ヒーローから生まれた|敵《ヴィラン》   作:shoon K

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いやはや、ヒロアカに関しては結構にわかなので既存キャラのセリフ、雰囲気がイマイチ理解出来てません。そこだけはご了承と言うか、勘弁してくださいよろしくお願いします


災厄の黒

―両親を殺したあの日から1年が経過した。私はあの家に帰らずそのままヒーロー狩りを開始、ヒーロー飽和社会であるこの国日本のヒーローの3()()()1()をこの世から消した。

当然、ヒーロー頼りの社会は大荒れし、私という敵の存在が浮き彫りになる。被害にあったヒーローの死体が真っ黒に染まっている事から“黒き災厄”という通り名まで頂いた。気分は最悪だ。私はヒーロー(ヴィラン)を倒す勇者だというのに。

ただ、そんな勇者にもこの一年で変化が起きた。“黒”以外の色が出せなくなったのだ。私にも理由がわからないが別に困りはしない。

 

そしていつも殺る時には黒で体全体を覆い尽くす為顔がばれていない。故に今いるコンビニのような場所にも顔を出せるのだ。

コンビニに置かれている雑誌を一つ取る。その表紙には『“黒き災厄”の被害相続き、これからの社会の行方は!?』と大題的に私のことが取り上げられている。これに関しては私は必要な事だと思い静観している。こうやって取り上げる事によってヒーローになろうとする輩を減らす事が出来るからだ。

 

私によりヒーロー飽和社会からヒーロー過疎社会への道が刻一刻と迫っている。いいことだ。私の両親のような半端者は淘汰されて然るべき。

ヒーローは、本物だけでいい。

 

「怖いよね~、“黒き災厄”」

「本当、わたし毎日怖くて眠れないもん」

「ウソッ!?大丈夫!!?」

 

...一般人には少し恐怖を与えているようだが、構わない。

 

 

「あ、あの...」

 

申し訳なさそうな男性の声が私の横から聞こえてきたので、雑誌を本棚に戻しそちらの方に視線を向ける。

 

「も、もしかして...色村さん?」

「......」

 

随分と懐かしい顔がそこにあった。

緑谷出久。無個性だがヒーローを目指していた男の子。ヘドロ事件ではその場にいたヒーローの誰よりも最初に爆豪を救った、心優しい青年。

 

「もしかして、違いました!?あわわわ、すいません!!」

「...いや、私だよ。久しいね緑谷くん」

 

まさかこんな所で彼に出会すとは…だがまああり得ない話ではない。

ここは都心部だから、個性の有無に問わず人口は密集している。

 

「緑谷くんは、ヒーローになりたいって言ってたよね」

「うん、僕雄英に入れたんだよ!オ...個性が突然発現して、何とか入れたんだ。」

「個性が…突然…?」

 

衝撃的な内容だ。彼が雄英に進学したこともそうだが、個性が発現した事実が。一般的に3歳までに個性は発現すると証明されているようだが、このような場合もあるのか。

はぁ...いつか狩らなきゃいけないのか。

 

「...色村さん、聞きづらいんだけど......あの後どうやって過ごしてきたの?」

「ああ、ある人に拾われてね、それから普通の高校に通わせてもらってる。」

「そうなんだ!良かったぁ...」

 

全くの嘘だ。私はそんなに信頼できる人を持ち合わせていないし、欲しいと思っても作れない筈だ。

とっくに人は信頼出来ないから、

 

「...じゃあな、緑谷くん。これから行く所があるんだよ。」

「そうなんだ...じゃあメールアドレスだけ教えてくれないかな?あ、僕からはかけないからさ。」

 

携帯か、持ってはいるが、彼に教えたくはない。もし私の正体が彼にばれたらと思うとゾッとする

なので丁重に断っておいた。緑谷は残念そうにして最後に「またどこかで」とだけ言ってコンビニを後にした。何も買わない辺り端に私を見つけたから来ただけなのかも知れない。

 

「......さて、」

 

これから行く所があるというのは本当。世間に名が知れすぎた私には当然、裏社会の者から仕事が入ってくる。私自身の目標達成と生活を支える為にそういった仕事は積極的に受けている。おかげで今は貧乏な暮らしをしていない。適当なアパートの個室で暮らせる程度には。

さて余談が過ぎてしまった。今日の仕事は最近流行りの“敵連合”からの呼び出しだ。内容は本拠地にて話すらしい。事前に住所は渡されているので道には迷わないだろう。さて、のんびりと行くとしよう

 

 

 

 

              ★○△

 

 

 

 

夜の街は好きだ。町を照らす淡い光が私の汚れた心を照らしてくれているみたいで。

...だが、そんな美しい夜の街を鮮血で染め上げたいとも思う。

 

やはり、私の心はあの日から壊れたんだな、と思わされる。

 

「...お迎えに上がりました。」

 

黒いもやのかかった男が私の前に姿を現す

この男は黒霧という。以前ヒーロー狩り後に私に接触してきた男だ。

 

「ああ、予定の時間より早いな。今からそちらに伺おうかと思ったのに。」

「いえいえ、相手はかの“災厄”様ですからね。私共が出来る最大のおもてなしをしろと言われましてね。」

「そうか。ならもう行こう、せっかくおもてなしして頂けるというのだから乗っておこうじゃないか」

 

「...かしこまりました、では参りましょうか。」

 

黒いもやが面積を広げ、やがて私を包み込んだ。おそらくワープ系の個性。敵には回したくないな。

もやに入って数秒で先程いた場所とは全く違う場所に到着した。見た感じカフェ店内のような感じで、重い空気がこびりついている。

そして、何人か人がいる。女子高校生、全身タイツ、オカマ、爬虫類、手だらけの男とずいぶん個性的な面子だ。

 

「...黒霧、コイツが“災厄”か?」

「ええ、間違いありません」

 

手だらけの男にもやのかかった男が一礼する。おそらくこいつがボスだ。

 

「へー!思ったより可愛いな!!ブスじゃねェか!」

「...私もムキムキの豪傑かと思ってましたが、私と同じくらいの女の子でびっくりしました!」

「...俺はステインの意思を継ぐ者...」

「全然関係ないわよスピナーちゃん」

 

それぞれがそれぞれの反応をする。私のイメージだと敵連合はただのチンピラ集団でまとまりがないものとばかり思っていたがそうでもないらしい。

印象はさておき、今は仕事の時間だ

 

「さて、本題に移ろう。今回は私にどんな仕事を?ギャラは高いぞ?」

 

私のその問いに対し手だらけが答える。

 

「...近々雄英高校にて“雄英夏の林間合宿”がある。俺達は選りすぐりのメンバーをそろえた“敵連合開闢夜行隊”で奇襲し、とある生徒を拉致し、ブラックリストに載せた雄英生を殺す。あんたを雇った理由はその作戦を確実に成功させる為に開闢隊に入ってもらう為だ。報酬はそれなりの額を出す。これでどうだ。」

「いいだろう」

 

即答、周りの空気が一瞬強張った

 

「...?どうしてそんなに驚いているんだ?」

「いや、そんなに簡単に引き受けてくれるとは思いませんでしたから」

「いや、一石二鳥なんだよ。私にとって。」

「...一石二鳥?」

 

「私の最終目的はこの世界からヒーローという職業をなくす事。そのためにはオールマイトの討伐、ヒーロー科名門校の殲滅、残党ヒーローの駆除の三つが最低条件だからね。かの雄英高校の経歴に泥を塗れると考えたら気持ちが良い。あと卵共も綺麗さっぱり掃除するのも快楽でしかない。逆に金なんか要らないくらいだ。わざわざそんな機会をくれるだなんて感謝の言葉しか出てこないよ。さて、どんな殺し方をしてあげようか...全員の首だけ斬って大きな木に飾り付けしてやろうか、四肢をもぎ取って体だけの状態にしてナイフをつきつけて殺されるという恐怖を味あわせながら殺すのも良いな...フフッ」

 

私の語りには敵連合のメンバーでさえも顔を青ざめさせる。その時点でどれだけ平和ボケした連中なのかがよくわかる。

突然奥の方にあったモニターが砂嵐を起こしだした

 

 

『......やはり、僕と同等の評価を得ているだけはあって狂った考え方をしているね。色村未来。』

 

「.........何故、私の名前を知っている。」

 

「...先生、あんたの力は必要ない。」

 

『ああ、ごめんよ弔。』

 

敵の先生となりうる存在、考えれるのはただ一人。

 

「..オールフォーワンか。まさかこんなチンピラ集団に加担しているのか?落ちたものだな」

「...消すぞ?」

 

弔と呼ばれた手だらけの男が怒りをあらわにする。だがそれに萎縮するわけでもなく淡々と話し続ける

 

「まあ、あなたが関わっている時点で事の重大さを物語っている。あなたはそれほどまでに憎いのか?この世界が?」

『君にも同じ事が言える。トップヒーローだった両親を殺し、それから名のあるヒーローを次々と狩って行った君にもね。』

 

「...そうだな。私も憎いよ、この世界が。だから一度壊す、そして次の世界こそ誰の悲しむ事のない理想郷にする。そういえば敵連合の目的は聞いていなかった。弔くんと言ったかな、教えてくれないか。私も加わる前に知っておきたい。」

 

そう聞くと弔は心底嫌そうに

 

「......世界を混沌に陥れる」

 

...そうか、私とは少し違うがその道までの過程は同じ、なら()()()までは協力してやろう。

 

「わかった。力を貸そう、改めてよろしく。敵連合。さあ、黒霧といった男の方、私を元の場所へ帰してくれ。」

「おや、あなたの個性は使わないのですか?」

「ああ、私の個性は今制限がかかっててな。幼少期ほどの汎用性は無いんだよ、何故制限がかかったのかは今でもわからないが。」

 

「...死柄木弔、よろしいので?」

 

「......さっさと送れ」

 

「了解」

 

すると先程のように黒霧のもやが私を包み込む

 

「夜襲の時間になったら私の元に黒霧を送ってくれ、どうせ住所はバレているだろ?」

 

「...チッ」

 

完全に霧に覆われる前に見れたのは手の上からでもわかる弔の嫌そうな顔だった

 

 

 

 

 

 

 

 




彼女にも当然裏表があります。出久に見せたような母性?あふれる感じが表ですが完全に素ではありません、演じているだけ。
色を封印した理由としては単純にチート過ぎかなと。肌色なんて生成したらどの人間も操られてしみますからね。もちろん緑も使えなくなっています。
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