本当、トゥワイスの個性って便利だな。私を
本物は誰かって言われたらそりゃあ私だろ?まあこんな事考えてる時点でね。
分身に通信機を持たせたんだ。だから常に情報を交換し合っていると言う訳さ。まあ、つい先程分身のから雄英生徒二人を殺し、一人をトガヒミコと共に虐めているという報告があった。
まあ、仕事をしてくれていて助かる。トゥワイスは本当の仲間にしたいレベルで有能だな。
本物の私は分身荼毘と共に行動し、現在宿舎前。肝試しをしているとの報告があったから恐らく中にいるのはプロヒーローぐらいだろう。私達の目的はそいつらの足止め。まあ、殺してもいいよな。
「...聞いておきたい。」
突然、分身荼毘が聞いてくる
「何だ。」
「アンタ、この仕事が終わったらどうするつもりだ。」
「そりゃあまた別の仕事を請けるだけさ。私は私の目的の為に動くだけ。」
「そうか。だがいつか命を狙われるぞ。」
「何故?」
分身荼毘は手に青い炎を宿す
「裏の社会にもお前の事を快く思わないものがいるからさ」
「...へぇ、君もその一人かい?」
右手を黒く染め上げ、告げる
「...いや、むしろありがてぇ存在だ。ステインの意思に心酔する者としてはな。それより、見ろ。」
荼毘が私の後ろを指差す。向いてみれば首にマフラーっぽいのを巻いた男が立っていた。風格からしてプロだ。しかも一番戦いたくない奴。
「―イレイザー、ヘッドか...確か見られたらやばいんだったな。」
「何人だ、お前等。既に二人以上は情報が回ってきている」
個性発動...出来るな。やるなら今だ。
「荼毘、私の前に立て」
「了解」
手を大の字に広げ、私の前に仁王立ちする。これでイレイザーの視界から外れることが出来た
「“
最大出力の絵の具で擬似的な津波を作り出す。その高さは宿舎の二倍はあると言えばこの技の凄さがわかってもらえるかも知れない
「無念のまま死ね...イレイザーヘッド!!!」
黒の絵の具の大津波が宿舎ごとイレイザーヘッドを襲う、浴びれば死のこの技を避けた者は
「そんなもんで死んだらヒーローは務まらん。」
「何ッ...くああ!!!」
いつの間にか私の後ろにいたイレイザーヘッドにマフラーで体を巻かれ、その場に拘束させられてしまう。個性で何とかしようとしたが発動できなかった。もがいてもマフラーが硬くてどうにもならない
イレイザーヘッド...久々に強者と巡り会えたかもしれない
「―吐け、お前らは何人いる。目的は何だ。」
「お前だよ」
瞬間、荼毘の蒼炎がイレイザーを焼き飛ばす。だが、マフラーは焼けていなかった。合金製なのか?コレ。
「荼毘、よくやった。引き続き燃やしてくれ。そうすれば
「...言ったな、頼むぞ。」
イレイザーヘッドの個性は“抹消”視た者の個性を一時的に消せる個性、個性ありきのこの世界では珍しい個性。だが、この個性は多対一には向いていない。視た者の個性を一時的に消せるとはいえ複数の個性を消す事は出来ない筈だ。しかも私達の個性は両方とも発動型で視界を遮断できる個性。ただでさえ厄介な個性持ちを二人も相手にするのだ。
個性発動を確認...発動可能。
荼毘の蒼炎に気をとられているうちに個性を発動、黒を縛られている体全体から発生させ私を縛るマフラーに付着させる。そして私自身にもいつもの倍以上の量の黒を纏わせる。もし視られた時、私の姿を認識できないようにする保険である
多量に発生させた黒は瞬く間にマフラーを染め上げ、イレイザーヘッドに伸びている方へ侵食を始める
この黒がイレイザーヘッドに到達したその時、勝ちが確定する
「無様だよなぁ、雄英は。オールマイトが教師となり、ヒーロー社会で絶対的な信頼を得たというのにこうも問題を起こしてよ」
「......」
「俺たちがここに来て、すでに生徒を
「何だと!!?」
「全く、最高峰がこのザマでこれからのヒーロー社会は大丈夫なのか。オールマイトはどうした、ステインが認めたヒーローが何故いない!?」
「お前に言う必要があるか。」
マフラーで荼毘を拘束、見事に縛り上げられた荼毘は地面に押し倒された。
「吐け、殺したとはどういうことだ。」
「心配か、イレイザーヘッド。生徒が」
荼毘がはぐらかすと同時にイレイザーが荼毘の左腕を折る
「次は右腕だ、足までかかると護送が面倒だ。合理的に行こう。」
「焦ってんのか、おい?」
...あと少しだ
「俺等が
「何...!!?」
―もう少し
「ははっ...そうだ、
「......マズい!!」
「冥土の土産に教えてやる。お前が拘束した
―終わりだ
黒がマフラーを通しイレイザーの服に付着した。私の絵の具は同じ色だと効力も上がるということをこの一年間で学んだ。黒服を着ているイレイザーが
「ぐおお!!」
イレイザーは荼毘を押さえてた手を離し、荼毘の上に倒れこみ、もがき始める。荼毘人形も道連れになってしまったが本物じゃないし大丈夫だろう。
「...チッ!」
「戦闘はいかに不利を押し付けるかで決まる。イレイザー。この編成はお前がいると判断したからだ。それに
やっと効力が利いてきた。マフラーが簾ていくのがわかる。無事に拘束が外れたので私はむくっとその場に立ち上がる
...だが、イレイザーの様子が
だが、原因はすぐに判明した
「...さすが、私を視たことで黒の効果を一時的に無くしたか。すまん荼毘。お前の死が無駄になるかもしれん」
本当に死んだと思わせる為にそれっぽく言っておく。
「マジ?...まぁいいや。」
「これでもプロなんでね。」
「だが、抹消の効果が切れれば再び地獄の苦しみを味...うぉ!!!」
イレイザーが殴りかかって来たので反射でかわした
「レディに殴りかかるとは...それでもヒーローかい?」
「危険だ、お前をこれ以上野放しには出来ない」
「はは...私からしても君は危険だ、それに」
言いかけてイレイザーの頭に回し蹴りをお見舞いしてやる。もろに受けてしまったイレイザーはそのまま後ろに吹き飛んでいった
「近接戦闘もお手の物なんでね...覚悟しな。」
「ぐっ...ハァ...色々吐いて貰うぞ。」
私に吐かせられる余裕は見れないが...プロヒーローだ。本気で行こうか。
未来の個性の天敵はイレイザー含め思いつく限り四人いますね。