死者は倒されれば天に帰る。例え非殺傷設定でも行動不能にすれば、天に帰る。

 

だけど………。

 

 

「私の、兄、なんや」

「え?………⁉︎」

 

 

ヴィータが思い出したかのように兄を見る。

 

ヴィータは何度か兄の姿を写真で見てる。私も知っている兄のことを何度か話しているから、兄のことも分かる。

 

兄は立ち上がり、埃を叩いていた。

 

 

「………召喚」

 

 

兄がケータイを構える。あれは死者達がよく使う召喚手順だ。

 

 

「ーーーデカラビア」

 

 

兄の背後に星型のモンスターが召喚される。

 

 

「焼き尽くせデカラビア」

 

 

星型のモンスターが、魔法陣を展開し、黒い炎を放つ。

 

 

「「くっ⁉︎」」

 

 

私達は回避する。

 

 

「はやて、どっちにしても倒さないと………」

「分かってる‼︎ けど………」

 

 

一度失った兄を、今度は自分の手でと考えると手が震える。

 

 

「にーになんやで? 私の、私の………」

「はやては、はやての兄貴に人を殺させてもいいっていうのか⁉︎」

「ーーーっ⁉︎」

 

 

私の体がピクリと震える。

 

死者は目が赤い場合はただ破壊行動を行う。人を殺すことに躊躇などなく。意識が戻るのは、天に帰る時に一瞬である。

 

 

「それはあかん………うん、やる。やったるわ」

 

 

私は杖を構える。

 

 

「にーに、今解放してあげるさかい。我慢したってなぁ」

 

 

私は兄を倒し、天に帰す覚悟を決めた。

 

 

ーーーにーに。ごめんな。

ーーー地球に帰ったらお墓参りするから、先に地球で待っててぇな。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆

○八神 はやてsideEND○

☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

頭がぼーっとする。思考がうまくまとまらない。

 

 

「(俺は、何を)」

 

 

目の前で少女が飛んでいる。何か言っているようだが聞き取れない。いや、聞こえていても言語として理解できない。

 

 

「(ーーーとにかくだ。俺は戦わなくてはならない)」

 

 

それだけは、理解していた。

 

 

「(何故だろう。周りのJP's隊員は俺の指示に従うのが分かる)」

 

 

俺が右手をあげると、JP's隊員達が召喚を開始する。

 

 

「(全員エンジェルかイツマデか。支援程度の戦力と考えるべきか)」

 

 

俺の目の前に佇む(浮いているが)デカラビアが、攻撃指示を待っている。

 

 

「(さて、現状の敵は目の前の4人か)

 

 

ハンマー幼女と羽を生やした少女と成人男性2人………色々と疑問がないわけでないが、倒せない戦力ではないだろう。

 

 

「(こんな街中であまり強い悪魔を使う訳にもいかんだろう。ここはデカラビアやパズスレベルで片付ける)」

 

 

方針は確定した。あとは行動あるのみ。

 

 

「攻撃開始」

 

 

デカラビアが敵に突っ込む。それを援護するようにイツマデ4体が突っ込む。

 

 

「(エンジェルは護衛に残す、か。流石戦い慣れしている)」

 

 

敵がビームや光の玉で悪魔達を迎撃している。

 

 

「(なんだあのチカラ。一見すると魔法のようなチカラのようだが………?)」

 

 

デカラビアが攻めあぐねている。初期値のデカラビアならまだしも、悪魔合体用個体とはいえ強化したデカラビアがである。

 

明らかに強い。そしてイツマデでは相手にならず撃ち落とされる個体もいる。足止め程度にしかなっていない。

 

 

「成る程、なかなかやる」

 

 

俺はもう1体の悪魔、パズスの召喚に入る。

 

 

「(パズスと突撃して一気に制圧ーーー)」

 

 

パズスと共に突撃して一気に片付ける。そう決めた瞬間、背後が爆発したーーー爆発したぁあ⁉︎

 

 

「がっ⁉︎」

 

 

爆風で吹き飛ばされた俺は、建物の壁にぶつかる。

 

 

「うっぐ」

 

 

空から白い純白の服をまとった少女が降りてくる。

 

 

「うぅ………」「ぐっ」

 

 

俺の指示に従っていたJP's隊員達が呻いている。エンジェルはダメージが大きすぎて消えたようだ。

 

 

「くっ、≪常世の祈り≫」

 

 

回復魔法スキルにより、JP's隊員達が立ち上がる。

 

 

「ふぅ、やりやがったな? クソッタレ」

 

 

回復した俺も立ち上がる。

 

 

「ーーー」

 

 

白い服の少女は、俺に機械みたいな杖を突きつける。

 

 

「………ちっ、街の損害とか考えている場合じゃなさそうだな」

 

 

俺は高レベル悪魔の召喚を決める。

 

 

「(さて、もうしばらくは俺1人か?)」

 

 

JP's隊員達は、悪魔を倒された。ほかに悪魔を有していなければ俺1人だけで5人を抑えなければならない。

 

 

「ヴァアア‼︎」

 

 

そんな予想を裏切る形で、JP's隊員が白い服の少女の背後から鉄パイプで襲いかかる。うん、ワイルドってか犯罪臭がするぜぇ。

 

しかし、その少女はひらりと鉄パイプを避け、空へと飛翔する。

 

 

「ぐぅうう‼︎」

 

 

悔しそうにJP's隊員が唸り声を上げる。

 

 

「(………一旦引くべきか)」

 

 

俺の視線は、白い服の少女の少し先に飛ぶ、敵の増援の姿を捉えていた。

 

撤退を決めた瞬間、背後に黒い穴が現れる。丁度大人が1人通れるサイズだ。

 

 

「ちっ」

 

 

俺はためらわず穴の中に飛び込んだ。

 

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エンド

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新章に悩んでいます。よければ参考までに意見をお聞かせください。

  • 知識がなくとも、とらは
  • 異世界へ、GATE
  • 魔法足りてないよ、りりなの
  • もっと魔境へ、??ルート
  • いやいやもっと別の、その他

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